抗インフルエンザ薬とは? 5種類の一覧と効果・副作用・使い分けを解説

インフルエンザと診断されると、タミフルやイナビル、ゾフルーザといった薬の名前を聞くことになります。これらをまとめて抗インフルエンザ薬と呼びますが、どれも同じものではありません。


抗インフルエンザ薬には飲むタイプ、吸うタイプ、点滴のタイプがあり、作用のしくみも2種類に分かれます。使う回数も期間も異なるため、どれが処方されるかで通院や服薬の負担が変わってきます。


抗インフルエンザ薬はどれが良いのかと考える人は多いはずですが、年齢や体重、持病、症状の程度によって適した薬は変わります。すべての人に共通する最適解はありません。


ここでは、抗インフルエンザ薬とはどのような薬か、5種類の一覧と分類、それぞれの効果と副作用、使い分けの考え方、子どもや妊娠中の場合、市販で買えるのか、費用までを整理します。



※注意事項

  • この記事は執筆時点で公開されている情報にもとづく一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。

  • どの抗インフルエンザ薬が適しているかは、年齢、体重、症状、持病、腎機能、服用中の薬などによって変わります。必ず医師の診察を受けたうえで処方を受けてください。家族に処方された薬を飲むことは避けてください。

  • 抗インフルエンザ薬は医療用医薬品であり、薬局で市販されているものではありません。個人輸入で入手する方法は、偽造品や健康被害のおそれがあるため避けてください。

  • 薬剤の承認内容や学会の指針は更新されることがあります。最新の情報は、受診する医療機関や公的機関の公式サイトで確認してください。

※監修者は医療的専門分野についてのみ監修を行っており、掲載されている商品・サービスの選定には関与しておりません。
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抗インフルエンザ薬とは

抗インフルエンザ薬とは、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬です。抗ウイルス薬とも呼ばれます。


ウイルスの増殖を抑える薬

抗インフルエンザ薬は、体内でインフルエンザウイルスが増えるのを抑える薬です。すでに体内にあるウイルスを直接なくす薬ではありません。

ウイルスの増殖を抑えることで、発熱などの症状が続く期間を短くする効果が期待できます。

解熱剤や咳止めとの違い

発熱やのどの痛み、咳に対しては、症状をやわらげる薬が別に処方されることがあります。これらは対症療法と呼ばれ、ウイルスそのものにははたらきません。


抗インフルエンザ薬は原因となるウイルスに作用する薬で、症状をやわらげる薬とは役割が異なります。両方を組み合わせて処方されることもあります。


すべての患者に必須の薬ではない

インフルエンザにかかった人全員に、抗インフルエンザ薬が必要なわけではありません。


ゾフルーザの添付文書でも、抗ウイルス薬の投与はA型またはB型インフルエンザウイルス感染症のすべての患者に必須ではなく、投与の必要性を慎重に検討することとされています。


基礎疾患のない人では自然に軽快することも多いため、抗インフルエンザ薬を使用するかどうかは、症状や患者の状態などを踏まえて医師が判断します。

抗インフルエンザ薬の一覧と分類

日本で使われている主な抗インフルエンザ薬は5種類です。作用のしくみと剤形で分類できます。


ノイラミニダーゼ阻害薬

タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタの4剤がこの分類にあたります。


ノイラミニダーゼは、増えたウイルスが感染した細胞から外へ出ていくときに必要な酵素です。この酵素のはたらきを抑えることで、ウイルスが他の細胞へ広がるのを防ぎます。


日本で長く使われてきた抗インフルエンザ薬の多くが、この分類に属しています。


キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬

ゾフルーザがこの分類にあたります。ノイラミニダーゼ阻害薬とは異なるしくみで作用する抗インフルエンザ薬です。


ウイルスの増殖に必要な酵素のはたらきを阻害することで、ウイルスの増殖を抑えます。ノイラミニダーゼ阻害薬が増えたウイルスの放出を抑えるのに対し、より早い段階でウイルスの増殖を抑える点が異なります。


剤形による分類

抗インフルエンザ薬は、剤形でも分類できます。内服薬がタミフルとゾフルーザ、吸入薬がリレンザとイナビル、点滴薬がラピアクタです。


吸入薬は、患者自身が正しく吸入できることが使用の前提となります。点滴薬は医療機関で投与します。


主な抗インフルエンザ薬の一覧は次のとおりです。


薬剤

成分名

分類

剤形

治療での使い方

タミフル

オセルタミビル

ノイラミニダーゼ阻害薬

内服(カプセル・ドライシロップ)

1日2回を5日間

ゾフルーザ

バロキサビル マルボキシル

キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬

内服(錠剤・顆粒)

1回の服用

リレンザ

ザナミビル

ノイラミニダーゼ阻害薬

吸入

1日2回を5日間

イナビル

ラニナミビル

ノイラミニダーゼ阻害薬

吸入

1回の吸入

ラピアクタ

ペラミビル

ノイラミニダーゼ阻害薬

点滴

医療機関で投与

抗インフルエンザ薬の効果

抗インフルエンザ薬にどのような効果が期待できるのかを整理します。


発熱している期間の短縮

抗インフルエンザ薬を発症から48時間以内に使った場合、発熱している期間がおよそ1日から2日短くなると報告されています。


インフルエンザは、健康な人であれば自然に回復することが多い病気です。抗インフルエンザ薬は、症状が続く期間を短くする効果が期待できますが、服用すればすぐに治る薬ではありません。


排出されるウイルス量の減少

抗インフルエンザ薬を使用すると、体外に排出されるウイルスの量が減少することが報告されています。


ただし、薬を使用しても他の人に感染させる可能性はあります。学校や職場への復帰については、薬を使用したかどうかだけで判断せず、それぞれの基準に従う必要があります。


合併症の予防

インフルエンザでは、肺炎や気管支炎、中耳炎、まれに脳症などの合併症が起こることがあります。


高齢者や基礎疾患のある人など、重症化リスクが高い人では、抗インフルエンザ薬による早期の治療が重要です。こうした人では、合併症や重症化を防ぐ目的も含めて、抗インフルエンザ薬の使用が検討されます。

抗インフルエンザ薬の効果の限界

抗インフルエンザ薬は、飲めばすぐに症状が消える薬ではありません。解熱するまでには2日前後かかることが一般的です。


熱が下がった後も、体力の回復には時間がかかります。処方された抗インフルエンザ薬は、熱が下がっても指示された期間は使いきることが基本とされています。

抗インフルエンザ薬が48時間以内とされる理由

抗インフルエンザ薬は、一般に発症から48時間以内に使用を開始することが推奨されています。その理由を整理します。


ウイルス量がピークに達する時期

体内に入ったインフルエンザウイルスは、発症後に急速に増えていきます。排出されるウイルスの量は、発症から2日から3日ごろにピークを迎え、その後は減少に転じるとされています。


抗インフルエンザ薬はウイルスが増えるのを抑える薬であるため、増殖がピークに達する前に使い始めることで効果が最も期待できると考えられています。


添付文書に書かれている内容

タミフルの添付文書には、インフルエンザの症状が現れてから48時間以内に投与を開始することと記載されています。


ゾフルーザについても、症状が現れた後、できるだけ速やかに投与を開始することが望ましいとされています。また、症状が現れてから48時間を過ぎて投与を開始した場合の有効性を裏付けるデータは得られていないと記載されています。

48時間を過ぎた場合の扱い

症状が現れてから48時間を過ぎて投与を開始した場合の有効性を裏付けるデータは得られていません。ただし、48時間を過ぎると効果がないと断定されているわけではありません。


日本小児科学会が示しているインフルエンザ治療・予防指針では、発症48時間以内の治療が原則であるとしたうえで、重症化のリスクが高く症状が遷延する場合には発症48時間を経過していても投与を考慮すると記載されています。

内服薬の抗インフルエンザ薬

飲むタイプの抗インフルエンザ薬は、タミフルとゾフルーザです。


タミフルの用法用量と特徴

タミフルは、成分名をオセルタミビルといいます。カプセルとドライシロップがあり、後発医薬品も流通しています。


治療の場合、成人および体重37.5kg以上の小児には1回75mgを1日2回、5日間服用します。幼小児には体重1kgあたり2mgを1日2回、5日間服用し、ドライシロップとしては体重1kgあたり66.7mgにあたります。1回あたりの最高用量は75mgです。


吸入の操作が不要なため、年齢の低い子どもや高齢者でも使いやすい抗インフルエンザ薬です。


ゾフルーザの用法用量と特徴

ゾフルーザは、成分名をバロキサビル マルボキシルといいます。錠剤と顆粒があります。


治療では単回の服用で完了します。成人および12歳以上の小児では40mgを、体重80kg以上では80mgを1回服用します。12歳未満では体重に応じた量が定められています。

1回の服用で治療が完了するため、服薬の負担が少ない抗インフルエンザ薬です。

内服薬が選ばれる場面

吸入の操作ができない場合、内服薬が選ばれます。年齢の低い子ども、高齢者、呼吸器の状態によって吸入が難しい人が該当します。


また、喘息や気管支の病気がある場合も、吸入薬を避けて内服薬が選ばれることがあります。

吸入薬の抗インフルエンザ薬

吸うタイプの抗インフルエンザ薬は、リレンザとイナビルです。


リレンザの用法用量と特徴

リレンザは、成分名をザナミビルといいます。専用の器具を使って薬剤を吸入します。


治療の場合、1回10mgを1日2回、5日間吸入します。成人も小児も同じ量です。5日間で合計10回の吸入が必要になります。


薬が直接のどや気管に届くため、全身に回る量が少ないという特徴があります。


イナビルの用法用量と特徴

イナビルは、成分名をラニナミビルといいます。


治療の場合は、1回の吸入で完了します。成人および10歳以上の小児は40mg、10歳未満の小児は20mgを吸入します。


通院や服薬の管理という点では負担が小さい抗インフルエンザ薬です。


吸入薬を使う際の注意

吸入薬は、自分で正しく吸入できることが使用の前提となります。添付文書では年齢の下限は定められておらず、適切に吸入できると判断された場合に使用します。

また、喘息などの呼吸器疾患がある人では、吸入によって気管支攣縮などが起こることがあるため、使用には注意が必要です。


また、リレンザには乳糖水和物が使われており、夾雑物として乳蛋白を含みます。乳製品でアレルギー症状を起こしたことがある場合は必ず申告してください。


あわせて、投与後に失神やショック症状があらわれたとの報告があります。強く吸い込んだり長く息を止めたりしたことが誘因となった可能性があるとされているため、くつろいだ姿勢で説明された方法どおりに吸入してください。

点滴薬の抗インフルエンザ薬

点滴で投与する抗インフルエンザ薬は、ラピアクタです。


用法用量と特徴

ラピアクタは、成分名をペラミビルといいます。点滴で静脈内に投与します。


通常は単回の投与ですが、症状に応じて連日で投与されることもあります。医療機関で実施するため、家庭で使うものではありません。


ラピアクタが使われる場面

飲むことも吸うこともできない場合に選ばれます。吐き気が強く内服が難しい、意識の状態から服用できない、吸入の操作ができないといった場面が該当します。


また、症状が重く入院が必要な場合にも使われます。抗インフルエンザ薬のなかで唯一の点滴薬という位置づけです。

抗インフルエンザ薬はどれが良いのか

どの抗インフルエンザ薬が適しているかは、患者によって異なります。


選択に影響する要素

どの抗インフルエンザ薬が適しているかは、剤形が使えるか、使用する回数と期間、症状の程度、費用といった要素で変わります。


薬によって、服用や吸入の回数、投与方法が異なります。1回で治療が完了する薬もあれば、数日間続けて使用する薬もあります。また、吸入薬では正しく吸入できるかどうかも重要です。

主な比較の観点は次のとおりです。


観点

単回で完了する薬

複数日続ける薬

該当する薬剤

イナビル、ゾフルーザ

タミフル、リレンザ

服薬や吸入の管理

1回で投与が完了する

飲み忘れ、吸い忘れが起きやすい

体調が変わった場合

途中で中止できない

中止しやすい

1回失敗した場合

十分な量が入らない可能性がある

次回以降で調整できる

通院との関係

受診時に完了することがある

自宅で継続する必要がある


年齢と体重による違い

年齢と体重によって、使える抗インフルエンザ薬と用量が変わります。吸入の操作ができない年齢では内服薬が選ばれます。


ゾフルーザでは、体重20kg未満の小児に投与する場合、他の抗インフルエンザウイルス薬の使用も考慮したうえで、投与の必要性を特に慎重に検討することとされています。


持病と服用中の薬

喘息や慢性の呼吸器疾患がある場合、吸入薬は避けたほうがよいとされています。腎機能が低下している場合、タミフルでは用量や投与間隔の調整が必要とされています。


服用中の薬がある場合は、お薬手帳などを持参し、医師に伝えてください。


医師が判断すること

最終的にどの抗インフルエンザ薬を使うかは、医師が判断します。希望がある場合は診察の場で伝えてください。


ただし、医療機関によって取り扱っている薬剤が異なることがあります。また、流行状況によっては特定の薬剤が入手しにくくなる場合もあります。

抗インフルエンザ薬の副作用

共通して報告されている副作用

内服薬では、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛といった消化器の症状が比較的多く報告されています。頭痛や発疹が現れることもあります。


吸入薬では、のどや気管への刺激による症状が報告されることがあります。多くは使用を続けるうちに落ち着くとされていますが、症状が強い場合や続く場合は処方を受けた医療機関に相談してください。


重大な副作用

頻度は低いものの、重い症状が報告されることがあります。アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応、肺炎、肝機能障害、重い皮膚症状、意識障害などが挙げられています。


使用後に息苦しさ、じんましんの急な広がり、顔や唇の腫れ、強い腹痛、皮膚や白目が黄色くなるといった症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。


異常行動に関する注意

抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、インフルエンザにかかった際には異常行動が報告されています。


自宅で療養する場合、少なくとも発熱から2日間は、保護者などが転落などの事故に対する防止対策を講じることとされています。転落などの事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児や未成年者の男性で報告が多く、発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。


副作用が出た場合の対応

服用後に発疹、吐き気、異常な行動といった症状が現れた場合は、自己判断で続けず、処方を受けた医療機関に連絡してください。


一方で、症状が軽くなったからといって自己判断で中止することも避けてください。処方された期間は使いきることが基本とされています。

子どもに抗インフルエンザ薬を使う場合

子どもの抗インフルエンザ薬は、年齢や体重、薬の使用方法などを考慮して選ばれます。


年齢と剤形の関係

吸入の操作ができない年齢では、内服薬が選ばれます。タミフルのドライシロップは、年齢の低い子どもでも使いやすい剤形です。


タミフルの添付文書には、新生児と乳児についても治療の用量が定められています。ただし、1歳未満の患児を対象とした有効性および安全性を指標とした臨床試験は実施していないとも記載されており、使用するかどうかは医師が慎重に判断します。


ゾフルーザを使う際の注意

ゾフルーザでは、年齢が低いほど、薬が効きにくいウイルスが出現する頻度が高くなる傾向が報告されています。


このため、体重20kg未満の小児に対しては、他の抗インフルエンザウイルス薬の使用を考慮したうえで、投与の必要性を特に慎重に検討することとされています。日本小児科学会の指針では、12歳以上については他の内服薬と同様に推奨されています。


子どもに使う解熱剤の注意

インフルエンザにかかった子どもに使う解熱剤には注意が必要です。アスピリンなどのサリチル酸系の成分、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸は、子どもへの使用を避けることとされています。


解熱剤や市販の総合感冒薬を使用する場合は、自己判断で使用せず、事前に医師や薬剤師に確認してください。

妊娠中と授乳中の抗インフルエンザ薬

妊娠中の考え方

妊婦または妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に、抗インフルエンザ薬が使用されます。


一律に使えるとも使えないとも書かれていません。妊娠している人がインフルエンザにかかった場合、重症化しやすいとされているため、その点も含めて医師が判断することになります。


授乳中の考え方

授乳中の使用については、薬剤によって注意点が異なるため、授乳の状況などを踏まえて医師が判断します。


授乳を続けるかどうかを自己判断せず、処方を受ける際に授乳中であることを必ず伝えてください。


相談先

妊娠中や授乳中にインフルエンザが疑われる場合は、かかりつけの産婦人科に相談してください。内科を受診する場合も、妊娠中であることや授乳中であることを伝える必要があります。


妊娠の週数によって考え方が変わることがあります。自己判断で市販薬を使うことは避けてください。

抗インフルエンザ薬を飲まないという選択

抗インフルエンザ薬を使わずに経過を見るという判断もあります。


全員に必須ではない理由

インフルエンザは、健康な人であれば自然に回復することが多い病気です。抗インフルエンザ薬に期待されているのは発熱期間をおよそ1日から2日短くすることであり、使わなければ治らないという性質のものではありません。


医師が処方しないと判断する場面

発症から48時間以上経過している場合、症状が軽く回復に向かっている場合、重症化のリスクが高くない場合などは、処方されないことがあります。


処方されなかったからといって、対応が不十分ということではありません。理由が気になる場合は診察の場で確認してください。


飲まない場合の過ごし方

抗インフルエンザ薬を使わない場合でも、十分に休むことと、こまめに水分をとることが基本になります。


高熱が続く、けいれんを起こした、意識がはっきりしない、水分がとれない、呼吸が苦しい、いったん下がった熱が再び上がったといった場合は、すぐに医療機関を受診してください。

抗インフルエンザ薬は市販で買えるのか

市販されていない理由

抗インフルエンザ薬はすべて医療用医薬品です。薬局やドラッグストアで市販されているものではありません。


年齢や体重、腎機能、持病、服用中の薬によって使える薬や量が変わるため、医師の診察と処方が必要です。


市販薬との違い

ドラッグストアで買える風邪薬は、発熱やのどの痛み、咳といった症状をやわらげるための薬です。インフルエンザウイルスの増殖を抑える働きはありません。


市販薬でインフルエンザそのものを治療することはできません。特に子どもでは、使うべきでない解熱鎮痛成分が含まれていることがあるため注意が必要です。


個人輸入のリスク

インターネット上には抗インフルエンザ薬を個人輸入できるとうたうサイトがありますが、偽造品や品質の確認されていない製品が含まれている可能性があります。


個人輸入した医薬品で健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。医療機関を受診して処方を受けてください。

抗インフルエンザ薬は市販で買えるのか

治療目的は保険診療

インフルエンザを発症した人が治療のために抗インフルエンザ薬を使用する場合は、健康保険が適用されます。自己負担額は、年齢や加入している医療保険などによって異なります。


予防目的は自費

発症していない人が予防のために使う場合は、健康保険の対象になりません。診察料も薬剤費も全額が自己負担となります。


予防を目的とした使用では、健康被害が生じた場合に医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。


薬剤による費用の違い

抗インフルエンザ薬は薬剤によって薬価が異なります。タミフルには後発医薬品があり、こちらを選ぶと費用を抑えられる場合があります。

抗インフルエンザ薬に関するよくある質問

抗インフルエンザ薬はどれが良いのですか

どの薬が適しているかは、患者によって異なります。年齢や体重、持病の有無、薬を飲めるか、吸入薬を正しく使えるかなどを考慮して、医師が薬を選びます。


抗インフルエンザ薬を飲まないとどうなりますか

健康な人であれば自然に回復することが多い病気です。ただし発熱している期間が長くなる可能性があり、重症化しやすい人では合併症のリスクが残ります。判断は医師に相談してください。


抗インフルエンザ薬は市販されていますか

されていません。すべて医療用医薬品です。市販の風邪薬には症状をやわらげる働きしかなく、インフルエンザそのものを治すことはできません。


途中で症状が治まったらやめてよいですか

自己判断での中止は避けてください。処方された期間は使いきることが基本とされています。副作用と思われる症状が出た場合は、中止する前に医療機関へ連絡してください。


去年処方された薬が残っています。飲んでよいですか

自己判断で使用しないでください。今回の症状に抗インフルエンザ薬が必要かどうかも含めて、医師の診察を受けて判断してもらいましょう。


抗インフルエンザ薬を飲めば人にうつしませんか

いいえ。抗インフルエンザ薬を使用しても、ほかの人に感染させる可能性はあります。学校や職場への復帰については、それぞれの基準に従ってください。

抗インフルエンザ薬の選び方のまとめ

抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬です。この記事では、現在主に使用されている5種類の抗インフルエンザ薬について解説しました。


押さえておきたいポイント

抗インフルエンザ薬には、内服薬、吸入薬、点滴薬があり、薬によって使い方や特徴が異なります。


一般に発症から48時間以内に治療を開始することが推奨されていますが、48時間を過ぎたからといって効果がないと断定されているわけではありません。


どの薬が適しているかは、年齢や体重、持病の有無、吸入ができるかどうかなどによって異なります。また、すべての患者に抗インフルエンザ薬が必要なわけではありません。

参照リンク

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