二日酔いの治し方は?速攻で早く治す方法はあるのか、症状別の対処法と二日酔いはいつまで続くか

お酒を飲みすぎた翌朝、頭が痛い、気持ち悪い、体がだるいといった二日酔いの症状に悩まされた経験がある方は多いのではないでしょうか。仕事や予定があるときは、速攻で治したい、少しでも早く治す方法を知りたいと考えるでしょう。


一方で、米国国立アルコール乱用・依存症研究所の資料では、二日酔いを治す方法として科学的に効果が確かめられたものはなく、時間の経過を待つしかないとされています。だからこそ、つらい症状をやわらげる対処法と、やってはいけないことを知っておくことが大切です。


この記事では、二日酔いの症状と原因、二日酔いはいつまで続くのか、速攻で早く治す方法はあるのか、二日酔いの治し方とすぐにできる対処法、症状別の対処法、受診の目安、二日酔いを防ぐ飲み方までを解説します。



※本記事に関するご注意

本記事は、執筆時点で確認できた公開情報をもとにした一般的な情報提供を目的としており、症状の改善を保証するものではありません。

二日酔いの症状の出方や続く時間には個人差があります。

市販薬を使う場合は、添付文書をよく読み、飲酒に関する注意を守ってください。持病がある方や薬を飲んでいる方は、医師や薬剤師に相談してください。

呼びかけに反応しない、呼吸がおかしいなど、急性アルコール中毒が疑われる場合は、すぐに救急車を呼んでください。

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二日酔いとは?二日酔いの症状と原因

二日酔いとはどんな状態か

二日酔いとは、お酒を飲みすぎたあと、体内のアルコールが抜けていく過程で、頭痛や吐き気、だるさなどのつらい症状があらわれる状態のことです。多くの場合、お酒を飲んだ翌朝に症状を感じます。


厚生労働省のe-ヘルスネットでは、二日酔いの原因が酒の飲みすぎであることは明白だとしたうえで、症状が起こる仕組みについては、まだわかっていない点が多いとされています。


二日酔いの主な症状

二日酔いの主な症状には、疲労感、脱力感、口の渇き、頭痛、筋肉痛、吐き気、胃痛、めまい、光や音に敏感になること、不安、イライラ、発汗、血圧の上昇などがあります。


症状のあらわれ方は人によって異なります。頭痛だけが強く出る人もいれば、吐き気やだるさが中心の人もいます。


また、二日酔いのときは、注意力や判断力、体の動きの協調性が低下することがあるとされています。自分では大丈夫だと感じていても、ふだんどおりに動けないことがある点に注意が必要です。


二日酔いの症状かどうかを考えるときは、前日にお酒を多く飲んだか、症状が飲酒の翌日に出ているか、時間とともに少しずつよくなっているかを確認しましょう。お酒を飲んでいないのに同じような症状がある場合や、時間がたっても悪くなる場合は、ほかの病気の可能性も考えて医療機関に相談しましょう。


二日酔いが起こる原因

二日酔いは、1つの原因で起こるのではなく、複数の要因が重なって起こると考えられています。二日酔いの症状として、疲労感、脱力感、口の渇き、頭痛、筋肉痛、吐き気、胃痛、めまい、光や音に敏感になる、不安、イライラ、発汗、血圧の上昇などが挙げられます。


アルコールには尿を出しやすくする作用があり、体が軽い脱水状態になります。また、アルコールを飲むと寝つきはよくても眠りが浅くなり、睡眠の質が下がります。


アルコールは胃の粘膜を刺激し、胃酸の分泌を増やします。さらに、体内で炎症が起こりやすくなることや、アルコールが分解されるときにできるアセトアルデヒドという物質も、二日酔いに関わると考えられています。


このほかに、低血糖、電解質の異常、生体リズムの乱れなども、二日酔いに関わる要因として挙げられています。二日酔いの主な症状と、関係すると考えられる要因を表にまとめました。


症状のグループ

主な症状

関係すると考えられる要因

全身の症状

疲労感、脱力感、口の渇き、筋肉痛

脱水、睡眠の質の低下、炎症

頭や神経の症状

頭痛、めまい、光や音に敏感になる

脱水、炎症、睡眠の質の低下

胃腸の症状

吐き気、胃痛、下痢

胃の粘膜への刺激、胃酸の分泌の増加

気分の変化

不安、イライラ

酔いがさめるときの反応、睡眠の質の低下

そのほかの症状

発汗、血圧の上昇

酔いがさめるときの反応

二日酔いはいつまで続くのか

二日酔いの症状のピークと続く時間

二日酔いの症状は、血液中のアルコールの濃度がほぼゼロに戻ったころにピークになります。つまり、お酒が抜けたと感じるころに、症状がもっとも強くなることがあるということです。


また、二日酔いの症状は、24時間以上続くこともあるとされています。飲んだ量や体質、睡眠の状態などによって、続く時間は変わります。


二日酔いが長引きやすい人

飲んだ量が多いほど、二日酔いはひどくなるとなります。二日酔いを起こす飲酒量は人によって大きく異なり、予測が難しいともされています。


アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い体質の人は、二日酔いになりやすいです。お酒を飲むと顔が赤くなりやすい人は、この体質である可能性があります。


睡眠不足のまま飲んだ場合や、空腹で飲んだ場合も、翌日の体調に影響しやすいと考えられます。二日酔いが翌日以降も続く場合や、だんだん悪くなる場合は、二日酔い以外の原因も考えて医療機関を受診しましょう。

二日酔いを速攻で早く治す方法はあるのか

速攻で治せる方法は確かめられていない

二日酔いの治療法として科学的に効果が確かめられたものはなく、時間しか解決できません。


二日酔いから回復するには、アルコールが分解されてできた物質が体の外に出ること、脱水が回復すること、体の組織が修復されること、免疫や脳の働きが元に戻ることが必要で、そのための時間がかかります。


そのため、二日酔いを一瞬で治すような方法はないと考えておきましょう。二日酔いの治し方の基本は、症状をやわらげながら、体が回復するのを待つことです。


二日酔いの治し方の迷信

コーヒーを飲んだりシャワーを浴びたりすれば二日酔いが治るという考えは、迷信とされています。コーヒーやシャワーで、二日酔いからの回復が早まることはないとされています。


翌朝にもう一度お酒を飲む迎え酒も、迷信の1つです。一時的に症状がやわらいだように感じることはあっても、かえって二日酔いを長引かせることがあるとされています。


お酒の種類や飲む順番で二日酔いが変わるという考えも、迷信とされています。二日酔いのひどさに関係するのは、お酒の種類や組み合わせではなく、飲んだ量だとされています。

二日酔いの治し方とすぐにできる対処法

水分をこまめにとる

二日酔いのときは、アルコールの利尿作用によって脱水状態になることがあります。そのため、水やスポーツドリンクなどで水分を補給することが大切です。


水分は、一度にたくさん飲むよりも、少しずつこまめにとるようにしましょう。水やお茶、スポーツドリンクなど、飲みやすいものを選んでかまいません。


電解質を含む飲み物が二日酔いに効果があるかどうかは、研究で明らかになっていません。多くの場合、アルコールの影響が抜ければ、体の電解質のバランスは速やかに戻るとされています。


糖分や食べやすいものをとる

アルコールの分解を助けてくれる糖分やビタミンCを積極的にとるようすすめられています。果物やジュース、はちみつなど、口にしやすいものから試してみましょう。


食欲がないときは、無理に食べる必要はありません。おかゆやスープ、うどんなど、胃にやさしく食べやすいものを少しずつとるようにしましょう。


体を休めて睡眠をとる

しっかりと休息をとり、自然に体が回復するのを待つようすすめられています。アルコールを飲んだ夜は眠りが浅くなっているため、時間がとれる場合は、横になって体を休めましょう。


二日酔いのときは注意力や判断力が落ちていることがあるため、無理に活動するよりも、休むことを優先しましょう。


市販薬を使うときの注意

アセトアミノフェンは、アルコールと一緒に使うと肝臓に害を与えるおそれがあるとされています。アスピリンやイブプロフェンなどは、胃を刺激するおそれがあるため、慎重に使うこととされています。


国内の市販の頭痛薬の多くでも、添付文書で服用前後の飲酒を避けるよう注意されています。市販薬を使う場合は、添付文書をよく読み、わからないときは薬剤師に相談しましょう。


厚生労働省の健康に配慮した飲酒に関するガイドラインでも、薬を飲んだあとの飲酒は、薬の効果が変わったり副作用が出たりすることがあるとされています。持病の薬を飲んでいる方は、飲酒してよいかを主治医に確認しておきましょう。

症状別の二日酔いの対処法

頭痛がつらいとき

二日酔いの頭痛には、脱水などが関わると考えられています。まずは水分をこまめにとり、静かで暗めの部屋で横になって休みましょう。


二日酔いの症状として光や音に敏感になることもあります。

頭痛薬を使う場合は、胃や肝臓への負担に注意が必要です。これまでに経験したことのない激しい頭痛や、手足のしびれなどをともなう頭痛は、二日酔い以外の病気の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。


吐き気や気持ち悪さがあるとき

吐き気や気持ち悪さは、アルコールが胃の粘膜を刺激することなどが関わると考えられています。吐き気があるときは、水分をひと口ずつ、少しずつとるようにしましょう。


吐いてしまうときは、横向きに寝るなど、吐いたものが気道に詰まらないように注意します。何度も吐いて水分をまったくとれない場合や、吐いたものに血が混じる場合は、医療機関を受診してください。


下痢やお腹の不調があるとき

アルコールは胃腸を刺激するため、二日酔いのときに下痢やお腹の不調が出ることがあります。下痢があると、さらに水分が失われるため、水分補給を心がけましょう。


食事は、脂っこいものや刺激の強いものを避け、消化のよいものを少しずつとりましょう。下痢が長く続く場合や、強い腹痛、発熱、血便がある場合は、医療機関を受診してください。


だるさや眠気が続くとき

二日酔いのときは、睡眠の質が下がっていることに加え、疲労感や脱力感が出やすくなります。無理をせず、休息をとることが大切です。


二日酔いのときは、注意力や判断力、体の動きの協調性が低下し、車の運転や機械の操作、ほかの人の世話などに悪影響を与えるおそれがあります。だるさや眠気があるときは、こうした作業は避けましょう。

二日酔いのときにやってはいけないこと

迎え酒をしない

迎え酒は一時的に症状がやわらいだように感じても、かえって二日酔いを長引かせることがあります。二日酔いのときに、さらにお酒を飲むことはやめましょう。


入浴やサウナ、運動は控える

飲酒中や飲酒後の運動や入浴は、血圧の変動による心筋梗塞のリスクや、転倒によるけがのリスクがあるため、避けるべきです。


汗をかいてアルコールを抜こうと、サウナや熱いお風呂に入ったり、運動したりすることは控えましょう。脱水が進むおそれもあります。


体を清潔にしたい場合は、体調が落ち着いてから、ぬるめのシャワーを短時間で済ませるようにしましょう。


車の運転をしない

二日酔いのときは、注意力や判断力が低下していることがあります。また、体内にアルコールが残っている場合もあります。


お酒を飲んだ翌日に車を運転する場合は、体内にアルコールが残っていないか、体調がふだんどおりかを十分に考え、少しでも不安があれば運転は避けましょう。

二日酔いと間違えやすい危険な状態と受診の目安

二日酔いだと思っていても、急性アルコール中毒など、命に関わる状態が隠れていることがあります。


急性アルコール中毒のサイン

急性アルコール中毒は、短時間に多量のお酒を飲むことで、血液中のアルコールの濃度が急に上がり、意識の低下や嘔吐、呼吸の低下などが起こる状態です。呼吸や循環を支える中枢がおさえられて死に至る場合や、吐いたもので窒息する場合があります。

次のような症状がある場合は、すぐに救急車を呼んでください。


  • 大きないびきをかき、痛みなどの刺激にも反応しない

  • 体を揺すったり、呼びかけたりしても反応がない

  • 体が冷たくなっている

  • 倒れたまま、口から泡を吐いている

  • 呼吸が不安定である


酔った人を介抱するときは、絶対に一人にせず、衣服をゆるめ、毛布などで体を温めます。吐いたものが詰まらないよう、横向きに寝かせましょう。

意識が低下している場合は、無理に吐かせず、すぐに119番に電話して救急車を呼んでください。


医療機関を受診したい症状

二日酔いの症状は、時間とともに少しずつ回復していくのが一般的です。症状が翌日以降も続く場合や、だんだん悪くなる場合は、二日酔い以外の原因がないか、医療機関で確かめてもらいましょう。


これまでに経験したことのない激しい頭痛がある、何度も吐いて水分をとれない、吐いたものや便に血が混じる、強い腹痛が続くといった場合は、早めに医療機関を受診してください。

二日酔いを防ぐ飲み方

二日酔いを防ぐ唯一の確かな方法は、お酒を飲まないこと、または飲む量を控えることです。


純アルコール量で飲む量を決める

飲酒量は、純アルコール量を目安に考えることが大切です。純アルコール量(g)は、飲酒量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8で計算できます。


たとえば、アルコール度数5%のビール500mlの純アルコール量は、約20gです。ガイドラインの計算式で、お酒の種類別の純アルコール量の目安を算出しました。


お酒の種類

アルコール度数

量

純アルコール量

ビール

5%

500ml

約20g

ビール

5%

350ml

約14g

チューハイ

7%

350ml

約20g

日本酒

15%

180ml

約22g

ワイン

12%

120ml

約12g

焼酎

25%

100ml

約20g

ウイスキー

40%

30ml

約10g


ガイドラインでは、1回の飲酒で純アルコール60g以上を飲む一時多量飲酒は、急性アルコール中毒やけがのリスクを高めるため、避けるべきとされています。飲む前に、その日に飲む量を決めておくと、飲みすぎを防ぎやすくなります。


飲む前と飲んでいる間にできること

ガイドラインでは、飲酒前や飲酒中に食事をとると、血液中のアルコールの濃度が上がりにくくなるとされています。空腹のまま飲み始めないようにしましょう。


また、飲酒の合間に水や炭酸水を飲むなど、アルコールをゆっくり吸収、分解できるように工夫することもすすめられています。短時間に多量のお酒を飲むイッキ飲みは、絶対にやめましょう。


ガイドラインでは、1週間のうちに飲酒しない日を設けることもすすめられています。また、眠れないからとお酒を飲むことは、睡眠の質を下げる可能性があるとされています。

二日酔いの治し方に関するよくある質問

二日酔いになりやすい人はいますか?

アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い人は、二日酔いになりやすいとされています。特に、お酒を飲むと顔が赤くなりやすい人は注意が必要です。

二日酔いになりやすい飲酒量には個人差があるため、ほかの人と同じ量でも症状が出ることがあります。


吐くと二日酔いは早く治りますか?

吐くことで二日酔いが早く治るという根拠は、取得できた資料の範囲では確認できませんでした。急性アルコール中毒の対処として、意識が低下している場合は無理に吐かせないこと、吐けば酔いがさめると考えるのは危険です。


吐き気があるときは、無理に吐こうとせず、水分を少しずつとって休みましょう。


二日酔いのときに車を運転してもよいですか?

二日酔いのときは、注意力や判断力、体の動きの協調性が低下するおそれがあるため、車の運転は避けましょう。体内にアルコールが残っている可能性もあります。


お酒を飲んだ翌日に運転の予定がある場合は、前日の飲酒量を控えることが大切です。


二日酔いにコーヒーは効きますか?

コーヒーを飲んでも、二日酔いからの回復が早まるわけではありません。


コーヒーを飲んで目がさめたように感じても、二日酔いが治ったわけではありません。水分補給は、水やお茶、スポーツドリンクなど、飲みやすいもので行いましょう。

二日酔いの治し方と対処法のまとめ

二日酔いを速攻で早く治す方法として、科学的に効果が確かめられたものはなく、体が回復するまでの時間が必要です。二日酔いの症状は、血液中のアルコールがほぼ抜けたころにピークになり、24時間以上続くこともあります。


二日酔いの治し方の基本は、水分をこまめにとる、糖分や食べやすいものをとる、体を休めて睡眠をとることです。迎え酒や入浴、サウナ、運動、車の運転は避けましょう。


呼びかけに反応しないなど、急性アルコール中毒が疑われる場合は、すぐに119番に電話して救急車を呼んでください。また、二日酔いの症状が長引く場合や悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。

参照リンク

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