ルパフィンは花粉症に効く?効果と強さ、眠気などの副作用、効かないときの対処と市販の有無

ルパフィンは、花粉症などのアレルギー性鼻炎や蕁麻疹に処方される抗アレルギー薬です。「ルパフィンは花粉症にどのくらい効くのか」「強い薬と聞いたけれど眠気は大丈夫か」「飲んでも効かないときはどうすればいいのか」「市販で買えるのか」など、処方されたときに気になることは多いのではないでしょうか。


ルパフィンは、抗ヒスタミン作用に加えて、抗PAF作用というもう一つのはたらきをあわせ持つ点が特徴の薬です。1日1回の服用で済む一方で、眠気が出ることがあり、車の運転などには注意が必要です。


この記事では、ルパフィンの花粉症への効果、強さの考え方とほかの花粉症薬との違い、飲み方、眠気などの副作用、効かないときの対処、飲み合わせ、市販で買えるかどうかまでを解説します。



※本記事に関するご注意

  • 本記事は、執筆時点で確認できた公開情報をもとにした一般的な情報提供を目的としており、特定の効果を保証するものではありません。

  • ルパフィンの効果や副作用のあらわれ方には個人差があります。

  • ルパフィンは医師の処方が必要な医療用医薬品です。服用については、必ず医師の診察と指示にしたがってください。

  • 製品の情報や取り扱いは変更される場合があります。最新の情報は、製造販売元や医療機関の公式情報でご確認ください。

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ルパフィンとはどんな薬か

有効成分ルパタジンと剤形

ルパフィンは、ルパタジンフマル酸塩を有効成分とする抗アレルギー薬です。帝國製薬株式会社が製造販売し、田辺ファーマ株式会社が販売しています。国内では2017年に発売された、比較的新しい第2世代抗ヒスタミン薬です。


剤形は、ルパタジンとして10mgを含む錠剤のみです。口の中で溶けるOD錠や、子供向けのシロップ・顆粒などは販売されていません。


ルパフィンは、耳鼻咽喉科や内科、皮膚科などで、花粉症や通年性のアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚のかゆみに対して処方されています。


抗ヒスタミン薬は、開発された時期や特徴によって第1世代と第2世代に分けられます。第1世代は眠気や口の渇きなどが出やすいとされ、第2世代はこうした副作用を軽くすることを目指して開発されました。


現在、花粉症の治療で処方される飲み薬の多くは第2世代で、ルパフィンもそのひとつです。


抗ヒスタミン作用と抗PAF作用という2つのはたらき

ルパフィンの特徴は、ヒスタミンのはたらきを抑える作用に加えて、血小板活性化因子(PAF)という物質のはたらきも抑える作用を持つことです。この2つの作用によって、アレルギー症状をやわらげます。 


ヒスタミンは、くしゃみや鼻水、かゆみなどを引き起こす化学伝達物質です。PAFは、血管を広げたり、血管から水分がしみ出しやすくしたりするはたらきを持つ物質で、鼻づまりなどに関わるとされています。


ルパフィンは、ヒスタミンとPAFの両方のはたらきを抑えることで、アレルギー症状をやわらげる効果が期待される薬です。また、ルパタジンは体内で代謝されると、デスロラタジンという抗ヒスタミン作用を持つ物質に変わり、この物質も効果の持続に関わるとされています。


花粉症では、体内に入った花粉に反応して、鼻の粘膜にある細胞からヒスタミンやPAFなどの物質が放出されます。これらの物質が神経や血管にはたらきかけることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が起こります。


ルパフィンは、これらの物質が受容体に結びつくのを妨げることで、症状が起こりにくい状態を保つ薬です。


そのため、ルパフィンは花粉症そのものを治す薬ではなく、症状を抑えるための薬にあたります。花粉が飛んでいる間は、症状を抑えるために服用を続けることが基本になります。

ルパフィンの花粉症への効果

ルパフィンの効能・効果

ルパフィンは、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、湿疹・皮膚炎などに伴うかゆみの治療に使われる薬です。 


花粉症は、スギやヒノキなどの花粉によって起こる季節性のアレルギー性鼻炎にあたるため、ルパフィンの効能・効果に含まれます。ダニやハウスダストなどによる通年性のアレルギー性鼻炎にも使われます。

臨床試験では、季節性・通年性のアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚のかゆみに対して、プラセボ(有効成分を含まない偽薬)よりも高い効果が確認されています。 


国内の臨床試験では、ルパフィン10mgまたは20mgを服用した患者さんは、プラセボ(偽薬)を服用した患者さんと比べて、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が改善しました。 


くしゃみ・鼻水・鼻づまりへの効果

花粉症の主な鼻の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。ルパフィンは、ヒスタミンのはたらきを抑えることで、くしゃみや鼻水を抑える効果が期待されます。


鼻づまりには、ヒスタミン以外の物質も関わっているため、抗ヒスタミン薬だけでは改善しにくいことがあります。ルパフィンは、鼻づまりに関わるとされるPAFのはたらきも抑えるため、鼻づまりにも効果が期待される薬として処方されることがあります。


ただし、鼻づまりが強い場合は、ルパフィンだけでは十分でないこともあります。その場合は、点鼻薬やほかの飲み薬が組み合わされることがあります。目のかゆみがある場合は、目薬が一緒に処方されることもあります。


花粉症では、鼻の症状に加えて、目のかゆみや充血、涙、のどのイガイガ、皮膚のかゆみなどがあらわれることもあります。ルパフィンは全身にはたらく飲み薬のため、こうした症状がやわらぐこともありますが、効能・効果として認められているのはアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うかゆみです。目の症状がつらい場合は、医師に伝えて目薬の処方を相談しましょう。


ルパフィンの効果が出るまでの時間と持続時間

ルパフィンは、服用後比較的早く体内に吸収され、約1時間で血液中の濃度が最も高くなります。また、体内で作られるデスロラタジンにも抗アレルギー作用があり、1日1回の服用で効果が持続します。


服用してから比較的早く効果があらわれることが期待される一方で、花粉症の治療では、決められた回数で毎日続けて飲むことで症状を安定して抑えやすくなります。効果の感じ方には個人差があり、数日続けてから変化を感じる方もいます。


「症状がつらい日だけ飲む」という使い方では、ルパフィンの効果を十分に感じにくいことがあります。花粉症のシーズン中は、症状が軽い日も含めて毎日続けることを基本とし、飲み方を変えたい場合は医師に相談しましょう。

ルパフィンの強さと他の花粉症薬との違い

製品名

有効成分

1日の服用回数

添付文書の運転に関する注意

ルパフィン

ルパタジン

1回

従事させないよう注意

ビラノア

ビラスチン

1回、空腹時

記載なし

アレグラ

フェキソフェナジン

2回

記載なし

デザレックス

デスロラタジン

1回

記載なし

アレロック

オロパタジン

2回

従事させないよう注意

ザイザル

レボセチリジン

1回、就寝前

従事させないよう注意


花粉症の薬の「強さ」の考え方

花粉症の薬の「強さ」は、一般に、症状を抑える効果の感じ方と、眠気などの副作用の出やすさをあわせて語られることが多くあります。ルパフィンは、抗ヒスタミン作用と抗PAF作用をあわせ持つことから、効果を実感しやすい薬として処方されることがある一方で、眠気が出ることがある薬としても知られています。


ただし、薬の効き方には個人差があり、どの薬が最もよく効くかは人によって異なります。インターネット上では、花粉症薬の強さをランキング形式で紹介している情報も見られますが、こうしたランキングは個人の感想や一部の情報にもとづいていることも多く、すべての人に当てはまるわけではありません。


薬を選ぶときは、強さのランキングだけで判断するのではなく、症状の種類や程度、眠気が出たときの生活への影響、服用回数などをふまえて、医師と相談して決めることが大切です。


たとえば、車の運転や機械の操作をする仕事の方にとっては、効果の強さよりも、眠気が出にくいことが優先されます。反対に、鼻づまりがひどくて眠れないほどつらい方にとっては、就寝前に飲めて症状をしっかり抑えられる薬が合うこともあります。


「強さ」は薬を選ぶ基準のひとつであり、自分の生活に合うかどうかとあわせて考えることが大切です。


ビラノア・アレグラ・デザレックスなどとの違い

ビラノア、アレグラ、デザレックスは、比較的眠気が少なく、車の運転に関する特別な注意が設けられていない薬です。ただし、眠気がまったく出ないわけではありません。

一方、ルパフィン、アレロック、ザイザルは眠気が出ることがあるため、服用中は車の運転や危険を伴う機械の操作を避ける必要があります。


「ビラノアは1日1回、空腹時に服用する薬です」は削除してよいです。 比較表に記載されているため、本文で繰り返す必要はありません。


ルパフィンは、1日1回の服用で済み、症状に応じて1回20mgに増量できる点が特徴です。運転をする機会が多い方には眠気の少ない薬が、鼻づまりを含めて症状をしっかり抑えたい方にはルパフィンなどが選ばれることがあります。どの薬が合うかは、生活スタイルや症状にあわせて医師と相談しましょう。


ルパフィンとデザレックスの関係

ルパフィンと比べられることが多い薬に、デザレックスがあります。デザレックスの有効成分はデスロラタジンで、これはルパフィンの有効成分であるルパタジンが体内で代謝されてできる物質と同じものです。


ただし、ルパフィンはルパタジンそのものがヒスタミンとPAFの両方に対する拮抗作用を持つため、デザレックスとまったく同じ薬というわけではありません。添付文書の注意も異なり、ルパフィンには自動車の運転などに従事させないよう注意することと記載されています。


ルパフィンとデザレックスは成分が重なるため、自己判断で一緒に飲むことは避けてください。ほかの医療機関で花粉症の薬を処方されている場合は、お薬手帳などで医師や薬剤師に伝えましょう。

ルパフィンの飲み方

用法・用量

ルパフィン錠の添付文書では、通常、12歳以上の小児および成人にはルパタジンとして1回10mgを1日1回経口投与するとされています。症状に応じて、1回20mgに増量できるとされています。


通常は1回1錠を1日1回飲みます。症状が強い場合に、医師の判断で1回2錠に増量されることがあります。


自己判断で2錠飲むことは避け、効果が足りないと感じる場合は医師に相談しましょう。


ルパフィンの用法・用量は、花粉症などのアレルギー性鼻炎でも、蕁麻疹や皮膚のかゆみでも同じです。1日1回で済むため、朝と夜の2回飲む薬と比べて、飲み忘れが起こりにくい点も特徴です。


パフィンは、食事の影響を受けることがありますが、食前・食後の服用について特別な指定はありません。飲み忘れを防ぐため、毎日同じ時間帯に服用するとよいでしょう。 


錠剤はPTPシートから取り出して、水またはぬるま湯で飲みましょう。シートのまま飲み込むと、かたい角が食道の粘膜を傷つけるおそれがあります。


就寝前に飲むよう指示される理由

ルパフィンは服用する時間帯に特別な指定はありませんが、眠気が出ることがあるため、医師の判断で就寝前の服用を指示される場合があります。 


その理由のひとつが、眠気への配慮です。ルパフィンは眠気が出ることがある薬のため、就寝前に飲むことで、眠気が出やすい時間帯を睡眠にあて、日中の眠気をできるだけ抑えるねらいがあります。


また、花粉症の症状は、朝起きたときに強く出やすいといわれています。就寝前に飲むことで、朝の症状を抑えやすくなると考えられています。


いつ飲むのが効果的かは、症状や生活スタイルによって異なるため、医師の指示にしたがいましょう。


花粉症で飲み始めるタイミング

花粉症の治療では、花粉が飛び始める時期や、症状が軽いうちから薬を飲み始めることで、症状のピークを軽くできると考えられています。この方法は初期療法と呼ばれます。


毎年花粉症の症状が出る方は、花粉の飛散が始まる前に医療機関を受診し、飲み始める時期を医師と相談するとよいでしょう。スギ花粉は一般に2月から4月ごろ、ヒノキ花粉は3月から5月ごろに多く飛散するといわれています。


花粉の飛散が続いている間は、症状が落ち着いても自己判断でやめず、医師の指示にしたがって服用を続けることが大切です。


花粉症の場合は、花粉が飛び始める少し前から服用を開始し、花粉の飛散が終わるまで続けることが推奨されています。ただし、効果がみられない場合は、漫然と飲み続けず、医師に相談しましょう。 


効果を感じられないまま飲み続けるのではなく、気になるときは早めに医師に相談しましょう。

ルパフィンの眠気と副作用

ルパフィンで眠気が出る理由と頻度

ヒスタミンは、アレルギー症状を引き起こすだけでなく、脳の中では目を覚ました状態を保つはたらきにも関わっています。抗ヒスタミン薬が脳に入ってヒスタミンのはたらきを抑えると、眠気や集中力の低下が起こることがあります。


ルパフィンの副作用で最も多いのは眠気で、臨床試験では9.3%の方に報告されています。 


眠気の感じ方には個人差があり、ほとんど眠気を感じない方もいれば、強い眠気を感じる方もいます。


また、眠気として自覚していなくても、集中力や判断力が下がっていることがあります。ルパフィンを飲み始めたばかりの時期は、とくに体調の変化に気をつけましょう。


ルパフィンの眠気がひどいときの対処

ルパフィンは眠気を引き起こすことがあるため、服用中は車やバイクの運転、高所での作業など、危険を伴う作業を避けてください。 


眠気がひどいと感じる場合は、まず飲む時間帯を確認しましょう。朝や昼に飲んでいる場合は、医師に相談のうえで就寝前に変更することで、日中の眠気が軽くなることがあります。


それでも日中の眠気がつらい場合や、仕事で運転が必要な場合は、医師に相談してください。眠気の少ない薬への変更が検討されることがあります。自己判断で飲むのをやめたり、飲む量を減らしたりすることは避けましょう。


アルコールは、ルパフィンの眠気を強めるおそれがあります。眠気がひどいと感じる方は、服用中の飲酒を控えることも大切です。


市販のかぜ薬や睡眠改善薬など、眠気が出やすい薬を一緒に使っていないかも確認しましょう。


ルパフィンの主な副作用と重大な副作用

ルパフィンの副作用として、添付文書では、眠気のほかに、倦怠感、口の渇き、便秘などが0.1〜5%未満の頻度で報告されています。頻度は低いものの、頭痛、めまい、しびれ感、下痢、腹部の不快感、発疹、むくみなども記載されています。


血液検査や尿検査では、肝機能の数値であるASTやALTの上昇、尿蛋白、尿糖などがみられることがあります。気になる症状が続く場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。


まれではありますが、重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、てんかん、痙攣、肝機能障害、黄疸が添付文書に記載されています。息苦しさ、じんましん、顔やのどの腫れ、けいれん、全身のだるさ、皮膚や白目が黄色くなるといった症状があらわれた場合は、服用を中止して医療機関を受診してください。


てんかんの既往がある方は、処方を受ける前に必ず医師に伝えましょう。


ルパフィンを適正に使用したにもかかわらず、入院が必要になるほどの重い副作用が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象となることがあります。副作用が疑われるときは、まず処方を受けた医療機関や薬局に相談しましょう。


ルパフィンで痩せる・太るといわれる理由

ルパフィンには、体重を減らす効果は認められていません。アレルギー症状を抑える薬であり、ダイエット目的で使用する薬ではありません。 


ルパフィンの副作用として、頻度は不明ですが、食欲の増加や体重増加が報告されています。服用を始めてから食欲や体重の変化が気になる場合は、医師に相談しましょう。 

ルパフィンが効かないときの対処

効かないと感じる主な理由

ルパフィンが効かないと感じる理由として、まず考えられるのが飲み方です。飲み忘れがある、症状が出たときだけ飲んでいるといった場合は、十分な効果が得られないことがあります。毎日決められた回数で飲めているかを確認しましょう。


花粉の飛散量が多い時期は、薬を飲んでいても症状を抑えきれないことがあります。また、鼻づまりや目のかゆみなど、飲み薬だけでは抑えにくい症状が強い場合もあります。


薬の効き方には個人差があるため、ルパフィンが体質に合っていない可能性もあります。同じ抗ヒスタミン薬でも、別の薬に変えると症状が落ち着くことがあります。


さらに、症状の原因が花粉症ではない場合もあります。かぜや副鼻腔炎などでも、鼻水や鼻づまりは起こります。


黄色や緑色の粘り気のある鼻水が続く、発熱やのどの痛みがある、頬や額に痛みがあるといった場合は、花粉症以外の病気の可能性もあるため、医師に相談しましょう。


薬の変更や点鼻薬・目薬の追加

ルパフィンを飲んでも効かないと感じる場合は、我慢せずに医師に相談しましょう。


対処としては、1回20mgへの増量、ほかの抗ヒスタミン薬への変更、鼻づまりに対する点鼻薬や抗ロイコトリエン薬の追加、目のかゆみに対する目薬の追加などが検討されます。花粉症の治療では、症状の種類や強さにあわせて、複数の薬を組み合わせることが一般的です。


ルパフィンは症状に応じて20mgまで増量できますが、増量すれば必ず効果が高まるわけではありません。眠気などの副作用も考慮する必要があるため、自己判断で増量せず、医師に相談しましょう。 


マスクやメガネの着用、帰宅時に衣服についた花粉を払う、洗濯物を室内に干すなど、花粉を避ける工夫も大切です。毎年症状が強い方は、舌下免疫療法などの治療について医師に相談することもできます。 


ルパフィンが効かないからといって、自己判断で1日に何度も飲んだり、手元にある別の花粉症の薬や市販の鼻炎薬を一緒に飲んだりすることは避けてください。抗ヒスタミン成分が重なり、眠気などの副作用が強く出るおそれがあります。

ルパフィンの飲み合わせと注意が必要な人

ルパフィンを服用できない人

ルパフィン錠の添付文書では、本剤の成分に対して過敏症のある方が禁忌とされています。以前にルパフィンを飲んで発疹やかゆみなどのアレルギー症状が出たことがある方は、服用できません。


また、腎機能に障害がある方は、活性代謝物であるデスロラタジンの血液中の濃度が上がるおそれがあるとされています。肝機能に障害がある方も、血中濃度が上がるおそれがあるため、注意が必要とされています。


高齢の方も、一般に生理機能が低下しており、高い血中濃度が続くおそれがあるとされています。腎臓や肝臓の病気がある方、てんかんの既往がある方、持病で治療を受けている方は、処方を受ける前に医師に伝えましょう。


飲み合わせに注意したい薬・飲食物

ルパフィンとの飲み合わせに注意が必要な薬や飲食物には、次の3つがあります。 


1つめは、エリスロマイシンやケトコナゾールなどのCYP3A4阻害剤です。これらの薬と一緒に飲むと、ルパフィンの血液中の濃度が上がったとの報告があります。


2つめは、グレープフルーツジュースです。同時に摂取すると、ルパフィンの血液中の濃度が上がったとの報告があります。ルパフィンを服用している間は、グレープフルーツジュースを控えましょう。


3つめは、アルコールです。中枢神経を抑える作用が強まるおそれがあるため、ルパフィンを服用している間は飲酒を控えるのが安心です。


このほか、市販のかぜ薬や鼻炎薬、睡眠改善薬にも抗ヒスタミン成分が含まれていることがあります。ルパフィンと一緒に使うと眠気が強くなるおそれがあるため、市販薬を使う前に薬剤師に相談しましょう。


ほかの医療機関で薬を処方されている場合や、サプリメントを使っている場合も、受診の際に伝えておくと安心です。お薬手帳を1冊にまとめておくと、飲み合わせの確認がしやすくなります。


妊娠中・授乳中・子供の服用

妊娠中や妊娠している可能性のある方は、ルパフィンの服用を避けることが望ましいとされています。授乳中の方も原則として服用を避け、やむを得ず服用する場合は授乳を避ける必要があります。 


妊娠中や授乳中の花粉症では、時期や症状に応じて、使える薬を医師が選びます。妊娠を希望している方や、服用中に妊娠がわかった方も、自己判断で続けたりやめたりせず、医師に相談してください。


子供については、ルパフィンの用法・用量は12歳以上の小児と成人が対象です。12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施されていません。12歳未満の子供の花粉症には、年齢にあったほかの薬が処方されます。

ルパフィンは市販で買える?

ルパフィンの市販薬とジェネリックの状況

執筆時点で確認できる範囲では、ルパフィンと同じ有効成分のルパタジンを含む市販薬は販売されていません。ルパフィンを使いたい場合は、医療機関で処方を受ける必要があります。


ルパタジンを有効成分とする医療用医薬品は、ルパフィン錠10mgのみで、ジェネリック医薬品は販売されていません。 


ドラッグストアでは、フェキソフェナジンやエピナスチン、ロラタジンなど、ほかの抗ヒスタミン成分を含む市販の鼻炎薬が販売されています。ただし、成分や特徴はルパフィンと異なります。


ルパフィンを服用している間に、市販の鼻炎薬を自己判断で一緒に使うことは避けましょう。


インターネット上では、海外製の医薬品を個人輸入できるとするサイトも見られます。しかし、個人輸入した医薬品は、品質や安全性が確認されておらず、重い副作用が起きても医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。ルパフィンは、医療機関で処方を受けて使いましょう。


医療機関で処方を受ける方法

ルパフィンは、耳鼻咽喉科や内科、皮膚科などで処方を受けることができます。花粉症や蕁麻疹などの治療として処方される場合は、保険が適用されます。


受診の際は、いつごろから症状があるか、どのような症状が強いか、これまでに使って効いた薬や合わなかった薬などを伝えると、医師が薬を選びやすくなります。車の運転をする機会が多い方は、そのことも伝えておきましょう。


  • 症状が出始めた時期と、とくにつらい症状

  • これまでに使って効いた薬、合わなかった薬

  • 車の運転や機械の操作をする機会があるか

  • 現在使っている薬、市販薬、サプリメント

  • 腎臓や肝臓の病気、てんかんなどの持病の有無

  • 妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性があるか


近年は、オンライン診療で花粉症の相談ができる医療機関もあります。ただし、症状によっては対面での診察が必要と判断される場合や、医師の判断により処方されない場合もあります。


処方されたルパフィンは、処方を受けた本人だけが使う薬です。家族や知人に譲ったり、以前に処方されて残っていた薬を自己判断で飲んだりすることは避けましょう。翌年の花粉症シーズンに使いたい場合も、あらためて受診して処方を受けてください。

ルパフィンに関するよくある質問

ルパフィンは蕁麻疹にも使えますか?

ルパフィンの効能・効果には、蕁麻疹と、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症に伴うかゆみが含まれています。皮膚科で蕁麻疹に対して処方されることもあります。


用法・用量は花粉症の場合と同じで、1回10mgを1日1回服用します。


ルパフィンを2錠飲んでもよいですか?

ルパフィンは症状に応じて1回20mgまで増量できますが、増量するかどうかは医師が判断します。自己判断で増量しないでください。 


ルパフィンとモンテルカストは併用できますか?

モンテルカストは、鼻づまりなどに使われる抗ロイコトリエン薬で、作用の仕組みがルパフィンとは異なります。医師の判断で、ルパフィンとあわせて処方されることがあります。


ルパフィンは長期間飲み続けてもよいですか?

花粉症の場合は、花粉が飛んでいる期間を通して服用を続けます。通年性のアレルギー性鼻炎や慢性の蕁麻疹では、長期間服用することもあります。服用期間は医師の指示にしたがいましょう。


ルパフィンにステロイドは入っていますか?

ルパフィンは抗ヒスタミン薬で、ステロイドは含まれていません。


花粉症の治療では、症状に応じてステロイドの点鼻薬が一緒に処方されることがありますが、ルパフィンとは別の薬です。


ルパフィンを飲み忘れたらどうすればよいですか?

気づいたときに1回分を飲みましょう。ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分を飛ばして次の時間に飲みます。2回分をまとめて飲むことは避けてください。


ルパフィンは朝に飲んでもよいですか?

ルパフィンは服用する時間帯に特別な指定はありません。ただし、眠気が出ることがあるため、朝に服用すると日中の眠気につながる可能性があります。服用する時間帯は医師の指示に従いましょう。 


ルパフィンを飲んでいる間にお酒を飲んでもよいですか?

アルコールとルパフィンを併用すると、眠気などが強く出るおそれがあります。そのため、ルパフィンを服用している間は飲酒を控えましょう。 


ルパフィンとアレグラは一緒に飲めますか?

ルパフィンとアレグラは、どちらも第2世代抗ヒスタミン薬です。同じ種類の薬を自己判断で一緒に飲むことは避けてください。


ルパフィンだけでは効果が足りないと感じる場合は、薬の変更や追加について医師に相談しましょう。

ルパフィンの花粉症への効果と注意点のまとめ

ルパフィンは、抗ヒスタミン作用と抗PAF作用をあわせ持つ抗アレルギー薬で、花粉症のくしゃみ・鼻水に加えて、鼻づまりにも効果が期待されます。12歳以上の方が、1回10mgを1日1回服用し、症状に応じて20mgに増量されることがあります。


一方で、副作用として眠気が出ることがあるため、服用中は車の運転などを避ける必要があります。グレープフルーツジュースやアルコール、一部の薬との飲み合わせにも注意しましょう。


ルパフィンの市販薬はなく、医療機関での処方が必要です。ルパフィンが効かないと感じる場合や、眠気がひどい場合は、自己判断で量を変えたりやめたりせず、薬の変更も含めて医師に相談してください。花粉症の症状や生活スタイルに合った薬を、医師と一緒に選んでいきましょう。

参照リンク

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