モンテルカストの効果と副作用:花粉症・鼻づまりへの効き目と飲み方を解説
モンテルカストは、花粉症などのアレルギー性鼻炎や、気管支喘息の治療に使われる飲み薬です。「鼻づまりにも効くって本当?」「飲んでからどのくらいで効いてくるの?」「子どもにも使えるの?」「副作用は大丈夫?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
モンテルカストは、これまで花粉症でよく使われる抗ヒスタミン薬とは仕組みが異なり、「ロイコトリエン」という炎症物質のはたらきを抑えることで、特に鼻づまりや喘息の症状に効果が期待される薬です。眠気が出にくく1日1回の服用で済む一方、すぐに効くタイプではなく、毎日続けることで効果が安定しやすいという特徴があります。
この記事では、モンテルカストの効果や強さ、副作用、飲み方(なぜ就寝前なのか)、子どもへの使用や市販薬の有無まで、公開されている情報をもとにわかりやすく整理しました。ご自身やご家族の症状に合った使い方を考えるための参考にしていただければと思います。なお、実際の服用や治療方針については、医師の診察に基づいて判断されます。
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本記事は、公的に公開されている医薬品情報(添付文書等)をもとに、モンテルカストの一般的な効果や副作用について情報提供を行うものです。実際の症状に対する治療方針や服用にあたっては、必ず医師の診察を受け、その指示に従ってください。本記事の情報に基づく自己判断によって生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。
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モンテルカストとは:花粉症・喘息に使うロイコトリエン受容体拮抗薬
モンテルカストは、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)や気管支喘息の治療に使われる飲み薬で、「ロイコトリエン受容体拮抗薬」と呼ばれるタイプの薬です。花粉症で広く使われる抗ヒスタミン薬とは作用の仕組みが異なり、特に鼻づまりや喘息の症状に効果を発揮しやすいのが特徴です。1日1回の服用で済み、吸入薬と違って飲むだけで使えるため、子どもから高齢者まで使いやすい薬とされています。
抗ヒスタミン薬との違いと作用の仕組み(ロイコトリエンを抑える)
アレルギー反応では、ヒスタミンだけでなく「ロイコトリエン」という炎症物質も重要な役割を果たしています。ロイコトリエンは、気管支を収縮させたり、鼻の粘膜を腫れさせて鼻づまりを引き起こしたりする原因となります。モンテルカストは、このロイコトリエンが受容体に結合するのをブロックすることで、気管支の収縮や炎症、鼻粘膜の腫れを抑えるはたらきがあるとされています。一般的な抗ヒスタミン薬が主にくしゃみや鼻水に作用するのに対し、モンテルカストは鼻づまりや気道の炎症を引き起こす別の物質(ロイコトリエン)に作用する点が大きな違いです。仕組みが異なるため、抗ヒスタミン薬と組み合わせて使われることもあります。
先発薬シングレア・キプレスとジェネリックの関係
モンテルカストを有効成分とする先発医薬品には、「シングレア」と「キプレス」があります。これらの特許期間が満了したことで、同じ有効成分のジェネリック医薬品(後発医薬品)が「モンテルカスト錠」などの名称で販売されるようになりました。有効成分とその量が同じであれば、効果や安全性は基本的に同等とされ、ジェネリックは価格が抑えられている点がメリットと考えられています。処方の際に、先発薬とジェネリックのどちらにするかは、医師・薬剤師に相談して選ぶことができます。
適応症(アレルギー性鼻炎・花粉症・気管支喘息)
モンテルカストが用いられる主な症状は、アレルギー性鼻炎(季節性の花粉症や通年性のアレルギー性鼻炎)と、気管支喘息です。アレルギー性鼻炎では特に鼻づまりの改善が期待され、喘息では気道の炎症を抑えて発作を予防する目的で使われます。アレルギー性鼻炎と喘息は合併することも多く、両方の症状を持つ人にとっては、1つの薬で両方にアプローチできる点もメリットとされています。なお、抗ヒスタミン薬のように蕁麻疹などの皮膚のかゆみを主な対象とする薬ではない点には注意が必要です。
モンテルカストの効果:花粉症・鼻づまりへの効き目
モンテルカストは、ロイコトリエンのはたらきを抑えることで、花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状をやわらげる効果が期待される薬です。特に、抗ヒスタミン薬が苦手とする鼻づまりに効きやすいのが特徴です。ここでは、どの症状にどのように作用するかを解説します 。
鼻づまりに特に効きやすい理由(抗ヒスタミン薬との違い)
鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなることで起こります。この粘膜の腫れには、ヒスタミンよりもロイコトリエンが強く関わっているとされています。抗ヒスタミン薬はヒスタミンの作用を抑えるためくしゃみや鼻水には効果を発揮しやすい一方で、鼻づまりには比較的効きにくい傾向があります。これに対しモンテルカストは、鼻づまりの原因となるロイコトリエンを直接抑えるため、鼻づまりの改善に特に有効性が高いとされています。鼻づまりがつらいタイプの花粉症やアレルギー性鼻炎で選ばれやすいのは、こうした理由によります。
くしゃみ・鼻水・目のかゆみへの効果
モンテルカストは鼻づまりに加え、くしゃみや鼻水といった症状の改善にも効果が期待されるとされています。ただし、くしゃみや鼻水を早く抑えたい場合は、抗ヒスタミン薬の方が効果を期待しやすいことがあります。症状によっては、ロイコトリエン受容体拮抗薬と抗ヒスタミン薬を組み合わせることで、鼻づまり、くしゃみ、鼻水などに幅広く対応できる場合があります。 なお、花粉症では目のかゆみを感じる方も多いですが、目の症状が強い場合は、内服薬だけでなく抗アレルギー点眼薬を併用することで和らぎやすくなるとされています。
気管支喘息・咳への効果
モンテルカストは、気管支喘息の治療にも用いられます。ロイコトリエンによる気道の収縮や炎症を抑えることで、喘息の発作を予防し、呼吸を楽にする効果が期待されます。特に、夜間や運動時に起こる症状の予防に役立つとされ、吸入ステロイド薬と組み合わせて使われることもあります。また、アレルギーが関わる長引く咳に対して処方されることもあります。ただし、喘息は自己判断で薬を中断すると悪化する危険があるため、医師の指示に従って継続することが重要です。喘息の治療方針については、必ず医師の診察のもとで決める必要があります。
モンテルカストの効果が出るまでの時間と持続時間
モンテルカストは、飲んですぐに症状を抑えるタイプの薬ではありません。「飲んでもすぐ効かない」と感じてしまいがちですが、その理由と正しい使い方を知っておくことが大切です。
即効性はある?効果を実感するまでの期間
モンテルカストは、服用後すぐに症状を抑える即効型の薬ではなく、体内で一定の時間をかけて作用するタイプの薬です。効果の現れ方には個人差がありますが、一般的には数日から数週間ほど続けることで効果を実感し始めるとされています。そのため、「飲んですぐに鼻づまりが取れない」からといって効いていないと判断するのは早計で、ある程度の期間、継続して飲むことが前提となります。すぐに症状を抑えたい場合には、即効性のある別の薬が向いていることもあるため、症状の出方に応じて医師と相談するとよいでしょう。なお、血液中の濃度は服用後およそ3〜4時間で最高値に達し、1日1回の服用で作用が持続するように作られています。
継続して飲むことが大切な理由
モンテルカストは、毎日続けて服用することで、アレルギー症状の悪化を防ぎやすくなる薬です。症状が軽くなってきても、花粉の飛散が続いている間や、医師から継続するよう指示されている間は、自己判断で中止せずに飲み続けることが大切です。特に花粉症では、症状が本格化する前から飲み始める方法(初期療法)がすすめられることもあり、シーズンを通して継続することで効果が安定しやすくなると考えられています。喘息で使っている場合は、症状がないときでも発作の予防のために継続が必要なことが多く、自己判断での中止は症状の悪化につながる可能性があるため避けてください。
モンテルカストの強さ:抗ヒスタミン薬との比較・位置づけ
「モンテルカストはどのくらい強い薬なの?」「ほかのアレルギー薬と比べてどうなの?」という点は気になりやすいポイントです。ただし、モンテルカストは抗ヒスタミン薬とは作用の仕組みが異なるため、単純に「どちらが強いか」で比べることはできません。それぞれ得意とする症状や役割が異なるため、その違いを説明します。
抗ヒスタミン薬との違いや位置づけ
アレルギーのお薬についてインターネット等で見かける「強さ」の指標は、多くの場合、抗ヒスタミン薬同士を比較したものです。モンテルカストはロイコトリエン受容体拮抗薬という別の種類のお薬であるため、抗ヒスタミン薬と単純に効果の強弱を比べられるものではありません。モンテルカストの特徴は、主に鼻づまりや気道の炎症に対してアプローチする点にあります。そのため、鼻づまりが主体の症状の方や、従来の抗ヒスタミン薬だけではアプローチしきれない症状を持つ方にとって、状態に合わせた有力な選択肢の一つになります。
抗ヒスタミン薬と併用するとなぜ効果的か
モンテルカストと抗ヒスタミン薬は、それぞれ抑える物質が異なります。抗ヒスタミン薬はくしゃみ・鼻水に作用しやすく、モンテルカストは鼻づまりや気道の炎症に作用しやすいという、補い合う関係にあります。そのため、くしゃみ・鼻水・鼻づまりがいずれもつらいような場合には、両者を併用することで、より幅広い症状をカバーできると考えられています。実際の医療現場でも、抗ヒスタミン薬とモンテルカストを組み合わせて処方することがあります。ただし、どの薬をどう組み合わせるかは症状や体質によって変わり、自己判断で複数の薬を併用するのは避け、医師の判断に従う必要があります。
モンテルカストの飲み方:なぜ就寝前?いつ飲むか
モンテルカストは、飲むタイミングが「就寝前」と決められている点が特徴です。「なぜ寝る前なの?」という疑問とあわせて、正しい飲み方を整理します。
用法・用量(成人は1回10mg・1日1回・就寝前)
成人の場合、モンテルカストとして1回10mg(1錠)を1日1回、就寝前に服用するのが基本です。1日1回で済むため、飲み忘れが起こりにくいのも利点です。なお、子どもの場合は年齢に合わせて用量や剤形(細粒やチュアブル錠など)が細かく使い分けられます。効果が足りないからといって、自己判断で量や回数を増やすことは絶対に避け、処方された用法・用量を厳守してください。
なぜ就寝前に飲むのか
モンテルカストが就寝前とされているのには、いくつかの理由があるとされています。一つは、喘息やアレルギー性鼻炎の症状が、夜間から早朝にかけて強く出やすいことです。就寝前に飲むことで、症状が出やすい時間帯に薬の効果を合わせやすくなると考えられています。また、臨床試験で就寝前の服用方法が用いられ、その有効性が確認されているという背景もあります。なお、医師の指示によっては服用のタイミングが異なる場合もあるため、処方時の指示を優先してください。飲むタイミングで迷う場合は、医師や薬剤師に確認すると安心です。
飲み忘れたときの対処・毎日続けることの大切さ
飲み忘れに気づいたときは、基本的にその日のうちであれば気づいた時点で1回分を飲み、すでに翌日になっている場合や次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして次の通常のタイミングに1回分だけ飲みます。2回分をまとめて飲むことは避けてください。モンテルカストは継続して飲むことで効果が安定する薬のため、できるだけ飲み忘れないよう、毎日の習慣に組み込むとよいでしょう。飲み忘れが続いてしまう場合や、就寝前に飲みにくい事情がある場合は、医師や薬剤師に相談すると、続けやすい方法を一緒に考えてもらえます。
モンテルカストの副作用:眠気・神経精神系の症状・重大な副作用
モンテルカストは比較的副作用が少なく、幅広く使われている薬ですが、注意しておきたい副作用もあります。特に、気分や行動に関する変化については知っておくことが大切です。
眠気は出る?(傾眠・不眠の報告)
モンテルカストは抗ヒスタミン薬と仕組みが異なり、一般に眠気が出にくいとされています。日中の眠気を避けたい人にとっては使いやすい薬といえます。ただし、副作用として眠気(傾眠)が報告されることがある一方で、逆に不眠(眠れなくなる)が報告されることもあります。就寝前に飲んだあと眠りにくさを感じる場合や、日中に強い眠気を感じる場合は、医師や薬剤師に相談するとよいでしょう。眠気の感じ方には個人差があります。
気分や行動の変化など神経精神系の症状に関する注意
モンテルカストでは、気分や行動に関する変化が副作用として報告されています。具体的には、不眠、悪夢、いらだち、不安、気分の落ち込みといった症状が報告されており、まれに、より重い気分や行動の変化が生じることもあるとされています。こうした神経精神系の症状については、海外でも注意が呼びかけられており、米国の規制当局(FDA)は、アレルギー性鼻炎に対してはリスクとのバランスを考えて使用を慎重にするよう勧告しています。特に子どもでは悪夢などが報告されやすいとされ、注意が必要です。
これらの症状は必ず起こるものではなく、多くの人は問題なく使用できますが、服用を始めてから気分の落ち込み、イライラ、眠れない、悪夢が続く、いつもと様子が違うといった変化に気づいた場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに医師に相談してください。本人だけでなく、ご家族など周囲の方が変化に気づくこともあるため、子どもに使う場合は特に、周囲が様子を見守ることが大切です。
その他の副作用・重大な副作用・禁忌
その他の副作用としては、頭痛、腹痛、下痢、吐き気、胃の不快感、発疹などが報告されています。いずれも頻度は高くないとされていますが、症状が続く場合は医師や薬剤師に相談してください。また、頻度はまれですが、重大な副作用として、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応、肝機能障害、血管炎などが報告されています。異常を感じた場合は服用を中止し、医療機関を受診してください。
発熱やのどの痛みが続く、皮膚や白目が黄色くなる、手足のしびれなどの異常を感じた場合は、服用を中止して医療機関を受診してください。なお、モンテルカストの成分に対して過敏症の既往がある人は使用できません(禁忌)。持病がある人や、ほかに薬を使っている人は、事前に医師に伝えることが大切です。
子供(小児)へのモンテルカスト:何歳から・剤形・味
モンテルカストは、子どものアレルギー性鼻炎や喘息にも使われる薬で、年齢に合わせた剤形が用意されています。何歳から使えるか、剤形や味、子どもに使うときの注意点を整理します。
何歳から使える?年齢別の剤形と用量(細粒・チュアブル錠)
モンテルカストは、1歳以上の子どもから使うことができる剤形があり、年齢に応じて剤形と用量が分けられています。一般的に、1歳以上6歳未満には細粒4mgを1日1回就寝前に、6歳以上にはチュアブル錠5mgを1日1回就寝前に使用します。さらに成長すると、成人と同じ錠剤(10mg)が使われるようになります。年齢ごとに決められた量を飲むことが大切で、体重などによる細かい調整は行わず、決められた1包・1錠を服用します。子どもにどの剤形・用量が適しているかは、医師が年齢や症状をもとに判断します。
チュアブル錠の味・飲ませ方
子ども向けのチュアブル錠は、かみ砕いて飲めるように作られており、飲みやすいよう味がつけられています。細粒タイプは、そのまま、または医師・薬剤師の指示に従って服用させます。就寝前の服用が基本ですが、子どもが嫌がってうまく飲めない場合や、飲ませ方に不安がある場合は、薬剤師に相談すると、その子に合った飲ませ方を提案してもらえます。なお、味や飲みやすさは製品によって異なることがあります。
子供に使うときの副作用の注意
子どもにモンテルカストを使う場合、前述した神経精神系の症状(悪夢、不眠、いらだち、気分の変化など)には特に注意が必要とされています。子どもは自分の不調をうまく言葉で説明できないことも多いため、服用を始めてから、寝つきが悪くなった、悪夢を見るようになった、機嫌や行動がいつもと違う、といった変化がないか、周囲の大人が見守ることが大切です。気になる変化に気づいた場合は、自己判断で続けず、早めに医師に相談してください。多くの子どもは問題なく使用できますが、こうした変化に気を配りながら使うことが安心につながります。
モンテルカストの飲み合わせ・併用の注意
モンテルカストは比較的飲み合わせの問題が少ない薬とされていますが、いくつか知っておきたい注意点があります。
抗ヒスタミン薬との併用について
モンテルカストは、くしゃみや鼻水を抑える一般的な抗ヒスタミン薬と併用されることがあります。これは、抗ヒスタミン薬とモンテルカストが作用する仕組みが異なるためです。抗ヒスタミン薬は主にくしゃみや鼻水に、モンテルカストは鼻づまりや気道の炎症に効果が期待されます。そのため、鼻づまり、くしゃみ、鼻水など複数の症状がある場合や、片方の薬だけでは十分に症状を抑えきれない場合に、医師の判断で組み合わせて処方されることがあります。仕組みが異なる薬どうしのため併用しやすい組み合わせとされていますが、自己判断で市販薬を含む複数の薬を併用するのは避け、必ず医師の指示に従ってください。
その他の薬・アルコールとの飲み合わせ
モンテルカストは、一部の薬と併用する際に注意が必要とされることがあります。たとえば、てんかんの薬であるフェノバルビタールなど、肝臓の薬物代謝に影響する薬と併用すると、モンテルカストの効き方に影響が出る可能性が指摘されています。痰を出しやすくするカルボシステインなど、喘息やアレルギーで一緒に使われる薬と組み合わせて処方されることもありますが、これらは医師の判断で併用されるものです。アルコールについては、モンテルカストとの直接の強い相互作用は知られていませんが、神経精神系の症状が報告される薬であることを踏まえ、飲酒の習慣がある場合は医師に相談しておくと安心です。市販薬を含めてほかに使っている薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に伝えてください。
モンテルカストの市販薬はある?処方薬との関係
モンテルカストは「市販薬はあるの?」と検索されることが多い薬ですが、モンテルカストと同じ成分の市販薬は販売されていません。使用するには、医療機関を受診して医師に処方してもらう必要があります。
これは、モンテルカストが喘息という、自己判断での管理が難しい病気にも使われる薬であることなどが背景にあると考えられます。喘息は適切な治療を続けないと発作で重症化する危険があるため、医師の管理のもとで使うことが前提とされています。アレルギー性鼻炎についても、症状や体質に応じた判断が必要なため、市販ではなく処方での使用となっています。
花粉症などで眠気の出にくい市販のお薬を探している場合は、一般的な抗ヒスタミン薬が選択肢になります。ただし、これらは主にくしゃみや鼻水に作用する成分であるため、鼻づまりに対してはアプローチが異なる場合があります。市販薬で症状が十分に抑えられない場合や、鼻づまりがつらい場合、喘息の症状がある場合は、医療機関でモンテルカストを含めた処方薬について相談するのがよいでしょう。なお、個人輸入サイトなどで入手することは、品質や安全性が保証されず危険なため避けてください。
妊娠中・授乳中のモンテルカスト
妊娠中や授乳中にモンテルカストを使ってよいかどうかは、慎重な判断が必要です。自己判断で使用したり中止したりせず、医師に相談することが大切です。
妊娠中のモンテルカストの使用については、添付文書上「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用する」とされており、安全性が完全に確立されているわけではありません。一方で、喘息の場合は、発作を起こすこと自体が母体や胎児に悪影響を及ぼすこともあるため、症状のコントロールを優先してモンテルカストの使用が継続されることもあります。どちらが適切かは状況によって異なるため、妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。
授乳中については、薬の成分が母乳へ移行する可能性が考慮されるため、治療上の有益性と授乳の有益性を踏まえて、授乳を続けるか中止するかを医師と相談して決めることになります。妊娠・授乳に関わる薬の使用は、症状の重さやリスクを総合的に見て判断する必要があるため、かかりつけの医師や薬剤師とよく相談しながら進めてください。
風邪・咳にモンテルカストは効く?
「風邪の咳や鼻水にモンテルカストは効くの?」と思う方もいますが、モンテルカストの効能・効果として認められているのは、アレルギー性鼻炎と気管支喘息です。風邪そのものを治す薬ではありません。
風邪による鼻水や咳は、ウイルスによる炎症などが原因で起こるもので、アレルギーや喘息による症状とは仕組みが異なります。そのため、モンテルカストが一般的な風邪の症状を直接抑える薬というわけではありません。また、モンテルカストはもともと即効性のある薬ではないため、数日で治ることの多い風邪の症状に対して、その場で効果を期待する使い方には向いていません。
ただし、アレルギーが関わって長引く咳(咳喘息など)に対しては、モンテルカストが処方されることがあります。風邪が治ったあとも咳だけが長く続く場合、その背景に喘息やアレルギーが隠れていることもあり、そうしたケースでモンテルカストが使われることがあります。咳が長引く、夜間に咳き込むといった症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診し、原因に応じた治療を相談するのがよいでしょう。風邪薬と併用する場合も、成分の重複を避けるため、医師や薬剤師に確認することをおすすめします。
モンテルカストに関するよくある質問
ここでは、モンテルカストについて検索されることの多い疑問に、Q&A形式で簡潔に答えます。
モンテルカストは1日に何回飲みますか?
成人の場合、1回10mg(1錠)を1日1回、就寝前に飲むのが基本です。1日1回で効果が続くように作られているため、自己判断で回数や量を増やすことは避けてください。
就寝前ではなく食後や朝に飲んでもいいですか?
基本の用法は就寝前ですが、医師の指示によってタイミングが異なる場合もあります。自己判断で変えず、処方時の指示に従ってください。飲むタイミングで迷う場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
モンテルカストは蕁麻疹に効きますか?
モンテルカストの主な対象はアレルギー性鼻炎と気管支喘息で、蕁麻疹は主な適応ではありません。蕁麻疹には通常、抗ヒスタミン薬が用いられます。蕁麻疹がつらい場合は、自己判断でモンテルカストを使わず、医療機関で相談してください。
長く飲み続けても大丈夫ですか?
モンテルカストは、花粉症シーズンの間や喘息の管理のために、継続して服用することが想定されている薬です。医師の指示に従って使う分には長期の使用も行われていますが、定期的に医師の診察を受けながら使うことが大切です。気分や行動の変化など気になる症状があれば、早めに相談してください。
飲み始めてどのくらいで効果が出ますか?
即効性のある薬ではなく、一般的には数日から数週間続けることで効果を実感し始めるとされています。すぐに効かないからといって自己判断で中止せず、一定期間続けたうえで、効果が不十分な場合は医師に相談しましょう。
モンテルカストの服用に注意が必要な人は?
モンテルカストは眠気が少なく続けやすいお薬ですが、次に該当する方は自己判断で服用せず、必ず事前に医師や薬剤師に相談してください。
気分の変化や不眠の既往がある方: モンテルカストの副作用として、いらだち、不安、悪夢、気分の落ち込みなどの精神神経症状が報告されています。過去に精神疾患の既往がある方や、服用後にいつもと違う様子(情緒不安定など)が見られた場合は、速やかに医師に相談してください。
高齢の方: 一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いため、副作用の出現に注意しながら慎重に経過を観察する必要があります。
妊娠中・授乳中の方: 安全性が完全に確立されているわけではありません。ただし、喘息発作による母体・胎児へのリスクを考慮して継続されるケースも多いため、必ず主治医の判断のもとで正しく使用してください。
まとめ:モンテルカストの効果・副作用を理解して使う
モンテルカストは、シングレアやキプレスの有効成分としても知られるロイコトリエン受容体拮抗薬で、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)や気管支喘息の治療に用いられます。抗ヒスタミン薬とは仕組みが異なり、ロイコトリエンのはたらきを抑えることで、特に鼻づまりや喘息の気道の炎症に効果を発揮しやすい点が特徴です。眠気が出にくく、1日1回・就寝前の服用で済むため、子どもから高齢者まで使いやすい薬とされています。
一方で、モンテルカストは即効性のある薬ではなく、数日から数週間続けることで効果が安定しやすいタイプです。「効かない」と感じても自己判断で中止せず、一定期間続けることが大切です。また、ほかの花粉症薬と異なり、気分や行動の変化(不眠・悪夢・気分の落ち込みなど)といった神経精神系の症状が報告されている点には注意が必要で、特に子どもでは周囲が様子を見守ることが大切です。気になる変化があれば、早めに医師に相談してください。モンテルカストと同じ成分の市販薬はなく、使用には医師の処方が必要です。
効果や副作用の出方には個人差があり、鼻づまりが主体の人や、抗ヒスタミン薬だけでは症状が抑えきれない人にとって有力な選択肢になります。抗ヒスタミン薬と併用されることも多い薬です。自分やご家族の症状に合った治療法を選ぶためにも、医師や薬剤師に相談することが大切です。
参照リンク
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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)|医療用医薬品情報(シングレア錠5mg/シングレア錠10mg/シングレアOD錠10mg)
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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)|医療用医薬品情報(キプレス錠5mg/キプレス錠10mg/キプレスOD錠10mg)
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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)|医療用医薬品情報(モンテルカストOD錠10mg「サワイ」)
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厚生労働省|花粉症に悩む国民の皆さんへ(公式案内)
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アレルギーポータル(厚生労働省補助事業)|花粉症