ユベラの効果とは?美容目的で使われる理由と注意点を解説
ユベラは、ビタミンEを補う医療用医薬品です。冷え性や末梢の血行に関する症状で処方されることが多い一方、美容皮膚科などで美容を目的として処方される場面もあり、その名前を目にする機会は少なくありません。
ただし、美容目的の使用については、承認された効能に含まれているわけではありません。この違いを理解しないまま処方を希望すると、費用の扱いや期待できる範囲について認識のずれが生じることがあります。
この記事では、ユベラの効果と体内での働き、美容目的で使われる理由と制度上の位置づけ、種類ごとの違い、飲み方や副作用までを整理して解説します。あわせて、販売中止に関する情報や入手方法についても取り上げます。
※注意事項
この記事は、執筆時点で公開されている情報に基づいた一般的な情報提供を目的としています。特定の治療法や医薬品の使用をすすめるものではなく、診断や治療にあたるものでもありません。
ユベラは医師の処方が必要な医療用医薬品です。服用の可否や用量の判断は、必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。持病がある場合や、現在服用している薬がある場合は、その旨を必ず医師に伝えてください。
美容を目的とした使用は、承認された効能・効果に含まれていません。この場合は公的医療保険が適用されず、全額自己負担となるのが一般的です。
効果のあらわれ方には個人差があり、記載した内容がすべての人に当てはまるものではありません。製品の取り扱い状況や薬価は変動することがあります。最新の情報は医療機関や薬局にご確認ください。
ユベラとは?ビタミンEを補う医療用医薬品
ユベラがどのような薬なのか、成分や分類、主な用途について解説します。
ユベラの有効成分と分類
ユベラ錠の有効成分は、トコフェロール酢酸エステルです。トコフェロールはビタミンEの化学的な名称にあたり、ユベラはビタミンE剤に分類される医薬品です。
トコフェロール酢酸エステルは、ビタミンEを体内で利用しやすい形にした成分です。ビタミンEそのものは空気や光の影響を受けやすい性質を持つため、安定性を高める目的でこの形が用いられています。
なお、ユベラ錠の製造販売元は、現在アルフレッサファーマです。長くエーザイの製品として知られてきましたが、取り扱いに変更がありました。
ユベラの承認された効能・効果
ユベラ錠の添付文書に記載されている効能・効果は、次の3つです。
1つ目はビタミンE欠乏症の予防および治療です。2つ目は末梢循環障害で、間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症が具体的に挙げられています。3つ目は過酸化脂質の増加防止です。
凍瘡はしもやけ、四肢冷感症は手足の冷えを指します。冷え性で処方されることがあるのは、この効能に基づくものです。
ビタミンE欠乏症以外の効能については、効果がないのに1か月を超えて漫然と使用すべきではないという記載もあります。長期にわたって続けることを前提とした薬ではないという点は、押さえておきたいところです。
ビタミンE欠乏症の予防および治療
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末梢循環障害
間歇性跛行症
動脈硬化症
静脈血栓症
血栓性静脈炎
糖尿病性網膜症
凍瘡(しもやけ)
四肢冷感症(手足の冷え)
過酸化脂質の増加防止
ユベラとビタミンEサプリメントの違い
ドラッグストアにはビタミンEを配合したサプリメントもありますが、ユベラとは目的や扱いが異なります。
ユベラは医療用医薬品であり、医師の診察と処方箋が必要です。効能・効果が承認されており、添付文書に用法用量や副作用が明記されています。
一方、サプリメントは食品にあたります。医薬品ではないため、疾患の治療や予防を目的とした表示はできません。含まれるビタミンEの量や形態も製品によって異なります。
ビタミンEを配合した市販の医薬品も存在します。これらは第3類医薬品などに分類され、サプリメントや医療用医薬品とは異なるものです。
ユベラの効果と体内での働き
ビタミンEは体内で複数の役割を担っており、そのうちのどの側面に着目するかによって説明のされ方が変わります。承認された効能に沿って確認していきます。
ユベラの抗酸化作用
ビタミンEの代表的な働きが、抗酸化作用です。体内で発生した活性酸素による細胞膜の酸化を抑えるとされています。
過酸化脂質の増加防止という効能は、この作用に基づくものです。過酸化脂質は脂質が酸化してできる物質で、動脈硬化との関連が指摘されています。
ユベラの抗酸化作用は、美容目的で注目される理由の一つです。ただし、抗酸化作用があるからといって、必ずしも肌の状態が改善するわけではありません。
ユベラの血行を促す働き
ビタミンEには、末梢の血管を広げて血流を保ちやすくする働きがあるとされています。手足の冷えやしもやけといった症状に処方されるのは、この働きに基づくものです。
末梢循環障害という効能は、この作用に対応しています。間歇性跛行症のように歩行時の血流不足が問題となる症状も含まれています。
血流が保たれることで、酸素や栄養が組織に届きやすい状態になると考えられています。
ユベラで補うビタミンEの体内での役割
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、体内では主に細胞膜に存在しています。脂質が多い部分にとどまりやすい性質があり、そこで酸化を防ぐ役割を担っているとされています。
通常の食生活を送っていれば、ビタミンEが不足することはほとんどありません。 植物油やナッツ類、魚介類などに含まれており、日本人の食生活で欠乏症が問題になるケースは限られています。
そのため、ユベラが処方されるのは、欠乏を補う目的よりも、末梢循環障害の症状に対する治療としての場面が多くなっています。過酸化脂質の増加を防ぐ目的で用いられることもあります。
食事から十分に摂取できている場合、さらに補っても効果が高まるとは限りません。
ユベラの効果を実感するまでの期間
どのくらいで変化を感じるかは、目的とする症状によって異なります。
冷えやしもやけといった症状の場合、数週間から1か月程度で変化を感じることがあるとされています。ただし、感じ方には個人差があり、生活環境の影響も受けます。
添付文書には、ビタミンE欠乏症以外の効能について、効果がないのに1か月を超えて漫然と使用すべきではないという記載があります。一定期間続けても変化が見られない場合は、医師に相談して継続の要否を判断することになります。
長く飲み続けるほど、効果が高まる薬ではありません。
ユベラが美容目的で使われる理由
ユベラは美容皮膚科などで処方されることがあります。ただし、美容目的で使用する場合は、期待できる効果や費用について確認しておくことが大切です。
ユベラの美容目的での使用は承認された効能ではない
ユベラの承認された効能・効果に、美肌やアンチエイジングといった項目は含まれていないという点です。
添付文書に記載されているのは、ビタミンE欠乏症、末梢循環障害、過酸化脂質の増加防止の3つです。美容に関する記載はありません。
美容目的でユベラを使用する場合は、承認された効能・効果とは異なる目的での使用となります。医師の判断で処方されることはありますが、通常の保険診療とは扱いが異なります。
ユベラのビタミンEに期待される肌への働き
ユベラに含まれるビタミンEには、抗酸化作用や血流を改善する作用があります。こうした働きから、肌の状態に良い影響を与える可能性があると考えられています。
ただし、ユベラは美容効果を目的として承認された薬ではありません。また、服用すれば誰にでも肌の変化がみられるわけではありません。
美容目的で使用する場合は、期待できる効果について医師に確認しましょう。
ユベラとシミや肝斑との関係
美容目的でユベラが処方される場面として多いのが、シミや肝斑に関する相談です。ただし、ユベラの承認された効能に、シミや肝斑の治療は含まれていません。
美容皮膚科でユベラが処方される場合、多くはビタミンCを補う製剤やトラネキサム酸を含む製剤と組み合わせた形になります。このうち肝斑については、トラネキサム酸を含む一部の医療用医薬品に承認された効能として含まれています。
シミや肝斑に対しては、ユベラ以外の薬が中心となる場合があります。ユベラは、抗酸化作用や血流改善を期待して併用されることがあります。
それぞれの薬の目的については、処方時に医師へ確認しましょう。
ユベラを美容目的で処方される場合は自由診療になる
費用の面でも違いが生じます。
冷え性やしもやけなど、承認された効能に該当する症状の治療としてユベラが処方される場合、公的医療保険が適用されます。自己負担は原則3割です。
一方、美肌やアンチエイジングを目的とする場合、承認された効能の範囲外となるため保険は適用されません。全額自己負担の自由診療となり、費用は医療機関ごとに設定されます。
同じ薬でも、何を目的として処方されるかによって費用が変わるということです。この点は事前に確認しておくとよいでしょう。
ユベラの種類と違い
ユベラという名前の製品にはいくつか種類があり、成分や適応が異なります。処方された薬がどれにあたるのか、違いを確認しておきましょう。
ユベラ錠
ユベラ錠50mgは、トコフェロール酢酸エステルを含む内服薬です。この記事で中心的に扱っているのがこの製品にあたります。
効能・効果はビタミンE欠乏症の予防および治療、末梢循環障害、過酸化脂質の増加防止です。橙色の糖衣錠で、1錠あたりトコフェロール酢酸エステル50mgを含みます。
美容目的で処方されるユベラは、一般的にこの製品を指します。
ユベラNカプセルとユベラNソフトカプセル
ユベラNは、トコフェロールニコチン酸エステルを有効成分とする内服薬です。ユベラ錠とは有効成分が異なります。
ビタミンEにニコチン酸を結合させた誘導体で、末梢循環の改善を目的とした薬です。 効能・効果には、高血圧症に伴う随伴症状、高脂質血症、閉塞性動脈硬化症に伴う末梢循環障害が含まれます。
用法は、トコフェロールニコチン酸エステルとして1日300mgから600mgを3回に分けて服用します。カプセル100mgとソフトカプセル200mgの2種類があります。
名称は似ていますが、ユベラ錠とユベラNは別の薬です。処方された薬は、薬袋や説明書で確認できます。
ユベラ軟膏
ユベラ軟膏は外用薬です。ビタミンAとビタミンEを配合しており、皮膚の乾燥やひび、しもやけなどに用いられます。
内服薬であるユベラ錠やユベラNとは、使い方も適応も異なります。同じユベラという名称ですが、別の製品として扱う必要があります。
顔に使用できるかどうかは、処方の目的や使用する部位によって異なります。自己判断で使用する範囲を広げず、医師の指示に従ってください。
ユベラのジェネリック医薬品
ユベラ錠と同じ有効成分を含むジェネリック医薬品として、トコフェロール酢酸エステルの製剤が複数のメーカーから発売されています。
ユベラNについても、トコフェロールニコチン酸エステルを有効成分とするジェネリック医薬品が流通しています。
有効成分の種類と量は先発医薬品と同じで、期待される働きの方向性も共通しています。価格が抑えられている点が利点です。どちらが処方されるかは、医療機関や薬局の取り扱いによります。
ユベラの飲み方と用量
ユベラの服用量や回数は、症状に応じて調整されます。自己判断で変更せず、医師の指示に従って服用してください。
ユベラの用法用量
ユベラ錠は、通常、成人では1回50〜100mgを1日2〜3回服用します。
年齢や症状により適宜増減するという記載もあります。
ユベラ錠50mgの場合、1回1錠から2錠を1日2回から3回ということになります。1日あたりの量としては、1日何錠になるかは処方内容によって変わります。
実際の服用量は症状によって異なるため、医師の指示に従ってください。
ユベラを飲むタイミング
ユベラには、食前・食後などの決まった服用タイミングはありません。ただし、ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、食事と一緒に摂ると吸収されやすいとされています。
服用する際は、処方箋や薬袋に記載された指示に従ってください。
ユベラを飲む期間の目安
添付文書には、ビタミンE欠乏症以外の効能について、効果がないのに1か月を超えて漫然と使用すべきではないという記載があります。
一定期間服用しても効果がみられない場合は、継続するかどうかを医師に相談しましょう。
症状が改善している場合や、医師が継続の必要性を認めている場合は、その指示に従うことになります。自己判断で中断したり、逆に長期にわたって続けたりせず、定期的に医師と相談してください。
ユベラの副作用と注意点
ユベラは比較的副作用が少ない薬とされていますが、まったくないわけではありません。報告されている症状と、注意が必要な人について整理します。誤解されやすい点についても触れます。
ユベラで起こりやすい副作用
消化器に関する症状として、便秘と胃部不快感が0.1パーセントから5パーセント未満の頻度で、下痢が0.1パーセント未満の頻度で報告されています。
過敏症として、発疹が0.1パーセント未満の頻度で報告されています。
いずれも頻度は高くありませんが、症状があらわれた場合は服用を中止して医師に相談してください。
ユベラで太る・痩せるという説について
ユベラを飲むと太る、あるいは痩せるという情報を目にすることがあります。
ユベラに減量効果が認められているわけでもなく、ダイエットを目的とした使用が承認されているわけでもありません。
血行が促されることで代謝に影響があるのではないかという説明を見かけることがありますが、体重が減ることを裏づける根拠として示されているわけではありません。
減量を目的としてユベラの処方を希望することは、適切な使い方とはいえません。体重に関する悩みがある場合は、その内容を医師に相談してください。
ユベラを服用できない人・注意が必要な人
ユベラ錠の添付文書には、明確な禁忌の記載はありません。ただし、成分に対して過敏症の既往がある場合は使用を避ける必要があります。
注意が必要なのは、血液が固まりにくくなる薬を服用している場合です。ビタミンEには血小板の凝集を抑える働きがあるとされており、抗凝固薬や抗血小板薬との併用では出血傾向が強まる可能性が指摘されています。
ワルファリンなどを服用している場合は、必ず診察時に伝えてください。手術を予定している場合も同様です。
ビタミンEを含むサプリメントを使用している場合は、診察時に医師へ伝えてください。
妊娠中・授乳中のユベラの服用
授乳中については、治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討することと記載されています。
妊娠中の使用については、自己判断で服用を始めたり続けたりせず、必ず医師に相談してください。妊娠を希望している場合も同様です。
ユベラNは、妊婦または妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することと記載されています。製品によって記載が異なる点にも注意が必要です。
ユベラとシナールなどを併用する場合
美容皮膚科では、ユベラが他の薬と組み合わせて処方されることがあります。それぞれの役割と、費用の扱いについて整理します。組み合わせによって保険の適用が変わる場合があります。
ユベラとシナールの組み合わせ
シナールは、アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムを配合した製剤です。ビタミンCを補う目的で使われます。
ユベラとシナールが一緒に処方されることがあるのは、ビタミンEとビタミンCが体内で関連した働きをするとされているためです。ビタミンEが酸化された後、ビタミンCがその再生に関わるという説明がなされることがあります。
ただし、この組み合わせによる美容効果が認められているわけではありません。美容目的で使用する場合は、原則として自由診療となります。
ユベラとトラネキサム酸の組み合わせ
トラネキサム酸は、止血作用や抗炎症作用を持つ成分です。肝斑の治療に用いられることがあり、ユベラやシナールと組み合わせて処方される場合もあります。
トラネキサム酸を含む医療用医薬品には、承認された効能として肝斑が含まれるものがあります。ただし製品によって異なるため、処方されたものの効能を確認する必要があります。
3剤を組み合わせる処方が行われることがありますが、これは医師の判断によるものです。組み合わせや用量は、症状に応じて決められます。
ユベラを併用する場合の保険適用の考え方
保険が適用されるかどうかは、何を目的として処方されるかによって決まります。
承認された効能に該当する疾患の治療として処方される場合、保険が適用されます。一方、美容を目的とする場合は自由診療となり、全額自己負担です。
複数の薬を組み合わせる場合、それぞれについて同じ考え方が適用されます。組み合わせて処方されたからといって、一括して保険が適用されるわけではありません。
費用については、診察時に確認しておくと認識のずれを避けられます。
ユベラの販売中止について
ユベラの一部製品で販売中止が行われている
ユベラという名称がつく製品のうち、一部の規格や包装について販売中止が行われてきました。
対象となった製品や時期は複数にわたっており、剤形の変更や包装単位の一部中止といった形も含まれます。どの製品がいつ販売中止になったかについては、情報源によって記載が分かれているのが現状です。
一方で、ユベラという名称の製品がすべてなくなったわけではありません。現在も流通している製品があり、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品も複数のメーカーから発売されています。
ユベラの販売中止の理由は需要の低下
販売中止の理由として説明されているのは、需要の低下です。安全性に問題があったために中止されたわけではありません。
背景として、食生活の変化により通常の食事からビタミンEを摂取できるケースが増えたことや、処方箋を必要としないサプリメントを選ぶ人が増えたことが挙げられています。
したがって、これまでユベラを服用してきた人が、安全性を心配する必要はありません。同じ有効成分の製品への切り替えも可能です。
ユベラを服用中に販売中止となった場合の対応
現在ユベラを服用している状態で、その製品が入手できなくなった場合、対応方法があります。
まず、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品への切り替えが可能です。トコフェロール酢酸エステルの製剤は複数のメーカーから発売されており、有効成分の種類と量は先発医薬品と同じです。
また、剤形や規格の異なる製品が用意されている場合もあります。錠剤からカプセルへ、あるいは別の含量の製品へと変更することで、同等の量を維持できることがあります。
自己判断で市販のビタミンE製剤やサプリメントに切り替えず、医師に相談してください。製品によって成分や含有量が異なります。
ユベラの現在入手できる製品の確認方法
現在どの製品が入手できるかを正確に知りたい場合、確認先は3つあります。
1つ目は、処方を受けている医療機関です。医師や薬剤師は流通状況を把握しており、代替となる製品についても案内できます。
2つ目は、調剤薬局です。実際に取り扱っている製品について、その場で確認できます。
3つ目は、製造販売元です。ユベラ錠はアルフレッサファーマ、ユベラNはエーザイが取り扱っており、いずれも問い合わせ窓口を設けています。
Web上の情報は更新のタイミングによって古くなっている場合があります。正確な状況が必要な場合は、これらの窓口で確認してください。
ユベラは市販で買える?入手方法
ユベラは医療用医薬品で市販されていない
ユベラは医師の処方が必要な医療用医薬品です。ドラッグストアや薬局で処方箋なしに購入することはできません。
これはユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏のいずれについても同様です。入手には医療機関の受診が必要になります。
インターネット通販で購入できるとうたうサイトを見かけることがありますが、医療用医薬品を処方箋なしに販売することは認められていません。個人輸入による入手には、偽造品や健康被害のリスクがあります。
ドラッグストアで買えるビタミンE製剤
ユベラそのものは市販されていませんが、ビタミンEを配合した市販の医薬品は存在します。
これらは第3類医薬品などに分類され、ドラッグストアや薬局で購入できます。末梢血行障害に伴う症状の緩和などを効能とする製品があります。
ただし、含まれる成分や量、承認された効能は製品によって異なります。ユベラと同じものではありません。購入する際は、薬剤師に相談してください。
サプリメントとしてビタミンEを摂取する選択肢もありますが、こちらは食品にあたり、医薬品とは位置づけが異なります。
ユベラを処方してもらうには
ユベラは、症状や使用目的に応じて医療機関で処方されます。
冷え性やしもやけなどの症状がある場合は、内科や皮膚科などで相談できます。医師が必要と判断した場合は、保険診療で処方されます。
美容目的で使用する場合は、美容皮膚科などでの自由診療となり、費用は全額自己負担です。オンライン診療に対応している医療機関もあります。
いずれの場合も、処方の可否は医師が診察のうえで判断します。
ユベラに関するよくある質問
ユベラについて、寄せられることの多い質問をまとめます。判断の材料となる基本的な点を中心に整理しました。個別の状況については医師にご相談ください。
ユベラは1日何錠飲みますか
添付文書では、トコフェロール酢酸エステルとして1回50mgから100mgを1日2回から3回服用することとされています。ユベラ錠50mgであれば1回1錠から2錠にあたります。服用量は症状に応じて医師が決定するため、処方内容に従ってください。
ユベラは美容目的でも保険が使えますか
使えません。美肌やアンチエイジングは承認された効能・効果に含まれていないため、自由診療となり全額自己負担です。冷え性やしもやけなど、承認された効能に該当する症状の治療であれば保険が適用されます。
ユベラを飲むと太りますか
体重増加に関する副作用はりません。逆に、減量効果が認められているわけでもありません。体重の変化を目的とした使用は適切ではありません。
ユベラとユベラNは何が違いますか
有効成分が異なります。ユベラ錠はトコフェロール酢酸エステル、ユベラNはトコフェロールニコチン酸エステルを含みます。承認された効能・効果も用法用量も異なるため、別の薬として扱う必要があります。
ユベラはどのくらい飲み続けられますか
ビタミンE欠乏症以外の目的で使用する場合、効果がみられなければ1か月を超えて漫然と続けないよう記載されています。
継続の要否は定期的に医師と相談して判断してください。
ユベラとサプリメントのビタミンEは併用できますか
重複して摂取することになるため、事前に医師へ伝えてください。ビタミンEには血小板の凝集を抑える働きがあるとされており、量が多くなることによる影響も考慮する必要があります。
ユベラは妊娠中でも飲めますか
自己判断で服用せず、必ず医師に相談してください。授乳中の方は、授乳を続けるかどうかも含めて医師に相談してください。 製品によって記載が異なるため、処方されたものについて確認してください。
ユベラの服用を検討する前に確認したいこと
ユベラの処方が検討される主なケース
承認された効能に該当する症状がある場合、ユベラは選択肢のひとつになります。手足の冷えやしもやけ、末梢の血行に関する症状が該当します。この場合は保険が適用され、費用の負担も抑えられます。
食事からビタミンEを十分に摂取できていない場合も、欠乏を補う目的での使用が検討されます。
美容目的で処方されることもありますが、承認された効能ではないため自由診療となります。期待できる効果については、事前に医師へ確認してください。
ユベラを服用する前に確認しておきたいこと
血液が固まりにくくなる薬を服用している場合は、必ず診察時に伝えてください。ビタミンEには血小板の凝集を抑える働きがあるとされており、併用によって出血傾向が強まる可能性があります。手術の予定がある場合も同様です。
サプリメントでビタミンEを摂取している場合も申告してください。重複して摂ることになります。
妊娠中や授乳中の場合、妊娠を希望している場合は、自己判断で服用を始めず医師に相談してください。
長く飲み続けるほど効果が高まる薬ではありません。
一定期間続けても変化が見られない場合は、継続の要否を医師と相談してください。
体調に不安がある場合や服用の可否に迷う場合は自己判断で使用せず、医師の診察と指導のもとで適切に判断を受けることが強く推奨されます。
参照リンク
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KEGG MEDICUS 医療用医薬品:ユベラ(ユベラ錠50mg)
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KEGG MEDICUS 医療用医薬品:ユベラN(ユベラNカプセル100mg 他)
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ユベラN 製品情報(エーザイ)
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医薬品副作用被害救済制度(医薬品医療機器総合機構)