ヒアレイン点眼液の効果・副作用は?かゆみ・しみる原因と市販のヒアレインSとの違いを解説
ドライアイや目の乾きで眼科を受診し、ヒアレイン点眼液を処方された。使い始めてから「なんとなく目がかゆい」「点眼するとしみる気がする」と感じて、副作用ではないかと不安になっていませんか。あるいは、これから使うにあたって、どんな副作用があるのか事前に知っておきたいという方もいらっしゃるでしょう。
また、この薬には市販のヒアレインSという製品や、0.1%と0.3%、ミニ点眼液といった複数の製剤があり、それぞれ使い方や注意点が異なります。
この記事では、ヒアレイン点眼液の副作用について添付文書と臨床試験のデータをもとに整理したうえで、症状別の対処法、市販のヒアレインSとの違い、コンタクトレンズの扱い、正しい点眼方法までを解説します。
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※注意事項
本記事は執筆時点で公開されている情報に基づく一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断や治療方針を示すものではありません。
薬の効果や副作用のあらわれ方には個人差があります。ここで紹介する内容が、すべての方に同じように当てはまるわけではありません。
ヒアレイン点眼液は医師の処方が必要な医療用医薬品です。使用の可否、点眼回数、他の目薬との併用、中止の判断については、必ず医師または薬剤師にご相談ください。気になる症状があらわれた場合も、自己判断で中止せずご相談ください。
薬価や販売区分、添付文書の記載内容は改訂されることがあります。最新の情報は、製造販売元の公式情報や医療機関でご確認ください。
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ヒアレイン点眼液とはどんな薬か
ヒアレイン点眼液は、参天製薬が製造販売する点眼薬です。有効成分は精製ヒアルロン酸ナトリウムで、1995年から医療用医薬品として使われてきました。
効能または効果は、次の疾患にともなう角結膜上皮障害とされています。
シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患
術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患
つまり、目の乾きを改善するだけでなく、角膜や結膜の表面にできた細かな傷の回復を助ける薬です。 手術のあとや、コンタクトレンズによって目の表面が荒れている場合にも処方されます。
作用の仕組み
ヒアルロン酸ナトリウムは、分子内に多くの水分子を保持することで、優れた保水性を示します。目の表面にとどまり、うるおいを保つ働きがあります。
さらに、角膜や結膜の上皮細胞の修復を促し、目の表面にできた傷の回復を助ける作用があります。
単に水分を補うだけでなく、傷ついた角膜の表面が修復されるのを助ける。これがヒアレイン点眼液の特徴です。
4つの製剤がある
ヒアレイン点眼液には、次の4製剤があります。
製剤 |
特徴 |
薬価 |
ヒアレイン点眼液0.1% |
通常はこの濃度から使用 |
192.9円(5mL1瓶) |
ヒアレイン点眼液0.3% |
重症疾患等で効果不十分の場合に使用 |
235.2円(5mL1瓶) |
ヒアレインミニ点眼液0.1% |
1回使い切りタイプ |
26.5円(0.4mL1個) |
ヒアレインミニ点眼液0.3% |
1回使い切りタイプ |
28.9円(0.4mL1個) |
薬価は執筆時点のものです。いずれも後発医薬品が存在します。
ミニ点眼液は保存剤を含有しないため、開封後は1回きりの使用とし、残液は廃棄します。ただし、保険診療上、ヒアレインミニ点眼液は、シェーグレン症候群またはスティーブンス・ジョンソン症候群に伴う角結膜上皮障害に使用した場合に限り算定できます。そのため、一般的なドライアイに対しては、通常、保険診療では使用されません 。
まずは、自分にヒアレイン点眼液が合っているのかどうか、お医者さんに確認するのが良いでしょう。
ヒアレイン点眼液の副作用一覧と発現率
ヒアレイン点眼液の副作用は、いずれも点眼した目の周囲にあらわれるものです。全身性の副作用は報告されていません。
頻度別の副作用一覧
頻度 |
症状 |
1〜5%未満 |
眼そう痒感(目のかゆみ) |
1%未満 |
眼刺激、眼脂(目やに)、結膜充血、眼異物感、眼瞼炎、結膜炎 |
頻度不明 |
びまん性表層角膜炎等の角膜障害、眼痛 |
この一覧は、ヒアレイン点眼液0.1%、0.3%、ヒアレインミニ点眼液0.1%、0.3%のいずれにも共通します。
臨床試験で報告された発現率
国内で実施された第III相試験では、ドライアイ等にともなう角結膜上皮障害の患者115例を対象に、人工涙液を少なくとも1週間点眼したあと、ヒアレイン0.1%またはグルタチオン点眼液を1日5回、両眼に4週間点眼しました。
その結果、ヒアレイン0.1%群の改善率は71.4%(40/56例)で、グルタチオン点眼液群の31.5%(17/54例)と比較して有意な改善が認められています。
副作用は、ヒアレイン群55例中1例(1.8%)に認められ、内容は「しみる」1例のみでした。
4週間の臨床試験において確認された副作用は一時的な刺激感のみでした。ただし、実際の使用にあたっては、頻度は低くとも注意が必要です。
禁忌と重い副作用
ヒアレイン点眼液には、使用できない特定の疾患は定められていません。ただし、成分に対するアレルギーがある場合などは、使用に注意が必要です。
頻度は不明ですが、角膜障害や眼痛があらわれることがあります。目の痛みや異物感、まぶしさなどが続く場合は、点眼を中止して眼科を受診してください。
点眼中に角膜の症状があらわれても、薬の副作用なのか、もともとの病気によるものなのかを自己判断で区別することは困難です。目の痛みや異物感、まぶしさなどが続く場合は、眼科を受診してください。
妊娠中・授乳中・小児への使用
次のような方は、使用にあたって注意が必要です。
妊婦または妊娠している可能性のある女性には、診断または治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する
授乳婦には、診断または治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討する
小児等を対象とした臨床試験は実施していない
妊娠中や授乳中の方、お子さんへの使用については、必ず医師に相談し、指示に従って使用してください。
なお、副作用については、事前にしっかりとお医者さんに確認することが重要です。
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【症状別】ヒアレイン点眼液の副作用の原因と対処法
副作用の頻度は高くありませんが、症状があらわれた場合、薬によるものかどうかを自己判断することは困難です。ここでは、報告されている症状について説明します。
目がかゆい
眼そう痒感は、ヒアレイン点眼液の副作用として最も高い頻度(1〜5%未満)で報告されています。
かゆみの原因は、薬の成分や添加物に対する反応だけではありません。もともとのドライアイやアレルギー性結膜炎によって生じている可能性もあります。
軽いかゆみが一時的にみられることがあります。ただし、かゆくても目をこすらないでください。角膜の表面を傷つけ、症状を悪化させることがあります。
かゆみが強い、まぶたの赤みや腫れをともなう、点眼のたびに必ず出るといった場合は、成分に対するアレルギー反応の可能性も否定できません。頻度1%未満として眼瞼炎(まぶたの炎症)や結膜炎も報告されています。点眼を続ける前に医師へ相談してください。
点眼するとしみる
眼刺激は1%未満の頻度で報告されています。臨床試験で唯一報告された副作用も「しみる」でした。
ヒアレイン点眼液は、目の表面が乾燥していたり傷ついていたりすると、点眼した際にしみることがあります。
点眼時の刺激感は、目の表面の乾燥や傷だけでなく、添加物への反応などによって生じる場合もあります。しみる感じが続く場合や、明確な痛みに変わったり日を追って強くなったりする場合は、自己判断せず眼科を受診してください。
目やに・充血・異物感
眼脂、結膜充血、眼異物感は、いずれも1%未満の頻度です。
異物感については、ドライアイの症状そのものとしてもよくみられます。薬を使う前から感じていたのか、使い始めてから出てきたのかを区別しておくと、診察の際に医師が判断しやすくなります。
目やには、清潔なティッシュやガーゼで押し当てるようにして拭き取ってください。ただし、黄色や緑色を帯びている、粘り気が強い、まぶたが開かないほど固まるといった場合は、細菌やウイルスによる感染症の可能性があります。この場合は自己判断で点眼を続けず、眼科を受診してください。
充血も、薬による一時的なものと、感染や炎症によるものを見分けることはできません。日を追って強くなる、片目だけ極端に赤い、痛みをともなうといった場合は受診してください。
目の痛み・視界の異常
眼痛は頻度不明として記載されています。びまん性表層角膜炎等の角膜障害も同様です。
角膜の表面に炎症が広がると、痛み、まぶしさ、視界のかすみといった症状があらわれることがあります。これらが同時に出ている場合、あるいは視力そのものが落ちてきたと感じる場合は、点眼を続けずに早めに眼科を受診してください。
なお、点眼した直後に一時的に視界がぼやけるのは、薬液が涙の層と混ざるためで、数分で元に戻るのが通常です。この間の車の運転や細かい作業は避けてください。
ただし、ヒアレイン点眼液を使って自分の場合に副作用が出るかでないかは、実際にやってみるまでは分からない面があります。
その意味では、処方してもらった後に、手軽にすぐに相談しやすいクリニックを選ぶのが望ましいと言えます。
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といった特徴があるため「副作用かな」と思った時に、手軽に相談しやすい点が便利であると言えます。
様子を見てよい症状と、すぐに受診すべき症状
次は一般的な考え方です。最終的な判断は診察を受けなければできません。迷ったときは、眼科を受診してください。
経過をみることの多い症状
軽いかゆみが一時的にあるが、日常生活に支障がない
点眼した直後にしみるが、しばらくで治まる
点眼直後に少し視界がぼやけるが、数分で元に戻る
軽い異物感があるが、使い始めからしだいに慣れてきている
これらの症状でも、点眼を始めて数週間たっても変化がない、あるいは日を追って強くなっていく場合は、次の診察を待たずに相談してください。
点眼を続けず、早めに受診したほうがよい症状
目の痛みが強い、または目を開けていられないほどつらい
急に視力が落ちた、視界のかすみが続く
光がまぶしくて目を開けられない
黄色や緑色を帯びた目やにが出る、粘り気が強い
まぶたが赤く腫れる、強いかゆみをともなう
白目の赤みが日を追って強くなる、または片目だけ極端に赤い
皮膚に発疹や発赤があらわれた
とくに、急な視力低下やはげしい目の痛みは、自己判断で対処してよい症状ではありません。角膜感染症など、別の病気が起きている可能性があります。
自己判断で中止しないでください
副作用が気になったとき、まず点眼をやめてしまう方は少なくありません。しかし、ヒアレイン点眼液は角膜や結膜の表面の障害を治療する薬です。中断すれば、傷の修復が途中で止まってしまいます。
一方で、症状によっては点眼の中止や変更が必要になることもあります。その判断は、目の状態を診察したうえで眼科医が行います。自己判断で中止したり回数を減らしたりせず、相談してください。
市販のヒアレインSと処方薬のヒアレイン点眼液の違い
ドラッグストアで「ヒアレインS」という目薬を見かけた方も多いはずです。処方薬と同じ名前で、同じ成分。では、通院せずに市販薬で代用できるのでしょうか。
すでに眼科でドライアイや角結膜上皮障害の診断を受けている方は、市販のヒアレインSで代用することはできません。ヒアレインSの注意書きには、ドライアイなどの診断を受けた人は使用しないことと明記されているためです。
成分は同じ、位置づけが違う
ヒアレインSは、医療用医薬品のヒアレイン点眼液0.1%をもとに開発されたスイッチOTC医薬品(医療機関で処方されていた薬の一部が、処方箋なしに購入できるようになった一般用医薬品 )です。2020年9月に発売され、有効成分の精製ヒアルロン酸ナトリウムを医療用と同じ0.1%の濃度で配合しています。日本で初めて、この成分をOTC医薬品として配合した点眼薬でした。
発売当初は要指導医薬品として薬剤師の対面販売に限られていましたが、その後、第二類医薬品への移行が了承され、現在は第二類医薬品として販売されています。
用法用量も、1回1滴、1日5〜6回点眼で共通しています。
ヒアレインSがドライアイに使えないのはなぜ?
ヒアレインSでは、次の診断を受けている方は使用できません。
ドライアイ
シェーグレン症候群
スティーブンス・ジョンソン症候群
角膜感染症
また、本剤または本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人、急な視力低下やはげしい目の痛みがある人も、使用してはならないとされています。
一方、処方薬のヒアレイン点眼液は、これらの疾患に伴う角結膜上皮障害の治療にも使用されます。同じ成分を含みますが、処方薬と市販薬では使用できる対象や目的が異なります。
なぜかというと、ヒアレインSの効能または効果は、目の乾き、異物感、疲れ、かすみ、コンタクトレンズ装着時の不快感の緩和にとどまるからです。一時的な不快症状をやわらげる目的の製品であり、診断のついた病気を治療するものではありません。
ドライアイと診断されている方が市販薬だけで対処すると、必要な治療が遅れる可能性があります。自己判断でヒアレインSを使用せず、眼科医に相談してください。
ヒアレインSの使用上の注意
ヒアレインSを使う場合も、いくつかの制限があります。
緑内障の診断を受けた人は、使用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談することとされています。医師の治療を受けている人、薬でアレルギー症状を起こしたことがある人も同様です。
また、口や鼻の乾燥がある場合は、シェーグレン症候群などが背景にある可能性があります。高熱、唇のただれ、のどの痛み、広範囲の発疹や発赤がある場合は、スティーブンス・ジョンソン症候群などの可能性もあるため、ヒアレインSを使用せず、医療機関を受診してください。
使用後に皮膚の発疹・発赤やかゆみ、目の充血、かゆみ、はれ、痛み、刺激感、異物感、目やにがあらわれた場合は、副作用の可能性があるため直ちに使用を中止し、医師に相談してください。
さらに、用法用量に従って1週間くらい使用しても症状がよくならない場合や、症状の改善が見られても2週間を超えて使用する場合は、医師または薬剤師 に相談することとされています。市販薬を自己判断で漫然と使い続けることは避けましょう。
もしも、医師に相談せずに自己判断でドラッグストアの「ヒアレインS」を使っている場合は、できるだけ早くお医者さんに相談しましょう。今からでも遅くはありません。
DMMオンラインクリニックなら、24時間365日(年末年始を除く)対応しています。本格的な病気の可能性を見落とす前に、副作用で苦しむ前に、スマホでサッと相談しておくことが賢明です。
コンタクトレンズをしたまま使える?
ヒアレイン点眼液は、コンタクトレンズ装用などによる角結膜上皮障害にも使用されます。コンタクトレンズによって目の表面に傷や炎症が生じている場合に、処方されることがあります。
処方薬のヒアレイン点眼液の場合
ヒアレインミニ点眼液は保存剤を含まない1回使い切りタイプです。開封後はすぐに使用し、残った薬液は廃棄してください。
装用したまま点眼してよいかどうかは、自己判断せず、医師または薬剤師に確認してください。使用しているコンタクトレンズの種類によって、対応が異なる場合があります。
コンタクトレンズの装用は、目の表面への負担を増やすことがあります。角結膜上皮障害の治療中は、装用時間を短くする、眼鏡を併用する、症状が強い時期は装用を控えるなどの対応が必要になる場合があります。
市販のヒアレインSの場合
ヒアレインSは、カラーコンタクトレンズを除くすべてのコンタクトレンズの装着中に使用できるとされています。ソフト、O2、ハード、使い捨てのいずれにも対応します。コンタクトレンズを装着していない方も使用できます。
一方で、用法に関する注意として、カラーコンタクトレンズの装着時は使用しないでくださいと明記されています。
なお、ヒアレインSの効能には、ソフトコンタクトレンズまたはハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感の緩和が含まれています。
処方薬と市販薬では、使用方法や注意点が異なる場合があります。処方されたヒアレイン点眼液には、市販のヒアレインSの説明をそのまま当てはめないようにしてください。
ヒアレイン点眼液の正しい使い方
副作用の頻度が低い薬であっても、点眼の仕方を誤れば、目の表面に負担をかけたり、薬液が汚染されたりします。
用法用量
1回1滴、1日5〜6回点眼し、症状により適宜増減します。通常は0.1%製剤を投与し、重症疾患等で効果不十分の場合には0.3%製剤を投与します。
0.3%は0.1%より粘度が高く、目の表面にとどまりやすい製剤です。症状や目の状態に応じて、0.1%で効果が不十分な場合に0.3%への変更が検討されることがあります。
正しい点眼手順
薬を受け取る際に患者へ説明すべき事項として、次の内容が挙げられています。
薬液が汚染されるのを防ぐため、点眼のときに容器の先端が直接目に触れないよう注意する
他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上の間隔をあけてから点眼する
点眼は、次の手順で行います。
1. 石けんと流水で手をよく洗う
2. 下まぶたを軽く下にひき、点眼する。このとき容器の先がまぶたやまつ毛、目に触れないようにする
3. 点眼後はまばたきをせず、そのまましばらく(1〜5分)まぶたを閉じる
4. あふれた液は、清潔なガーゼやティッシュで軽く拭き取る
点眼を忘れたことに気づいたときは、気づいた時点で1回分を点眼してください。ただし、次に点眼する時間が近い場合には点眼せず、次の通常の時間に1回分を点眼します。2回分を一度に点眼してはいけません。誤って多く点眼した場合は、医師または薬剤師に相談してください。
ミニ点眼液を使う場合の注意
ヒアレインミニ点眼液は、1回使い切りタイプの製剤です。通常のヒアレイン点眼液とは扱いが異なります。
使用の際は、開封時の容器破片除去のため、最初の1〜2滴は点眼せずに捨てる
保存剤を含有しないため、開封後は1回きりの使用とし、残液は廃棄する
アルミピロー包装を開封したあとは、添付の投薬袋に入れて室温で保存し、6ヵ月以内に使用する
残った薬液を取っておくと 細菌が繁殖するおそれがあります。1本ずつ使い切ってください。
保管方法
ヒアレイン点眼液は室温保存です。直射日光の当たる場所や、高温になる車内には置かないでください。小児の手の届かない場所に保管し、使用期限を過ぎたものは使用しないでください。他の人と共用しないでください。
ジクアス点眼液など他の目薬との併用
ドライアイの治療では、ヒアレイン点眼液とジクアス点眼液が同時に処方されることがあります。ヒアレイン点眼液が目の表面の水分を保つのに対し、ジクアス点眼液は結膜に作用し、水分やムチンの分泌を促します。 目的が異なるため、組み合わせて処方されることがあります。
他の点眼薬を併用する場合は、少なくとも5分以上の間隔をあけて点眼してください。
使用する順番は、点眼薬の種類や粘度、目の状態によって異なります。順番と間隔については、医師または薬剤師に確認してください。
市販の目薬を自己判断で追加することも避けてください。処方された目薬と成分が重なったり、含まれる添加物が目の負担になったりする可能性があります。
ヒアレイン点眼液に関するよくある質問
ヒアレイン点眼液は市販で買えますか?
処方薬のヒアレイン点眼液は、薬局やドラッグストアで購入できません。医師の診察を受け、処方してもらう必要があります。
同じ成分を含む市販薬としてヒアレインSがありますが、対象となる症状が異なります。ドライアイと診断されている方は、ヒアレインSを使用しないでくださいと明記されています。
0.1%と0.3%はどう違いますか?
有効成分の濃度が異なります。通常は0.1%製剤を使用し、重症疾患等で効果が不十分な場合に0.3%製剤を使用します。
どちらを使うかは、目の状態をふまえて医師が判断します。
ジェネリックはありますか?
ヒアレイン点眼液0.1%、0.3%のいずれにも後発医薬品があります。精製ヒアルロン酸ナトリウムを有効成分とする点眼液が、複数の企業から販売されています。
後発医薬品は、有効成分と規格が同じであることを前提に承認されています。ただし、添加物の構成や容器の形状は製品によって異なる場合があります。しみる感じなど、添加物が関係する可能性のある症状が気になる場合は、切り替えの際にその旨を医師や薬剤師に伝えてください。
長期間使い続けても大丈夫ですか?
使用できる期間に決まりはなく、症状に応じて長期間継続して使用されることもあります。
漫然と使用せず、定期的に診察を受け、目の状態を確認しながら継続してください。なお、市販のヒアレインSは、2週間を超えて使用する場合、医師または薬剤師への相談が必要です。
子どもに使えますか?
小児等を対象とした臨床試験は実施されていません。使用の可否は医師が判断します。自己判断で大人用に処方された薬を使わせないでください。
目薬を顔や肌に塗ってもよいですか?
点眼用にのみ使用してください。ヒアレイン点眼液は目に使用する医薬品として承認されたものであり、肌への使用は想定されていません。
まとめ ヒアレイン点眼液の副作用と安全に使うためのポイント
ヒアレイン点眼液の副作用として最も多いのは目のかゆみですが、それでも1〜5%未満の頻度です。眼刺激、目やに、結膜充血、眼異物感、眼瞼炎、結膜炎はいずれも1%未満で、比較的安全性の高い点眼薬と考えられます。
一方、頻度不明の副作用として、びまん性表層角膜炎などの角膜障害や眼痛が報告されています。強い痛み、急な視力低下、まぶしさ、続く視界のかすみがある場合は、点眼を中止して早めに眼科を受診してください。
市販のヒアレインSとの違いにも注意が必要です。成分は同じでも、ヒアレインSは、ドライアイ、シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、角膜感染症と診断された方は使用しないこととされています。これらの診断を受けている方は、市販薬で代用せず、眼科医に相談してください。
点眼は1回1滴、1日5〜6回が基本です。他の目薬を使用する場合は5分以上あけ、容器の先端が目やまつ毛に触れないよう注意してください。ミニ点眼液は、開封後すぐに使用し、残った薬液は廃棄します。正しい方法で使用することで、汚染や誤った使用によるトラブルを防ぎやすくなります。不安な点があれば、医師または薬剤師に相談してください。
参照リンク
-
ヒアレイン点眼液0.1% くすりのしおり(くすりの適正使用協議会)
-
ヒアレイン点眼液0.1%・0.3%、ヒアレインミニ点眼液 KEGG MEDICUS 医療用医薬品情報
-
ヒアレイン点眼液 添付文書(日本医薬情報センター)
-
ヒアレインS KEGG MEDICUS 一般用医薬品情]
-
ヒアレインS 製品情報(参天製薬)
-
医薬品副作用被害救済制度(医薬品医療機器総合機構)