ウエストを細くする方法!自宅で理想のくびれを作る食事と運動のコツ【保存版】

厚生労働省では、BMIが25以上を「肥満」とし、肥満によって高血圧や糖尿病などの生活習慣病リスクが高くなった状態を「肥満症」と呼んでいます。ウエストを細くしたいと考えるときは、まず自分の体の状態をきちんと知ることが大切です。

お腹が出て見える原因は、脂肪がついているだけとは限りません。姿勢や呼吸のくせで実際より太く見えてしまうこともあれば、食事や睡眠など日々の生活習慣が影響している場合もあります。

これから紹介する方法では、見た目と健康の両方を意識しながら、無理なくウエストを引き締めるための基本を順を追って解説していきます。

<参考>
肥満と肥満症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

この記事の監修者

国家公務員暇組合連合会虎の門病院救急科部長

東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学卒業。亀田総合病院臨床後研修、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年国家より公務員連合連合会虎の門病院救急科部長(現職)。


まずはセルフ診断!自分のぽっこりお腹タイプを知り、合った方法を選ぼう


どこから始めればいいか迷ったら、まず自分のタイプを知ることから。以下のチェックを行うことで、ウエストが太く見える理由の手がかりが見えてきます。大きく分けると、見た目によるものと生活習慣によるものの二つです。

【見た目が太く見える要因(姿勢・体幹など)】

長時間のデスクワークやスマートフォン操作など、日常のちょっとした習慣がウエストラインに影響している場合があります。以下に心当たりはありませんか。

  • デスクワークが長く、背中が丸まりやすい
  • 片足に体重をかけて立ったり座ったりすることが多い
  • 呼吸が浅く、お腹の力が抜けてしまう
  • 反り腰や猫背を指摘されたことがある

これらが多く当てはまる場合は、姿勢や体幹の使い方が原因で実際よりウエストが太く見えている可能性があります。詳しい改善のポイントは、この後の「2. 姿勢の悪さや骨盤の歪みが原因のスタイル崩れタイプ」で解説します。

【脂肪蓄積の医学的要因(食事・運動・睡眠など)】

一方、脂肪の蓄積や代謝の低下が原因の場合もあります。次の項目に当てはまるか振り返ってみましょう。

  • 間食や夜食が多く、つい食べ過ぎてしまう
  • 運動不足が続いている
  • 睡眠が短く、疲れが取れにくい
  • ストレスが多く、食欲が乱れやすい

こうした傾向がある場合は、皮下脂肪や内臓脂肪が増えやすい状態かもしれません。詳しくは、この後の「1. 皮下脂肪や内臓脂肪が多い脂肪太りタイプ」で具体的に紹介します。

また、ストレスや睡眠不足、加齢によるホルモンバランスの乱れが関係していることもあります。その場合は「3. 生活習慣やホルモンバランスの乱れが原因の根本改善タイプ」を参考にしてください。

まずは自分がどのタイプに近いかを知ることが、効果的にウエストを細くするための大切なステップです。続く章でタイプ別の具体策を確認して、自分に合った方法を選びましょう。

<参考>
肥満と健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

1. 皮下脂肪や内臓脂肪が多い脂肪太りタイプ

お腹まわりには「皮下脂肪」と「内臓脂肪」という二種類の脂肪があります。皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪で、体を守る働きがありますが、増え過ぎると見た目が大きく変わります。

内臓脂肪は腸や胃など内臓のまわりにつく脂肪で、血糖や血圧に影響しやすく、生活習慣病との関わりが特に深いとされています。

一般的に、内臓脂肪は食事内容や運動習慣を改善すると減りやすい傾向があるといわれます。ただし、効果の出方には個人差があり、すべての人に当てはまるわけではありません。

皮下脂肪は時間をかけてつくため、落とすにもある程度の期間が必要になります。

このタイプでは、エネルギーの取り過ぎを控えて、体を動かす時間を増やすことが大切です。野菜やたんぱく質を取り入れながら全体のバランスを整え、ウォーキングや軽い筋力トレーニングを週に150分以上続けることが、健康的に脂肪を減らす助けになります。

これから紹介する運動法や食事法も、取り組みやすいものから試してみてください。

<参考>
Waist circumference as a vital sign in clinical practice: a Consensus Statement from the IAS and ICCR Working Group on Visceral Obesity
What Is Visceral Fat & How To Get Rid of It
無理なく内臓脂肪を減らすために

2. 姿勢の悪さや骨盤の歪みが原因のスタイル崩れタイプ

お腹が前に出て見える理由は、脂肪の量だけではありません。長時間のデスクワークやスマートフォン操作など、日常の姿勢のくせによって背中が丸まったり腰が反ったりすると、実際よりウエストが太く見えることがあります。

呼吸が浅く、お腹の力が抜けやすい状態も同様です。

一般的に「骨盤の歪み」と表現されることもありますが、医学的には姿勢や体幹のバランスが乱れている状態と考えたほうが適切です。背筋を自然に伸ばし、体幹を安定させる習慣をつけることで、見た目の印象は大きく変わります。

対策としては、体幹を強化するプランクやドローイン、深い呼吸を意識するエクササイズなどが役立ちます。これらを取り入れて背中や腹部の筋肉を使う習慣をつくると、姿勢が整いウエストラインが自然に引き締まって見えるようになります。

肩こりや腰の不快感がやわらぐなど、体全体にも良い影響が期待できます。

<参考>
Spinal posture assessment and low back pain - PMC
The effects of abdominal draw-in maneuver and core exercise on abdominal muscle thickness and Oswestry disability index in subjects with chronic low back pain - PMC
Clinical Measures of Pelvic Tilt in Physical Therapy - PMC

3. 生活習慣やホルモンバランスの乱れが原因の根本改善タイプ

食生活の乱れや運動不足、慢性的な睡眠不足やストレスは、体重の増加だけでなく脂肪がたまりやすい体質をつくる要因となります。加齢や夜更かしなどによってホルモンの分泌が変化し、食欲や代謝に影響する場合もあるといわれています。

例えば、食欲を増やすホルモンが増え、逆に食欲を抑えるホルモンが減ることがあります。

このタイプで大切なのは、毎日の生活リズムを安定させることです。朝食をしっかり取り、一日三食をなるべく同じ時間にそろえること、夜遅い時間の食事を避けることが基本になります。

週に150分程度を目安に軽い有酸素運動を行うことや、7時間前後の睡眠を確保することも効果的です。

ストレスをため込みやすい場合は、リラックスできる時間を意識的に設けることも必要です。気分転換の散歩や深呼吸など小さな習慣の積み重ねが、体の回復を助けます。

体調やホルモンの変化が気になるときは、医師に相談して必要に応じて専門的なアドバイスを受けることも検討してください。

3つのタイプは一つだけに当てはまる場合もあれば、複数が重なっていることもあります。まずは自分の状態を知り、できるところから少しずつ改善していくことが、ウエストを細くすることにつながります。

<参考>
Physical Activity Guidelines for Americans, 2nd edition
Healthy diet

【目的別】短期間でウエストを細くする4つのプラン

短期間で見た目をすっきりさせたいと思ったとき、急激な食事制限や過度な運動に頼ると体調を崩したりリバウンドしたりするリスクが起こりやすいです。

ここでは、健康を損なわずに取り組める以下の4つのプランを紹介します。

  • プラン1:短期で結果を出す2週間集中プログラム
  • プラン2:運動が苦手でもできるながらエクササイズ
  • プラン3:美しいくびれを作る腹斜筋集中トレーニング
  • プラン4:リバウンドを防ぐ生活習慣改善プラン

どのプランも「必ず痩せる」と約束するものではなく、あくまで無理なく続けられる範囲で実践することが大切です。

<参考>
ACSM Position Stands
ACSM Position Stand Appropriate Physical Activity Intervention Strategies for Weight Loss and Prevention of Weight Regain for Adults

プラン1:短期で結果を出す2週間集中プログラム

結婚式や旅行など特別な予定があると、1週間でウエストを大きく減らしたいと思うことがあるかもしれません。しかし1週間で10センチ減らすといった極端な目標は現実的ではなく、体調を崩すおそれがあります。

厚生労働省の資料でも、腹囲の減少は月に1センチ程度が安全な目安と示されています。

2週間という短期間で期待できるのは、主にむくみの改善や姿勢の変化による見た目の変化です。具体的には塩分を控えた食事で余分な水分を減らしたり、姿勢を整えてお腹の力を引き出すことでウエストラインがすっきりします。

あわせて1日30分以上のウォーキングやストレッチを取り入れると血流が良くなり、全身の代謝も高まります。

<参考>
健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023
Aerobic Exercise and Weight Loss in Adults: A Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis

プラン2:運動が苦手でもできるながらエクササイズ

運動が苦手な人や忙しい人には、日常生活の合間にできる「ながらエクササイズ」がおすすめです。たとえば歯みがき中にお腹を引き込むドローイン、立ったままかかとを上下させるカーフレイズ、テレビを見ながら行う腹式呼吸などがあります。

これらは体幹を安定させ、姿勢を整えることでウエストまわりをすっきり見せる助けになります。

ただし、ながらエクササイズだけでは脂肪そのものを落とすのは難しいため、150分を目安にした有酸素運動や、食事のバランスを整えることと組み合わせることが大切です。小さな動きを積み重ねることで、体を動かす習慣が自然に身につきやすくなります。

<参考>
《健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023 推奨事項一覧》

プラン3:美しいくびれを作る腹斜筋集中トレーニング

ウエストにくびれを作りたい場合には、脇腹の腹斜筋を鍛えるトレーニングが役立ちます。ツイストクランチやサイドプランクなどの動きは、体脂肪を全体的に減らしながら腹斜筋を引き締め、ウエストラインを美しく整える効果が期待できます。

「腹斜筋だけを鍛えればその部分の脂肪が落ちる」という考えは正しくありません。筋トレは部分的に脂肪を燃やすのではなく、基礎代謝を上げて全身のエネルギー消費を助けます。

有酸素運動や食事の管理と組み合わせることで、より健康的なくびれ作りにつながります。

<参考>
Comparative Efficacy of 5 Exercise Types on Cardiometabolic Health in Overweight and Obese Adults: A Systematic Review and Network Meta-Analysis of 81 Randomized Controlled Trials | Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes

プラン4:リバウンドを防ぐ生活習慣改善プラン

ウエストを細くしても、生活習慣がそのままではリバウンドの原因になります。長く続けられる習慣を身につけることが、結局は一番確実で安全な方法です。

具体的には、200300の有酸素運動を目標にウォーキングや自転車などを習慣化し、毎日の食事では野菜やたんぱく質をしっかり取りつつ全体のカロリーを調整します。睡眠時間を十分に確保し、ストレスをため込まないよう工夫することも大切です。

これらを無理なく続けることで、体脂肪がゆっくり減り、リバウンドしにくい体質へと変わっていきます。

4つのプランはいずれも健康を守りながらウエストを引き締めるための基本です。自分の生活に合った方法から少しずつ取り入れ、無理なく継続することが理想の体型へのアプローチになります。

自宅でできるウエストを細くする効果的な3つの運動法

ウエストを細くするには、有酸素運動で脂肪を減らしながら筋力トレーニングで体を引き締めることが基本です。厚生労働省や米国スポーツ医学会(ACSM)も、有酸素運動と筋トレを組み合わせることで健康的に体を変える効果があると示しています。

ここでは、自宅でも取り組みやすく、ウエストまわりに特に役立つ3つの運動法を紹介します。

<参考>
ACSM Position Stands

1. くびれを作る筋トレ5選

腹筋や体幹を中心に鍛えることで、姿勢が整い、ウエストラインがシャープに見える効果が期待できます。筋トレは23を目安に続けると効果的で、有酸素運動と組み合わせることが理想的です。

ここでは自宅でできる代表的な5つの筋トレを紹介します。

<参考>
The effect of 12 weeks of aerobic, resistance or combination exercise training on cardiovascular risk factors in the overweight and obese in a randomized trial | BMC Public Health
Resistance exercise, alone and in combination with aerobic exercise, and obesity in Dallas, Texas, US: A prospective cohort study | PLOS Medicine

プランク(体幹を安定させる)

体幹をまんべんなく鍛える代表的なエクササイズで、ウエストまわりを支える深層の筋肉を効率よく刺激します。

  1. 両肘を肩の真下に置き、つま先を立てて頭からかかとまでを一直線に保ちます。
  2. お腹を引き込み、背中が丸まったり腰が落ちたりしないよう注意しながら20~30秒キープします。
  3. 慣れてきたら時間を少しずつ延ばします。

腰が反る、肩がすくむ、呼吸を止めるといったNG姿勢は腰痛や首の負担の原因になります。お腹とお尻を同時に締めるイメージを持つとフォームが安定します。

短時間でも毎日続けることで、姿勢の改善や基礎代謝アップにもつながります。

ツイストクランチ(脇腹を引き締める)

脇腹にある腹斜筋を中心に鍛え、ウエストラインをシャープに見せたい人におすすめの運動です。

  1. 仰向けになり、膝を90度に曲げて足を浮かせ、手は頭の後ろに軽く添えます。
  2. 息を吐きながら上体を起こし、右ひじと左膝を近づけます。
  3. 左右を交互に10~15回ずつ行います。

ひじを首で引っ張らないように注意し、腹筋の力で上体をねじることがポイントです。呼吸を止めると腹筋への刺激が弱まるので、動作に合わせて自然に呼吸しましょう。

腹斜筋をしっかり使うことで姿勢が安定し、結果的にウエストラインがすっきり見える効果が期待できます。

<参考>
Spot reduction: why targeting weight loss to a specific area is a myth - The University of Sydney

レッグレイズ(下腹部を引き締める)

下腹部の筋肉を集中的に鍛え、ぽっこりお腹対策に役立つエクササイズです。

  1. 仰向けに寝て両手を体の横に置き、両足をそろえて伸ばします。
  2. 息を吐きながら腰が反らないように足を床からゆっくり持ち上げ、垂直近くまで上げます。
  3. 息を吸いながらゆっくり元に戻します。

腰を床から浮かせずに下腹部の筋肉で動かすことが大切です。負荷が強いと感じる場合は、膝を軽く曲げたり片足ずつ上げ下げしたりする方法から始めると無理なく続けられます。

腰痛予防のため、動作中は常にお腹を引き締めて行いましょう。

サイドプランク(脇腹と体幹を鍛える)

体の側面を鍛え、ウエストラインを引き締めながら体幹の安定性を高めます。

  1. 横向きに寝て、肩の真下に肘をつきます。
  2. お腹を引き上げるようにして、頭からかかとまで一直線になるよう腰を持ち上げます。
  3. 20~30秒キープし、反対側も同様に行います。

お尻が落ちたり体が前後に傾いたりすると効果が下がります。上半身と下半身を一直線に保ち、呼吸を止めないよう意識しましょう。

サイドプランクは体幹のバランスを整える効果が高く、姿勢改善や腰痛対策にも役立ちます。

ヒップリフト(背面を引き締め姿勢を整える)

お尻や太ももの裏側、背中をまとめて鍛えることで、骨盤を安定させ姿勢を整えます。

  1. 仰向けに寝て膝を立て、足は腰幅に開きます。
  2. 息を吐きながらお尻を持ち上げ、膝から肩までが一直線になる位置で3秒ほどキープします。
  3. 息を吸いながらゆっくり元に戻します。

腰を反らせすぎると腰痛の原因になるので、お腹を引き込みながら持ち上げるのがポイントです。かかとを床にしっかり押しつけることで、お尻の筋肉をより効果的に使えます。

背面の筋力がつくと骨盤が安定し、立ち姿や歩き姿が自然と整ってウエスト周りがスッキリ見えやすくなります。

これら5つのエクササイズは器具を使わずに取り組め、正しいフォームを守れば少しずつ筋力と代謝を高めていくことができます。無理のない回数から始め、慣れたら時間やセット数を増やしていくと、より確かな変化が期待できます。

2. 脂肪を燃やす自宅有酸素運動と効果を高めるコツ

ウエストまわりの脂肪を減らすには、筋トレとあわせて有酸素運動を取り入れることが効果的です。ウォーキングや軽いジョギングなどはもちろん、自宅でもできる有酸素運動はたくさんあります。

米国スポーツ医学会(ACSM)や厚生労働省も、週あたり150分以上の中強度の有酸素運動を推奨しており、合計時間を積み重ねることが大切だと示しています。ここでは、家で手軽に始められる代表的な運動と、効果を上げるコツを紹介します。

踏み台昇降(ステップエクササイズ)

自宅で気軽に取り組める有酸素運動として人気が高く、下半身の大きな筋肉を動かすことで効率よくカロリーを消費できます。心肺機能を高めながら血流を促す効果もあり、体脂肪の燃焼をサポートします。

  1. 安定した20センチ前後の台や段差を用意します。台は滑りにくく、周囲に障害物がない場所を選びましょう。
  2. 片足ずつ昇り、両足がそろったら片足ずつ降ります。右足から上る・降りる動作を10回行ったら、左足からも同じように行います。
  3. 1分間を1セットとして、慣れてきたらセット数を増やしたり、テンポを速めたりして負荷を調整します。

上半身はまっすぐ伸ばし、腕をしっかり振ることで心拍数が上がりやすくなります。膝や腰に不安がある場合は、台を低くするか、動きをゆっくりにして無理なく続けてください。

雨の日や外出が難しいときでも行えるため、毎日の運動習慣づくりにも役立ちます。

マウンテンクライマー

全身を使いながら短時間で心拍数を上げられる有酸素運動で、体幹や腕、下半身を同時に鍛えられるのが特徴です。脂肪燃焼はもちろん、筋持久力の向上や代謝アップにもつながります。

  1. 両手を肩幅に開いて床につき、腕立て伏せの姿勢をとります。
  2. お腹を引き込んだまま、右膝を胸に引き寄せます。
  3. すぐに左膝を胸に引き寄せ、左右交互にリズミカルに動かします。20~30秒を1セットとして、余裕があれば休憩を挟んで2~3セット繰り返します。

腰が反ると負担がかかるため、頭からかかとまでを一直線に保つことが大切です。動きを速めると負荷が増しますが、フォームが崩れない範囲で行うようにしましょう。

音楽に合わせてテンポよく行うと楽しく続けやすく、自宅トレーニングのアクセントにもなります。短時間でも運動量が多く、限られた時間でしっかり体を動かしたい人に特におすすめです。

コツ1:大切なのは合計時間。週150分を目安に運動を積み重ねよう

有酸素運動は1回20分以上でないと効果がないという昔の説は、現在の科学的知見では支持されていません。大切なのは週あたりの合計時間です。

中強度の運動を150分、あるいはそれ以上積み重ねることで、体脂肪の減少や心肺機能の向上が期待できます。

たとえば、1日に10分の運動を3回行えば1回30分と同じ効果が見込めます。踏み台昇降やマウンテンクライマーを朝・昼・夜に分けて行うなど、細切れの時間を上手に使うことで忙しい日でも続けやすくなります。

<参考>
American Heart Association Recommendations for Physical Activity in Adults and Kids

コツ2:総運動量と継続を最優先に。順番は戦略の一つと捉えよう

筋トレと有酸素運動をどちらの順番で行うか迷う人も多いでしょう。順番による脂質燃焼への影響はわずかな違いにとどまるとされ、一番大切なのは総運動量を確保し、継続することです。

もし脂質燃焼を少しでも高めたい場合には、筋トレで体を温めたあとに有酸素運動を行う方法も一つの考え方としてあります。ただし、これもあくまで戦略の一つであり、順番にこだわるよりも、毎週150分以上の運動を続ける習慣を身につけることが成果につながります。

筋トレと有酸素運動をバランスよく取り入れ、自分の生活に合ったリズムを見つけることが長続きのポイントです。

<参考>
EPOC Comparison Between Resistance Training and High-Intensity Interval Training in Aerobically Fit Women - PMC
Exercise Afterburn
Effect of preceding resistance exercise on metabolism during subsequent aerobic session

3. 柔軟性を高めてくびれを作るストレッチ3選

ストレッチには脂肪を直接燃やす働きはありませんが、体の柔軟性を高めて正しいフォームで運動ができるようにすることや、姿勢を整えてウエストラインを美しく見せる助けがあります。ここでは自宅で簡単に取り組めて、くびれ作りを後押ししてくれる3つのストレッチを紹介します。

肋骨を引き締める呼吸ストレッチ

胸とお腹の動きを連動させて体幹の深部を活性化し、自然に姿勢を整えるストレッチです。呼吸を意識的に使うことで、腹部のインナーマッスルを効率よく刺激できます。

  1. 椅子に浅く腰かけ、背筋を自然に伸ばします。足は肩幅に開き、肩の力を抜きます。
  2. 息をゆっくり吐きながらお腹をへこませ、体の内側が薄くなるイメージを持ちます。
  3. そのまま胸を広げるように息を吸い込み、肋骨が外側に広がる感覚を意識します。
  4. この深い呼吸を5~10回繰り返します。

背中が丸まったまま行うと腹部がうまく動かず効果が下がるため、頭頂部を天井に引き上げるように姿勢を保つことがポイントです。血流が促されて体が温まり、ストレスの緩和や睡眠の質向上にも役立ちます。

運動前後のウォーミングアップやクールダウンとしてもおすすめです。

体側を伸ばすサイドベントストレッチ

脇腹から腰にかけての柔軟性を高め、ウエストのラインをきれいに見せる手助けとなるストレッチです。座っても立ってもできるため、テレビを見ながらなど日常生活の合間に取り入れやすいのが特徴です。

  1. 立った姿勢で足を肩幅に開き、両手を頭の上で組みます。
  2. 息を吐きながら上体をゆっくり右側へ倒し、体の左側が心地よく伸びる位置で15~20秒キープします。
  3. 息を吸いながらゆっくり戻し、反対側も同じように行います。

腰だけを曲げると伸ばしたい部分に十分な刺激が届かないため、背中から側面を大きく引き伸ばす意識を持つことが大切です。2~3セット繰り返すことで脇腹や背中の柔軟性が高まり、呼吸もしやすくなります。

デスクワークによる肩や背中のこわばり解消にも効果的です。

骨盤周りの筋肉をほぐし、可動性を高めるストレッチ(旧:骨盤の歪みを整えるニータッチツイスト)

股関節や腰まわりの柔軟性を高め、骨盤や腰椎の動きをスムーズにするストレッチです。骨盤を正しい位置に保ちやすくし、ウエストの見た目を整える助けになります。

  1. 仰向けに寝て膝を立て、両腕を肩の高さに開きます。
  2. 息を吐きながら両膝をそろえてゆっくり右側に倒し、腰から背中が心地よく伸びる位置で15~20秒キープします。
  3. 息を吸いながら膝を戻し、左側も同じように行います。

膝を倒す際に肩が床から離れないよう注意することで、腰や背中の筋肉が均等に伸びます。動きに慣れてきたら、膝を倒す深さを少しずつ広げていくと柔軟性がさらに高まります。

お風呂上がりなど体が温まっているときに行うと筋肉がゆるみやすく、リラックス効果も得られます。姿勢改善や腰痛予防にも役立つ、毎日続けやすいストレッチです。

食事で内側から変えるウエストを細くする4つの食事法

ウエストを細くするには運動だけでなく、毎日の食事内容を見直すことが大切です。厚生労働省が示すエネルギーや栄養素のバランスを意識することで、体脂肪の蓄積を防ぎ、筋肉量を守りながら健康的に体を整えることができます。

ここでは、体の内側からウエストラインを引き締める、以下の4つの食事法を紹介します。

  • PFCバランスを意識して基礎代謝を維持する
  • 食物繊維とタンパク質をしっかり摂る
  • 食べる順番を工夫して血糖値の上昇を抑える
  • 過度な糖質制限を避けて良質な脂質を選ぶ

<参考>
1―4 炭水化物
日本人とお米の力~健康実現の救世主

PFCバランスを意識して基礎代謝を維持する

タンパク質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)のバランスを整えることは、基礎代謝を守りながら体脂肪を減らすための基本です。国の指針ではエネルギー摂取量の目安としてP1320%、F2030%、C5065が示されています。

この範囲を参考に、活動量や体格、減量の目的に応じて調整していきましょう。

基礎代謝量の計算式はあくまで目安であり、筋肉量や年齢によって大きく変わります。たとえば同じ体重でも筋肉が多い人ほどエネルギー消費は大きくなります。

極端に脂質や炭水化物を減らさず、自分に合ったエネルギー量を見極めることが長期的なウエスト引き締めのポイントです。

<参考>
健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023

食物繊維とタンパク質をしっかり摂る

食物繊維は腸内環境を整えて便通を改善し、血糖値の急な上昇を抑えて脂肪が蓄積しにくい食生活を助けます。野菜、海藻、きのこ、豆類などを1日あたり18g以上を目標に取り入れましょう。

また、タンパク質は筋肉を維持し基礎代謝を保つために大切です。肉や魚、卵、大豆製品などをバランスよく摂ることで、運動の効果も出やすくなります。

食物繊維とタンパク質を意識的に組み合わせることで、満腹感が持続し間食を防ぐ効果も期待できます。

食べる順番を工夫して血糖値の上昇を抑える

食事の際に野菜やきのこ、海藻など食物繊維の多い食品から先に食べる「ベジファースト」を意識すると、食後の血糖値上昇をゆるやかにすることができます。血糖値が急に上がるとインスリンというホルモンが多く分泌され、余分なエネルギーが脂肪として蓄えられやすくなります。

ただし、食べる順番だけで脂肪が減るわけではなく、食事全体のバランスと組み合わせることが大切です。主食・主菜・副菜をそろえ、糖質・脂質・タンパク質を適度に摂る食習慣を保つことが、長い目で見た体型維持につながります。

<参考>
野菜から食べる「食べる順番」の効果

過度な糖質制限を避けて良質な脂質を選ぶ

糖質を極端に減らすダイエットは一時的に体重が減っても、筋肉量が低下して基礎代謝が下がることで長期的にはリバウンドしやすくなる可能性があります。さらに、頭痛や疲労感、便秘など体調面の不調を招くこともあります。

無理な制限ではなく、主食の量や種類を調整しながらオリーブオイルやアボカド、青魚などに含まれる不飽和脂肪酸などの良質な脂質を適度に取り入れることが大切です。これらの脂質はホルモンの材料になり、脂溶性ビタミンの吸収にも役立ちます。

バランスよく栄養を摂ることで、健康を守りながらウエストラインを整える食習慣が続けやすくなります。

<参考>
厚生労働省eJIM | 肥満(体重管理)[各種疾患 - 医療者]
厚生労働省eJIM | オメガ3脂肪酸について知っておくべき7つのこと[コミュニケーション]

セルフケアで効果が出ないならDMMオンラインクリニックのメディカルダイエットも検討しよう

食事改善や運動を続けても思うように成果が出ない場合、オンライン診療を利用したメディカルダイエットという方法もあります。オンライン診療には、自宅から医師に相談できるという大きな利点があり、忙しい人でも治療への一歩を踏み出しやすくなっています。

ただし、医薬品を使った治療には副作用や使用できない条件(禁忌)もあり、医師の診断のもとで適切に利用することが大切です。個別の料金や診療時間、取り扱う薬の種類などは各クリニックによって異なるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。

<参考>
Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Obesity without Diabetes | New England Journal of Medicine

医学的根拠に基づきホルモンや代謝へ直接アプローチできる

医療機関が行うメディカルダイエットでは、GLP-1受容体作動薬など、ホルモンや代謝に働きかけて食欲や血糖のコントロールを助ける薬が用いられる場合があります。これらは国際的な臨床研究でも体重や腹囲の減少に一定の効果が報告されています。

ただし、これらの医薬品には吐き気や下痢などの副作用が出ることがあるほか、持病や服薬内容によって使用できない場合があります。自己判断での使用は危険であり、必ず医師の診断・指導を受けることが大切です。

治療を始める前に十分な説明を受け、不安や疑問を解消してから取り組みましょう。

<参考>
Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity | New England Journal of Medicine
Tirzepatide as Compared with Semaglutide for the Treatment of Obesity | New England Journal of Medicine

専門家の管理下で安全に効率よくダイエットを進められる

メディカルダイエットでは、医師や管理栄養士など専門家による継続的なサポートが受けられるのが大きな特徴です。食事や運動だけでは減らしにくい内臓脂肪や体重増加に悩む人にとって、医学的評価をもとにした個別プランは役立つ方法の一つです。

体重や血液検査の数値を定期的にチェックすることで、体の変化に合わせた食事・運動のアドバイスも可能です。自己流のダイエットでは見逃しがちな健康リスクを早期に発見できる点も安心できる点といえます。

無理なく減量を進めたい人は、専門家と二人三脚で取り組む方法を検討するとよいでしょう。

通院不要で時間や費用を抑えて手軽に始められる

オンライン診療を活用すると、自宅や外出先からスマートフォンやパソコンで診察を受けられます。これにより、仕事や家事で忙しくても通院のために時間を割く必要がありません。

サービスによっては、早朝や深夜など幅広い時間帯に対応している場合や、初回相談料が無料となるケースもあります。

ただし、具体的な料金や診療時間、処方内容は各クリニックによって異なります。実際に利用を検討する際は、必ず公式サイトなどで最新の条件を確認してください。

自分の生活スタイルや健康状態に合わせて、無理のない方法を選ぶことが長く続けるためのポイントです。

ウエストを細くする方法に関するQ&A

ここでは、ウエストを細くしたい人がよく抱く疑問に答えます。男性や女性、成長期の中学生など、立場によって気をつけたいポイントも紹介します。

Q1. ウエストを10センチ減らすには何キロ痩せればいいですか

体重とウエストサイズには一定の相関があるものの、単純な計算式で「体重○kg減=ウエスト○cm減」と表せるものではありません。筋肉量や体脂肪の分布、生活習慣などによって個人差が大きいからです。

参考までに、ある研究では体重を3kg減らしたときに腹囲がおよそ3cm減った例が報告されています。しかしこれはあくまで一例であり、同じ減量でも減り方には幅があります。

焦らず食事と運動を続けながら、自分の体の変化を確認していくことが大切です。

<参考>
Relationship between changes in body weight and waist circumference in Japanese

Q2. 男性と女性で効果的なウエストの細くし方は違いますか

一般的に男性は内臓脂肪が、女性は皮下脂肪がつきやすい傾向があるといわれています。内臓脂肪は生活習慣を見直すことで減りやすい場合があり、皮下脂肪は時間をかけて少しずつ減らしていくことが多いとされています。

ただし、最終的に大切なのは性別にかかわらず、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることです。バランスの取れた食事と運動習慣を継続することが、健康的にウエストを細くする最も確実な方法です。

<参考>
Gender differences in fat metabolism - PubMed
Sex Differences of Visceral Fat Area and Visceral-to-Subcutaneous Fat Ratio for the Risk of Incident Type 2 Diabetes Mellitus

Q3. 中学生でも安全にウエストを細くできますか

成長期は体が大きく変化する時期で、過度な食事制限や急な減量は成長や健康に悪影響を及ぼす可能性があります。まずは栄養バランスの取れた食事をしっかりとり、適度な運動や十分な睡眠を心がけることが基本です。

もしダイエットを考える場合は、必ず保護者や学校の養護教諭、かかりつけ医などに相談してください。体重や体型だけでなく、成長や健康全体を見守りながら取り組むことが安心につながります。

<参考>
食に関する指導の手引-第二次改訂版-(平成31年3月)
若い女性の「やせ」と健康・栄養問題

自分に合ったウエストを細くする方法で理想のラインを手に入れよう

ウエストを細くするための方法は一つではありません。食事改善や有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチなどを自分の体質や生活に合わせて組み合わせることが大切です。

短期間での急激な変化を求めるのではなく、無理のない範囲で継続することで健康的なラインが形づくられます。

セルフケアで成果が出にくい場合は、医師や管理栄養士に相談する方法や、オンライン診療など医療的サポートを取り入れるという道もあります。その際は治療には費用や副作用のリスクがつきものですので、医師の説明をよく聞いて自分で判断することが大切です。

体の状態や生活環境は人それぞれ異なります。紹介した運動や食事法を参考に、自分に合った方法を少しずつ取り入れて、理想のウエストラインを目指してください。

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