唇のシミは自力で消せる?原因から効果的なケア方法まで徹底解説


唇にシミができていることに気づいたものの、原因がよくわからず、どうすればよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。唇のシミは、紫外線・摩擦・乾燥などの日常的な刺激が積み重なって生じるものがほとんどで、表皮に留まっている薄い色素沈着であればセルフケアで改善が期待できます。


この記事では、唇にシミができる5つの原因から、自力でできるセルフケアの方法・改善の限界の見極め方・医療機関での治療法まで幅広く解説します。セルフケアだけでは難しい場合の選択肢として、美容内服薬についても詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

国家公務員暇組合連合会虎の門病院救急科部長

東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学卒業。亀田総合病院臨床後研修、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年国家より公務員連合連合会虎の門病院救急科部長(現職)。東京大学医学部附属病院 総合研修センター講師。東京大学医学部講師KAKENプロフィール。『早わかり! 救急科診療マニュアル』(共訳者)。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の医療行為・医薬品の使用を推奨するものではありません。治療や服薬に関しては必ず医師にご相談ください。

※オンライン診療では触診や精密検査が行えないため、症状によっては対面受診を勧められる場合があります。

※記載の料金・診療時間・処方薬の取り扱い等は2026年5月時点の情報です。最新情報は各クリニックの公式サイトをご確認ください。

唇にシミができる原因とは


唇のシミは、ひとつの原因だけでなく、複数の要因が重なることで生じやすくなります。ここでは、唇にシミができる主な5つの原因を解説します。

  • 紫外線によるメラニンの蓄積
  • 摩擦による色素沈着
  • 乾燥によるバリア機能の低下
  • メイク汚れによる色素沈着
  • 加齢によるターンオーバーの低下

それぞれの仕組みを把握することが、自分に合ったケアを選ぶ手がかりになります。

原因

対応するセルフケア

紫外線によるメラニンの蓄積

UVカットリップで紫外線対策をする

摩擦による色素沈着

丁寧なメイクオフ・摩擦習慣の見直し

乾燥によるバリア機能の低下

リップクリームやリップパックで保湿ケアをする

メイク汚れによる色素沈着

丁寧なメイクオフで色素沈着を防ぐ

加齢によるターンオーバーの低下

リップスクラブ・ビタミンC誘導体配合リップの使用

紫外線によるメラニンの蓄積

唇は、顔のなかでも特に紫外線ダメージを受けやすい部位です。日常的なUVケアを怠ることが、シミの蓄積につながりやすくなります。


唇の皮膚は角質層が数層程度と薄く、皮脂腺や汗腺がないため皮脂膜を作ることができません。メラニン色素をほとんど持たない構造になっているため、紫外線から肌を守る防御機能が非常に低い部位でもあります。


紫外線を浴びると、表皮のケラチノサイトからメラノサイトにシグナルが伝えられ、メラニンの産生が増加します。顔への日焼け止めは習慣化していても、唇のUVケアは後回しになりがちで、気づかないうちにダメージが蓄積していると考えられています。


唇のシミを防ぐには、UVカット機能付きのリップクリームを日常的に使うことが欠かせません。顔のUVケアと同様に、唇も紫外線対策の対象として意識するようにしましょう。

摩擦による色素沈着

唇のシミの原因として見落とされがちなのが、日常的な摩擦が引き起こす炎症とメラニン産生です。無意識の癖や習慣が、シミにつながることがあります。


唇を舐める・こする・噛むといった癖や、クレンジング時の摩擦は、唇に慢性的なダメージを与えます。摩擦によって皮膚が炎症を起こすと、メラノサイトが活性化してメラニンが過剰に生成され、色素沈着につながります。


唇は角質層がとても薄く、わずかな摩擦でも角質が剥がれてバリア機能が低下しやすい部位です。バリア機能が低下すると、紫外線などの外的刺激の影響をさらに受けやすくなり、シミのリスクが高まります。


まずは日常の摩擦習慣を見直し、唇への不必要な刺激を減らすことが、色素沈着の予防において大切な一歩となります。

乾燥によるバリア機能の低下

乾燥によるバリア機能の低下は、唇のシミリスクを高める重要な要因のひとつです。うるおいを保つ日常的なケアが、シミ予防の土台となります。


唇には皮脂腺と汗腺がなく、自力で皮脂膜を作ることができません。そのためもともと乾燥しやすく、乾燥が進むとバリア機能が低下して紫外線や摩擦などの外的刺激を受けやすい状態になります。


また、乾燥はターンオーバーの乱れにもつながります。ターンオーバーが乱れると、本来排出されるはずのメラニンが皮膚内に蓄積しやすくなり、シミとして定着するリスクが高まるのです。


乾燥を防ぐ保湿ケアは、バリア機能を守ることとメラニンの排出を促すことの両面に働きかけます。日々の保湿習慣を継続することが、唇のシミ予防に直結するといえるでしょう。

メイク汚れによる色素沈着

唇に残ったメイク汚れと紫外線の組み合わせが、色素沈着を引き起こす要因になります。毎日のメイクオフを丁寧に行う習慣が、シミの予防につながります。


口紅やファンデーションが唇に残ったまま紫外線を浴びると、唇の皮膚が薄いこともあり、色素沈着が発生しやすくなります。なかでも色落ちしにくいティントリップは特に残留しやすいと言われており、落としきれていないことも多いでしょう。


メイクオフ後は保湿ケアも併せて取り入れ、クレンジングで失われた唇のうるおいを補うことも大切です。丁寧なメイク落としと保湿をセットにする習慣が、色素沈着の予防に役立ちます。

加齢によるターンオーバーの低下

年齢を重ねることで、加齢によるターンオーバーの周期の低下がシミを蓄積しやすい状態を作り出します。早い段階からのケアが将来のシミ対策にもつながります。


加齢によって代謝が低下すると、肌のターンオーバーの周期も遅くなります。その結果、メラニンの排出が追いつかず、皮膚内に蓄積してシミとして定着しやすくなるのです。さらに、紫外線を慢性的に浴びることでもターンオーバーのサイクルが乱れ、メラニンが滞留しやすくなります。


ターンオーバーの低下は加齢によって避けがたい変化ではありますが、日々のケアを継続することで、シミの進行を緩やかにできる可能性があると言われています。適切なケアを早い段階から習慣にしていくことが大切です。

唇にできるシミの種類と見分け方

唇に生じる色素の変化には、いくつかの種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります。ここでは、唇に現れやすい4つのタイプの見分け方を解説します。

  • 口唇メラノーシス
  • 炎症後色素沈着
  • ほくろ
  • 静脈湖

種類によっては医療機関での対応が必要なものもあるため、自分のシミがどのタイプかを把握しておきましょう。

口唇メラノーシス:茶色く境界がはっきりしたシミ

口唇メラノーシスは、唇に生じるシミのなかでよく見られるタイプのシミです。メラニン色素が増加して皮膚に沈着した状態で、紫外線・摩擦・乾燥・口唇炎などの日常的な刺激が原因で生じます。


大きさは1cm以下のものが多く、色は茶色から黒色で、境界がはっきりしているのが特徴です。1つだけ現れることもあれば複数できることもあり、特に下唇に多く見られます。メラノサイトの数が増えるわけではなく、メラニン色素そのものが増えて沈着している状態です。


紫外線対策や保湿ケアなど日常的なセルフケアが予防・改善の両面に有効なタイプであり、まずはケアを継続することが大切です。

炎症後色素沈着:唇全体に広がるくすみや黒ずみ

炎症後色素沈着は、傷や摩擦、化粧品かぶれなどの刺激によって強い炎症が起き、一時的な色素細胞の活性化で色素が沈着した状態です。日常的な刺激の積み重ねによって生じることがあります。


見た目の特徴として、小さなシミが複数散らばって見えたり、全体的にくすんだ色調になったりすることがあると言われています。境界がはっきりした茶色のシミとは異なり、唇全体にぼんやりと広がるくすみや黒ずみとして現れることもあります。


炎症の原因(摩擦・乾燥・アレルギーなど)を取り除くことができれば、時間の経過とともに薄くなる可能性があるとされています。まずは原因となっている習慣や製品を見直すことが、改善への第一歩です。

ほくろ:黒っぽく膨らみがある

唇にできた黒っぽい点が、シミではなくほくろ(母斑細胞のかたまり)である可能性もあります。見た目が似ていることがあるため、正確な見分け方を知っておくことが大切です。


ほくろは、色素細胞(メラノサイト)が変化した母斑細胞と呼ばれる細胞のかたまりです。シミが比較的平坦で茶色っぽく見えるのに対し、ほくろは黒っぽく、触ると膨らみが感じられます。この違いを確認することが、両者を見分ける際のポイントになります。


通常のほくろはそれ自体が問題になることは少ないですが、急に大きくなった場合や見た目に変化がある場合は、悪性の可能性があるため、早めに皮膚科を受診することが推奨されています。気になる変化があれば、自己判断せずに専門家に相談しましょう。

静脈湖:青紫色の小さな膨らみ

静脈湖は、静脈の拡張によって生じる唇の色素変化で、シミとは発生の仕組みが異なります。見た目が似ていることで混同されることがありますが、対処法がシミとは大きく違います。


主に口唇に生じる1~10mm程度の小さな隆起で、暗赤色から青紫色に見えるのが特徴です。皮膚の内側で静脈が拡張することで生じ、紫外線や外傷、加齢などが原因と考えられています。


自然に消えることはなく、医療機関でのレーザー照射や外科的切除が必要です。唇に青紫色の膨らみが気になる場合は、皮膚科や美容皮膚科への相談をおすすめします。


4種類の色素変化の特徴をまとめると、以下の通りです。

種類

色・見た目

膨らみ

主な原因

対処

口唇メラノーシス

茶~黒色の境界明瞭な色素斑

なし

紫外線・摩擦・乾燥

セルフケアで改善を期待できる

炎症後色素沈着

全体的なくすみ・散在する小さなシミ

なし

摩擦・炎症・かぶれ

原因除去で薄くなる可能性あり

ほくろ

黒っぽい点

あり

母斑細胞のかたまり

皮膚科に相談

静脈湖

暗赤色~青紫色

あり

紫外線・加齢・外傷

医療機関での治療が必要

唇のシミを自力で消す・薄くするセルフケア方法

唇のシミは、日常のケアを積み重ねることで薄くすることが期待できます。ここでは、今日から取り入れられる5つのセルフケア方法を紹介します。

  • UVカットリップで唇の紫外線対策をする
  • リップクリームやリップパックで保湿ケアをする
  • ビタミンC誘導体配合の美容液・リップを使う
  • リップスクラブで古い角質を取り除く
  • 丁寧なメイクオフで色素沈着を防ぐ

それぞれのケアが唇のシミにどう働きかけるのかを理解したうえで、自分の生活習慣に合わせて取り入れてみてください。

UVカットリップで唇の紫外線対策をする

唇のシミ対策の基本は、UVカット機能付きのリップクリームによる紫外線対策です。唇は顔のように日焼け止めを直接塗りにくいため、UVカットリップが最も手軽で効果的な選択肢になります。


選ぶ際はSPFとPAの両方の表記がある製品を選びましょう。外出時はこまめな塗り直しを心がけることが、継続的な紫外線対策につながります。帽子や日傘と組み合わせると、より高い防御効果が期待できます。


顔のUVケアを丁寧に行っていても、唇を見落としてしまうとシミのリスクが残ります。UVカットリップを日常の外出準備に組み込む習慣をつけることが、長期的なシミ予防に大切です。

リップクリームやリップパックで保湿ケアをする

唇のシミ改善には、保湿成分を含むリップクリームによる継続的な保湿ケアが欠かせません。乾燥を防いでバリア機能を保つことが、シミの予防と改善の両面に働きかけます。


日常のリップケアでは、ワセリン・シアバター・セラミドなどの保湿成分を含むリップクリームを選ぶのがおすすめです。乾燥が気になるときや週に数回は、リップパックやリップマスクを使った集中保湿も取り入れると効果的でしょう。


「寝る前にリップクリームをつけてはダメですか?」という疑問を持つ方もいらっしゃいますが、保湿ケア自体は問題ありません。ただし、日中用のUVカット成分入りリップをつけたまま寝ると唇に負担がかかることがあるため、夜は保湿専用のリップに切り替えるのがよいでしょう。朝晩で使い分けることを意識することが大切です。

ビタミンC誘導体配合の美容液・リップを使う

シミケアを目的としたリップ選びでは、ビタミンC誘導体が配合された製品を選ぶことが効果を期待するポイントです。メラニンに直接作用する成分を取り入れることが、セルフケアの質を高めます。


ビタミンCには、メラニンを生成する過程においてドーパキノンをドーパに還元してメラニン産生を抑える作用と、すでに生成された酸化メラニンを還元して色を淡くする2つの作用があります。ビタミンC誘導体はこの作用を持ちながら安定性を高めた成分で、唇用の美容液やリップバームに配合された製品を選ぶとよいでしょう。


なお、ホホバオイルは保湿効果は期待できますが、メラニンに直接作用する成分ではないため、シミケアとしての効果は限定的と考えられています。シミ改善を目指すなら、ビタミンC誘導体など作用機序が明確な成分を含む製品を選ぶことが大切です。

リップスクラブで古い角質を取り除く

リップスクラブによる古い角質の除去は、ターンオーバーをサポートしてメラニンの排出を促すセルフケアのひとつです。ただし、やり方を誤ると逆効果になるため、適切な方法と頻度を守ることが大切です。


砂糖やソルトベースのリップスクラブを使い、唇の上で力を入れず優しく動かして古い角質を除去します。使用頻度は週1~2回程度が目安と言われていますが、それ以上行うと摩擦による炎症やバリア機能の低下を招くことがあるため注意が必要です。


スクラブ後は必ず保湿ケアとセットで行いましょう。スクラブで角質を取り除いた直後は唇のバリア機能が低下しやすい状態になっているため、リップクリームでうるおいをしっかり補うことが重要です。

丁寧なメイクオフで色素沈着を防ぐ

毎日のメイクを丁寧に落とすことは、メイク汚れによる色素沈着の予防において欠かせないケアです。落とし方を少し意識するだけで、唇へのダメージを大きく減らすことができます。


メイク落としには、ポイントメイクリムーバーをコットンに含ませて唇にしっかり押し当て、やさしく拭き取る方法がおすすめです。こすらず浮かせて落とすことで、摩擦による炎症を防ぐことができます。色落ちしにくいティントリップは特に残留しやすいため、専用のリムーバーを使うのが望ましいでしょう。


メイクオフ後は、リップクリームなどで唇のうるおいを補う保湿ケアもセットで行いましょう。クレンジングで皮膚の油分が取り除かれやすいため、すぐにケアすることが大切です。


5つのセルフケアをまとめると以下の通りです。日常に取り入れやすいものから始めてみてください。

  • UVカットリップ(SPF・PA表記あり)を外出時にこまめに塗り直す
  • 保湿成分(ワセリン・シアバター・セラミドなど)入りのリップクリームで毎日保湿する
  • ビタミンC誘導体配合の美容液またはリップで、メラニンにアプローチする
  • リップスクラブを週1~2回程度行い、古い角質を除去する(スクラブ後は必ず保湿する)
  • ポイントメイクリムーバーで、こすらず丁寧にメイクを落とす

唇のシミが目立つときの隠し方

シミのケアを続けながら、見た目をすぐに整えたいときはメイクでカバーするのが手軽です。ここでは、唇のシミを目立ちにくくする2つのメイクテクニックを紹介します。

  • コンシーラーでシミをピンポイントにカバーする
  • 色付きリップで唇全体をトーンアップする

日常のメイクに取り入れるだけで、シミが気になりにくくなります。

コンシーラーでシミをピンポイントにカバーする

唇のシミを目立たなくするには、唇用またはリップ対応のコンシーラーをピンポイントで使う方法が効果的です。全体をカバーするのではなく、気になる部分だけに集中的に使うことで自然な仕上がりになります。


コンシーラーをシミの上に薄く重ね、指先や専用ブラシで軽くなじませます。その上からリップカラーを重ねることで、コンシーラーが浮いて見えず、自然な口元を演出できます。


コンシーラーをリップ下地として全体に薄く塗ってからリップを乗せると、唇の色むらをフラットに整えると同時に、色持ちの向上も期待できます。シミカバーと仕上がりの質を両立させたい場合に活用してみてください。

色付きリップで唇全体をトーンアップする

コンシーラーと組み合わせるだけでなく、高発色・高カバー力のリップを選ぶことでシミを目立ちにくくする方法もあります。唇全体のトーンを均一に整えることで、シミが自然と馴染みやすくなります。

カラー選びは、ベージュ系やコーラル系など肌なじみのよい色が唇のトーンを均一に整えやすくおすすめです。目立つカラーよりも肌色に近いニュアンスカラーのほうが、シミを自然にカバーしやすい傾向があります。


仕上がりのタイプでは、マットタイプがツヤタイプよりカバー力が高い傾向があります。普段ツヤタイプを使っている方も、シミが気になる日はマットタイプに切り替えてみるとよいでしょう。

唇のシミは自力でどこまで消せるのか

セルフケアへの期待がある一方で、自力ケアでどこまで改善できるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、シミの状態によって異なるセルフケアの効果と限界を解説します。

  • 薄い色素沈着はセルフケアで改善が期待できる
  • 定着した濃いシミは医療機関での治療が必要

自分のシミがどちらに当てはまるかを見極めることが、次のケアを選ぶ判断材料になります。

薄い色素沈着はセルフケアで改善が期待できる

表皮の浅い部分に留まっている薄い色素沈着は、セルフケアの継続によって改善が期待できるシミです。ターンオーバーの仕組みを理解することが、ケアの効果を最大限に引き出すポイントになります。

表皮に蓄積したメラニンは、肌のターンオーバーによって古い角質とともに排出される仕組みがあります。


そのため、UVケアや保湿ケア、ビタミンC誘導体の活用などを組み合わせて継続することで、薄い色素沈着は徐々に改善していくことが期待できます。


ただし、効果を実感するまでには数ヶ月単位の継続が必要と言われています。セルフケアは「完全に消す」ことより「これ以上濃くしない+徐々に薄くする」を目標にするのが現実的でしょう。焦らず継続することが、長期的な改善につながります。

定着した濃いシミは医療機関での治療が必要

長期間かけて定着した濃いシミは、真皮層まで色素が達しているためセルフケアでは改善が難しい状態です。自力ケアの限界を知り、適切なタイミングで専門家に相談することが大切です。


色素沈着が真皮層にまで及んでいる場合、メラニンは肌のターンオーバーで排出されずに残ってしまうことが多く、セルフケアでは対処が難しい状態になります。何年経っても変化がない、濃くはっきりしたシミは医療機関への相談を検討するのが望ましいでしょう。


また、急な変化が見られる場合は悪性の可能性もあるため、早めの受診が推奨されています。「シミだろう」と自己判断せず、気になる変化があれば専門家に確認してもらうことが安心につながります。

唇のシミを消す医療機関での治療法

セルフケアで改善が難しい場合は、医療機関での治療が選択肢になります。ここでは、唇のシミに対して行われる主な3つの治療法を解説します。

  • レーザー治療で唇のシミを除去する
  • 外用薬(トレチノイン・ハイドロキノン)で唇のシミを薄くする
  • 美容内服薬で体の内側からシミをケアする

それぞれの仕組みや費用を理解したうえで、自分の状態に合った方法を検討してみてください。

レーザー治療で唇のシミを除去する

唇のシミを短期間で改善したい場合に有効な手段が、ピコレーザーやQスイッチレーザーなどによるレーザー治療です。色素をピンポイントで照射して色味を薄くできるため、即効性が期待できます。

レーザーを気になる部分だけに照射してシミの色素を分解します。1回の施術でも改善の効果が期待でき、複数回通院しなくてもよい場合もあります。


費用の目安はピンポイント(5mm未満)で1箇所あたり約5,000円~11,000円、唇全体では約15,000円~50,000円程度です。クリニックや施術内容によって異なるため、事前に確認することが必要です。なお、初診料や軟膏代などが別途数千円程度かかる場合もあります。


施術後はダウンタイムがあり、紫外線や摩擦などの刺激を避けたケアが必要とされています。施術前にクリニックでダウンタイムの過ごし方を確認しておくとよいでしょう。

外用薬(トレチノイン・ハイドロキノン)で唇のシミを薄くする

医療機関では、トレチノインやハイドロキノンといった外用薬でシミを薄くする治療も行われています。どちらも医師の処方が必要な薬剤で、メラニンに直接アプローチするという点が特徴です。


トレチノインはターンオーバーを促進する働きがあり、皮膚の新陳代謝を活発にすることでメラニン色素の排出を促してシミを薄くする効果が期待できます。一方、ハイドロキノンはメラニン合成に関わる酵素であるチロシナーゼの阻害剤として作用し、メラニンの生成そのものを抑えます。


どちらの薬剤も、医師の処方のもとで使用することが前提です。特にトレチノインはレチノイド皮膚炎(A反応)と呼ばれる副作用が多くのケースで見られるため、使用前に医師から十分な説明を受けることが大切です。

美容内服薬で体の内側からシミをケアする

外用薬やレーザーとは異なるアプローチとして、体の内側からメラニンに作用する美容内服薬があります。飲み薬でシミケアをするため、患部に直接塗ったり照射したりする必要がなく、手軽に取り入れられる方法のひとつです。


主要な成分とその作用は、以下の通りです。

成分

メラニンへの作用

作用する段階

トラネキサム酸

メラノサイト活性化因子(プラスミン)を阻害し、メラニンを作るための情報伝達をブロックする

生成前(情報伝達の段階)

ビタミンC

ドーパキノンをドーパに還元してメラニン産生を抑え、酸化メラニンを淡色化する

生成中~生成後

L-システイン

メラニン色素の生成を抑えるとともに、体外への排出を促進する

生成中~排出の段階

外用薬やレーザーと併用されることもあると言われており、治療の幅を広げる選択肢のひとつになります。


DMMオンラインクリニックでは、トラネキサム酸・ビタミンCなどの美容内服薬をオンライン診療で処方しています。

唇のシミが自力で消えないときは美容内服薬から始めるのがおすすめ

セルフケアだけでは改善が難しいと感じたとき、医療機関の選択肢として美容内服薬があります。ここでは、内服薬がシミケアにおいてどのような位置づけになるかを解説します。

  • メラニンの生成を体の内側から抑えられる
  • 自宅にいながらオンライン診療で始められる
  • レーザーより費用を抑えて継続しやすい

それぞれのポイントを確認してみてください。

メラニンの生成を体の内側から抑えられる

美容内服薬が注目される理由のひとつが、メラニン生成の情報伝達過程に直接作用する点です。セルフケアでは届きにくい根本的な段階にアプローチできます。


セルフケアは保湿やUVカットなど、外側からの刺激を防いだり既存のメラニンを排出したりするアプローチが中心です。一方、内服薬はメラニンを作り出す前の段階でメラノサイトの活性化を阻害することで、メラニン生成そのものを抑えることができます。


また、内服薬は唇に限らず全身に作用するため、唇のシミだけでなく顔や体のシミ・くすみ対策にもつながると考えられています。気になる部位が複数ある方にとっても、まとめてケアできる選択肢のひとつになるでしょう。

自宅にいながらオンライン診療で始められる

美容内服薬は、オンライン診療を通じて自宅にいながら処方を受けられる仕組みが整っています。通院なしで始められるため、忙しい方でも取り入れやすい治療の進め方です。


スマートフォンやパソコンからオンラインで医師の診察を受け、処方された薬が自宅に届く流れで始められます。クリニックへ足を運ぶ時間や手間がかからず、仕事や育児で忙しい方でも続けやすいでしょう。


また、市販のサプリメントや美容液を自己判断で選ぶのとは異なり、医師の診察を受けたうえで処方されるため、自分の状態に合った成分・量で始められます。

レーザーより費用を抑えて継続しやすい

美容内服薬は、レーザー治療と比べて費用を抑えながら継続できるアプローチです。コストの違いを知っておくことが、治療法を選ぶ際の参考になります。


レーザー治療は1回あたり約5,000円~50,000円かかります(クリニックや施術内容によって変わります)。一方、DMMオンラインクリニックの美容内服薬は月額770円(税込)から始められ、らくらく定期便1ヶ月ごとプランでは最大10,835円(税込)です(別途配送料がかかります)。


また、内服薬は痛みやダウンタイムがなく、日常生活に支障が出にくい点も特徴です。施術後のケアや通院の必要がなく、毎日の服用を続けるだけで継続できます。


まず内服薬から始めて、効果を見ながらレーザー治療の追加を検討するという段階的なアプローチも、選択肢のひとつと考えられています。


4つのアプローチの違いをまとめると、以下の通りです。

アプローチ

費用の目安

痛み

ダウンタイム

始めやすさ

セルフケア

数百円~

なし

なし

外用薬(処方)

クリニックによって異なる

なし

副作用あり(赤みなど)

美容内服薬

月額770円(税込)~

なし

なし

レーザー

約5,000円~50,000円/回 ※

あり

あり(数日)

※クリニックや施術内容によって異なります。


DMMオンラインクリニックの美容内服薬は月額770円(税込)から始められます。オンライン診療で処方を受け、薬は自宅に届きます。

唇のシミの内服薬治療ならDMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックでは、オンライン診療で美容内服薬を処方しています。シナール・トラネキサム酸・ビタノイリンなどの薬剤に対応しており、医師の診察を受けたうえで処方を受けることができます。


診察料は0円で、24時間オンライン診療に対応しています。処方された薬は自宅に届くため、通院の必要がありません。月額770円(税込)から始められ、プラン内容により最大10,835円(税込)です(別途配送料がかかります)。


なお、美容内服薬は公的医療保険が適用されない自由診療です。また、医師の判断により処方できない場合があります。受診を検討する際はあらかじめご確認ください。

まとめ:唇のシミは自力ケアと医療の組み合わせで改善を目指そう

唇のシミは、紫外線・摩擦・乾燥・メイク汚れ・加齢などが原因で生じます。表皮の浅い部分に留まっている薄い色素沈着であれば、UVケアや保湿ケア、ビタミンC誘導体の活用などを継続することで改善が期待できます。一方、真皮層まで達した濃いシミはセルフケアでの改善が難しく、医療機関への相談が必要です。


セルフケアで改善が難しい場合の選択肢として、美容内服薬があります。体の内側からメラニン生成に作用し、痛みやダウンタイムなく始められるため、まずは内服薬から試してみることも考えられるでしょう。


DMMオンラインクリニックでは、オンライン診療で美容内服薬の処方を受けることができます(公的医療保険が適用されない自由診療です。医師の判断により処方できない場合があります)。唇のシミが気になる方は、セルフケアと医療を組み合わせながら改善を目指してみてください。

【免責事項】

本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、医師による診断・治療の代替となるものではありません。記事中で紹介した対策や治療法の効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。実際の治療や医薬品の服用にあたっては、必ず医師の診察を受け、ご自身の体質・症状に合わせた判断を仰いでください。服用中に体調の異変を感じた場合は、自己判断で中止・継続せず、速やかに処方医または最寄りの医療機関へご相談ください。


参考:
環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」
CiNii Research(原著論文)「口唇メラノーシス(Labial Melanosis)(仮称)について」
自治医科大学 形成外科「トレチノインによるしみの治療の原理」



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