眼精疲労におすすめの目薬は?市販薬と処方薬の違いと成分での選び方

パソコンやスマートフォンを長時間使う生活では、目の疲れを感じる場面が増えます。ドラッグストアに行くと目薬の種類が多く、どれを選べばよいのか迷う人は少なくありません。


眼精疲労向けの目薬は、配合されている成分によって想定している症状が異なります。ピント調節にはたらく成分が中心のもの、乾きを補うもの、充血を抑える成分が入ったものがあり、自分の症状に合っていなければ期待した変化は得にくくなります。


また、市販の目薬と眼科で処方される目薬は、効能効果として記載されている内容がそもそも違います。この違いを知らないまま市販薬を使い続けて、受診が遅れることもあります。


ここでは、眼精疲労の目薬に配合される主な成分、症状別の選び方、血管収縮剤の注意点、代表的な市販目薬、眼科で処方される目薬との違い、正しい使い方、受診の目安までを整理します。


※注意事項

  • この記事は執筆時点で公開されている情報にもとづく一般的な情報提供を目的としたもので、特定の製品の使用を推奨するものではありません。個別の診断や治療方針を示すものでもありません。

  • 目薬の効果の感じ方には個人差があります。ここで紹介する効能効果は、各製品の添付文書に記載されている内容です。すべての人に同じ結果が生じるわけではありません。

  • 目薬を使用して症状が改善しない場合、かえって悪化する場合は使用を中止し、眼科を受診してください。持病がある人、他の点眼薬を使っている人、コンタクトレンズを使用している人は、購入前に薬剤師や登録販売者に相談してください。

  • 製品の仕様や販売状況は変更されることがあります。最新の情報は各製品の添付文書または製造販売元の公式サイトで確認してください。

※監修者は医療的専門分野についてのみ監修を行っており、掲載されている商品・サービスの選定には関与しておりません。
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眼精疲労とはどのような状態か

目薬を選ぶ前に、眼精疲労がどのような状態を指すのかを整理しておきます。


疲れ目と眼精疲労の違い

一時的に目が疲れても、休んだり眠ったりすれば回復する状態は疲れ目と呼ばれます。これに対して、休んでも十分に回復せず、症状が続く状態が眼精疲労とされています。


同じ目の疲れでも、休息で戻るかどうかが目安になります。市販の目薬で対応しやすいのは前者で、後者は原因を確認する必要が出てきます。


あらわれる主な症状

目に現れる症状としては、目が重い、痛む、かすむ、まぶしい、乾く、充血するといったものがあります。


目以外に、頭痛、肩こり、首のこり、吐き気といった症状をともなうことがあります。目の症状だけで判断せず、体の状態もあわせて考えることが必要です。


背景にある主な要因

画面を長時間見続けることによるピント調節の負担、まばたきの減少による乾き、メガネやコンタクトレンズの度数が合っていないことなどが要因として挙げられます。


このほか、目の病気が背景にある場合もあります。眼精疲労向けの目薬で対応できるのは、こうした要因のうち一部にとどまります。


眼精疲労の目薬は何を基準に選ぶのか

眼精疲労の目薬を選ぶとき、パッケージの印象や価格だけで決めてしまうことがあります。まず、判断の軸を整理します。


症状から考える

ひとくちに目の疲れといっても、感じ方はさまざまです。手元が見えにくい、夕方になると文字がぼやける、目が乾く、目が赤くなる、目の奥が重いといった違いがあります。


ピントが合いにくいのか、乾きが中心なのか、充血が気になるのかによって、選ぶべき成分が変わります。眼精疲労の目薬でおすすめできるものは症状によって変わるため、まず自分の症状を言葉にするところから始まります。


成分から考える

眼精疲労の目薬には複数の有効成分が配合されています。配合されている成分の種類と量は製品ごとに異なり、これが製品の性格を決めています。


成分名だけを見ても役割がわかりにくいため、この記事ではそれぞれのはたらきを整理します。成分を理解すると、眼精疲労の目薬の選び方の軸が定まり、多くの製品から自分に合うものを絞り込みやすくなります。


市販薬か眼科かで考える

市販の目薬で様子を見るか、眼科を受診するかという選択もあります。症状が軽く一時的であれば市販薬から試すという判断はありますが、症状が続く場合や見え方に変化がある場合は受診が必要です。


市販の目薬と眼科で処方される目薬では、効能効果として記載されている内容が異なります。

眼精疲労の目薬に配合される主な成分

ピント調節にはたらく成分

目のピントは、毛様体筋という筋肉が水晶体の厚みを変えることで合わせています。近くを見続けるとこの筋肉が緊張した状態が続き、疲れにつながると考えられています。


眼精疲労の目薬でこの部分にはたらく代表的な成分が、ネオスチグミンメチル硫酸塩です。多くの製品に0.005パーセントの濃度で配合されています。


ビタミン類

シアノコバラミンはビタミンB12にあたる成分で、目薬では赤い色のもとになっています。医療用のサンコバ点眼液0.02パーセントの有効成分でもあります。


このほか、ピリドキシン塩酸塩がビタミンB6、酢酸d-α-トコフェロールがビタミンE、レチノールパルミチン酸エステルがビタミンAにあたる成分として配合されることがあります。


角膜を保護する成分

コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは、角膜の保護や涙の蒸発を抑える目的で配合される成分です。乾きをともなう場合に関係してきます。


アミノエチルスルホン酸はタウリンとも表記される成分で、多くの製品に配合されています。


炎症やかゆみを抑える成分

グリチルリチン酸二カリウムやイプシロン-アミノカプロン酸は、炎症を抑える目的で配合されます。クロルフェニラミンマレイン酸塩は、かゆみに関係する成分です。


主な成分とはたらきは次のとおりです。


成分名

分類

主なはたらき

ネオスチグミンメチル硫酸塩

調節機能改善

ピント調節にかかわる

シアノコバラミン

ビタミンB12

ピント調節にかかわる。赤い色のもと

ピリドキシン塩酸塩

ビタミンB6

目の組織の代謝にかかわる

酢酸d-α-トコフェロール

ビタミンE

血行にかかわる

レチノールパルミチン酸エステル

ビタミンA

角膜の保護にかかわる

コンドロイチン硫酸エステルナトリウム

角膜保護

角膜を保護し涙の蒸発を抑える

アミノエチルスルホン酸(タウリン)

代謝改善

目の組織の代謝にかかわる

L-アスパラギン酸カリウム

代謝改善

酸素の取り込みにかかわる

グリチルリチン酸二カリウム

抗炎症

炎症を抑える

イプシロン-アミノカプロン酸

抗炎症

炎症を抑える

クロルフェニラミンマレイン酸塩

抗ヒスタミン

かゆみを抑える

塩酸テトラヒドロゾリン

血管収縮剤

充血を目立たなくする

眼精疲労の目薬を症状で選ぶ

目薬は、目の疲れや乾燥、かすみなど、気になる症状に応じて選ぶことが大切です。症状ごとに、どのような成分が使われているのかを見ていきましょう。


ピントが合いにくいことが気になる場合

手元が見えにくい、夕方になると文字がぼやけるといった場合、ピント調節にはたらく成分が配合されたものがおすすめの候補になります。


ネオスチグミンメチル硫酸塩やシアノコバラミンが配合されているかを、パッケージの成分表示で確認してください。これらは眼精疲労向けをうたう製品の多くに入っています。


乾きをともなう場合

目の乾きやゴロゴロ感が気になる場合は、涙を補う人工涙液などの目薬が適しています。


参天製薬のソフトサンティアは人工涙液型の点眼薬で、有効成分は塩化カリウムと塩化ナトリウムのみです。効能効果には、コンタクトレンズを装着しているときの不快感、涙液の補助、目の疲れ、目のかすみが記載されています。


成分がシンプルなため、他の成分による刺激を避けたい場合にも選ばれます。


充血が気になる場合

目の充血を抑える成分として、血管収縮剤が配合された目薬があります。ただし、血管収縮剤には使用上の注意点があります。

また、充血は必ずしも眼精疲労によって起こるとは限りません。充血が続く場合や症状が強い場合は、ほかの目の病気が隠れている可能性もあるため、眼科を受診しましょう。

血管収縮剤が入った眼精疲労の目薬の注意点

血管収縮剤とは

塩酸テトラヒドロゾリンやナファゾリン塩酸塩といった成分が、血管収縮剤にあたります。白目の血管を細くすることで、充血を目立たなくするはたらきがあります。


点眼するとすぐに白目が白くなるため、効果を実感しやすい成分です。ロート製薬のVロートプレミアムには塩酸テトラヒドロゾリンが0.05パーセント、ライオンのスマイル40プレミアムDXには0.01パーセント配合されています。


続けて使うことによる影響

血管収縮剤は充血を抑えますが、充血の原因そのものを取り除くわけではありません。効果が切れると元に戻り、使用を重ねるうちに以前より充血が目立つように感じることがあるとされています。


このため、血管収縮剤が配合された目薬を長期間にわたって使い続けることは避け、症状が続く場合は眼科に相談することがすすめられます。


血管収縮剤なしを選ぶ場合

充血が気にならない場合、あるいは日常的に使いたい場合は、血管収縮剤が入っていない製品を選ぶという考え方があります。


参天製薬のサンテメディカル12には、血管収縮剤は配合されていません。有効成分はビタミンB12が0.02パーセント、ネオスチグミンメチル硫酸塩が0.005パーセント、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが0.5パーセントなど12種類です。


パッケージの成分表示で、塩酸テトラヒドロゾリンやナファゾリン塩酸塩の記載がないかを確認してください。

代表的な眼精疲労向けの市販目薬

サンテメディカル12

参天製薬の第2類医薬品です。効能効果には、目の疲れ、結膜充血、目のかすみ、目のかゆみ、眼病予防、眼瞼炎、紫外線その他の光線による眼炎、ハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感が記載されています。


用法用量は1回1から3滴、1日5から6回の点眼です。血管収縮剤を配合せず、ピント調節と角膜保護に関係する成分を中心に12種類の有効成分を配合しています。


Vロートプレミアム

ロート製薬の第2類医薬品です。効能効果はサンテメディカル12と同じ項目が記載されています。


用法用量は1回1から2滴、1日5から6回の点眼です。有効成分は12種類で、塩酸テトラヒドロゾリンが0.05パーセント配合されています。


スマイル40 プレミアムDX

ライオンの第2類医薬品です。効能効果には、目の疲れ、目のかすみ、眼病予防、結膜充血、目のかゆみ、眼瞼炎、紫外線その他の光線による眼炎、ハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感が記載されています。


用法用量は1回1から3滴、1日3から6回の点眼です。ビタミンAにあたるレチノールパルミチン酸エステルを100mL中50000単位配合している点が特徴です。


ソフトサンティア

参天製薬の第3類医薬品で、人工涙液型の点眼薬です。効能効果には、ハードコンタクトレンズまたはソフトコンタクトレンズを装着しているときの不快感、涙液の補助、目の疲れ、目のかすみが記載されています。


用法用量は1回2から3滴、1日5から6回の点眼です。すべてのタイプのコンタクトレンズを装着したまま点眼できると記載されています。


代表的な市販目薬の比較は次のとおりです。


      

製品名

製造販売元

リスク区分

有効成分数

血管収縮剤

用法用量

特徴

サンテメディカル12

参天製薬

第2類医薬品

12種

なし

1回1〜3滴、1日5〜6回

ビタミンB12とネオスチグミンを配合

Vロートプレミアム

ロート製薬

第2類医薬品

12種

あり(0.05%)

1回1〜2滴、1日5〜6回

充血にはたらく成分を配合

スマイル40 プレミアムDX

ライオン

第2類医薬品

10種

あり(0.01%)

1回1〜3滴、1日3〜6回

ビタミンAを高配合

ソフトサンティア

参天製薬

第3類医薬品

2種

なし

1回2〜3滴、1日5〜6回

人工涙液型。全レンズ装着可

眼精疲労の市販目薬を買うときの確認点

効能効果の表示を確認する

市販の目薬には、承認された効能効果が記載されています。眼精疲労向けとされる製品の多くには、目の疲れという項目が入っています。

添付文書に記載されている効能・効果を確認し、症状に合った目薬を選びましょう。


リスク区分を確認する

市販の目薬には、第2類医薬品や第3類医薬品などの区分があります。これは、使用する際の注意の程度などに応じて分けられています。

購入するときは、パッケージに記載されている区分や使用上の注意を確認しましょう。どの目薬を選べばよいか迷った場合は、ドラッグストアなどの店頭で相談してください。


コンタクトレンズを使っている場合

コンタクトレンズを装着したまま使えるかどうかは製品によって異なります。ソフトサンティアはすべてのタイプのレンズを装着したまま点眼できると記載されています。


一方、目薬によっては、コンタクトレンズを装着したまま使用できないものがあります。特にソフトコンタクトレンズを使用している場合は、使用できる製品かどうかをパッケージで確認し、わからない場合は購入前にドラッグストアなどで相談してください。

眼科で処方される眼精疲労の目薬

サンコバ点眼液0.02パーセント

有効成分はシアノコバラミンです。効能効果は、調節性眼精疲労における微動調節の改善です。


用法用量は、1回1から2滴を1日3から5回点眼するとされており、症状により適宜増減すると記載されています。副作用としては過敏症状が報告されています。


市販薬にも同じシアノコバラミンが配合されたものがありますが、市販薬は複数の成分を組み合わせているのに対し、こちらは単一の有効成分である点が異なります。


ミオピン点眼液

有効成分はネオスチグミンメチル硫酸塩などです。効能効果は、調節機能の改善です。


用法用量は、1回2から3滴を1日4回点眼するとされています。副作用としては、過敏症状、一過性の眼圧上昇、調節痙攣があります。


また、閉塞隅角緑内障の患者や狭隅角など眼圧上昇の素因がある患者では、急性閉塞隅角緑内障の発作を起こすおそれがあります。緑内障の指摘を受けたことがある人は、必ず医師に伝えてください。


効能効果の記載に注意が必要

ミオピン点眼液の効能効果は調節機能の改善であり、眼精疲労という文言は記載されていないという点です。


インターネット上には眼精疲労の処方薬として紹介されている例がありますが、添付文書上の記載は上記のとおりです。どの点眼薬が処方されるかは、診察のうえで医師が判断します。

市販の目薬と処方の目薬の違い

効能効果の書き方が違う

市販の目薬は、目の疲れ、結膜充血、目のかすみなど、複数の症状が並列で記載されています。日常的に起こりうる幅広い症状に対応する形です。


一方、医療用の点眼薬は、「調節性眼精疲労における微動調節の改善」「調節機能の改善」など、効能・効果が具体的に定められています。医師が目の状態を診察し、必要に応じて処方します。


成分の組み合わせが違う

市販の目薬は10種類前後の有効成分を組み合わせた製品が多く見られます。幅広い症状をカバーする設計です。


医療用の点眼薬は有効成分が少なく、目的が絞られています。症状の原因が特定されているほど、絞った処方が選ばれます。


入手方法と費用が違う

市販の目薬は薬局やドラッグストアで購入でき、全額が自己負担です。医療用の点眼薬は診察を受けて処方を受ける必要があり、健康保険が適用されます。


受診には時間がかかりますが、症状の原因を確認できるという点で意味があります。主な違いは次のとおりです。


項目

市販の目薬

眼科で処方される目薬

効能効果の書き方

目の疲れ、結膜充血、目のかすみなど複数を並列

調節性眼精疲労における微動調節の改善など限定的

有効成分の数

10種前後を組み合わせた製品が多い

単一または少数に絞られる

入手方法

薬局やドラッグストアで購入

診察を受けて処方を受ける

費用

全額自己負担

健康保険が適用される

原因の確認

自己判断

検査にもとづいて判断される

眼科医がすすめる目薬という情報の見方

ひとつに絞れない理由

眼精疲労の原因は人によって異なります。ピント調節の問題、乾き、メガネやコンタクトの度数、全身の状態など、背景はさまざまです。


眼精疲労の原因や症状によって適した目薬は異なるため、すべての人に共通しておすすめできる目薬はありません。


症状によって選ぶものが変わる

実際の診察では、症状を聞き取り、必要に応じて検査を行ったうえで判断されます。ピント調節の問題が中心であればそれにはたらく成分、乾きが中心であれば涙を補う製品というように、選ぶものが変わります。


自分で市販薬を選ぶ場合も、この考え方は同じです。おすすめの製品を探す前に症状を整理し、そこから成分を見るという順番が、結果として近道になります。


相談したほうがよい場合

どの目薬を選べばよいかわからない場合は、薬局やドラッグストアで相談してください。市販の目薬を使用しても症状が改善しない場合は、眼科を受診しましょう。


持病がある方や、ほかの点眼薬を使用している方、コンタクトレンズを使用している方は、自己判断で目薬を選ばず、医師や薬剤師に相談してください。

眼精疲労の目薬の正しい使い方

点眼の手順

手を洗ってから、容器の先端が目やまつげ、まぶたに触れないように点眼します。容器の先端が触れると、細菌などが容器内に入る可能性があります。


点眼した後は、静かに目を閉じてしばらく待ちます。目をパチパチさせると、薬液が涙点から流れ出やすくなります。


1回の適量

1回の量は製品ごとに定められています。サンテメディカル12は1回1から3滴、Vロートプレミアムは1回1から2滴、ソフトサンティアは1回2から3滴です。


多く差せば効果が高まるわけではありません。目に入りきらなかった分はあふれるだけなので、決められた量を守ってください。


他の点眼薬との間隔

複数の点眼薬を使う場合、間隔をあける必要があります。医療用のサンコバ点眼液やミオピン点眼液では、他の点眼剤を併用する場合は少なくとも5分以上の間隔をあけると記載されています。


続けて差すと、先に差した薬液が流れ出てしまいます。


コンタクトレンズと保管

サンコバ点眼液とミオピン点眼液では、ソフトコンタクトレンズ装用時は点眼前に外し、点眼後少なくとも5から10分間の間隔をあけて再装用すると記載されています。


保管については、直射日光を避け、製品に記載された条件で保管してください。開封後の使用期限も製品ごとに定められています。

目薬を使っても眼精疲労が改善しない場合

考えられる原因

選んだ製品が症状に合っていない可能性があります。乾きが中心なのにピント調節の成分を使っている、あるいはその逆といった場合です。


また、メガネやコンタクトレンズの度数が合っていない、作業環境が原因になっているなど、目薬では対応できない要因が背景にある場合もあります。


目薬で対応できない症状

強い目の痛みがある、急に見え方が変わった、視野の一部が欠ける、強いまぶしさを感じる、頭痛や吐き気をともなうといった場合は、市販の目薬だけで様子を見ず、早めに眼科を受診してください。

目の病気が隠れている可能性があるため、市販の目薬を使い続けて受診を遅らせないことが大切です。


使用を中止する目安

目薬を使って刺激を感じる、かゆみや赤みが出た、症状が悪化したという場合は、使用を中止してください。


一定期間使っても変化がない場合も、漫然と続けるのではなく相談することがすすめられます。

眼精疲労で眼科に行くべきか

受診したほうがよいサイン

症状が数週間以上続いている、目薬を使っても改善しない、日常生活に支障が出ているという場合は受診の目安になります。


目の痛み、急な見え方の変化、視野の異常、強い頭痛や吐き気をともなう場合は、早めに受診してください。


眼科で行われること

眼科では、視力検査、屈折検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡による診察などが行われます。必要に応じて涙の量を調べる検査や眼底検査が加わることもあります。

こうした検査によって、目薬で対応できる症状なのか、ほかに原因があるのかを確認します。


何科にかかるか

目の症状が中心であれば眼科が基本です。頭痛や肩こりが強い場合でも、まず目の状態を確認する意味で眼科を受診するという考え方があります。


メガネやコンタクトレンズの度数が原因と考えられる場合も、眼科で検査を受けたうえで処方を受けることができます。

目薬以外にできる眼精疲労の対策

作業環境を見直す

画面の明るさが周囲と比べて極端に明るい、あるいは暗いと、目に負担がかかりやすくなります。画面と部屋の明るさの差を小さくすることが基本です。


画面までの距離、画面の高さ、姿勢も関係します。画面が目の高さより下にあると、まぶたが下がって目の表面の露出が減り、乾きにくくなるとされています。


休憩の取り方

近くを見続けると毛様体筋の緊張が続きます。一定時間ごとに遠くを見る、目を閉じるといった休憩を挟むことがすすめられています。


まばたきの回数は、画面を見ているときに減ることが知られています。意識してまばたきをすることも対策のひとつです。


メガネやコンタクトレンズの度数

度数が合っていないメガネやコンタクトレンズを使い続けると、ピントを合わせるための負担が増えます。


見えにくさを感じている場合は、眼科で検査を受けて度数を確認してください。作業距離に合わせた度数にすることで負担が減る場合もあります。

眼精疲労の目薬に関するよくある質問

目薬は1日に何回まで差してよいですか

製品ごとに用法用量が定められています。多くの眼精疲労向け市販目薬は1日5から6回です。決められた回数を超えて使わないでください。


市販の目薬とサンコバ点眼液は同じものですか

違います。サンコバ点眼液0.02パーセントは有効成分がシアノコバラミン単独の医療用医薬品で、効能効果は調節性眼精疲労における微動調節の改善です。市販薬は複数の成分を組み合わせています。


清涼感が強い目薬のほうが効果がありますか

清涼感は使用感に関わるもので、有効成分のはたらきとは別のものです。刺激を感じやすい人は、清涼感の少ないタイプを選ぶという考え方もあります。


コンタクトレンズをしたまま使えますか

製品によって異なります。コンタクトレンズを装着したまま使用できない目薬もあるため、パッケージの注意事項を確認してください。わからない場合は、購入時に薬局やドラッグストアで相談しましょう。


充血がすぐ取れる目薬を毎日使ってもよいですか

血管収縮剤が配合された目薬は、充血の原因を取り除くものではありません。長期間続けて使うことは避け、充血が続く場合は眼科に相談してください。


目薬は開封してからいつまで使えますか

製品ごとに開封後の使用期限が定められています。記載された期間を過ぎたものは使わず、色や濁りに変化があった場合も使用を中止してください。

眼精疲労の目薬の選び方のまとめ

眼精疲労に使用される目薬にはさまざまな種類があり、配合されている成分や対象となる症状が異なります。


押さえておきたいポイント

眼精疲労の目薬を選ぶ際は、まず目の疲れや乾き、充血など、気になる症状を確認しましょう。そのうえで、症状に合った成分が配合されている目薬を選ぶことが大切です。

血管収縮剤が配合された製品は充血をすぐに抑えますが、原因を取り除くものではありません。日常的に使う目薬を選ぶ場合は、配合の有無を確認してください。


市販の目薬と眼科で処方される目薬では、効能・効果や使用目的が異なります。処方薬は、医師が目の状態を診察したうえで、症状や原因に応じて選択します。


相談先

どれを選ぶか迷う場合は、薬局で薬剤師や登録販売者に相談してください。症状、持病、使用中の薬、コンタクトレンズの有無を伝えると、判断がしやすくなります。


症状が続く場合、目薬を使っても改善しない場合、見え方に変化がある場合は眼科を受診してください。目薬で対応できる症状かどうかを確認することが、遠回りのようで確実な方法です。

参照リンク

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