AGAに女性ホルモンは影響する?治療との関係と選択肢を徹底解説
女性のAGAに悩む方のなかには、女性ホルモン投与の効果について気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、女性ホルモン投与を用いた治療の仕組みや、一般的なAGA治療薬との違い、治療を受ける際の注意点などについて解説します。
薄毛に悩んでいる女性は、ぜひ最後までお読みいただき、ご自身に合った治療を検討してください。
※監修者は医療的専門分野についてのみ監修を行っており、掲載されている商品・サービスの選定には関与しておりません。
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【目次】
女性のAGAとは?
女性の薄毛には、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれる進行性の脱毛症があります。
AGA(男性型脱毛症)と似たメカニズムで起こりますが、女性特有のホルモンバランスの乱れや加齢、自律神経の不調など複数の要因が関与しています。
また、近年では男性ホルモン以外の影響も注目されるようになり、女性の薄毛はFPHL(女性型脱毛症)と呼ばれることも増えています。
FAGAは更年期以降に多く見られる一方で、20~30代の若年層でも発症する可能性も。
進行性であるため、早期の発見と適切な治療を行うことで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。
女性のAGA発症の原因
女性のAGAの発症には、さまざまな原因が複合的に関係していると考えられています。
とくに女性ホルモン(エストロゲン)のバランスが崩れることが大きな要因ですが、生活習慣や体調の変化によって進行しやすくなります。
主な原因は下記のとおりです。
加齢や出産による女性ホルモンの減少
ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ
栄養不足や過度なダイエット
体質に合わないヘアケア製品の使用
紫外線による頭皮へのダメージ
遺伝的要因や全身疾患の影響
喫煙、過度な飲酒、薬剤の副作用など
1つの原因で起こるわけではなく、複数の要素が重なって発症するため、原因を見極めた上で適切に対処することが大切です。
初期症状と進行パターン
女性のAGAは更年期以降に多く見られますが、20代などの若年層でも発症する可能性があります。
AGAの進行は緩やかなものの確実に進むため、早めに対処するには下記のような初期症状を見逃さないよう注意しましょう。
分け目が広がって見える
抜け毛の増加
髪が細くなる
髪全体のボリュームが減少
頭頂部の脱毛範囲が広がる
また、進行パターンは下記の3段階に分けられます。
段階 |
症状 |
Ⅰ型 |
頭部前方〜頭頂部にかけて薄くなる |
Ⅱ型 |
脱毛範囲が広がり、地肌が目立つようになる |
Ⅲ型 |
頭頂部の薄毛が進行し、地肌がはっきりと見える |
初期段階では変化に気付きにくいため、早めに発見して適切に対処することが、進行を抑える大切なポイントになります。
男性のAGAとの違い
女性のAGAは、男性のAGAとは進行パターンや原因が異なります。
男性は額の生え際や頭頂部が局所的に薄くなり、最終的には地肌が露出するケースも少なくありません。
一方で、女性は髪が細くなり、頭部全体が均一に薄くなる「びまん性脱毛」が多く見られます。
男性のAGAは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が毛母細胞に作用し、発毛機能を低下させることが主な原因です。
女性の場合は、女性ホルモン(エストロゲン)が減少し男性ホルモンが増えることで薄毛が進行します。
女性のAGAは男性とは症状も原因も異なるため、女性特有の要因を考慮した診断と治療が必要です。
AGAの見分け方
女性の薄毛にはいくつかの種類があり、それぞれ症状や原因が異なります。
そのため、自分の状態を正しく知ることが、適切な対処や治療につながります。
代表的な女性の脱毛症は、下記の3つです。
薄毛の種類 |
症状 |
原因 |
|
FAGA (女性男性型脱毛症) |
頭頂部や前髪の生え際から徐々に薄くなる |
加齢やストレスで女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの影響が強まるため |
びまん性脱毛症 |
髪全体が均等に薄くなり、分け目が目立つ |
ホルモンバランスの乱れが主な要因で、30代後半以降に多い |
|
分娩後脱毛症 (産後抜け毛) |
出産後に一時的な抜け毛が増える |
出産による急激なホルモン変化が原因で、半年〜1年で自然回復することが多い |
薄毛の種類によって原因も経過も異なるため、症状に応じた専門機関での診断が大切です。
AGA治療に女性ホルモン投与は有効か?
女性のAGAに対するホルモン投与は、特にホルモンバランスの乱れが原因で起こる薄毛に有効な治療法の1つとされています。
特に、更年期の女性は、エストロゲンの減少によって抜け毛や髪が細くなるため、女性ホルモン投与によって症状の改善が期待できます。
実際に、女性ホルモンを補うことで髪の成長サイクルが整い、抜け毛が減少し髪が太く強くなるなどの効果が報告されています。
ただし、ホルモン治療は医師の診断と定期的なホルモン値の確認が不可欠です。
自分の体質や症状に合わせて処方してくれるクリニックを選ぶことで、効果的に治療を進めやすくなります。
※すべての方に同じような効果が出るわけではなく、効果のあらわれ方には個人差があります。治療の適応については、専門医による診断を受けたうえでご検討ください。
女性ホルモン投与で期待される効果
女性ホルモン投与は、髪の成長サイクルを正常化し、薄毛の改善に効果が期待できる治療法です。
特にエストロゲンは、毛母細胞を活性化させることにより髪の発育に深く関与しており、不足すると抜け毛や細毛の原因になります。
女性ホルモン投与によって、下記のような効果が期待できます。
毛母細胞の活性化により、髪の成長が促進される
血行が改善し、毛根に栄養や酸素が届きやすくなる
髪にツヤやハリが出るなど髪質の向上
皮脂の分泌が整い、頭皮環境が改善される
これらの作用により、髪が育ちやすい状態が整い、薄毛の進行を抑えることにつながります。
※体質やこれまでの病歴によっては、効果が限られる場合もあります。治療方針は、必ず医師と相談しながら自分に合った形に調整していくことが大切です。
女性ホルモン投与の治療法の種類
女性ホルモンを補う方法として、主に下記の2つが用いられます。
ホルモン補充療法(HRT)
低用量ピル
ホルモン補充療法(HRT)は、減少したエストロゲンを補うことで、女性ホルモンの低下に伴う薄毛の進行を抑える治療法です。低用量ピルに比べてホルモンの量が少ないため、副作用のリスクが比較的低く、50歳以上の女性にも使える場合があります。
一方、低用量ピルには毛母細胞の働きを活性化し、髪の成長サイクルを整える効果が期待されています。
ただし、血栓症リスクの観点から、40歳以上への処方は医師による判断が必要です。
いずれの治療法も副作用の可能性を確認し、医師と相談しながら慎重に選ぶことが大切です。
ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法(HRT)は、エストロゲンの減少によって生じる更年期症状や薄毛に対して効果が期待できる治療法です。
以前はAGA治療薬が一般的でしたが、近年ではHRTも選択肢の1つとして関心が高まっています。
HRTの治療は、子宮の有無や閉経の時期に応じて、薬剤の種類や投与パターンが異なります。
分類 |
種類 |
特徴 |
薬剤の種類 |
経口薬 / 経皮薬 |
経口薬:肝臓で代謝 経皮薬:皮膚から吸収し肝臓負担が少ない |
投与パターン |
子宮あり / なし |
子宮あり:エストロゲン+黄体ホルモンの併用(子宮体がん予防のため) 子宮なし:エストロゲン単独 |
周期の例 |
周期的 / 持続的投与法 |
閉経に応じてパターンを選択 (例:エストロゲン+黄体ホルモン併用) |
HRTは、医師の管理のもとで行われる治療で、体質やライフステージに合わせて投与内容を調整することができます。
低用量ピル
低用量ピルは、女性ホルモンを補うことでホルモンバランスを整え、薄毛改善に効果が期待できる治療法です。
ピルに含まれるエストロゲンは、毛母細胞の働きを活性化し、髪の成長サイクルを整える効果があります。
下記の第1~4世代に分類され、それぞれ特徴や副作用が異なります。
世代 |
黄体ホルモンの種類 |
特徴 |
第1世代 |
ノルエチステロン |
・エストロゲン量が多く、月経困難症や子宮内膜症に有効 ・副作用はやや多い |
第2世代 |
レボノルゲストレル |
排卵抑制力が強く、月経安定化に優れるが男性ホルモン作用も強め |
第3世代 |
デゾゲストレル |
・男性化作用を抑えつつ、ホルモンバランスを整える ・ニキビや薄毛にも効果が期待される |
第4世代 |
ドロスピレノン |
・抗男性ホルモン作用を持ち、PMSやFAGAに有効 ・副作用リスクも比較的低い |
特に第3・第4世代のピルは、男性ホルモンの影響を抑える作用があり、女性のAGAの改善に有効とされています。
ただし、効果には個人差があるため、専門クリニックで医師の診断を受けながら自分に合った治療法を選びましょう。
※この作用については、いまだ研究が進められている段階であり、科学的な根拠の強さは治療法によって異なります。
女性ホルモン投与の治療の流れ
女性ホルモンを用いたAGA治療では、問診や検査による数値に合わせた治療プランが提案されます。
一般的な治療の流れは、下記のとおりです。
ステップ |
内容 |
①問診・カウンセリング |
既往歴、アレルギーの有無、健康状態などを確認 |
②血液検査・ホルモン値の測定 |
女性ホルモンや関連ホルモンの数値を詳しくチェック |
③治療方針の決定 |
検査結果に基づき、投与するホルモンの種類や頻度を決定 |
④ホルモン注射の開始 |
通常は数週間〜1ヶ月に1回のペースで行い、数ヶ月〜1年ほど継続 |
⑤経過観察・定期検査 |
効果や副作用を確認しながら、必要に応じて治療内容を調整 |
治療を始めたあとは、定期的に診察や検査を受けながら、効果や副作用を確認し、必要に応じて内容を調整していきます。
女性ホルモン投与のメリットとデメリット
女性ホルモン投与にはメリットだけでなくデメリットもあります。あらかじめ両方を理解しておくことで、安心して治療を進めることができます。
主なポイントを下記にまとめていますので、事前に確認しておきましょう。
メリット |
デメリット |
|
効果 |
・髪の成長サイクルが整い、AGAの改善が期待できる ・頭皮環境の改善に寄与する |
・効果には個人差があり、すぐに実感できない場合もある |
治療 |
・ホルモンバランスを内側から整える根本的なアプローチが可能 ・他の治療法との併用も可能 |
・年齢や体調によっては治療の適応外になることがある ・血圧、血液、ホルモン値等の事前検査が必要 ・数ヶ月間の投与、経過観察のための通院が必要 |
副作用 |
・医師の管理下で適切に行うことでリスクを軽減できる |
・吐き気、頭痛、不正出血などの軽度な副作用が出る場合がある ・まれに血栓症など重篤な副作用のリスクがある |
費用 |
・保険適用となるケースもあり、費用を抑えられることがある |
・自由診療の場合は継続的に費用がかかり、月に数千~数万円の費用がかかる |
副作用や年齢による制限もあるため、必ず医師の指導を受けながら、慎重に治療を進めていくことが大切です。
AGA治療薬と女性ホルモン治療の違い
AGA治療薬は男性ホルモンの抑制による「発毛促進」、女性ホルモン治療はホルモンを補うことで「発毛環境の改善」に焦点を当てています。
下記にそれぞれの違いをまとめました。
項目 |
AGA治療薬 |
女性ホルモン治療 |
主な作用 |
男性ホルモンの抑制による発毛促進 |
減少した女性ホルモンを補充しバランスを整える |
適応対象 |
女性のびまん性脱毛(FAGA) |
更年期やホルモンバランスの乱れによる薄毛 |
効果の方向性 |
毛包の活性化、髪の成長を促す |
抜け毛の抑制、髪の成長サイクルの安定化 |
投与方法 |
内服薬、外用薬、メソセラピーなど |
ホルモン補充療法(HRT)、低用量ピルなど |
副作用リスク |
むくみ、低血圧、多毛、月経不順など |
血栓症リスク、乳房の張り、不正出血など |
症状や体質によって適した治療法は異なります。必ず医師に相談し、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
AGA治療薬の流れ
AGA治療薬による治療では、薄毛の状態や体質などに合わせた治療プランが提案されます。
一般的な治療の流れは、下記のとおりです。
ステップ |
内容 |
①受付・問診票の記入 |
来院後、個室にて問診票を記入 |
②専門医師による問診 |
医師が頭髪や頭皮の状態、健康面を総合的に診察 |
③カウンセリング |
カウンセラーが悩みを丁寧に聞き取り、頭皮チェックや治療内容、薬の種類・費用などを詳しく説明 |
④治療スタート |
頭部写真撮影と血液検査を実施し、問題がなければ薬を処方 |
⑤定期通院 |
1〜2ヶ月ごとに来院し、経過確認と薬の再処方 |
治療を始めたあとは、定期的に通院して効果や副作用を確認しながら、必要に応じて薬の再処方を受けていきます。
AGA治療法の種類
女性のAGA治療では、進行度や体質に応じて主に3つの治療法があります。
内服薬
外用薬
メソセラピー
内服薬は血流の改善やホルモンバランスの調整によって発毛を促し、外用薬は頭皮に塗布することで毛根に直接栄養を届け、毛髪の成長を促進させます。
また、メソセラピーは成長因子を注射で頭皮に注入し、毛母細胞を刺激することで発毛をサポートします。
それぞれ単独でも効果が期待できますが、併用することでより高い効果が得られる場合もあります。
組み合わせはAGAの進行度合や体質などによって異なるため、専門医に相談のうえ効果を確認しながら治療を進めましょう。
内服薬
内服治療には主に3種類の薬が使われており、それぞれ効果や服用時の注意点などが異なります。
項目 |
ミノキシジル(内服) |
スピロノラクトン |
パントガール |
期待できる効果 |
発毛促進 |
男性ホルモンの抑制 |
頭皮環境の改善、育毛サポート |
使用方法 |
1日1回(朝食後)服用 |
1日1回(25mg)服用 |
1日3回(食後)服用 |
使用時の注意点 |
イブプロフェンとの併用不可 |
一部免疫疾患治療薬との併用注意 |
お湯での服用は避ける |
主な副作用 |
多毛、動悸、むくみ、ニキビ |
頻尿、生理不順、めまい、口渇 |
頭痛、胃もたれ、下痢など |
使用できない方 |
妊娠中、授乳中の女性 |
腎不全、高カリウム血症の方など |
妊娠中、授乳中の女性 |
効果実感の目安 |
約6ヶ月程度 |
約6ヶ月程度 |
約3ヶ月〜 |
ミノキシジルは血管拡張によって発毛を促し、スピロノラクトンは男性ホルモンの働きを抑制します。
また、パントガールは栄養補給と頭皮環境の改善をサポートします。
いずれの薬剤も副作用や併用注意があるため、専門医の管理下で使用しなければなりません。
※スピロノラクトンやミノキシジルの内服薬は、日本国内で薄毛治療を目的とした使用は承認されていません。そのため、自由診療として提供されている治療法です。
外用薬
ミノキシジルは、FAGA治療において有効性が高く評価されている外用薬です。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、FAGAに対して唯一「Aランク(行うよう強く勧める)」推奨されています。
内服薬同様に頭皮の血行を促進し、毛包に栄養を届けることで発毛をサポートします。
項目 |
ミノキシジル(外用) |
期待できる効果 |
発毛促進 |
使用方法 |
起床時と洗髪後に頭皮へ1mlを塗布 |
使用時の注意点 |
イブプロフェン(痛み止めの一種)との併用不可 |
主な副作用 |
アレルギー反応、頭皮の赤み、かゆみ |
使用を避ける人 |
妊娠中、授乳中の女性 |
効果実感の目安 |
6ヶ月~ |
なお、過剰な使用は副作用を引き起こす場合があるため、用量を守ることが重要です。
参照:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
メソセラピー
メソセラピーは、頭皮に発毛を促す成長因子(グロースファクター)などを直接注入し、毛母細胞を活性化させる治療法です。
内服薬や外用薬では届きにくい成分を、頭皮の下に直接届けられるのが特徴です。
項目 |
メソセラピー |
期待できる効果 |
発毛促進・育毛をサポート |
使用方法 |
2~4㏄のグロースファクターを頭皮下に注入 |
使用時の注意点 |
一定の間隔で治療を継続 |
主な副作用 |
頭皮の痛み、かゆみ、発疹など |
使用を避ける人 |
妊娠中、授乳中の女性 |
効果実感の目安 |
3ヶ月~ |
重篤な副作用の心配は少なく、2週間~1ヶ月に1回の頻度で、半年から1年かけて治療を継続するのが一般的です。
※メソセラピーの効果は、現時点では医学的なエビデンスが十分に蓄積されているとは言えません。効果や安全性については専門医と相談のうえご判断ください。
女性がAGA薬を使用する際の注意点
女性のAGA治療に際し、フィナステリドやデュタステリドは禁忌とされています。
いずれも男性ホルモンの働きを抑制する薬であり、女性が服用するとホルモンバランスを乱し、不調を招く可能性があります。
項目 |
フィナステリド |
デュタステリド |
禁忌の理由 |
・ホルモンバランスを乱し体調不良や不妊の可能性 ・妊娠中に服用すると胎児に悪影響の可能性 |
・胎児の発育に影響 ・経皮吸収の恐れがあり触れることも危険 |
臨床試験の結果 |
女性に対する有効性および安全性が確立できていない |
女性および小児に対する安全性が確立できていない |
妊娠中に服用したり薬剤に触れたりすると、胎児の生殖器の形成に深刻な影響を及ぼすリスクがあるため、直接触れることも避けなければなりません。
AGA治療を始める際には、個人輸入などは行わず、必ず専門の医療機関で適切な診断と処方を受けるようにしましょう。
クリニック選びのポイント
女性のAGAは人によって進行や原因が異なるため、適切なクリニック選びが治療の効果に大きく影響します。
下記のポイントを基準に比較検討しましょう。
FAGA専門の治療があるか
治療実績が豊富か
オーダーメイド治療が可能か
丁寧なカウンセリングがあるか
女性が通いやすい環境があるか
料金体系が明確か
男性のAGAとは原因も症状も異なるため、必ずFAGAの診療項目があるクリニックを選んでください。
また、薬や施術の組み合わせで個別に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
受診前のセルフチェック項目
薄毛が気になる場合は、クリニックの受診前にセルフチェックを行うのがおすすめです。
早期に気づくことで進行を防ぎやすくなるため、下記の項目に当てはまる場合は早めの受診を検討しましょう。
分け目の薄さが以前より目立つ
地肌が透けて見える
髪の毛が細くなった
ボリュームやハリ、コシがなくなった
おでこなどの生え際が後退してきた
つむじ周辺の薄さが目立ってきた
女性のAGAは放置すると少しずつ進行しますが、初期であれば効果も得やすく、治療の選択肢も広がります。
違和感に気づいた段階で、早めに専門のクリニックを受診するようにしましょう。
診療科の選び方|AGAクリニック・皮膚科・婦人科の違い
薄毛の原因や症状によって、受診すべき診療科は異なります。
女性特有の薄毛は専門的な知識と経験が求められるため、FAGA治療に特化したクリニックでの診察が効果的です。
下記に、各診療科の特徴をまとめました。
診療科 |
対応する症状・目的 |
特徴 |
AGAクリニック(FAGA専門) |
女性型脱毛症・FAGA |
薄毛治療に特化し、薬・注入治療など選択肢が豊富 |
皮膚科 |
フケ・かゆみ・皮膚の炎症 |
頭皮トラブルの一次診療に適している |
婦人科 |
生理不順・更年期・ホルモンバランスの乱れ |
ホルモン異常が原因の脱毛にアプローチできる |
頭皮にフケや赤みがある場合は皮膚科、生理不順や更年期などのホルモン異常が疑われる場合は婦人科が適しています。
万一、皮膚科や婦人科での治療で改善が見られない場合は、FAGA治療を専門とするクリニックの受診を検討しましょう。
カウンセリング予約から治療開始までの流れ
女性のAGA治療を始めるにあたって、カウンセリング予約から治療開始までの一般的な流れをご紹介します。
ステップ |
内容 |
|
① 予約・受付 |
Web・電話・メールで無料カウンセリングを予約します。 |
② 問診票の記入 |
病歴やアレルギーの有無、髪の悩みに関する質問に回答します。 |
③ カウンセリング |
専門スタッフによるヒアリングでは、治療内容や費用などの説明を受けます。 |
④ 写真撮影 |
今後の治療効果を客観的に評価する基準として、現在の頭髪の状態を記録します。 |
⑤ 医師の診察 |
医師が頭皮や生活習慣、遺伝などを確認し、総合的な視点で診断を行います。 |
⑥ 血圧測定・採血 |
薬の処方のため、健康状態やホルモン値などをチェックします。 |
⑦ 検査結果説明 |
血液検査の結果をもとに治療方針を再確認し、使用する薬剤を決定します。 |
⑧ 治療薬の処方 |
治療薬が処方され、治療開始となります。 |
カウンセリング時の注意事項
カウンセリングでは、髪に関する悩みや過去の治療歴、現在の健康状態を正確に伝えることで適切な治療提案を受けられます。
下記に注意点をまとめたので、事前に確認しておきましょう。
髪の悩みが始まった時期や気になる部位
服用中の薬や持病の有無
過去に使用した育毛剤や治療薬の種類と効果
食事、睡眠、ストレス、喫煙などの生活習慣
治療にかかる期間の目安と効果の出るタイミング
かかる費用や分割払いの有無、返金制度など
生理や妊娠への影響について確認しておく
特に、現在治療中の病気や服用している薬がある場合は必ず伝えましょう。
不安や疑問がある場合は遠慮せず質問し、納得したうえで治療を開始することが大切です。
治療を継続するためのコツ
女性のAGA治療は効果が出るまでに時間がかかるため、途中でやめずに継続することが必要です。
治療を中断すると、薬の効果が薄れ、症状が再び進行する可能性があります。
下記のポイントを意識しながら、無理なく継続できる体制を整えましょう。
生活習慣の見直し(食事、睡眠、運動など)
頭皮環境を整える(低刺激シャンプーや保湿ケア)
副作用の理解と医師への相談
通院頻度や費用を考慮した計画
信頼できるクリニックの選択
毎月かかる費用や効果だけでなく、相談しやすく丁寧に対応してくれるクリニックを選ぶことで治療を継続しやすくなります。
女性のAGA治療にかかる費用の目安
女性のAGA治療は、症状の進行度や選択する治療法によって費用が大きく異なります。
内服薬や外用薬といった比較的手軽な治療から、メソセラピーやホルモン補充療法などの本格的な治療まで、幅広い選択肢があります。
月々数千円から始められる治療もあるため、無理なく継続できる方法を選ぶことが大切です。
また、治療効果が現れるまでには時間がかかるため、費用面だけでなく継続性も考慮して治療計画を立てましょう。
※費用と効果は治療内容や個人差により異なるため、効果が出るまでに時間を要する場合があります。
治療費の相場
費用は効果の実感までの期間や頻度にも左右されるため、総額を見据えたうえで治療計画を立てるのがおすすめです。
女性のAGA治療費の相場について、下記に主な治療法と費用目安をまとめました。
治療法 |
費用(目安) |
内服薬 |
4,000〜12,000円 /月 |
外用薬 |
5,000〜10,000円 /月 |
メソセラピー |
10,000〜50,000円 /回 |
ホルモン補充療法 |
10,000〜27,500円 /回 |
低用量ピル |
2,500〜3,500円 /月 |
また、治療費のほかに初診料や検査費などが別途必要になる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
自分に合った治療を無理なく続けるためにも、費用感を把握し、継続可能な選択肢を医師と相談しながら検討しましょう。
女性ホルモン投与の副作用とリスク
女性ホルモン投与は、健康状態や体質によって副作用が出る可能性があります。
体質や既往歴によっては慎重な対応が求められるケースもあるため、必ず専門クリニックで治療を受けるようにしましょう。
また、副作用のリスクを把握し、効果的な治療計画を立てるためには、治療前に行う血液検査などの事前検査が欠かせません。
ここでは、女性ホルモン投与にともなう主な副作用や、治療に注意が必要な人の特徴、さらに投与前に行う検査の大切さについて、詳しく解説していきます。
主な副作用
女性ホルモン投与では、一時的に副作用が出る場合がありますが、体が薬に慣れる1〜2ヶ月程度で収まることがほとんどです。
また、事前によくある副作用を把握しておくことで、安心して治療に専念できます。
吐き気
頭痛
乳房の張りや痛み
不正出血
おりものの増加
副作用の症状がしばらく続く場合は、無理に我慢せず、早めに医師へ相談することをおすすめします。
薬剤の種類・量・投与方法などの調整で改善できるケースが多いため、早めに医師へ相談することで継続的な治療につながります。
注意が必要な人
特定の既往歴や体質によっては、副作用のリスクが高まる場合があるため、治療を制限されることもあります。
下記の方は禁忌とされているため、疑いのある方は事前に医師に相談しましょう。
重度の肝疾患
現在、乳がんや子宮体がんを治療中と既往
妊娠の可能性がある
心筋梗塞・脳卒中・血栓症の既往
原因不明の不正性器出血
また、閉経後の女性ホルモン投与では、子宮がある方に行うエストロゲン+黄体ホルモンの併用療法(EPT)で、乳がんのリスクが高まるとされています。
また、子宮を摘出した方に行うエストロゲン単独療法(ET)でも、リスクが全くないとは言い切れません。
ただし、いずれの場合も絶対的なリスクは大きくなく、とくに日本人女性を対象とした研究では乳がんリスクの明確な増加は確認されていません。
投与方法や治療期間によってリスクは変わるため、必ず医師と相談しながら治療を進めることが大切です。
投与前検査の重要性
クリニックで女性のAGA治療を始めるときには、見た目だけでは分からない原因を確認するために、多くの場合で血液検査が行われます。
たとえば、AGAの原因にはホルモンバランスの乱れや貧血、甲状腺の病気など、体の内側にある要因が関わっている可能性があるためです。
ホルモンの数値が基準値から外れていれば、女性ホルモン投与や抗アンドロゲン薬による治療が検討されます。
また、基準値内の場合も、症状や体調を総合的に見て判断し治療法を選択できます。
さらに、検査結果は治療開始後の経過観察にも活用でき、治療効果の評価や副作用の確認にも役立ちます。
AGA治療以外でできる生活習慣の見直し
薄毛の進行を防ぎ、健康な髪を育てるには、生活習慣の見直しが欠かせません。
特にバランスの良い食事や質の高い睡眠は、毛根に必要な栄養と修復の時間を与える重要な要素です。
適度な運動による血行促進や、ストレスの軽減も頭皮環境の改善に効果的です。
さらに、正しい頭皮ケアを習慣化することで、毛穴の詰まりや乾燥を防ぎ、健やかな発毛をサポートできます。
AGAの治療を進めるとともに生活習慣を整えることで、日々の積み重ねが髪の状態に大きな影響を与えます。
髪に良い食事と栄養
髪の健康を保つには、治療だけでなく日々の食事から栄養をしっかり取ることも大切です。
食生活の見直しが髪の健康につながるため、下記のような栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
3食を規則正しく取る習慣
良質なタンパク質(肉、魚、卵、大豆など)
発酵食品(納豆、味噌など)
食物繊維やオリゴ糖を含む野菜や果物(ごぼう、バナナなど)
髪の主成分である「ケラチン」は、タンパク質の摂取により体内で合成されます。
また、ビタミンB群やビタミンA・Eなどは髪の生成や頭皮の健康維持、血行促進に役立ちます。
特に女性の場合は、エストロゲンの減少が薄毛の一因となるため、大豆イソフラボンなどの栄養素がホルモンバランスを整える助けとなります。
良質な睡眠
夜間に分泌される成長ホルモンの働きが髪の成長を促すため、良質な睡眠の確保が薄毛対策にもつながります。
成長ホルモンは、深い睡眠(ノンレム睡眠)中に分泌され、髪をつくる毛母細胞の細胞分裂を促進します。
特に就寝後3時間以内に多く分泌されるため、「ゴールデンタイム」と呼ばれる22時〜2時に眠るのが理想です。
スムーズに入眠するには、就寝前にスマートフォンの使用を控えたり、ぬるめのお風呂に浸かって体をリラックスさせたりするなどの工夫が効果的です。
生活リズムを整え、深く安定した睡眠を取ることが、髪の健康を支える土台となります。
ストレスの解消
ストレスは女性ホルモンの分泌を減少させ、髪の成長期を短くすることで抜け毛の原因になります。
さらに、自律神経の乱れによって血行不良や睡眠不足が生じると、頭皮への栄養供給が妨げられます。
下記のような方法を取り入れ、ストレスを上手に発散しましょう。
美味しいものを食べる
感動する映画やドラマで涙を流す
お笑い番組で大笑いする
軽い運動で体を動かす
カラオケで声を出す
アロマや入浴でリラックスする
趣味に没頭する時間をつくる
ストレス発散の方法は様々ですが、特に五感に働きかけることで自律神経のバランスを整える効果があるとされています。
自分なりのストレス発散方法を見つけ、意識的に取り入れるのがおすすめです。
運動習慣が与える効果
運動不足は、血流を滞らせ頭皮への栄養供給を妨ぐため、抜け毛のリスクを高める要因となります。
筋肉は血液を全身に巡らせるポンプのような働きをしているため、適度な運動習慣は髪と頭皮の健康維持に欠かせません。
例として、下記のような運動を日常に取り入れ、意識的に体を動かしましょう。
ウォーキング
サイクリング
筋力トレーニング
なかでもウォーキングは手軽にでき、運動習慣がない方でも取り入れやすい方法です。
慣れてきたら、サイクリングや筋力トレーニングなどに挑戦していくのがおすすめ。
続けやすい強度で継続できる運動を選び、無理なく日々の習慣に取り入れましょう。
頭皮ケアの正しい方法
健康な髪を育てるには、髪の土台である頭皮環境を整えることが薄毛対策の基本です。
髪は毛母細胞の分裂によって成長しますが、頭皮の状態が悪いと、髪のハリやコシが失われたり抜け毛が進行したりする原因になります。
例えば、頭皮が硬くなっていたりフケやかゆみがある状態では毛根への栄養供給が滞り、髪の成長が妨げられる可能性があります。
トラブルを放置せず、日々のケアで頭皮を健やかに保つことが、将来的な薄毛予防につながります。
ホルモンバランスや生活習慣の乱れといった要因にも目を向けながら、スカルプケアを習慣化しましょう。
毎日できる頭皮ケアの基本手順
頭皮環境は、日々のちょっとした意識で大きく変えられます。
例えば、洗浄力の強すぎるシャンプーや誤った洗髪方法は、かえって頭皮を乾燥させたり炎症を引き起こす原因にもなります。
正しい方法で行い、頭皮の状態を日々ケアしましょう。
ブラッシングで、ほこりやもつれを取る
ぬるま湯で髪の汚れを落とす
シャンプーは手でよく泡立ててから頭皮につける
指の腹で優しくマッサージするように洗う
すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流す
トリートメントやコンディショナーは、頭皮ではなく髪につける
タオルドライ後、ドライヤーでしっかり乾かす
正しいシャンプー方法を習慣化することで、頭皮環境が整い、発毛や育毛をサポートします。
女性ホルモン投与治療でよくある質問
女性のAGA治療に関する不安や疑問がある方も多いでしょう。
治療の効果が出る期間や副作用、妊娠への影響など、よくある質問にわかりやすくお答えします。
投与後どのくらいで髪が増えますか?
治療による発毛効果はすぐに現れるものではなく、毛髪の成長サイクルに従って徐々に変化が現れます。
とくにホルモン投与を使った治療は、体の中のバランスが整うまでに時間がかかるため、効果を実感できるまでに数ヶ月かかるのが一般的です。
期間 |
期待される変化 |
治療開始~3ヶ月 |
抜け毛の減少、頭皮環境の改善 |
3~6ヶ月 |
髪質の改善(ハリ・コシ)、産毛の発生 |
6ヶ月~1年以上 |
目に見える発毛、毛量の増加 |
最初の3ヶ月は抜け毛の減少や頭皮環境の改善から始まり、半年ほどで髪質の変化が見られるようになります。
明らかな毛量増加には1年以上かかる場合もあるため、焦らず継続しましょう。
治療をやめると戻ってしまいますか?
治療をやめると、再び薄毛が進行する可能性があります。
ホルモン投与は体内のホルモンバランスを外部から調整する治療法のため、中止すればその効果は徐々に薄れていきます。
改善された髪がすぐに元に戻るわけではありませんが、次第に抜け毛が増えてしまう場合もあります。
効果を長く維持したい場合は、医師と相談しながら治療スケジュールを組むことが大切です。
万一、数ヶ月継続しても効果が見られない場合は、医師に相談のうえ他の治療への切り替えや併用なども検討しましょう。
妊娠に影響はありませんか?
女性のAGA治療に使用されるホルモン補充療法(HRT)や低用量ピルは、妊娠中や妊娠の可能性がある場合には使用できません。
また、AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドなどについては、女性が服用することはできません。
男性ホルモンの分泌に影響を与え、不妊や胎児の生殖器形成に影響を及ぼす可能性があるためです。
妊娠を希望している方や妊娠の可能性がある場合は、必ず事前に医師に相談しましょう。
体毛が濃くなる可能性はありますか?
女性ホルモン投与は、減少したエストロゲンを補い、男性ホルモンの働きを弱めることで体毛の成長を抑える作用があります。
そのため、基本的には体毛が濃くなる可能性は低いといえます。
ただし、ホルモン感受性や体質によって反応は異なるため、まれに思わぬ変化が生じることもあります。
治療を始める前に医師としっかり相談し、自身の状態に合った治療方針を確認しておきましょう。
副作用が出た場合はどうすればいいですか?
ホルモン補充療法(HRT)や低用量ピルでは、服用を始めたばかりの時期に、不正出血や吐き気といった副作用が一時的にあらわれることがあります。
治療の開始初期は、体内のホルモンバランスが一時的に変化することによって、副作用が現れやすい時期です。
ほとんどの場合、1〜3ヶ月でホルモンバランスが整うにつれて自然に治まるため、自己判断で中止せず継続することが大切です。
万一、副作用が長く続いたり症状が強く出たりする場合は、服用の回数や量を調整することで改善できることもあります。無理をせず、早めに医師に相談しましょう。
保険適用されますか?
女性のAGA治療に用いられる女性ホルモン注射は、基本的に健康保険の適用外で、自費による自由診療となります。
そのため、治療費は全額自己負担となるのが一般的です。
ただし、AGA治療が更年期障害など医学的な理由に基づく場合、医師の診断により女性ホルモン補充療法として保険が適用されるケースもあります。
費用の詳細や保険適用の可否については、治療前に医療機関で確認しましょう。
女性ホルモンを用いたAGA治療は医療機関での相談が安心
女性のAGAはホルモンバランスによる影響が大きいため、専門医の診断を受けることで自分に合った治療法を見つけられます。
医師と相談しながら女性ホルモン投与による治療を含む選択肢を検討し、継続的なケアと生活習慣の見直しが改善への近道です。
また、食事や睡眠・ストレス管理・正しい頭皮ケアなども並行して行うことで、治療効果をより高めることが期待できます。
さらに、相談しやすく丁寧に対応してくれるクリニックを選ぶことで、治療を継続しやすくなるでしょう。
薄毛の悩みを感じた段階で医療機関に早期に相談することが、健やかな髪を取り戻す一歩となります。