ビラノアの効果と副作用:強さ・眠気・正しい飲み方(空腹時)を解説
ビラノアは、花粉症やアレルギーの症状を抑える薬としてよく使われていますが、「効き目は強いの?」「眠くなりにくいって本当?」「どうして空腹時に飲まないといけないの?」「太るって聞いたけど大丈夫?」といった疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
ビラノアは、ビラスチンという成分を有効成分とする第2世代抗ヒスタミン薬で、効果がしっかり期待できるうえに眠気が出にくく、1日1回の服用で済む点が特徴です。一方で、ビラノアには「食事の影響を受けやすく、空腹時に飲む必要がある」という、ほかの抗ヒスタミン薬にはあまりない大切な注意点があります。
この記事では、ビラノアの効果や強さ、副作用、正しい飲み方(なぜ空腹時なのか)、市販薬の有無まで、公開されている情報をもとにわかりやすく整理しました。ご自身の症状に合った使い方を考えるための参考にしていただければと思います。なお、実際の服用や治療方針については、医師の診察に基づいて判断されます。
※本記事に関するご注意
本記事は、公的に公開されている医薬品情報(添付文書等)をもとに、ビラノアの一般的な効果や副作用について情報提供を行うものです。実際の症状に対する治療方針や服用にあたっては、必ず医師の診察を受け、その指示に従ってください。本記事の情報に基づく自己判断によって生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。
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ビラノアとは:効果が高く眠くなりにくい第2世代抗ヒスタミン薬(成分はビラスチン)
ビラノアは、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)や蕁麻疹などのアレルギー症状をやわらげるために使われる、第2世代抗ヒスタミン薬の一つです。有効成分はビラスチンで、ビラノアはこの成分を含む先発医薬品の商品名にあたります。2016年に日本で承認された比較的新しい薬で、効果がしっかり期待できるうえに眠気が起こりにくく、1日1回の服用で効果が続くとされる点から、花粉症の治療などで広く処方されています。
作用の仕組みと特徴
アレルギーの原因物質が体内に入ると、ヒスタミンという物質が放出され、これが鼻や皮膚などにあるH1受容体と結合することで、くしゃみ・鼻水・かゆみといった症状が起こります。ビラスチンは、このH1受容体に先回りして結合し、ヒスタミンのはたらきをブロックすることで症状を抑えます。ビラノアの大きな特徴は、効果がしっかりしているにもかかわらず、脳に移行しにくいため眠気が起こりにくい点です。また、体内でほとんど分解(代謝)されずにそのまま排泄されるタイプで、効果の現れ方が比較的早いとされることも特徴とされています。一方で、後述するように食事の影響を受けやすく、空腹時に飲む必要がある点には注意が必要です。
適応症(アレルギー性鼻炎・花粉症・蕁麻疹・皮膚のかゆみ)
ビラノアが用いられる主な症状は、アレルギー性鼻炎(季節性の花粉症や通年性のアレルギー性鼻炎)、蕁麻疹、そして湿疹・皮膚炎や皮膚そう痒症などの皮膚疾患に伴うかゆみです。飲み薬のため、鼻の症状だけでなく全身のアレルギー症状に対して効果が期待できるとされています。
「ステロイドが入ってる」って本当?
「ビラノアにはステロイドが入っているのでは?」と心配される方がいますが、ビラノアにステロイドは含まれていません。ビラノアの有効成分はビラスチンのみで、ステロイドを使わない非ステロイド性の抗ヒスタミン薬です。ステロイドに対して不安を持つ方もいますが、ビラノアはその点を心配する必要はありません。なお、抗ヒスタミン薬とステロイドを組み合わせた合剤(別の薬)も存在しますが、ビラノアはそれとは異なる薬です。気になる場合は、処方の際に医師や薬剤師に確認すると安心です。
ビラノアの効果:花粉症・蕁麻疹への効き目と効果が出るまでの時間
ビラノアは、ヒスタミンのはたらきを抑えることで、花粉症をはじめとするさまざまなアレルギー症状をやわらげる効果が期待される薬です。国内で行われた季節性アレルギー性鼻炎の患者を対象とした臨床試験では、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの合計症状スコアが、服用によって改善したことが報告されています。ここでは、どの症状にどのように作用するか、効果が現れるまでの時間とあわせて見ていきます。
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみへの効果
ビラノアは、ヒスタミンが関わるくしゃみ・鼻水・目のかゆみといった症状に対して効果が期待されるとされています。鼻づまりについても一定の効果が報告されていますが、抗ヒスタミン薬は一般に、鼻水やくしゃみに比べると鼻づまりには効きにくい傾向があると言われています。鼻づまりが強い場合には、点鼻薬などを組み合わせる対応が検討されることもあります。症状の出方や効き目には個人差があるため、十分な効果が得られないと感じる場合は医師に相談するとよいでしょう。
効果が出るまでの時間と持続時間
ビラノアは、体内でほとんど分解されずにそのままはたらくため、第2世代抗ヒスタミン薬の中では効果の現れ方が比較的早いとされています。効果の感じ方には個人差がありますが、空腹時に正しく服用した場合、服用後おおよそ30分から1時間ほどで効果が現れ始め、1日1回の服用で効果が一日を通して持続することが期待されます。ただし、後述するように食後に飲むと吸収が大きく低下し、効き目が弱まったり遅れたりすることがあるため、効果をしっかり得るには空腹時に飲むことが重要です。花粉症の場合は、症状が本格化する前から飲み始める方法(初期療法)がすすめられることもあります。
蕁麻疹・皮膚のかゆみへの効果
ビラノアは、アレルギー性鼻炎だけでなく、蕁麻疹や、湿疹・皮膚炎などの皮膚疾患に伴うかゆみに対しても用いられます。皮膚のアレルギー反応にもヒスタミンが関わっているため、そのはたらきを抑えることでかゆみの軽減が期待されます。効果の感じ方には個人差があり、続けても改善しにくい場合や、かゆみが強い場合には、自己判断で量を増やさず、医療機関で相談することがすすめられます。
ビラノアの強さ:抗ヒスタミン薬の強さランキングでの位置づけ
「ビラノアはどのくらい強い薬なの?」「ほかの抗ヒスタミン薬と比べて強い方なの?」という点は、薬を選ぶうえで気になりやすいポイントです。ここでは、効き目の強さの目安と、その特徴について整理します。
強さランキングでの位置づけ(効果が高い部類)
抗ヒスタミン薬は、効き目の強さと眠気の出やすさのバランスがそれぞれ異なります。第2世代抗ヒスタミン薬にはさまざまな種類があり、効果の強さと眠気の少なさのバランスは薬ごとに異なります。ビラノアは、アレルギー症状をしっかり抑えたい場面において、選択肢に挙がりやすいお薬の一つです。 ただし、「強さランキング」のような情報はあくまで目安であり、効き目の感じ方は症状の程度や体質によっても変わります。強い薬が必ずしも全員に最適とは限らないため、最終的には症状や体質を踏まえて医師が判断します。
「効果が高いのに眠くなりにくい」という特徴
抗ヒスタミン薬では一般に、効き目が強い薬ほど眠気などの副作用も出やすい傾向がありますが、ビラノアはその例外的な存在として知られています。効果が高いにもかかわらず、脳に移行しにくいため眠気が起こりにくく、「効果と眠気の少なさを高いレベルで両立した薬」と評価されることが多いのが特徴です。そのため、しっかり効かせたいけれど眠気は避けたい、という人にも向いているとされています。実際、ビラノアは添付文書に自動車の運転に関する注意の記載がない薬で、運転や仕事で集中力を保ちたい人にも使いやすいと言われています(眠気の感じ方には個人差があります)。
ビラノアより強い薬はある?
ビラノアは効果が高い部類とされますが、「ビラノアより強い薬はないの?」と気になる方もいます。抗ヒスタミン薬の中には、特に鼻づまりなどの強い症状への作用を重視して設計されたタイプもあり、症状の強さや出方によっては別の薬が選択されることもあります。 ただし、効き目が強い薬は眠気が出やすいものもあるため、「より強い薬=自分に最適」とは限りません。また、飲み薬だけでは鼻づまりや目のかゆみを十分に抑えにくいこともあり、その場合は点鼻薬や点眼薬を組み合わせる方法も検討されます。今の薬で効果が物足りないと感じる場合は、自己判断で薬を変えたり量を増やしたりせず、医師に相談するのがよいでしょう。
ビラノアの飲み方:なぜ空腹時?いつ飲むのがベストか
ビラノアは、効果をしっかり得るために「飲み方」が特に重要な薬です。ほかの抗ヒスタミン薬にはあまりない「空腹時に飲む」というルールがあり、ここを守れているかどうかで効き目が大きく変わります。順に整理します。
用法・用量(成人は1回20mg・1日1回・空腹時)
成人の場合、ビラスチンとして1回20mg(1錠)を1日1回、空腹時に服用するのが基本です。1日1回で済むため飲み忘れが起こりにくい一方、「空腹時に飲む」という条件があるため、飲むタイミングを意識しておく必要があります。なお、効果が足りないからといって、自己判断で量を増やすことは絶対に避けてください。症状が改善しない場合は医師に相談し、他の治療薬への変更や併用を検討してもらう必要があります。 服用は水(またはぬるま湯)で行うのが基本です。
空腹時に飲む理由(食後だと効果が半減する)
ビラノアが「空腹時」とされているのは、食事の影響を非常に受けやすい薬だからです。食後に服用すると、食事の成分が薬の吸収を妨げ、最高血中濃度が約60%、吸収量(AUC)が約40%ほど低下するというデータがあります。つまり、食後に飲むと効き目が半分近くまで下がってしまう可能性があるということです。せっかくの効果をしっかり発揮させるために、空腹時の服用が推奨されています。ここでいう「空腹時」とは、食事のおよそ1時間以上前、または食後2時間以上あとを指します。食事の前後を避けて飲むのがポイントです。
いつ飲む?朝・寝る前など最適なタイミング
ビラノアは1日1回であればいつ飲んでもよいわけではなく、「空腹時」という条件を満たせるタイミングで飲むことが大切です。具体的には、朝食前の起床後や、就寝前(夕食から2時間以上あいたタイミング)などが、空腹時の条件を満たしやすく続けやすいとされています。1日のうちで自分が空腹の時間を確保しやすく、毎日同じくらいの時間に飲めるタイミングを選ぶとよいでしょう。「朝と夜のどちらがよいか」は症状の出方や生活スタイルによっても変わるため、迷う場合は医師や薬剤師に相談すると、自分に合ったタイミングを決めやすくなります。
食後に飲んでしまった・飲み忘れたときの対処
うっかり食後に飲んでしまった場合でも、過度に心配する必要はありませんが、その回は十分な効果が得られにくい可能性があります。あわてて飲み直して1日に2回分を飲むのは避け、次回からは空腹時に飲むよう意識しましょう。飲み忘れに気づいたときは、空腹のタイミングであれば気づいた時点で1回分を飲み、次に飲む時間が近い場合はその回は飛ばして、次の通常の服用時間に1回分だけ飲みます。いずれの場合も、2回分をまとめて飲むことはしないでください。飲み方に不安がある場合は、薬剤師や医師に相談すると安心です。
OD錠(水なしで飲めるタイプ)について
ビラノアには、通常の錠剤のほかに、水なしでも飲める口腔内崩壊錠(OD錠)があります。口の中に入れると唾液で速やかに溶けるため、外出先で水が手元にないときや、錠剤を飲み込むのが苦手な人でも飲みやすいのが特徴です。OD錠も有効成分や効果は通常の錠剤と同じとされていますが、空腹時に飲むというルールは通常錠と変わりません。OD錠だからといって食後に飲んでよいわけではない点に注意してください。どちらの剤形が合うかは、ライフスタイルに応じて医師・薬剤師に相談するとよいでしょう。
ビラノアの副作用:眠気・太る可能性・重大な副作用
ビラノアは副作用が比較的少ない薬とされていますが、まったくないわけではありません。あらわれる可能性のある副作用や、検索されることの多い「太る」「うつ」といった疑問、まれに起こる重大な副作用について整理します。
眠気は少ない?運転に関する注意
ビラノアは、脳に移行しにくい性質を持つため、眠気が起こりにくい薬とされています。効果が高いにもかかわらず眠気が出にくいことが大きな特徴で、添付文書にも自動車の運転に関する注意の記載がなく、服用中の運転も可能とされています。これは抗ヒスタミン薬の中でも数少ない特徴です。ただし、眠気の感じ方には個人差があり、人によっては眠気を感じることもあります。初めて服用するときや、眠気を感じたときには、運転などの危険を伴う作業は控えるようにしてください。
「太る」「うつになる」って本当?
「ビラノアを飲むと太る」と気にする方がいますが、ビラノアの承認時の臨床試験において、主な副作用として体重増加(太る)といった報告はなされておらず、過度に心配する必要はないと考えられています。 ビラノアにはステロイドが含まれておらず、食欲を強く高めるような作用も知られていないため、体重への影響を過度に心配する必要はないと考えられています。また、「うつになるのでは」という不安を持つ方もいますが、ビラノアの代表的な副作用としてうつ症状が確立されているわけではありません。ただし、薬の服用中に気分の落ち込みなど気になる変化があった場合は、自己判断せず医師に相談するとよいでしょう。
その他の副作用と重大な副作用
ビラノアであらわれることがある副作用としては、頭痛、眠気、倦怠感(だるさ)などが報告されていますが、臨床試験での副作用の発現率は低めで、比較的安全性の高い薬とされています。その他、めまいや吐き気、腹痛などがあらわれることもあります。これらの症状が続いたり、日常生活に支障が出たりする場合には、医師や薬剤師に相談してください。また、頻度はまれですが、ショックやアナフィラキシー(呼吸困難、血圧低下、じんましん、顔やのどのむくみなどの強いアレルギー症状)といった重大な副作用が報告されることもあります。服用後に息苦しさや全身のじんましんなどの異常を感じた場合は、服用を中止してすぐに医療機関を受診してください。
ビラノアが効かないと感じるときの原因と対処法
ビラノアを飲んでいても「あまり効いていない気がする」と感じることがあります。効きにくさにはいくつかの原因が考えられ、原因によって取るべき対応も変わってきます。
ビラノアで特に多いのが、飲み方による効果の低下です。前述のとおり、ビラノアは食事の影響を非常に受けやすく、食後に飲むと吸収が大きく低下して効果が半分近くまで下がることがあります。「効かない」と感じる場合、まず空腹時に飲めているかを確認することが大切です。また、果汁飲料などと一緒に飲んでいる場合も、吸収が下がって効果が弱まることがあります。さらに、抗ヒスタミン薬は鼻づまりには比較的効きにくいとされているため、鼻づまりが主な症状の場合は効果を感じにくい傾向があります。症状の程度や体質によって効き目に個人差があることも、要因の一つです。
対処法としては、まず空腹時に水で正しく飲めているかを見直すことが基本です。飲み方に問題がないのに効果が不十分な場合は、効かないからといって自己判断で2錠飲んだり量を増やしたりせず、医師に相談することがすすめられます。医療機関では、症状に応じて別のタイプの抗ヒスタミン薬に変更したり、鼻づまりに対する点鼻薬などを組み合わせたりといった対応が検討されることもあります。ビラノアは市販されていないため、効果や使い方で気になることがある場合は、処方を受けている医療機関で相談するのが確実です。
ビラノアの飲み合わせ・併用の注意
ビラノアは比較的安全性の高い薬とされていますが、一緒に飲むものによっては効果が下がったり、副作用が出やすくなったりすることがあります。代表的な飲み合わせの注意点を整理します。
グレープフルーツジュース・果汁飲料は避ける
ビラノアは、グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、成分の吸収が妨げられて血中濃度が低下し、効果が弱まることが報告されています。これは、小腸でビラスチンを取り込む輸送体のはたらきが、果汁の成分によって妨げられるためと考えられています。グレープフルーツジュースに限らず、オレンジジュースやアップルジュースなどの果汁飲料も同様に吸収に影響する可能性があるため、ビラノアは水(またはぬるま湯)で飲むのが基本です。コーヒーやお茶など水以外の飲み物で飲むことに不安がある場合は、念のため水で飲むようにし、気になるときは薬剤師に相談するとよいでしょう。
注意が必要な薬・アルコール・他の抗ヒスタミン薬・モンテルカスト
ビラノアと一緒に飲むと注意が必要な薬として、抗生物質のエリスロマイシン、高血圧や狭心症に使われるジルチアゼム、抗真菌薬のケトコナゾール、免疫抑制薬のシクロスポリンなどが挙げられます。これらと併用すると、ビラノアの血中濃度が上がる可能性があるとされています。また、アルコールと一緒に飲むと眠気などの副作用が強く出る可能性があるため、服用期間中の飲酒は控えるか、医師に相談するのが望ましいとされています。市販の風邪薬や鼻炎薬には抗ヒスタミン成分が含まれているものがあり、ビラノアと重複して飲むと副作用が強まるおそれがあるため、併用は避ける必要があります。一方で、モンテルカスト(ロイコトリエン拮抗薬)のように作用の仕組みが異なる薬は、鼻づまりが強い場合などに医師の判断で併用されることもあります。市販薬を含めてほかに飲んでいる薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に伝えてください。
ビラノアの市販薬はある?処方薬との関係・薬価
ビラノアは「市販薬はあるの?」と検索されることが多い薬ですが、ビラノアと同じ成分の市販薬は販売されていません。ここでは、市販薬の有無と、ジェネリックや薬価について整理します。
ビラノアと同じ成分の市販薬はない(処方薬のみ)
ビラノアの有効成分であるビラスチンは、現時点では市販薬(OTC医薬品)として販売されていません。そのため、ビラノアを使いたい場合は、医療機関を受診して医師に処方してもらう必要があります。アレグラFXやクラリチンEX、アレジオンなどのように、処方薬と同じ成分が市販されている抗ヒスタミン薬もありますが、ビラスチンはそうした「市販で買える成分」には含まれていません。なお、個人輸入サイトでは、ビラノアと同じ成分を含むとうたう薬が販売されていることがあります。しかし、品質や安全性が確認できない場合があり、危険を伴うため、利用しないようにしてください。 眠気が出にくい市販薬を探している場合は、アレグラFXやクラリチンEXなどが選択肢になりますが、症状が強い場合や市販薬で十分でない場合は、医療機関でビラノアを含めた処方薬を相談するのがよいでしょう。
ジェネリックと薬価の目安
ビラノアは2016年に発売された薬ですが、2026年6月に同じ有効成分であるビラスチンのジェネリック医薬品が薬価収載されました。実際に取り扱っているかどうかは医療機関や薬局によって異なるため、希望する場合は医師や薬剤師に確認してください。 薬価の目安としては、ビラノア錠20mg・OD錠20mgともに1錠あたりおよそ48〜49円前後(3割負担の場合の自己負担はおおむね1錠あたり15円程度)とされています(ある時点の薬価をもとにした参考値です)。薬価は定期的な改定によって変わるため、最新の金額や実際の負担額は医療機関・薬局で確認してください。
子供・妊娠中・授乳中のビラノア
ビラノアは、年齢や妊娠・授乳の状況によって使用に注意が必要な薬です。子どもへの使用や、妊娠中・授乳中の扱いについて整理します。
子供(小児)への使用・何歳から使えるか
ビラノアは、原則として15歳以上を対象とした薬で、15歳未満の小児に対する有効性・安全性は確立されていません。そのため、小さな子どもには通常ビラノアは使われず、年齢に応じた別の抗ヒスタミン薬が処方されるのが一般的です。「何歳から使えるか」は、医師が年齢や症状を踏まえて判断するため、子どものアレルギー症状については自己判断で市販薬や家族の薬を使わず、医療機関で相談するようにしてください。
妊娠中・授乳中の使用
妊娠中のビラノアの使用については、添付文書上「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用する」とされており、安全性が完全に確立されているわけではありません。そのため、自己判断で使用せず、必ず医師に相談することが大切です。授乳中については、動物実験で母乳への移行が報告されていることから、治療上の有益性と授乳の有益性を考慮して、授乳を続けるか中止するかを検討するとされています。妊娠中・授乳中で薬の使用を検討している場合は、症状やリスクを踏まえて医師と相談しながら進めてください。
ビラノアに関するよくある質問
ここでは、ビラノアについて検索されることの多い疑問に、Q&A形式で簡潔に答えます。
ビラノアは1日に何回飲みますか?
成人の場合、1回20mg(1錠)を1日1回、空腹時に飲むのが基本です。1日1回で効果が一日続くように作られているため、自己判断で回数や量を増やすことは避けてください。
ビラノアは朝と夜のどちらに飲むのがよいですか?
空腹時に飲めるタイミングであれば、朝でも夜でも構いません。起床後の朝食前や、夕食から2時間以上あいた就寝前などが空腹時の条件を満たしやすく続けやすいとされています。毎日同じくらいの時間に飲むと効果が安定しやすくなります。
コーヒーやお茶で飲んでもいいですか?
ビラノアは水(またはぬるま湯)で飲むのが基本です。特にグレープフルーツジュースなどの果汁飲料は吸収を低下させるため避けてください。コーヒーやお茶で飲むことに不安がある場合は、念のため水で飲むようにしましょう。
お酒と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
アルコールと一緒に飲むと、眠気などの副作用が強く出る可能性があります。服用期間中の飲酒は控えるか、医師に相談するのが望ましいとされています。
風邪の鼻水や咳にビラノアは効きますか?
ビラノアの効能として認められているのは、アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・皮膚疾患に伴うかゆみで、風邪そのものは対象ではありません。風邪による鼻水や咳は仕組みが異なるため、十分な効果が得られるとは限りません。市販の風邪薬と併用すると抗ヒスタミン成分が重複することもあるため、自己判断での併用は避け、医師や薬剤師に相談してください。
他の眠くなりにくいアレルギー薬と何が違いますか?
眠気が起こりにくい特徴を持つお薬同士でも、それぞれ「飲む回数」や「食事の影響の受けやすさ」に違いがあります。ビラノアは1日1回の服用で済む手軽さがある一方、食事の影響を非常に受けやすいため「空腹時に飲む」というルールを守る必要があります。一方、食事のタイミングを気にせず1日2回服用するタイプなどもあり、どちらが合うかは症状や生活スタイルによって変わるため、医師に相談して選ぶとよいでしょう。
ビラノアの服用に注意が必要な人は?
ビラノアは眠気が少なく優れたお薬ですが、次に該当する方は自己判断で服用せず、必ず事前に医師や薬剤師に相談してください。
腎機能障害のある方: ビラノアは主に尿からそのまま(未変化体のまま)排泄されるため、腎機能が低下している方はお薬の血中濃度が上がりやすく、副作用が出やすくなる恐れがあります。他の特定のお薬(エリスロマイシンなど)を併用する際にも注意が必要です。
15歳未満の小児(子ども): 15歳未満の小児に対する有効性および安全性は確立されていないため、原則として処方されません。
妊娠中・授乳中の方: 安全性が完全に確立されていないため、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ処方されます。授乳中の方は、服用に際して授乳の継続または中止を医師と相談する必要があります。
まとめ:ビラノアの効果・副作用・正しい飲み方を理解して使う
ビラノアは、ビラスチンを有効成分とする第2世代抗ヒスタミン薬で、花粉症などのアレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚のかゆみに用いられます。効果が高い部類とされながらも眠気が起こりにくく、添付文書に運転に関する注意の記載がない点や、1日1回の服用で済む点が大きな特徴です。ステロイドは含まれておらず、太る副作用も報告されていないため、これらの心配は基本的に不要とされています。
一方で、ビラノアには「食事の影響を非常に受けやすく、空腹時に飲む必要がある」という大切な注意点があります。食後に飲むと効果が半分近くまで下がることがあるため、食事の1時間以上前または食後2時間以上あとに、水で飲むことが重要です。「効かない」と感じる場合は、まず空腹時に正しく飲めているかを見直すとよいでしょう。また、ビラノアと同じ成分の市販薬はなく、使用には医師の処方が必要です。
副作用は比較的少ないとされていますが、まれにアナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が起こることがあります。呼吸困難やじんましん、顔やのどの腫れなどの症状が現れた場合は、服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。 効果や副作用の出方には個人差があり、子ども・妊娠中・授乳中の使用や、ほかの薬との飲み合わせが気になる場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談することで、自分の症状に合った使い方を選びやすくなります。
参照リンク
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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA):医療用医薬品情報:ビラノア錠20mg/ビラノアOD錠20mg(大鵬薬品工業・Meiji Seika ファルマ共同販売)
大鵬薬品工業株式会社:ビラノア錠20mg/ビラノアOD錠20mg 医療用医薬品情報
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Meiji Seika ファルマ株式会社:ビラノア錠・OD錠20mg 医療用医薬品情報
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厚生労働省:花粉症特集
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アレルギーポータル(厚生労働省補助事業):花粉症について