毛穴の開きを改善するには?原因とタイプ別のケア・美容医療まで解説


鏡を見るたびに頬や小鼻の毛穴の開きが気になり、ファンデーションが毛穴落ちしてしまう方は多いのではないでしょうか。市販のスキンケアをいくつか試しても実感が薄く、自分に合うケアが分からないまま、ひどくなる前に手を打ちたいと感じている方もいるはずです。

この記事では、まず毛穴の開きが4つのどのタイプにあたるかを見分けるところから始め、毛穴が開く原因、毎日のスキンケアの手順、成分と化粧品の選び方、体の内側からのケア、避けたいNGケアまでを順番に整理します。

さらに、セルフケアだけでは届きにくい場合の選択肢として、美容医療や自宅から医師に相談できる方法も紹介します。

この記事の監修者

国家公務員暇組合連合会虎の門病院救急科部長

東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学卒業。亀田総合病院臨床後研修、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年国家より公務員連合連合会虎の門病院救急科部長(現職)。東京大学医学部附属病院 総合研修センター講師。東京大学医学部講師KAKENプロフィール。『早わかり! 救急科診療マニュアル』(共訳者)。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の医療行為・医薬品の使用を推奨するものではありません。治療や服薬に関しては必ず医師にご相談ください。
※オンライン診療では触診や精密検査が行えないため、症状によっては対面受診を勧められる場合があります。
※記載の料金・診療時間・処方薬の取り扱い等は2026年6月時点の情報です。最新情報はクリニックの公式サイトをご確認ください。

毛穴の開きとは?4つのタイプ

毛穴の開きといっても、見た目や原因によっていくつかのタイプに分かれます。自分の毛穴がどのタイプかが分かると、このあとのケアや成分の選び方を絞り込めます。

ここで取り上げるのは、次の4つのタイプです。

  • 開き毛穴:皮脂で押し広げられたすり鉢状
  • たるみ毛穴:ハリ低下で伸びた縦長・涙型
  • 詰まり毛穴:角栓のつまりによる開き
  • 黒ずみ毛穴:角栓の酸化による黒ずみ

タイプによって向くケアが変わるため、まず自分がどれに近いかを確かめておくと、後半のスキンケアや成分選びで迷いません。

開き毛穴:皮脂で押し広げられたすり鉢状

開き毛穴は、過剰に分泌された皮脂によって毛穴の出口が押し広げられ、断面がすり鉢のように見える状態です。「毛穴の開き」と聞いてまず思い浮かべるのが、このタイプです。

毛穴の大きさは皮脂の分泌量と関連が強く、皮脂が多い人ほど毛穴が目立ちやすい傾向があります。皮脂分泌のさかんなTゾーンや小鼻に出やすく、触れると指先にざらつきを感じやすいのも特徴です。

原因が皮脂にあるぶん、皮脂をコントロールするケアが対策の中心です。

たるみ毛穴:ハリ低下で伸びた縦長・涙型

たるみ毛穴は、肌のハリが弱まることで毛穴が縦長や涙型に伸びて見えるタイプです。加齢などでハリや弾力が落ちると、毛穴が下方向に引っぱられて伸びやすくなります。

見分けやすいのは頬です。肌を指で軽く引き上げたときに毛穴が目立ちにくくなるなら、たるみが関わっている可能性があります。そのまま進行すると、隣り合う毛穴がつながって線のように見えることもあります。

このタイプは皮脂対策よりも、ハリを支えるケアが向いています。

詰まり毛穴:角栓のつまりによる開き

詰まり毛穴は、皮脂と古い角質が混ざり合った角栓が毛穴につまったタイプです。角栓は、皮脂の分泌が増え、毛穴の出口付近で角質がたまり、皮脂が外に出にくくなることでできます。

つまった角栓をそのままにすると、毛穴が内側から押し広げられ、開きを目立たせます。ざらつきや、白っぽいポツポツとして感じられることが多いのも、このタイプの特徴です。

角質と皮脂の両方にアプローチして、角栓をためこまないケアがポイントです。

黒ずみ毛穴:角栓の酸化による黒ずみ

黒ずみ毛穴は、毛穴につまった角栓の表面が酸化して黒く見えるタイプです。詰まり毛穴が進んで、角栓の先端が黒っぽく変化した状態にあたります。

黒く見えるのは汚れそのものではありません。角栓に含まれる皮脂やメラニンが酸化することで、暗い色に見えています。

そのため、ゴシゴシこすって落とそうとしても根本的な解決にはつながりにくく、無理に押し出すと毛穴を傷めて、かえって目立つことがあります。汚れを取るというより、角栓をためない・酸化させないという考え方でケアします。

毛穴の開きが起こる主な原因

毛穴が開く背景には、いくつかの代表的な原因があります。やみくもにケアを増やす前に、自分の毛穴がどの原因に当てはまりやすいかを知っておくと、必要なケアにしぼって取り組めます。

逆に、原因と合わないケアを続けても、手間のわりに変化を感じにくくなりがちです。

主な原因は、次の3つに整理できます。

  • 皮脂の過剰分泌
  • 加齢によるハリ・弾力の低下
  • 乾燥・間違ったケア・生活習慣の乱れ

実際には、どれか1つだけが原因というより、複数が重なって毛穴を目立たせていることがほとんどです。当てはまる原因が複数あっても問題はなく、気になるものから順に手をつけていけば大丈夫です。

皮脂の過剰分泌

毛穴が開く最も大きな要因は、皮脂の過剰な分泌です。毛穴の大きさは皮脂の分泌量との関連が最も強いことが報告されており、皮脂が多く分泌されるほど毛穴の出口が押し広げられ、毛穴が大きく見えます。

テカリやすい人や、夕方になると小鼻がべたつく人は、皮脂が毛穴の開きに関わっている可能性が高いといえます。

皮脂の分泌は年齢や部位によって差があり、皮脂分泌のさかんな10代~20代や、Tゾーンなど皮脂腺の多い部分では、毛穴が開きやすい傾向があります。額や鼻すじ、あごなど、皮脂腺が多く集まる部分ほど目立ちやすいのもこのためです。

皮脂量が多いと感じる人ほど、皮脂を取り去ることよりも、皮脂をためこまない洗顔と、うるおいを守る保湿のバランスが大切です。

加齢によるハリ・弾力の低下

年齢を重ねて肌のハリや弾力が落ちると、毛穴は広がりやすくなります。肌の奥でハリを支える土台がゆるむと、毛穴の出口を引き締めておく力も弱まり、開いた状態が保たれやすくなるためです。

特に頬では、たるみによって毛穴が縦長に伸びて目立ちやすくなります。丸かった毛穴が涙のしずくのような形に見えてきたら、たるみが関わっているサインです。

毛穴の大きさは皮脂量だけでなく年齢とも関連することが報告されており、若いころと同じケアではカバーしきれず、ハリを支えるケアを足す必要が出てくる場面もあります。

乾燥・間違ったケア・生活習慣の乱れ

毛穴の開きは、毎日のケアのしかたや生活習慣の影響も受けます。肌が乾燥すると、足りないうるおいを補おうとして皮脂が過剰に分泌されることがあり、結果として毛穴が目立つこともあります。乾燥肌なのにテカりやすいと感じる人は、このパターンに当てはまっているのかもしれません。

洗いすぎや強い摩擦などの誤ったケアは、必要なうるおいやキメを損ない、かえって毛穴を目立たせることがあります。

また、睡眠不足や不規則な生活、栄養のかたよりは、肌の生まれ変わりに関わる成長ホルモンの分泌にも影響することがあり、どんなにスキンケアをがんばっても効果を実感しにくくなる一因です。外側のケアと生活習慣の両方を整えることで、変化を感じやすくなります。

毛穴の開きは治る?一度開いたら戻らない?

結論からお伝えすると、毛穴そのものを完全に消したりなくしたりすることは、皮膚の構造上できません。毛穴には皮脂や汗を外に出す大切な役割があり、なくしてしまうことはできないからです。

一方で、原因に合った正しいケアを続けることで、毛穴を目立ちにくくしていくことは十分に期待できます。毛穴の開きは、短期間で大きく変わるものではありません。変化を感じるまでには数か月単位の時間がかかり、その出方には個人差があります。

肌の生まれ変わりには一定のリズムがあるため、数日のケアで判断せず、続けられるケアを習慣にすることが近道です。

どこまで目立ちにくくできるかは、原因によっても変わります。皮脂が主な原因の毛穴なら、洗顔や保湿の見直しといったセルフケアで目立ちにくくしやすいでしょう。一方、加齢によるたるみや深くなった開きは、自分のケアだけでは戻しにくい場合もあります。

タイプ別に、セルフケアでの見込みと次の手段をまとめると、次のとおりです。


毛穴のタイプ・主な原因

セルフケアでの見込み

次の手段

皮脂が主な原因の開き・詰まり

洗顔や保湿の見直しで目立ちにくくしやすい

まずはセルフケアを続ける

加齢によるたるみ毛穴・深くなった開き

自分のケアだけでは戻しにくい場合がある

美容医療や美容内服も選択肢


自己流のケアで変化が乏しいときは、無理に同じケアを続けるよりも、医療機関に相談するという方法もあります。セルフケアでどこまでできるかは毎日の積み重ね次第なので、まずは基本のスキンケアから整えていきましょう。

毛穴の開きを改善する基本のスキンケア

基本のスキンケアは、特別な道具や高価なアイテムよりも、毎日の積み重ねが大切です。効果を急いで強い刺激を与えるより、肌の負担にならないケアを淡々と続けるほうが、結果的に毛穴を目立ちにくくすることにつながります。

ここでは、毎日のケアでおさえたい手順を4つ紹介します。

  • 洗顔前に肌を温めて毛穴をゆるめる
  • 摩擦を避けてやさしく洗う
  • 保湿でうるおいとハリを与える
  • 一年を通して紫外線対策をする

それぞれの手順には意味があります。上から流れに沿って取り入れると、洗う・うるおす・守るという毛穴ケアの基本がひととおりそろいます。

洗顔前に肌を温めて毛穴をゆるめる

洗顔やクレンジングの前に肌を温めておくと、毛穴まわりの汚れが落ちやすくなります。温めることで毛穴がゆるみ、かたくなった皮脂や角栓もやわらかくなりやすいためです。

入浴のついでに洗顔をする、または蒸しタオルを顔にあてるといった方法が手軽に取り入れられます。蒸しタオルは「温かい」と感じる程度の温度にとどめ、やけどに注意して使います。熱すぎると肌の負担になり、必要なうるおいまで奪ってしまうこともあるため、心地よいと感じる範囲で十分です。

温めて毛穴がゆるんだところで、このあとの洗顔やクレンジングに進むと、力を入れなくても汚れを落としやすくなります。

摩擦を避けてやさしく洗う

クレンジングや洗顔は、強くこすらずにやさしく行うことが大切です。摩擦は乾燥やキメの乱れにつながり、毛穴を目立たせる原因の1つになるためです。汚れを落とそうとして力を入れるほど、かえって肌を傷めてしまうことがあります。

洗顔料はよく泡立てて、泡のクッションで包むように洗うと、手と肌が直接こすれず、摩擦を抑えられます。泡立てがむずかしいときは、泡で出るタイプの洗顔料や泡立てネットを使うのも手です。

洗ったあとに肌がつっぱる、あるいはヒリつくと感じる場合は、洗浄力が強すぎる可能性があるため、アイテムや洗い方を見直してみてください。

保湿でうるおいとハリを与える

洗顔のあとは、化粧水や乳液でしっかり保湿し、肌のうるおいを保つことが大切です。乾燥は皮脂の過剰な分泌を招くことがあるため、皮脂が気になる人ほど、保湿はていねいに行いたいケアです。さっぱりさせたいからと保湿を軽く済ませると、かえって皮脂が増えてしまうこともあります。

うるおいを補う成分としては、セラミドなどの保湿成分が角層のバリアを支える役割をもっています。角層は、肌のいちばん外側にある層のことです。

化粧水で水分を与えたあと、乳液やクリームで油分のフタをすると、うるおいが逃げにくくなります。水分と油分のバランスを考えて、肌がうるおいで満たされた状態をキープすると、キメが整い、毛穴も目立ちにくくなります。

一年を通して紫外線対策をする

紫外線対策は、季節を問わず一年を通して続けることが大切です。紫外線は肌の老化や、シミのもとになるメラニンの生成に関わるためです。とくに紫外線による肌の老化は、毛穴ケアの面でも見過ごせません。

日焼け止めは時間がたつほど効果が下がるため、日中はこまめに塗りなおしましょう。屋内で過ごす日でも、窓ごしの紫外線は届くため、習慣として塗っておくと安心です。

さらに、強い紫外線を浴びると肌のうるおいが奪われやすくなることもあるため、帽子や日傘で日ざしをさえぎるのも効果的です。

毛穴の開きを改善する成分と化粧品の選び方

化粧品を選ぶときは、価格やイメージよりも、自分の悩みに合う成分が入っているかどうかが大切です。同じ「毛穴ケア」をうたうアイテムでも、向いている悩みは成分によって変わります。

ここでは悩み別に向く成分を整理し、よく比べられるビタミンCとレチノールの違いにも触れます。取り上げる成分は次のとおりです。

  • 皮脂が気になるならビタミンC誘導体・ナイアシンアミド
  • ハリ不足・たるみ毛穴ならレチノール
  • 乾燥・バリアが気になるならセラミドなどの保湿成分
  • プチプラでも続けやすい選び方

まずは、悩みと成分の対応を早見表で見比べてみましょう。


気になる悩み

代表的な成分

向く毛穴タイプ

皮脂・テカリ

ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド

開き毛穴、詰まり毛穴

ハリ・たるみ

レチノール

たるみ毛穴

乾燥・ごわつき

セラミドなどの保湿成分

乾燥が関わる開き毛穴


成分の働きはおだやかで、すぐに変化が出るものではありません。表を手がかりに、自分の悩みに合う成分を選び、続けやすさも込みで考えると失敗しにくくなります。

皮脂が気になるならビタミンC誘導体・ナイアシンアミド

皮脂やテカリが気になるなら、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドが選択肢です。

ビタミンC誘導体には、皮脂の分泌を抑える働きが期待できます。テカリやすいTゾーンの毛穴ケアと相性のよい成分です。ビタミンC自体は、肌のハリに関わるコラーゲンをつくるのに必要で、体内ではたらく代表的な抗酸化物質でもあります。

ナイアシンアミドは、肌のうるおいやバリア機能に関わる成分で、皮脂が気になる肌にも、乾燥が気になる肌にもなじみやすいのが特徴です。

どちらも取り入れやすい成分なので、まずは化粧水や美容液など、肌に長くとどまるアイテムで試してみてください。

ハリ不足・たるみ毛穴ならレチノール

ハリ不足や、たるみによる毛穴が気になるなら、レチノールが選択肢です。レチノールはコラーゲンの生成に関わる成分で、ハリのケアによく使われます。

研究では、レチノールを肌に塗ることで、ハリやしわに変化がみられたと報告されています。さらに、医薬部外品では、レチノールやナイアシンアミドを有効成分として「シワを改善する」効能が承認された製品もあります。

こうした効能が認められているのは承認を受けた特定の製品で、レチノールを含む化粧品すべてが同じというわけではないため、表示や効能を確かめて、自分の肌に合うものを選ぶとよいでしょう。肌に長くとどまる夜のケアに、最初は少量から取り入れ、肌の様子を見ながら使う量を調整すると、無理なく続けやすくなります。

乾燥・バリアが気になるならセラミドなどの保湿成分

乾燥やバリアの弱まりが気になるなら、セラミドなどの保湿成分が向いています。セラミドは角層の脂質の主要な成分で、肌のうるおいを保つ役割をもっています。乾燥でごわついた肌や、ファンデーションがのりにくい肌にも向く成分です。

乾燥しやすい肌は、こうした保湿成分でバリアを支えてあげることが大切です。うるおいが満たされると肌のキメが整い、毛穴が目立ちにくくなることが期待できます。

乾燥が背景にある開き毛穴では、皮脂を抑えるケアにかたよらず、保湿にもしっかり力を入れることで、肌全体のコンディションから整えていけます。

プチプラでも続けやすい選び方

スキンケアは、価格が高いほどよいというものではありません。大切なのは、自分の悩みに合う成分が入っているか、そして毎日続けられるかです。

どんなに評判のよいアイテムでも、自分の悩みと合っていなければ実感は得られにくくなります。プチプラのアイテムでも、目的の成分が入っていれば毛穴ケアに役立ちます。雰囲気や口コミの評判だけで選ばず、まずは気になる悩みに合う成分が配合されているかをチェックしてみましょう。

そのうえで、続けやすい価格や使い心地のものを選ぶと、ケアを習慣にしやすくなります。高価なものを単発で使うより、肌に合うものを毎日続けるほうが、毛穴ケアでは結果につながりやすくなります。

体の内側から毛穴の開きをケアする方法

毛穴のケアは、肌の外側からのスキンケアだけではありません。睡眠や食事といった体の内側からの習慣も、肌の調子を支える土台です。

どんなにスキンケアをていねいに行っても、生活が乱れていると効果を実感しにくいことがあります。内側からのケアとして、次の2つを押さえましょう。

  • 質のよい睡眠でターンオーバーを整える
  • 皮脂や肌に関わるビタミンを食事でとる

内側からのケアは、すぐに見た目が変わる即効性をねらうものではありません。それでも、日々の習慣が肌の生まれ変わりを支え、スキンケアの効果を底から支えてくれます。

質のよい睡眠でターンオーバーを整える

肌の生まれ変わり、いわゆるターンオーバーには、睡眠が深く関わっています。肌の修復に関わる成長ホルモンの分泌が、睡眠と関係しているためです。

成長ホルモンは、眠りについた直後の深い睡眠に合わせて分泌されることが知られています。そのため、夜ふかしが続いて深い睡眠がとれないと、肌の修復のリズムが乱れ、調子もくずれやすくなります。

睡眠は長さだけでなく、質も大切です。寝る時間や起きる時間をできるだけそろえ、寝る前のスマートフォンを控えるなど、深く眠れる環境を整えることが、肌の調子を支えるのに役立ちます。

皮脂や肌に関わるビタミンを食事でとる

肌の健康には、毎日の食事でとる栄養素も関わっています。なかでも、皮膚に関わりの深いビタミンを心がけると、内側からのケアにつながります。

たとえばビタミンB2は、皮膚や粘膜の保護に関わる栄養素です。ビタミンB6が不足すると、発疹や口唇の荒れなどがみられることがあります。また、ビタミンCはコラーゲンをつくる働きや抗酸化に、ビタミンEは抗酸化に関わる栄養素です。

これらは肌そのものを整える特効薬ではありませんが、不足しないようにしておきたい基本の栄養素といえます。

特定の食品やサプリメントだけにかたよらず、栄養バランスのよい食事を基本にすると、無理なく続けられます。サプリメントなどで補う場合は、とりすぎに注意し、迷うときは医師や薬剤師に相談すると安心です。

毛穴の開きを悪化させるNGケア

よかれと思って続けているケアが、かえって毛穴を目立たせていることもあります。とくに、早く何とかしたい気持ちが強いほど、刺激の強いケアに手が伸びがちです。

ここでは、毛穴の開きにつながりやすく、避けたいケアを3つ取り上げます。

  • 角栓の無理な押し出し・はがすタイプの毛穴パックの多用
  • 洗浄力が強すぎる洗顔・ゴシゴシ洗い
  • 保湿を省いて皮脂を取りすぎる

どれも「毛穴をきれいにしたい」という気持ちから起こりやすいものばかりです。当てはまるものがないか、これまでのケアを振り返りながら確かめてみてください。

角栓の無理な押し出し・はがすタイプの毛穴パックの多用

気になる角栓を、指や器具で無理に押し出すのは避けたいケアです。一時的にすっきり見えても、毛穴の周りを傷つけて、かえって目立たせてしまうことがあります。傷ついた毛穴が元に戻る前にくり返すと、開きが定着しやすくなります。

はがすタイプの毛穴パックも、何度もくり返し使うと肌への刺激が強いため、控えたいところです。前にお伝えしたとおり、黒ずみは汚れそのものではなく角栓の酸化が関わっているため、こすり取るようなケアではかえって逆効果になりがちです。

角栓は一気に取り去ろうとせず、ためこまないケアでゆるやかに減らしていくほうが、毛穴の負担になりません。

洗浄力が強すぎる洗顔・ゴシゴシ洗い

皮脂が気になるからといって、洗浄力が強すぎる洗顔料を使ったり、ゴシゴシと洗ったりするのも逆効果です。必要なうるおいまで奪われてしまうためです。

うるおいが奪われて乾燥が進むと、肌はそれを補おうとして皮脂を多く分泌することがあり、かえって毛穴が目立つこともあります。さっぱり感を求めて何度も洗うのも、同じ理由で逆効果になりがちです。

洗顔後に強いつっぱりを感じる場合は、洗浄力の強いアイテムを使っていないか、ゴシゴシ洗いになっていないかを見直してみてください。洗顔は朝と夜を基本に、やさしく洗えば十分です。

保湿を省いて皮脂を取りすぎる

皮脂やテカリが気になると、つい保湿を省きたくなります。しかし、保湿を控えると肌の水分が足りなくなり、不足を補うように皮脂の分泌が増えてしまうことがあります。べたつきが気になるからと保湿をやめると、逆にテカリが強くなるという悪循環におちいりがちです。

毛穴ケアでは、皮脂を取り除くケアばかりに偏らず、うるおいを補うことが大切です。テカリが気になる脂性肌(皮脂が多い肌質)の人でも、保湿は省かずにていねいに行うのがポイントです。

べたつきが苦手なら、さっぱりとした使い心地の保湿アイテムを選ぶとよいでしょう。皮脂を抑えることと、うるおいを守ることは、どちらか一方では足りず、両方そろってはじめて毛穴ケアとして力を発揮します。

セルフケアで改善しにくい毛穴の開きは美容医療も選択肢

セルフケアを続けても変化を感じにくい深い開きや、たるみによる毛穴には、美容医療という選択肢もあります。自分のケアだけでは届きにくい部分を、専門的なアプローチで補う方法です。

美容皮膚科では、肌の状態に合わせてレーザーやダーマペンなどの施術が行われます。また、古い角質や毛穴のつまりにアプローチするケミカルピーリングのような施術もあります。

どの施術が向いてるかは毛穴のタイプや肌の状態によって異なり、専門家による見極めが欠かせません。これらの施術は公的医療保険が適用されない自由診療で、効果の出方には個人差があります。

施術のほかに、医師に相談して体の内側から補う美容内服という方法もあります。施術と内服のどちらが合うかは、肌の状態や目的によって異なるため、自己判断で決めず、医師に相談して選ぶことが大切です。気になる症状があるときは、まず専門家に相談してみると、次の一手が見えてきます。

自宅から医師に相談したい場合は、オンライン診療を使う方法もあります。通院の時間がとりにくい人にとって、検討しやすい選択肢です。

毛穴の開きにも対応するDMMオンラインクリニックの美容内服

オンライン診療なら、クリニックに足を運ばなくても、自宅から医師に相談できます。DMMオンラインクリニックは、スマートフォンやパソコンから診察を受けられるオンライン診療のサービスです。仕事や家事で通院の時間をとりにくい人でも、すきま時間にも相談できます。

メディカルスキンケアでは、毛穴の開きを含む肌の悩みに対して、医薬品である美容内服を処方しています。これは公的医療保険が適用されない自由診療にあたり、肌の状態によっては処方できないこともありますが、診察のうえ医師が必要と判断した場合に処方されます。

予約は24時間受け付けており、お薬は最短で当日に受け取れます(一部エリア限定・別途費用あり)。診療実績は、全診療科目を対象とした2022年4月から2025年9月までの合計で200万件以上です。

また、効果を実感するには1~3か月ほどの継続が必要と案内されています。すぐに結果を求めるより、続けることを前提に検討するとよいでしょう。

気になる場合は、自宅にいながらオンラインで医師に相談できます。どんな内服が選べるのか、まずは確かめてみるとよいでしょう。

毛穴の開きに関するよくある質問

最後に、毛穴の開きについて、読者の方からよく寄せられる質問にまとめてお答えします。本文で触れた内容と重なる部分もありますが、気になる項目があれば、あわせて参考にしてください。

  • 男性の毛穴の開きも同じケアでいいですか?
  • ほっぺ(頬)の毛穴を簡単に目立たなくする方法はありますか?
  • 毛穴の開きが急にひどくなったのはなぜですか?

男性の毛穴の開きも同じケアでいいですか?

はい、基本的な考え方は男性も女性も同じです。皮脂対策と保湿、そして紫外線対策が毛穴ケアの中心です。

男性は皮脂の分泌が多い傾向があり、毛穴が目立ちやすいことがあります。皮脂が気になると、つい洗浄力の強いアイテムで何度も洗いたくなりますが、洗いすぎは乾燥を招き、かえって皮脂を増やすことにつながります。

やさしく洗ってしっかり保湿する、という基本を押さえることが大切です。

ほっぺ(頬)の毛穴を簡単に目立たなくする方法はありますか?

残念ながら、頬の毛穴を一瞬で消すような簡単な方法はありません。頬の毛穴はたるみや乾燥が関わることが多く、保湿とハリのケアが中心です。

うるおいを保つケアを続けることが、頬の毛穴を目立ちにくくする近道です。早く隠したいからとメイクで厚塗りをすると、時間がたつにつれて毛穴落ちがかえって目立つこともあります。

ベースメイクは薄く均一に整え、スキンケアでの土台づくりと合わせて行うのがおすすめです。

毛穴の開きが急にひどくなったのはなぜですか?

皮脂の増加や乾燥、生活リズムの変化などが重なると、毛穴が急に目立つように感じることがあります。季節の変わり目や、忙しくて生活が乱れがちな時期に気になりやすいのもこのためです。

睡眠不足やストレスが続くと、肌の調子が乱れて毛穴が目立ちやすくなることもあります。まずは睡眠や食事など、思い当たる生活習慣から整えてみましょう。

短期間で強く気になる場合や、ケアを見直しても変化が乏しい場合は、医師に相談するのも選択肢の1つです。

まとめ:毛穴の開きはタイプに合うケアの継続から

毛穴の開きを改善する近道は、自分のタイプに合ったケアをあせらず続けることです。毛穴の開きには4つのタイプがあるので、まず自分がどれに当てはまるかを見極めます。ケアの基本は、温め・やさしい洗顔・保湿・紫外線対策の積み重ねです。毛穴そのものは消せませんが、正しいケアで目立ちにくくすることは期待できます。

続けても変化が乏しいときは、医師への相談も選択肢です。深い開きやたるみが気になる場合は、自宅から相談できるオンライン診療も検討してみてください。

【免責事項】
本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、医師による診断・治療の代替となるものではありません。記事中で紹介した対策や治療法の効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。実際の治療や医薬品の服用にあたっては、必ず医師の診察を受け、ご自身の体質・症状に合わせた判断を仰いでください。服用中に体調の異変を感じた場合は、自己判断で中止・継続せず、速やかに処方医または最寄りの医療機関へご相談ください。

参考:

PubMed「Sebum output as a factor contributing to the size of facial pores」

日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」

PubMed「Acne vulgaris」

PubMed「A comparative study of the effects of retinol and retinoic acid on histological, molecular, and clinical properties of human skin」

国立医薬基盤・健康・栄養研究所「ビタミンについて」

厚生労働省 eJIM「サプリメント・ビタミン・ミネラルの情報」

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