エピナスチンの効果と強さは?花粉症への使い方、副作用、アレジオンとの違いと市販薬を解説
エピナスチンは、花粉症などのアレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚のかゆみに使われる抗アレルギー薬です。「エピナスチンの効果はどのくらいなのか」「強さはほかの薬と比べてどうなのか」「アレジオンとは何が違うのか」「市販薬でも同じ効果があるのか」など、気になる点は多いのではないでしょうか。
エピナスチンは、1日1回の服用で済む第2世代抗ヒスタミン薬で、医療機関で処方されるほか、同じ有効成分を含む市販薬もドラッグストアで販売されています。一方で、眠気などの副作用が出ることがあり、使い方にはいくつかの注意点があります。
この記事では、飲み薬のエピナスチンについて、効果と強さ、花粉症での飲み方、副作用、アレジオンとの違い、市販薬の選び方、飲み合わせや注意が必要な人までを解説します。
※本記事に関するご注意
本記事は、執筆時点で確認できた公開情報をもとにした一般的な情報提供を目的としており、特定の効果を保証するものではありません。
エピナスチンの効果や副作用のあらわれ方には個人差があります。
医療用のエピナスチンは医師の処方が必要な医薬品です。服用については、必ず医師の診察と指示にしたがってください。
市販薬を使う場合は、添付文書をよく読み、薬剤師または登録販売者に相談してください。
製品の情報や取り扱いは変更される場合があります。最新の情報は、製造販売元や医療機関の公式情報でご確認ください。
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エピナスチンとはどんな薬か
エピナスチンの有効成分と剤形
エピナスチンは、エピナスチン塩酸塩を有効成分とする抗アレルギー薬です。抗ヒスタミン薬のなかでも、眠気などの副作用を軽くすることを目指して開発された第2世代抗ヒスタミン薬に分類されます。
医療用の飲み薬には、エピナスチン塩酸塩を1錠中に10mg含む錠剤と、20mg含む錠剤があります。このほか、液体タイプの内用液も販売されています。
エピナスチンは、耳鼻咽喉科や内科、皮膚科、呼吸器内科などで、花粉症や通年性のアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚のかゆみ、気管支喘息に対して処方されています。なお、エピナスチンには目薬もありますが、この記事では飲み薬のエピナスチンについて説明します。
エピナスチンの作用の仕組み
花粉などのアレルギーの原因物質が体内に入ると、鼻や皮膚の粘膜にある細胞から、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。ヒスタミンが神経や血管にあるH1受容体に結びつくことで、くしゃみ、鼻水、かゆみといった症状が起こります。
エピナスチンは、ヒスタミンがH1受容体に結びつくのを妨げることで、くしゃみや鼻水、かゆみなどのアレルギー症状をやわらげる薬です。
また、ヒスタミンなどの化学伝達物質が細胞から放出されるのを抑える作用もあります。
ただし、エピナスチンはアレルギーそのものを治す薬ではなく、症状を抑えるための薬です。症状の原因となる花粉などにさらされている間は、服用を続けることが基本になります。
先発品アレジオンとジェネリック
エピナスチンの飲み薬の先発品は、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社が製造販売するアレジオン錠10とアレジオン錠20です。
ジェネリック医薬品は、「エピナスチン塩酸塩錠10mg」「エピナスチン塩酸塩錠20mg」という名前に、メーカーの略号がついた製品名で、多くの製薬会社から販売されています。薬局で「エピナスチン」という名前の薬を受け取った場合は、アレジオンのジェネリック医薬品にあたります。
ジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分を同じ量含み、効果や安全性が同等であることが確認されたうえで承認されています。添加物や錠剤の大きさ、色などは製品によって異なることがあります。
エピナスチンの効果
エピナスチンの効能・効果
先発品であるアレジオン錠の添付文書では、効能・効果として、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬が記載されています。
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉によって起こる季節性のアレルギー性鼻炎にあたるため、エピナスチンの効能・効果に含まれます。ダニやハウスダストなどによる通年性のアレルギー性鼻炎にも使われます。
このように、エピナスチンは鼻炎だけでなく、皮膚のかゆみや気管支喘息にも使える点が特徴です。同じエピナスチンでも、どの病気に対して使うかによって、1回に飲む量が変わります。
花粉症の症状へのエピナスチンの効果
花粉症の主な鼻の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。エピナスチンは、ヒスタミンのはたらきを抑えることで、花粉症のくしゃみや鼻水をやわらげる効果が期待されます。
アレジオン錠の添付文書では、アレルギー性鼻炎の患者を対象とした国内の臨床試験の有効率が、42.3%から50.0%と記載されています。効果の感じ方には個人差があり、すべての人に同じ効果があらわれるわけではありません。
鼻づまりには、ヒスタミン以外の物質も関わっているため、抗ヒスタミン薬だけでは改善しにくいことがあります。鼻づまりが強い場合は、点鼻薬やほかの飲み薬が組み合わされることがあります。
花粉症では、目のかゆみや充血があらわれることもあります。目の症状がつらい場合は、医師に伝えて目薬の処方を相談しましょう。
蕁麻疹・かゆみへの効果
エピナスチンは、蕁麻疹や湿疹・皮膚炎などに伴うかゆみを抑えるために使われます。
湿疹や皮膚炎では、エピナスチンはかゆみを抑える目的で使用され、皮膚の炎症に対してはステロイドなどの塗り薬が使われることがあります。
エピナスチンは、気管支喘息にも使用されることがあります。ただし、すでに起きている喘息発作を速やかに改善する薬ではありません。
現在の喘息治療では吸入ステロイド薬などが中心であり、エピナスチンは標準的な治療の代わりになる薬ではありません。
効果が出るまでの時間と持続時間
エピナスチンは、1日1回の服用で効果が持続する薬です。ただし、効果を感じ始めるまでの時間には個人差があります。
花粉症の治療では、花粉が飛散している期間は、医師の指示に従って継続して服用することが大切です。
エピナスチンの強さと他の薬との違い
エピナスチンの「強さ」の考え方
エピナスチンは、花粉症や蕁麻疹などに使われる第2世代抗ヒスタミン薬です。ほかの抗ヒスタミン薬と比べて、特に強い薬、弱い薬と単純に順位をつけることはできません。
薬の効き方や眠気の出やすさには個人差があります。そのため、薬を選ぶ際は、症状の程度や眠気などの副作用、服用回数を考慮することが大切です。
オロパタジン・フェキソフェナジンなどとの違い
エピナスチンと同じ第2世代抗ヒスタミン薬には、オロパタジン、フェキソフェナジン、ルパタジンなどがあります。それぞれの服用回数と、車の運転に関する注意点を比較します。
有効成分 |
先発品の製品名 |
成人の1日の服用回数 |
添付文書の運転に関する注意 |
エピナスチン |
アレジオン |
1回 |
操作に注意させること |
オロパタジン |
アレロック |
2回、朝と就寝前 |
従事させないよう十分注意すること |
フェキソフェナジン |
アレグラ |
2回 |
重要な基本的注意に記載なし |
ルパタジン |
ルパフィン |
1回 |
従事させないよう十分注意すること |
エピナスチンは1日1回服用する薬です。眠気が出ることがあるため、服用中は車の運転や危険を伴う機械の操作に注意が必要です。
オロパタジン(アレロック)は、朝と就寝前の1日2回服用する薬です。眠気が出ることがあるため、服用中は車の運転や危険を伴う機械の操作を避ける必要があります。
ルパタジンを有効成分とするルパフィンも、1日1回の服用で、同じく従事させないよう注意することとされています。
フェキソフェナジン(アレグラ)は、1日2回服用する薬です。眠気が比較的少なく、添付文書には車の運転を制限する注意事項は記載されていません。
このように、エピナスチンは、1日1回で済む点と、運転に関する注意が「注意させること」という表現である点が特徴です。運転をする機会が多い方、飲み忘れが気になる方、症状が強い方など、生活スタイルや症状によって合う薬は変わるため、医師と相談して選びましょう。
エピナスチンの花粉症での飲み方
用法・用量と20mg・10mgの使い分け
花粉症などのアレルギー性鼻炎では、通常、成人はエピナスチン塩酸塩を1回10〜20mg、1日1回服用します。
気管支喘息、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬に対しては、通常、成人には1回20mgを1日1回経口投与するとされています。いずれも、年齢や症状により適宜増減するとされています。
エピナスチン塩酸塩錠20mgを処方された場合は、1回1錠を1日1回飲むのが基本です。10mg錠は、アレルギー性鼻炎で少なめの量から使う場合や、高齢の方などで量を調整する場合に処方されることがあります。
エピナスチンは通常、1日1回服用する薬です。効果が不十分でも、自己判断で服用回数や量を増やさず、医師に相談してください。
エピナスチンはいつ飲むか
エピナスチンは、服用する時間帯が厳密に決められている薬ではありません。ただし、医師から服用時間を指示されている場合は、その指示に従ってください。 ただし、添付文書には、気管支喘息とアレルギー性鼻炎に対しては就寝前の服用で、そのほかの病気に対しては食後の服用で、有効性と安全性が確認されていると記載されています。
そのため、花粉症などのアレルギー性鼻炎では、就寝前に飲むよう指示されることが多くあります。就寝前に飲むことで、眠気が出やすい時間帯を睡眠にあてられるという面もあります。
蕁麻疹や皮膚のかゆみでは、朝食後や夕食後に飲むよう指示されることもあります。エピナスチンをいつ飲むかは、病気や生活スタイルによって異なるため、医師から指示された時間帯を守りましょう。
飲み忘れに気づいたときは、気づいた時点で1回分を飲みます。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回分を飛ばし、2回分をまとめて飲むことは避けてください。
錠剤はPTPシートから取り出して、水またはぬるま湯で飲みましょう。シートのまま飲み込むと、かたい角が食道の粘膜を傷つけるおそれがあります。
花粉症で飲み始めるタイミング
花粉症では、花粉が飛び始める少し前からエピナスチンの服用を開始し、花粉の飛散が終わるまで続けることが推奨されています。
花粉症の治療では、花粉が飛び始める時期や、症状が軽いうちから薬を飲み始めることで、症状のピークを軽くできると考えられています。毎年花粉症の症状が出る方は、花粉の飛散が始まる前に医療機関を受診し、飲み始める時期を医師と相談するとよいでしょう。
花粉の飛散が続いている間は、症状が落ち着いても自己判断でやめず、医師の指示にしたがって服用を続けることが大切です。
エピナスチンを服用しても症状が改善しない場合は、効果がないまま飲み続けず、医師に相談してください。
エピナスチンの副作用
エピナスチンの眠気と運転の注意
ヒスタミンは、アレルギー症状を引き起こすだけでなく、脳の中では目を覚ました状態を保つはたらきにも関わっています。抗ヒスタミン薬が脳に入ってヒスタミンのはたらきを抑えると、眠気や集中力の低下が起こることがあります。
エピナスチンの副作用として、眠気が出ることがあります。そのため、服用中は車の運転や危険を伴う機械の操作に注意が必要です。
眠気の感じ方には個人差があり、ほとんど眠くならない方もいれば、強い眠気を感じる方もいます。眠気として自覚していなくても、集中力や判断力が下がっていることもあるため、エピナスチンを服用している間は、車の運転や高い所での作業などに十分注意しましょう。
日中の眠気がつらい場合や、仕事で運転が必要な場合は、医師に相談してください。飲む時間帯の変更や、ほかの薬への変更が検討されることがあります。
エピナスチンの主な副作用と重大な副作用
エピナスチンの主な副作用には、眠気、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気、胃の不快感、口の渇き、発疹などがあります。
頻度は低いものの、不眠、しびれ感、便秘、尿が出にくくなる症状、月経異常、苦みを感じるといった症状も記載されています。気になる症状が続く場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
まれではありますが、重大な副作用として、肝機能障害、黄疸、血小板減少が添付文書に記載されています。全身のだるさ、食欲不振、発熱、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる、鼻血や歯ぐきからの出血、あざができやすいといった症状があらわれた場合は、服用を中止して医療機関を受診してください。
エピナスチンを適正に使用したにもかかわらず、入院が必要になるほどの重い副作用が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象となることがあります。副作用が疑われるときは、まず処方を受けた医療機関や薬局に相談しましょう。
エピナスチンで太るといわれる理由
「エピナスチン 副作用 太る」と検索されることがあります。抗ヒスタミン薬のなかには、食欲が増して体重が増えることがあるといわれるものがあるため、気になる方が多いと考えられます。
エピナスチンの副作用として、体重増加や食欲増進は記載されていません。ただし、服用による体重への影響を完全に否定できるわけではありません。
エピナスチンを飲み始めてから体重の変化が気になる場合は、食事や運動など生活習慣の変化もあわせて振り返り、自己判断で服用をやめずに医師に相談しましょう。
エピナスチンとアレジオンの違い
処方薬のエピナスチンとアレジオンの違い
エピナスチンは有効成分の名前で、アレジオンはその有効成分を含む先発品の製品名です。医療機関で処方されるアレジオン錠と、エピナスチン塩酸塩錠は、先発品とジェネリック医薬品の関係にあります。
どちらも有効成分はエピナスチン塩酸塩で、1錠中に含まれる量も同じです。効能・効果や用法・用量も同じため、エピナスチンとアレジオンの違いは、製造販売する会社と、添加物や錠剤の見た目、薬の価格にあります。
ジェネリック医薬品は、先発品よりも薬の価格が低く設定されています。処方箋の内容によっては、薬局でジェネリック医薬品を選ぶことができます。希望がある場合は、医師や薬剤師に伝えましょう。
市販薬アレジオン20との違い
ドラッグストアで販売されているアレジオン20は、エスエス製薬株式会社が製造販売する第2類医薬品です。1錠中にエピナスチン塩酸塩を20mg含んでおり、有効成分とその量は、医療用のエピナスチン塩酸塩錠20mgと同じです。
項目 |
処方薬のエピナスチン塩酸塩錠 |
市販薬のアレジオン20 |
有効成分 |
エピナスチン塩酸塩 |
エピナスチン塩酸塩 |
1錠中の量 |
10mgまたは20mg |
20mg |
効能・効果 |
気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬 |
花粉、ハウスダストなどによる鼻のアレルギー症状である鼻水、鼻づまり、くしゃみの緩和 |
用法・用量 |
アレルギー性鼻炎は成人に1回10〜20mgを1日1回、そのほかは1回20mgを1日1回 |
15才以上が1回1錠を1日1回、就寝前 |
入手方法 |
医師の処方が必要 |
第2類医薬品として薬局、ドラッグストアなどで購入 |
違いは、効能・効果と、使える人の範囲にあります。市販薬のアレジオン20の効能・効果は、花粉やハウスダストなどによる鼻のアレルギー症状である、鼻水、鼻づまり、くしゃみの緩和に限られています。蕁麻疹や皮膚のかゆみ、気管支喘息には使えません。
用法・用量は、成人の15才以上が、1回1錠を1日1回、就寝前に服用するとされています。15才未満は服用できません。
処方薬では、医師が症状や年齢に応じて、10mgと20mgを使い分けたり、量を調整したりできます。
市販薬のアレジオン20は、肝臓病と診断された方は服用できません。一方、処方薬のエピナスチンは、肝機能の状態などを考慮して医師が使用を判断します。
エピナスチンの市販薬
エピナスチンを含む市販薬の種類
エピナスチンを含む市販薬には、アレジオン20のほか、アレジラスト20やナブルシオン20などがあります。
これらは同じ有効成分を含む花粉症などのアレルギー性鼻炎の薬ですが、価格や錠数、添加物などが異なります。購入する際は、有効成分の量や用法・用量を確認しましょう。
エピナスチンの市販薬を選ぶときの注意
市販薬のアレジオン20を服用する際は、次の点に注意が必要です。
本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある人、15才未満の小児、肝臓病の診断を受けた人は服用しない
服用中は、ほかのアレルギー用薬や、抗ヒスタミン剤を含む内服薬を使用しない
服用後は、乗物または機械類の運転操作をしない
授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける
服用前後は飲酒しない
医師の治療を受けている人、妊婦または妊娠していると思われる人、高齢者などは、服用前に相談する
アレジオン20の服用中は、ほかのアレルギー用薬や、抗ヒスタミン成分を含むかぜ薬、せき止め、乗り物酔い薬、睡眠改善薬などを併用しないでください。
処方薬では運転などに「注意させること」とされていますが、市販薬のアレジオン20では、服用後は乗物や機械類の運転操作をしないこととされています。市販薬は、医師の管理なしに自分の判断で使う薬のため、より慎重な使い方が求められています。
アレジオン20を1週間程度服用しても症状が改善しない場合は、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
市販薬と処方薬のどちらを選ぶか
エピナスチンの市販薬は、医療機関を受診する時間がとれないときや、花粉症の症状が鼻水、鼻づまり、くしゃみに限られていて軽いときに、選択肢のひとつになります。
一方で、次のような場合は、市販薬ではなく医療機関の受診を検討しましょう。症状が強く市販薬では抑えきれない場合、目のかゆみや皮膚のかゆみなど鼻以外の症状もつらい場合、蕁麻疹や喘息に使いたい場合、15才未満の場合、妊娠中や授乳中の場合、持病がある場合や、ほかの薬を使っている場合です。
花粉症のシーズンを通して長く薬を使う場合も、医療機関を受診すると、点鼻薬や目薬を含めて症状に合った薬を処方してもらえます。処方薬は保険が適用されるため、長く使う場合は費用の面でも相談する価値があります。
エピナスチンの飲み合わせと注意が必要な人
エピナスチンを服用できない人
アレジオン錠は、本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方が禁忌とされています。以前にエピナスチンを飲んで発疹やかゆみなどのアレルギー症状が出たことがある方は、服用できません。
また、肝機能障害がある方や、過去に肝機能障害があった方は、肝障害が悪化または再燃することがあるとされています。肝臓の病気がある方は、処方を受ける前に必ず医師に伝えましょう。
高齢の方については、発疹、口の渇き、胃の不快感などの副作用や症状を定期的に観察し、異常が認められた場合には、1日10mgへの減量や休薬など適切な処置を行ってください。
高齢の方では肝臓や腎臓の機能が低下していることが多いためです。
エピナスチンの飲み合わせと併用の注意
エピナスチンには、併用が禁止されている薬や、併用に注意が必要な薬は特に指定されていません。ただし、ほかの薬と併用する場合は、医師や薬剤師に相談してください。
とくに注意したいのが、同じ抗ヒスタミン薬との重複です。オロパタジンやフェキソフェナジンなど、ほかの抗ヒスタミン薬と自己判断で併用すると、作用が重なり、眠気などの副作用が強く出るおそれがあります。
市販のかぜ薬や鼻炎薬、乗物酔い薬、睡眠改善薬にも、抗ヒスタミン成分が含まれていることがあります。エピナスチンを服用している間に市販薬を使いたいときは、薬剤師に相談しましょう。
モンテルカストなどの抗ロイコトリエン薬や、点鼻薬、目薬は、作用の仕組みが異なるため、医師の判断でエピナスチンとあわせて処方されることがあります。
市販薬のアレジオン20は、服用前後の飲酒を避ける必要があります。処方薬のエピナスチンでも、飲酒によって眠気が強まるおそれがあるため、服用中は飲酒を控えましょう。
子供・妊娠中・授乳中の服用
エピナスチン錠は、成人を対象とした用法・用量が定められています。子供のアレルギー症状には、年齢や症状に応じて医師が適切な薬を選びます。大人に処方されたエピナスチンを、自己判断で子供に飲ませないでください。
妊娠中の方については、妊婦または妊娠している可能性のある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとされています。
授乳中にエピナスチンを服用する場合は、薬の必要性や授乳への影響を考慮し、授乳を続けるかどうか医師と相談して判断します。
妊娠中や授乳中の方、妊娠を希望している方は、自己判断で市販薬を使わず、必ず医師に相談してください。
エピナスチンが効かないときの対処
エピナスチンが効かないと感じる主な理由
エピナスチンが効かないと感じる理由として、まず考えられるのが飲み方です。飲み忘れがある、症状が出たときだけ飲んでいるといった場合は、十分な効果が得られないことがあります。
花粉の飛散量が多い時期は、薬を飲んでいても症状を抑えきれないことがあります。また、鼻づまりや目のかゆみなど、抗ヒスタミン薬の飲み薬だけでは抑えにくい症状が強い場合もあります。
薬の効き方には個人差があるため、エピナスチンが体質に合っていない可能性もあります。蕁麻疹では、原因や症状の強さによって、エピナスチンだけでは治まらないこともあります。
薬の変更や追加を医師に相談する
エピナスチンを飲んでも効かないと感じる場合は、我慢せずに医師に相談しましょう。ほかの抗ヒスタミン薬への変更、鼻づまりに対する点鼻薬や抗ロイコトリエン薬の追加、目のかゆみに対する目薬の追加などが検討されます。
効かないからといって、自己判断で1日に何度も飲んだり、手元にある別の花粉症の薬を一緒に飲んだりすることは避けてください。あわせて、マスクやメガネの着用、帰宅時に衣服についた花粉を払うなど、花粉を避ける工夫も行いましょう。
エピナスチンに関するよくある質問
エピナスチンは朝に飲んでもよいですか?
エピナスチンは、服用する時間帯が厳密に決められている薬ではありません。ただし、眠気が出ることがあるため、朝に服用する場合は日中の眠気に注意が必要です。医師から指示された時間帯に服用しましょう。
エピナスチンは風邪の鼻水にも効きますか?
エピナスチンの効能・効果は、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などのアレルギーによる症状です。風邪による鼻水は効能・効果に含まれていません。鼻水の原因がわからない場合は、医師に相談しましょう。
エピナスチンは長期間飲み続けてもよいですか?
花粉症では、花粉が飛んでいる期間を通して服用を続けることが一般的です。通年性のアレルギー性鼻炎や慢性の蕁麻疹では、長期間服用することもあります。服用期間は医師の指示にしたがいましょう。
エピナスチンにステロイドは入っていますか?
エピナスチンは抗ヒスタミン薬で、ステロイドは含まれていません。
市販薬のアレジオン20と処方薬のエピナスチンは一緒に飲めますか?
どちらも有効成分は同じエピナスチン塩酸塩です。一緒に飲むと量が重なるため、併用は避けてください。
エピナスチンとオロパタジンは併用できますか?
エピナスチンとオロパタジンは、どちらも第2世代抗ヒスタミン薬です。同じ種類の薬を自己判断で併用することは避け、効果が足りない場合は医師に相談しましょう。
エピナスチンに関するよくある質問
エピナスチンは、1日1回の服用で、花粉症などのアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚のかゆみ、気管支喘息に効果が期待される第2世代抗ヒスタミン薬です。アレジオンは先発品の名前で、処方薬のエピナスチンはそのジェネリック医薬品にあたります。
副作用として眠気が出ることがあるため、服用中は車の運転などに注意が必要です。市販薬のアレジオン20などは、鼻のアレルギー症状に限って15才以上が使える薬で、処方薬とは使える範囲が異なります。
エピナスチンの強さや効果の感じ方には個人差があります。効かないと感じる場合や副作用が気になる場合は、自己判断で量を変えたりやめたりせず、医師や薬剤師に相談してください。
参照リンク
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KEGG MEDICUS:医療用医薬品 アレジオン錠10、アレジオン錠20
-
KEGG MEDICUS:商品一覧 エピナスチン塩酸塩
-
KEGG MEDICUS:一般用医薬品 アレジオン20
-
KEGG MEDICUS:医療用医薬品 アレロック錠2.5、アレロック錠5
-
KEGG MEDICUS:医療用医薬品 アレグラ錠30mg、アレグラ錠60mg
-
KEGG MEDICUS:医療用医薬品 ルパフィン錠10mg
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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA):医薬品副作用被害救済制度