アポハイドローションの効果とは?薬の使用方法や副作用・注意事項を解説
「手のひらの汗が止まらない」「手のひらの汗がひどく日常生活に支障が出ている」
このような方に向いているのがアポハイドローションです。
本記事では、アポハイドローションの具体的な効果や薬の使用方法を解説します。また、あわせて副作用や知っておくべき注意事項もご紹介します。
アポハイドローションが自分に向いている薬なのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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【目次】
多汗症とは
多汗症は、主に次の2つに分けられます。
全身の発汗が増加する全身性多汗症
体の一部のみの発汗量が増加する局所性多汗症
全身性多汗症には、特に原因のない原発性(特発性)全身性多汗症と他の疾患に合併して起きる続発性全身性多汗症があります。
続発性には結核などの感染症、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの内分泌代謝異常、神経疾患や薬剤性の全身性多汗症が挙げられます。
神経疾患では、大脳皮質の障害により発汗機能亢進や低下が認められます。脳梗塞で麻痺側の発汗量の増加、体温中枢のある視床下部を含む間脳の障害、脊髄損傷による自律神経障害などによって多汗が起きます。
局所性多汗症にも原発性(特発性)と続発性があります。たとえば、Frey症候群は続発性局所性多汗症のひとつであり、耳下腺の手術や外傷の後で食事の時に耳前部が赤くなり多汗がみられる症候群です。
損傷を受けた副交感神経が発汗神経に迷入することにより発症すると考えられています。
| 続発性多汗症の原因 | |
|---|---|
| 全身性 | 薬剤性、薬物乱用、循環器疾患、呼吸不全、感染症、悪性腫瘍、内分泌・代謝疾患(甲状腺機能亢進症、低血糖、褐色細胞腫、末端肥大症、カルチノイド腫瘍)、神経学的疾患(パーキンソン病) |
| 局所性 | 脳梗塞、末梢神経障害、中枢または末梢神経障害による無汗からおこる他部位での代償性発汗(脳梗塞、脊椎損傷、神経障害、Ross症候群)、Frey症候群、味覚性発汗、エクリン母斑、不安障害、片側性局所性多汗(例:神経障害、腫瘍) |
多汗症の治療方法
多汗症の治療方法は主に次の4つです。
外用治療薬
外用治療薬は、手のひら・脇の下・足の裏の多汗症に対する第一選択であり、症状の緩和が期待される治療方法です。
重症度に応じて単純塗布(ただ塗る)から密封療法(ODT:occlusive dressing technique:塗ったあとラップなどで密封する)が選択されることもあります。
内服治療
多汗症に対し、内服治療としてアセチルコリンを抑制する抗コリン剤が使用されることがあります。
副作用が比較的少ないとされ、特に頭部顔面多汗症には積極的に推奨されている治療方法です。
A型ボツリヌス毒素局所注射
ボツリヌス菌毒素はボツリヌス菌が産生する神経毒素で、A〜G型の7種があります。この中でA型ボツリヌス毒素は効率良く交感神経から発汗の指令を出すアセチルコリンを抑える治療薬と考えられています。
特に脇の下に対して推奨度の高い治療とされています。
イオントフォレーシス
イオントフォレーシスは、汗の多い手のひら、足の裏を水道水の入った容器に浸し、直流電流を流す治療方法です。
1回30分の通電を8〜12回おこなうことで、汗の量が減っていきます。治療効果を維持するためには、その後も週1~2回程度続けることが勧められます。
通院困難な方は、家庭用イオントフォレーシス機器(ドライオニック)をインターネットで購入し、治療することも可能です。
アポハイドローションの効果
アポハイドローションは、オキシブチニン塩酸塩を有効成分とする原発性手掌多汗症治療剤です。汗腺のムスカリン受容体に作用し、手のひらの発汗を抑制します。
原発性局所多汗症とは、暑さや緊張の有無にかかわらず、頭部・顔面、手のひら、足の裏、脇の下などに大量の汗をかき、日常生活に支障が出る状態です。
特に手のひらに発現する原発性局所多汗症は原発性手掌多汗症と呼ばれ、日本における原発性手掌多汗症の有病率は5.33%、平均発症年齢は13.8歳(男性15.0歳、女性11.6歳)です。
幼少期または思春期頃に発症することが多く、その罹患により、学習効率や労働生産性の低下、精神的苦痛、対人関係への悪影響に苛まれ、患者の生活の質の低下をきたすと考えられています。
汗腺のひとつであるエクリン汗腺は全身に分布しており、エクリン汗腺に存在するムスカリンM3受容体が刺激されると発汗が起きます。
アポハイドローションの有効成分であるオキシブチニン塩酸塩は、ムスカリンM3受容体にオキシブチニンが結合することで抗コリン作用を有することが確認されています。
また、オキシブチニン塩酸塩の臨床効果には、その活性代謝物であるN-デスエチルオキシブチニンも関与することが示唆されており、これらによる発汗抑制作用が期待されています。
アポハイドローションは2023年3月に「原発性手掌多汗症」の効能または効果で製造販売承認を取得しました。
| 販売名 | アポハイドローション20% |
| 効能・効果 | 原発性手掌多汗症 |
| 使用方法 | 1日1回、就寝前に適量を両方の手のひら全体に塗布する。 |
| 使用する際の注意点 | 新しいアポハイドローションを最初に使用する際は、薬液が出てくるまでティッシュペーパーなどの上で3〜4回ポンプを空押しすること。 手のひらに傷や湿疹、皮膚炎などがある場合は、アポハイドローションを使用していいか医師または薬剤師に相談する必要がある。 薬を塗ったあとは、薬剤が意図せず洗い流されないように手が濡れる行為は避ける。 起床後に手を洗うまでの間は、塗った箇所以外(目など)に触れないようにすること。万が一目に入った場合は、すぐに水で洗い流す。 アポハイドローションは手のひら以外の部位に使用してはいけない。 |
| 副作用 | 【重大な副作用】 血小板減少・麻痺性イレウス・尿閉 【その他の副作用】 皮膚炎・そう痒感・湿疹・皮脂欠乏症・紅斑・皮膚剥脱・口渇・口角口唇炎・尿中ブドウ糖陽性・代償性発汗 |
| 禁忌 | ・閉塞隅角緑内障の患者(抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある) ・下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大など)による排尿障害のある患者(抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある) ・重篤な心疾患のある患者(抗コリン作用により頻脈、心悸亢進を起こし心臓の仕事量が増加するおそれがある) ・腸閉塞または麻痺性イレウスのある患者(抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮および運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある) ・重症筋無力症の患者(抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化するおそれがある) ・アポハイドローションの成分に対し過敏症の既往歴のある患者 |
| 注意事項 | 抗コリン作用により、眼の調節障害(視力障害、霧視など)、めまい、眠気があらわれることがあるため、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。 |
アポハイドローションの有効性および安全性に関する試験
アポハイドローションの有効性および安全性に関する試験の内容は次のとおりです。
【国内第Ⅲ相比較試験(原発性手掌多汗症患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験)】
12〜77歳の原発性手掌多汗症患者(HDSSが2以上かつ手掌の発汗量が一定以上)を対象に、アポハイドローションまたはプラセボを両方の手のひらに1日1回(就寝前)5プッシュ(約500μL、オキシブチニン塩酸塩として約96mg)、4週間投与しました。有効性の主要評価項目である4週における発汗量のレスポンダー(ベースラインから発汗量が50%以上改善した患者)の割合は、本剤群で52.8%(76/144例)、プラセボ群で24.3%(34/140例)であり、プラセボ群と比較して本剤群で有意に高かったと報告されています。(p<0.001)
【国内第Ⅲ相長期投与試験(原発性手掌多汗症患者を対象とした長期投与試験)】
12〜69歳の原発性手掌多汗症患者を対象に、アポハイドローションを両方の手のひらに1日1回(就寝前)5プッシュ(約500μL、オキシブチニン塩酸塩として約96mg)し、52週間投与しました。なお、本試験は国内第Ⅲ相比較試験を完了した患者も継続して参加可能としています。有効性の主要評価項目である発汗量のレスポンダー(ベースラインから発汗量が50%以上改善した患者)の割合は、52週で72.6%(85/117例)だったと報告されています。
アポハイドローションの有効性および安全性に関する試験
アポハイドローションの有効性および安全性に関する試験の内容は次のとおりです。
【国内第Ⅲ相比較試験(原発性手掌多汗症患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験)】
12〜77歳の原発性手掌多汗症患者(HDSSが2以上かつ手掌の発汗量が一定以上)を対象に、アポハイドローションまたはプラセボを両方の手のひらに1日1回(就寝前)5プッシュ(約500μL、オキシブチニン塩酸塩として約96mg)、4週間投与しました。有効性の主要評価項目である4週における発汗量のレスポンダー(ベースラインから発汗量が50%以上改善した患者)の割合は、本剤群で52.8%(76/144例)、プラセボ群で24.3%(34/140例)であり、プラセボ群と比較して本剤群で有意に高かったと報告されています。(p<0.001)
【国内第Ⅲ相長期投与試験(原発性手掌多汗症患者を対象とした長期投与試験)】
12〜69歳の原発性手掌多汗症患者を対象に、アポハイドローションを両方の手のひらに1日1回(就寝前)5プッシュ(約500μL、オキシブチニン塩酸塩として約96mg)し、52週間投与しました。なお、本試験は国内第Ⅲ相比較試験を完了した患者も継続して参加可能としています。有効性の主要評価項目である発汗量のレスポンダー(ベースラインから発汗量が50%以上改善した患者)の割合は、52週で72.6%(85/117例)だったと報告されています。
アポハイドローションの使い方
アポハイドローションを使う際は、1日1回、就寝前に適量を両方の手のひら全体に塗布してください。
具体的なアポハイドローションの使用の流れは次のとおりです。
手のひらの水分などをよく拭いてください。
手のひらに薬を適量(両手1回分の目安:5プッシュ)出してください。
左右の手のひらに均等に塗り広げてください。
薬が乾くまで寝具などに触れないようにしてください。
薬を塗った状態で、そのまま就寝してください。
起床後、手を流水でよく洗ってください。(手を洗ったあと、再度薬を塗る必要はありません)
アポハイドローションを使用する際の注意事項
アポハイドローションを使用する際の注意事項は次のとおりです。
新しいアポハイドローションを最初に使用する際は、薬液が出てくるまでティッシュペーパーなどの上で3〜4回ポンプを空押ししてください。
手のひらに傷や湿疹、皮膚炎などがある場合は、アポハイドローションを使用していいか医師または薬剤師に相談してください。
薬を塗ったあとは、薬剤が意図せず洗い流されないように手が濡れる行為は避けてください。
起床後に手を洗うまでの間は、塗った箇所以外(目など)に触れないようにしてください。万が一目に入った場合は、すぐに水で洗い流してください。
アポハイドローションは手のひら以外の部位に使用してはいけません。
アポハイドローションを塗ったあとの注意事項
アポハイドローションを塗ったあとは、以下の注意点に留意しましょう。
目や口を触らないでください。(触った場合は水でゆすぐなどして洗い流してください。異常を感じる場合は医師または薬剤師に相談する必要があります。)
顔や髪の毛などの体に触れないでください。
歯磨きやシャワー、コンタクトレンズの装着などは避けてください。
必要以上に他の人や物に触れないでください。
アポハイドローションを保管・廃棄する際の注意事項
アポハイドローションを保管する際は次のポイントを守ることが大切です。
高温にならない場所で保管してください。
可燃性の成分を含むため、火気を避けて保管してください。
アポハイドローションが残っている場合は、火気を避けて薬を紙や布などに吸収させ、そのまま可燃ごみとして捨ててください。
アポハイドローションのボトルを捨てる際は、プラスチックごみの分別ルールに従って廃棄してください。
アポハイドローションの禁忌
アポハイドローションは、次のいずれかに当てはまる方は使用できません。
閉塞隅角緑内障の患者(抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある)
下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大など)による排尿障害のある患者(抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある)
重篤な心疾患のある患者(抗コリン作用により頻脈、心悸亢進を起こし心臓の仕事量が増加するおそれがある)
腸閉塞または麻痺性イレウスのある患者(抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮および運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある)
重症筋無力症の患者(抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化するおそれがある)
アポハイドローションの成分に対し過敏症の既往歴のある患者
アポハイドローションを使用する前に注意が必要な方
次のいずれかに当てはまる方は、アポハイドローションを使用する前に医師または薬剤師へ相談してください。
| 特定の背景を有する患者に関する注意 | 概要 |
|---|---|
| 合併症・既往歴などのある患者 | 特記事項なし。 |
| 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症など)を合併している患者(排尿障害のある患者を除く) | 抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。 |
| 甲状腺機能亢進症の患者 | 抗コリン作用により、頻脈などの交感神経興奮症状が悪化するおそれがある。 |
| うっ血性心不全の患者 | 代償性交感神経系の亢進をさらに亢進させるおそれがある。 |
| 不整脈のある患者 | 頻脈性の不整脈を有している患者では、副交感神経遮断作用により交感神経が優位に立ち、心拍数の増加などが起こるおそれがある。 |
| 潰瘍性大腸炎の患者 | 中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある。 |
| パーキンソン症状または脳血管障害のある患者 | 症状の悪化あるいは精神神経症状があらわれるおそれがある。 |
| 認知症または認知機能障害のある患者 | 抗コリン作用により、症状が悪化するおそれがある。 |
| 塗布部位に創傷や湿疹・皮膚炎などがみられる患者 | 創傷や湿疹、皮膚炎などがある部位への使用は避けること。体内移行量が増加し、抗コリン作用に基づく副作用があらわれやすくなる可能性がある。 |
| 腎機能障害患者 | 特記事項なし。 |
| 重篤な腎機能障害のある患者 | 腎排泄が遅延するおそれがある。 |
| 肝機能障害患者 | 特記事項なし。 |
| 重篤な肝機能障害のある患者 | 主に肝で代謝されるため、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 |
| 妊婦 | 妊婦または妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい。 |
| 授乳婦 | 治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁への移行が報告されている。 |
| 小児など | 12歳未満の小児などを対象とした臨床試験は実施していない。 |
| 高齢者 | 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。 |
アポハイドローションの副作用
アポハイドローションには、重大な副作用として次のことが報告されています。
- 血小板減少(頻度不明)
- 麻痺性イレウス(頻度不明)
- 尿閉(頻度不明)
また、アポハイドローションの使用によって起こりうるその他の副作用としては、次のことが挙げられます。
| 1〜5%未満 | 0.1〜1%未満 | 頻度不明 | |
|---|---|---|---|
| 皮膚 | 皮膚炎、そう痒感、湿疹、皮脂欠乏症 | 紅斑、皮膚剥脱 | |
| 消化器 | 口渇 | 口角口唇炎 | |
| その他 | 尿中ブドウ糖陽性 | 代償性発汗 |
使用後に異常を感じた場合は、使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
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| クリニック名 | DMMオンラインクリニック |
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| アポハイドローションの料金 | 【1セット(1週間分)】 6,710円 【2セット(2週間分)】 6,543円(総額13,085円) 【4セット(約1ヶ月分)】 6,375円(総額25,498円) 【12セット(約3ヶ月分)】 6,039円(総額72,468円) |
| 診察料 | 0円 |
| 送料 | 550円 |
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| 診療時間 | 24時間 |
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※価格は、公式サイト(2026年5月時点)をもとに作成しています。時期や在庫により変動する可能性があります。必ず公式サイトで最新の価格をご確認ください。
※医師の判断によって処方できない場合があります。
※本記事の治療メニューは、公的医療保険が適用されない自由診療です。
多汗症やアポハイドローションに関するよくある質問
多汗症やエクロックゲルに関するよくある質問とその回答をまとめました。多汗症の治療を予定している方は参考にしてみてください。
多汗症の基準はなんですか?
局所多汗症の診断基準としては、「明らかな原因がないまま発汗が6ヶ月以上認められ、かつ以下の6項目のうち2項目以上あてはまる場合」と定められています。
最初に症状が出るのが25歳以下であること
対称性に発汗がみられること(左右両方で同じように発汗がみられること)
睡眠中は発汗が止まっていること
1週間に1回以上多汗の症状があること
家族歴がみられること
それらによって日常生活に支障をきたすこと
多汗症についてお悩みの場合は、診療予約のうえ医師にご相談ください。
アポハイドローションの保管方法・廃棄方法としてはどのようなことに注意すべきですか?
アポハイドローションを保管する際は、高温・火気を避けて保管してください。
アポハイドローションが残っている場合は、火気を避けて薬を紙や布などに吸収させ、そのまま可燃ごみとして捨ててください。
アポハイドローションのボトルを捨てる際は、プラスチックごみの分別ルールに従って廃棄してください。
アポハイドローションを塗り忘れた場合はどうしたらいいですか
アポハイドローションを使い忘れた場合は、1回分を飛ばして、次回から通常通り指示された量を塗ってください。2回分を一度に使用しないでください。
アポハイドローションの用法・用量はどうなっていますか?
アポハイドローションは、通常、1日1回、就寝前に適量を両方の手のひら全体に塗ります。
アポハイドローションの副作用にはどのようなものがありますか?
アポハイドローションには、重大な副作用として次のことが報告されています。
血小板減少(頻度不明)
麻痺性イレウス(頻度不明)
尿閉(頻度不明)
また、アポハイドローションの使用によって起こりうるその他の副作用としては、次のことが挙げられます。
| 1〜5%未満 | 0.1〜1%未満 | 頻度不明 | |
|---|---|---|---|
| 皮膚 | 皮膚炎、そう痒感、湿疹、皮脂欠乏症 | 紅斑、皮膚剥脱 | |
| 消化器 | 口渇 | 口角口唇炎 | |
| その他 | 尿中ブドウ糖陽性 | 代償性発汗 |
使用後に異常を感じた場合は、使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
アポハイドローションの禁忌はなんですか?
アポハイドローションは、次のいずれかに当てはまる方は使用できません。
閉塞隅角緑内障の患者(抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある)
下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大など)による排尿障害のある患者(抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある)
重篤な心疾患のある患者(抗コリン作用により頻脈、心悸亢進を起こし心臓の仕事量が増加するおそれがある)
腸閉塞または麻痺性イレウスのある患者(抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮および運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある)
重症筋無力症の患者(抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化するおそれがある)
アポハイドローションの成分に対し過敏症の既往歴のある患者
アポハイドローションの使用を特に注意すべき人はどのような方ですか?
次の背景に該当する方は、使用上の注意事項があります。
| 特定の背景を有する患者に関する注意 | 概要 |
|---|---|
| 合併症・既往歴などのある患者 | 特記事項なし。 |
| 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症など)を合併している患者(排尿障害のある患者を除く) | 抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。 |
| 甲状腺機能亢進症の患者 | 抗コリン作用により、頻脈などの交感神経興奮症状が悪化するおそれがある。 |
| うっ血性心不全の患者 | 代償性交感神経系の亢進をさらに亢進させるおそれがある。 |
| 不整脈のある患者 | 頻脈性の不整脈を有している患者では、副交感神経遮断作用により交感神経が優位に立ち、心拍数の増加などが起こるおそれがある。 |
| 潰瘍性大腸炎の患者 | 中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある。 |
| パーキンソン症状または脳血管障害のある患者 | 症状の悪化あるいは精神神経症状があらわれるおそれがある。 |
| 認知症または認知機能障害のある患者 | 抗コリン作用により、症状が悪化するおそれがある。 |
| 塗布部位に創傷や湿疹・皮膚炎などがみられる患者 | 創傷や湿疹、皮膚炎などがある部位への使用は避けること。体内移行量が増加し、抗コリン作用に基づく副作用があらわれやすくなる可能性がある。 |
| 腎機能障害患者 | 特記事項なし。 |
| 重篤な腎機能障害のある患者 | 腎排泄が遅延するおそれがある。 |
| 肝機能障害患者 | 特記事項なし。 |
| 重篤な肝機能障害のある患者 | 主に肝で代謝されるため、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 |
| 妊婦 | 妊婦または妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい。 |
| 授乳婦 | 治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁への移行が報告されている。 |
| 小児など | 12歳未満の小児などを対象とした臨床試験は実施していない。 |
| 高齢者 | 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。 |
アポハイドローションはオンライン診療でも処方してもらえますか?
オンライン診療に対応している医療機関であれば、処方することは可能です。「周りに知られず治療を継続したい方」「仕事が忙しくなかなか来院できない方」「交通費や時間を節約したい方」はオンライン診療の受診をおすすめします。
アポハイドローションで多汗症治療へ
アポハイドローションは、オキシブチニン塩酸塩を有効成分とする原発性手掌多汗症治療剤です。汗腺のムスカリン受容体に作用し、手のひらの発汗を抑制します。
手のひらに発現する原発性局所多汗症は原発性手掌多汗症と呼ばれ、幼少期または思春期頃に発症することが多いとされています。
発症すると、学習効率や労働生産性の低下、精神的苦痛、対人関係への悪影響に苛まれ、患者の生活の質の低下をきたすと考えられています。
アポハイドローションは、このような方の多汗症の改善が期待でき、快適な日常生活が目指せるようになる薬です。
使用する際は、1日1回、就寝前に適量を両方の手のひら全体に塗布してください。また、必ず禁忌や副作用、注意事項を踏まえ、医師に指示された方法に従って正しく手のひらに塗りましょう。
アポハイドローションは、対面診療だけでなく、オンライン診療でも処方される薬です。
「周りに知られずに手のひらの汗の悩みを改善したい」「なるべく手間をかけずに治療を続けていきたい」「交通費をかけずに自宅にいながら治療したい」といった方はオンライン診療の受診をおすすめします。
| 販売名 | アポハイドローション20% |
| 効能・効果 | 原発性手掌多汗症 |
| 使用方法 | 1日1回、就寝前に適量を両方の手のひら全体に塗布する。 |
| 使用する際の注意点 | 新しいアポハイドローションを最初に使用する際は、薬液が出てくるまでティッシュペーパーなどの上で3〜4回ポンプを空押しすること。 手のひらに傷や湿疹、皮膚炎などがある場合は、アポハイドローションを使用していいか医師または薬剤師に相談する必要がある。 薬を塗ったあとは、薬剤が意図せず洗い流されないように手が濡れる行為は避ける。 起床後に手を洗うまでの間は、塗った箇所以外(目など)に触れないようにすること。万が一目に入った場合は、すぐに水で洗い流す。 アポハイドローションは手のひら以外の部位に使用してはいけない。 |
| 副作用 | 【重大な副作用】 血小板減少・麻痺性イレウス・尿閉 【その他の副作用】 皮膚炎・そう痒感・湿疹・皮脂欠乏症・紅斑・皮膚剥脱・口渇・口角口唇炎・尿中ブドウ糖陽性・代償性発汗 |
| 禁忌 | ・閉塞隅角緑内障の患者(抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある) ・下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大など)による排尿障害のある患者(抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある) ・重篤な心疾患のある患者(抗コリン作用により頻脈、心悸亢進を起こし心臓の仕事量が増加するおそれがある) ・腸閉塞または麻痺性イレウスのある患者(抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮および運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある) ・重症筋無力症の患者(抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化するおそれがある) ・アポハイドローションの成分に対し過敏症の既往歴のある患者 |
| 注意事項 | 抗コリン作用により、眼の調節障害(視力障害、霧視など)、めまい、眠気があらわれることがあるため、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。 |