AGA治療薬とは?効果や副作用・向いている人の特徴を解説

AGA治療薬には,さまざまなものがあります。このようななかで、どの薬が自分に向いているか気になる方がいるのではないでしょうか。


また、薬の効果や副作用について詳しく知りたい方もいるでしょう。


本記事では、AGA治療薬の種類ごとの特徴を解説します。具体的な効能や注意事項を知り、自分に合う薬を見つけましょう。


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【目次】

AGAとは AGAを発症する原因 食生活の乱れ ストレス 運動不足 飲酒 喫煙 睡眠不足 誤ったヘアケア 遺伝 AGA治療に用いられる治療薬について フィナステリドの特徴 フィナステリドの臨床試験報告 フィナステリドの副作用 フィナステリドの禁忌 フィナステリドの注意事項 デュタステリドの特徴 デュタステリドの臨床試験報告 デュタステリドの副作用 デュタステリドの禁忌 デュタステリドの注意事項 ミノキシジル内服薬の特徴 ミノキシジルタブレットの臨床試験報告 ミノキシジル内服薬の副作用 ミノキシジル内服薬の禁忌 ミノキシジル内服薬の注意事項 ミノキシジル外用薬の特徴 ミノキシジル外用薬の臨床試験報告 ミノキシジル外用薬の副作用 ミノキシジル外用薬の禁忌 ミノキシジル外用薬の注意事項 AGA治療薬を選ぶときのポイント 抜け毛を防ぐ「守りの治療薬」を選ぶ 発毛効果が期待できる「攻めの治療薬」を選ぶ 副作用を踏まえて体質に合う薬を選ぶ 価格帯を踏まえて薬を選ぶ AGA予防のためにやるべきこと 栄養バランスの良い食事を心がける ストレスを発散させる 適度に運動する 過度に飲酒しない 禁煙する 十分な睡眠時間を確保する 適切なヘアケアを心がける AGA治療に関するよくある質問 フィナステリドとミノキシジルにおける効果の違いはなんですか? デュタステリドとミノキシジルにおける効果の違いはなんですか? ミノキシジル外用薬とミノキシジル内服薬の違いはなんですか? AGA治療薬の効果はどのくらいで実感できますか? AGA治療薬を使用し続けることで必ず効果が得られますか? AGA治療薬を安く購入する方法はありますか? AGA治療をやめるとどうなりますか? AGA治療を一度やめて再開しても以前のような効果が期待できますか? AGA治療薬の服用をやめたらどのくらいで元に戻りますか? AGAを発症したら最終的にどうなりますか? AGAは完治しますか? AGAは自力で治せるのでしょうか? 自己都合でAGA治療の間隔を空けても問題ないですか? AGA治療をやめたあとに髪が自然回復することはありますか? AGAは生涯続けるべきですか? 自分がAGAかどうかわからない場合はどうしたらいいですか? AGA治療を受けるクリニックの選び方はありますか? AGA治療薬の発毛効果を確認する方法はありますか? AGA治療薬を使用すると初期脱毛は絶対に起こりますか? ミノキシジル外用薬や内服薬だけで薄毛は改善できますか? AGAが改善する前兆はありますか? AGA治療薬の費用を抑えるコツはありますか? AGA治療を受ける場合はどのような順序になりますか? AGA治療薬はガイドラインでどのような評価になっていますか? AGA治療薬は女性の薄毛にも効果がありますか? ミノキシジルは高血圧の方でも使えますか? インターネットで購入した個人輸入品のAGA治療薬を使用しても問題ありませんか? AGA治療薬を処方してもらうためには何科を受診したらいいですか? AGA治療の副作用にはどのようなものが含まれますか? AGA治療薬の副作用を抑えるためにはどのような方法がありますか? AGA治療薬は保険適用されますか? 薄毛治療のうち保険適用になるケースはありますか? AGA治療薬の減薬は可能ですか? AGA治療薬の減薬はどのタイミングで検討したらいいですか? AGA治療は対面診療とオンライン診療のどちらがおすすめですか? AGA治療薬以外の治療方法はありますか? 自分に合うAGA治療薬を選び、薄毛の改善を目指そう ミノキシジル内服薬の未承認医薬品等に関する注意事項 未承認医薬品等 入手経路等 国内の承認医薬品等の有無 諸外国における安全性等に係る情報 医薬品副作用被害救済制度について

AGAとは

男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia:AGA)は、思春期以降に発症する進行性の脱毛症です。前頭部や頭頂部などの髪が薄くなり、地肌が透けて見えるようになるのが特徴です。


AGAの主な原因は、男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼと呼ばれる酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることです。


DHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、毛母細胞の働きを抑制し、髪の成長期を短縮させ、細く短い毛髪が増える「軟毛化」を引き起こします。


最終的には毛包が萎縮し、髪の毛がほとんど生えてこなくなります。

AGAを発症する原因

AGAを発症する方には、さまざまな原因があります。当てはまるものがないか確認しましょう。

食生活の乱れ

脂肪分の多い食品や高カロリーな食材を食べすぎると、血液中のコレステロールが増加し、血流が悪くなります。


血流が悪化すると髪の成長に必要なタンパク質やミネラル、ビタミンといった栄養素の補給が困難になり、髪の毛の成長が阻害されます。


また、肉などの動物性食品が中心になると男性ホルモンや皮脂の分泌を促進し、AGAの進行を助長します。そのため、食べすぎないように心がけることが大切です。

ストレス

ストレスがたまると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、血管が収縮します。その結果、頭皮への血流が悪くなり、髪の成長に必要な栄養素が行き渡らなくなります。


最終的には髪の毛の成長が妨げられ、AGAが進行する原因となります。

運動不足

運動不足になると、血行不良になり、頭皮に栄養素が行き届きにくくなる可能性があります。


また、ホルモンバランスが乱れ、ジヒドロテストステロンが増加し、AGAのリスクが高まる可能性もあります。

飲酒

アルコールは「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質に変化し、AGAの原因のひとつであるジヒドロテストステロンを増加させます。


また、アルコールを摂取すると、「メチオニン」や「システイン」と呼ばれるアミノ酸を大量に消費します。


アミノ酸は、髪の毛の発育に必要なタンパク質である「ケラチン」を生成するために重要な栄養素です。


そのため、アミノ酸が不足すると髪の毛が健康的に育たなくなり、AGAの進行を助長する可能性があります。

喫煙

喫煙をすると、たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させます。


また、発毛に必要なミネラルやビタミンなどの栄養素を大量に消費してしまうため、毛髪に十分な栄養が行き届かなくなり、成長を妨げる原因になります。

睡眠不足

睡眠不足になると髪の成長に必要な成長ホルモンが分泌されにくくなり、頭皮の血流の悪化にもつながるため、AGAを助長する原因になります。


特に成長ホルモンは22〜2時の間に分泌されると考えられており、この時間帯に良質な睡眠ができないと、脱毛や抜け毛の原因になるとされています。

誤ったヘアケア

ヘアケアの方法を誤ると、血流が悪くなり、髪の毛の成長に必要な栄養が供給されにくくなります。


たとえば、シャンプーを極端に繰り返すと、必要な皮脂が取り除かれてしまいます。その結果、足りなくなった皮脂を補うために過剰に分泌するようになり、頭皮環境が乱れることがあるでしょう。


また、過度な頭皮マッサージを続けると、摩擦が生じて髪の毛が抜け落ちる原因にもなります。

遺伝

親族にAGAを発症している方がいる場合、薄毛が遺伝し、AGAになる可能性が高いと考えられています。


特に母方の祖父や、母方の祖父と曽祖父の両方が薄毛の場合、高確率でAGAを発症するとされています。


薄毛かどうか不安に感じる方は、親族でAGAを発症している方がいないかを確認してみてください。

AGA治療に用いられる治療薬について

AGA治療薬には、内服薬と外用薬の2種類があり、クリニックでは主に次の4つが用いられています。


  • フィナステリド

  • デュタステリド

  • ミノキシジル内服薬

  • ミノキシジル外用薬


クリニックを受診する前に、それぞれの薬の特徴を把握しておくことで、どの薬が自分に向いているか理解しやすくなります。


各AGA治療薬の特徴は次のとおりです。

フィナステリドの特徴

フィナステリドは、毛母細胞の働きを抑制し、髪の毛の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する内服薬です。


特に額の生え際や頭頂部に存在する5α還元酵素2型を阻害し、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できます。


日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(男性型脱毛症にはフィナステリド内服をおこなうよう強く勧める)です。


フィナステリドのみで薄毛の改善が期待できない場合、医師の判断のもとミノキシジル内服薬もしくはミノキシジル外用薬と併用し、発毛を促進することもあります。

フィナステリドの臨床試験報告

24歳から50歳の男性型脱毛症患者414例を対象とした48週間のプラセボ対照二重盲検比較試験では、フィナステリド投与群(0.2mg/日および1mg/日)はプラセボ群と比較して頭頂部の毛髪量において有意な改善を示しました。


投与前と比べ、0.2mg投与群で54.2%(71/131例)、1mg投与群で58.3%(77/132例)の改善率がみられました。


プラセボ群の改善率が5.9%(8/135例)であったことから、フィナステリドには頭頂部の薄毛の改善効果が期待できることがわかっています。

フィナステリドの副作用

フィナステリドの副作用は次のとおりです。



1〜5%未満

1%未満

頻度不明

生殖器

リビドー減退

勃起機能不全、射精障害、精液量減少

睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常など)

肝臓



AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇

その他



乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい


上記以外にも、重大な副作用として肝機能障害(頻度不明)が想定されています。

フィナステリドの禁忌

フィナステリドは、次の方には服用できません。


  • フィナステリドの成分に対し過敏症の既往歴がある方

  • 妊婦

  • 妊娠している可能性のある女性

  • 授乳中の女性

フィナステリドの注意事項

フィナステリドの特定の背景を有する患者に関する注意事項は次のとおりです。


特定の背景を有する患者に関する注意

概要

うつ病、うつ状態またはその既往歴、自殺念慮もしくは自殺企図の既往歴を有する患者

フィナステリドとの因果関係は明らかではないが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されている。

肝機能障害のある患者

フィナステリドは主に肝臓で代謝される。肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。

妊婦

妊婦または妊娠している可能性のある女性に投与してはいけない。

授乳婦

ない. フィナステリドが乳汁中に移行するかが不明のため、授乳婦を含む女性には投与してはいけない。

小児など

小児などを対象とした臨床試験は実施していないため、子どもに投与してはいけない。

高齢者

前立腺肥大症患者を対象にした臨床試験(フィナステリド5mg)では、高齢者と非高齢者において副作用の発現割合に明らかな差は認められていないが、高齢者における有効性は確立していない。一般的に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること。

デュタステリドの特徴

デュタステリドは、フィナステリドと同様にDHTの生成を抑える5α還元酵素を阻害する内服薬です。


5α還元酵素を阻害することで頭皮中のDHT濃度を低下させ、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できます。


デュタステリドは2型の5α還元酵素に加え、側頭部と後頭部に存在する5α還元酵素1型を阻害するため、フィナステリドよりも広範囲の薄毛に対する改善効果が見込めます。


日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(男性型脱毛症にはデュタステリド内服をおこなうよう強く勧める)です。


デュタステリドのみで薄毛の改善が期待できない場合、医師の判断のもとミノキシジル内服薬もしくはミノキシジル外用薬と併用し、発毛を促進することもあります。

デュタステリドの臨床試験報告

20〜50歳の男性型脱毛症患者917例(日本人200例)を対象として、デュタステリド(0.02mg、0.1mg、0.5mg)、フィナステリド1mg、プラセボを1日1回投与し、24週間の経過を比較するプラセボ対照二重盲検比較試験によると、毛の数の増加や太さといった観点でも、デュタステリドの優位性が認められました。


頭頂部の直径2.54cm内における非軟毛(直径30μm以上)の数の変化は、デュタステリド0.1mgを投与した場合63本の増加、0.5mgを投与した場合は89.6本の増加が報告されました。


一方で、フィナステリド1mgを投与した場合は56.5本の増加、プラセボは4.9本の減少となっています。


髪の太さの場合も、同様に直径2.54cm円内における非軟毛の太さの合計はデュタステリド0.1mgの場合は3.9、0.5mgにおいて5.8の増加が認められました。


一方で、フィナステリド1mgの場合は4の増加、プラセボは0.9の減少でした。


20〜50歳のAGA患者120例を対象とした日本国内の長期投与試験では、デュタステリド0.5mgを1日1回、52週にわたって投与し続けました。


頭頂部分の直径2.54cm円内における非軟毛(直径30μm以上)の数は、26週時点では87.3本、52週時点では68.1本の増加が報告されています。


また、60μm以上の硬毛の数は26週時点では60.8本、52週時点では76.9本増加しています。


このことから、毛髪の増加数は52週時点では落ちてしまうものの、健康な硬毛の数がより増加することがわかりました。

デュタステリドの副作用

デュタステリドの副作用は次のとおりです。



1%以上

1%未満

頻度不明

過敏症


発疹

蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性むくみ、血管性むくみ

精神神経系


頭痛、抑うつ気分

浮動性めまい、味覚異常

生殖系および乳房障害

性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)

乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)

精巣痛、精巣腫脹

皮膚



脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症

消化器


腹部不快感

腹痛、下痢

その他



倦怠感、血中CK増加


上記以外にも、重大な副作用として黄疸や肝機能障害(いずれも頻度不明)が想定されています。

デュタステリドの禁忌

デュタステリドの禁忌は次のとおりです。


  • デュタステリドの成分および他の5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴がある方

  • 女性

  • 小児など

  • 重度の肝機能障害のある患者


上記に該当する方は、デュタステリドを服用できません。

デュタステリドの注意事項

デュタステリドの特定の背景を有する患者に関する注意事項は次のとおりです。


特定の背景を有する患者に関する注意

概要

重度の肝機能障害がある患者

デュタステリドは主に肝臓で代謝され、血中濃度が上昇するおそれがあるため、投与してはいけない。

肝機能障害のある患者(重度の肝機能障害のある患者を除く)

肝機能障害のある患者に投与した場合の薬物動態は検討されていない。

妊婦

ラットおよびウサギにデュタステリドを経口投与した結果、雄胎児の外生殖器の雌性化がみられた。また、血中ジヒドロテストステロンが低下し、男子胎児の外生殖器の発達を阻害する可能性が示唆されたため、妊婦を含む女性には投与してはいけない。

授乳婦

デュタステリドが乳汁中に移行するかが不明のため、授乳婦を含む女性には投与してはいけない。

小児など

小児などを対象とした有効性および安全性を指標とした臨床試験は実施していないため、子どもに投与してはいけない。

CYP3A4阻害作用(--+肝臓で薬を分解する酵素)を有する薬剤(リトナビルなど)を服用している方

CYP3A4阻害作用を有する薬剤を併用すると、デュタステリドの血中濃度が上昇し、代謝が阻害される可能性があるため、併用してはいけない。

ミノキシジル内服薬の特徴

ミノキシジル内服薬は、ヘアサイクルを正常化する作用が期待できる内服薬です。服用すると毛細血管が拡張して頭皮の血流が良くなり、栄養供給が促され、毛根の活性化につながります。


ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ち、再び生えるまでの一連のサイクルです。ヘアサイクルは、以下の流れで繰り返されます。


  • 成長期:2〜6年間

  • 退行期:2〜3週間

  • 休止期:3〜4ヶ月

ミノキシジル内服薬に含まれるミノキシジルに期待される効果は、次のとおりです。



休止期から初期成長期への移行促進作用

初期成長期から後期成長期への移行促進および維持作用

毛髪

新しい髪の毛の発毛を促進させる。

毛髪の成長を促進させる。

毛包(毛を産生する組織)

休止期の毛包に作用し、活性化させる。

小さくなった毛包を大きく深く成長させる。


ミノキシジル内服薬は厚生労働省に認可されていません。また、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はD(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)です。


しかし、国内未承認薬ではあるものの、医療機関から処方された錠剤を服用することは違法ではありません。


医師の判断のもと、継続的な服用をすることで薄毛の改善が目指せると考えられています。


ミノキシジ内服薬だけで薄毛の改善効果が見込めない場合、医師の判断のもと、フィナステリドもしくはデュタステリドと併用するケースがあります。

ミノキシジルタブレットの臨床試験報告

24〜59歳のAGAタイプⅢ頭頂部〜Vの男性30名を対象に経口ミノキシジル5mgを1日1回投与し、24週間治療した試験によると、総毛髪数が12週目で26本、24週目で35本が有意に増加したことが報告されています。


また、頭頂部の写真評価では、患者の43%が優れた改善を示し、前頭部でも有意な反応が示されました。


参考

ミノキシジル内服薬の副作用

ミノキシジル内服薬の副作用は次のとおりです。


  • 初期脱毛

  • 動悸・息切れ

  • かゆみ

  • 湿疹

  • むくみ

  • 多毛症

  • 肝機能障害

ミノキシジル内服薬の禁忌

ミノキシジル内服薬は次の方には服用できません。


  • 未成年の方

  • 高齢の方

  • 高血圧・低血圧の方

  • 心疾患のある方

  • 循環器系に持病のある方

  • 腎臓や肝臓に重度の異常がある方

  • 妊娠中・授乳中の方

ミノキシジル内服薬の注意事項

ミノキシジル内服薬には血管拡張作用があり、血圧の低下や心拍数の増加が生じるケースがあります。


血圧が高く、降圧剤を服用している方の場合、血圧を下げる作用が強く出てしまい、動悸やめまい、頭痛などの副作用が起こることもあります。使用前に医師へ相談し、併用してはいけない薬を確認しておきましょう。


また、ミノキシジル内服薬は、厚生労働省に認可された薬剤ではないため、添付文書が存在しません。


使用する前に医師から服用方法や使用上の注意事項などの説明を聞き、正しく使えるように準備しておくことが大切です。

ミノキシジル外用薬の特徴

ミノキシジル外用薬は毛包を活性化させ、ヘアサイクルにおける休止期から成長期への移行を促進し、発毛を促す薬です。


ヘアサイクルは、次の流れで繰り返されます。


  • 成長期:2〜6年間

  • 退行期:2〜3週間

  • 休止期:3〜4ヶ月


ミノキシジル外用薬に含まれるミノキシジルに期待される効果は、次のとおりです。



休止期から初期成長期への移行促進作用

初期成長期から後期成長期への移行促進および維持作用

毛髪

新しい髪の毛の発毛を促進させる。

毛髪の成長を促進させる。

毛包(毛を産生する組織)

休止期の毛包に作用し、活性化させる。

小さくなった毛包を大きく深く成長させる。


ミノキシジル外用薬は厚生労働省に認可されており、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)です。


ミノキシジル外用薬だけで薄毛の改善効果が期待できない場合、医師の判断のもと、フィナステリドもしくはデュタステリドと併用するケースがあります。


参考

ミノキシジル外用薬の臨床試験報告

924名の男性被験者を対象とし、2%ミノキシジル液を使った試験によると、2%ミノキシジル群とプラセボ群に分けて24週間観察した結果、2%ミノキシジル群はプラセボ群に比べて脱毛部の総毛髪数がベースラインより平均で20.90本(95%信頼区間9.07~32.74)有意に増加したことが報告されました。


393名の男性被験者を対象とし、2%および5%ミノキシジル液、プラセボ群を比較した試験(観察期間48週まで)では、脱毛部1cm²内の非軟毛数のベースラインからの増加は、プラセボ群が平均3.9本、2%ミノキシジル群が平均12.7本、5%ミノキシジル群が平均18.6本でした。5%ミノキシジル群では、他の2群と比較すると有意に(対プラセボp<0.001、対2%p=0.025)増加したことが報告されています。


352名の男性被験者を対象とし、フォーム(泡)型5%ミノキシジルとプラセボ群を比較した試験(観察期間16週まで)では、脱毛部1cm²内の毛髪数のベースラインからの増加は、プラセボ群が平均4.7本だったのに対し、フォーム(泡)型5%ミノキシジルは平均20.9本であり、有意(p<0.0001)に増加したことが報告されています。


300名の男性被験者を対象とし、1%および5%ミノキシジル液を比較した試験(観察期間24週まで)によると、脱毛部1cm²内の非軟毛数のベースラインからの増加は1%ミノキシジル群が平均21.2本、5%ミノキシジル群が平均26.4本であり、5%ミノキシジル使用群で有意(p=0.02)に増加したと報告されました。


参考

ミノキシジル外用薬の副作用

ミノキシジル外用薬の副作用は次のとおりです。


関係部位

症状

皮膚

頭皮の発疹・発赤(頭皮以外にあらわれることもある)、かゆみ、かぶれ、フケ、使用部位の熱感など

精神神経系

頭痛、気が遠くなる、めまい

循環器

胸の痛み、心拍が速くなる

代謝系

原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ

参考

ミノキシジル外用薬の禁忌

ミノキシジル外用薬の禁忌は次のとおりです。


  • ミノキシジル外用薬またはミノキシジル外用薬の成分によってアレルギー症状を起こしたことがある方

  • 未成年者(20歳未満)

  • 壮年性脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛など)の方、原因のわからない脱毛症の方

  • 急激に脱毛したり、髪が斑状に抜けたりしている方


上記に該当する方は、ミノキシジル外用薬を使用できません。


参考

ミノキシジル外用薬の注意事項

ミノキシジル外用薬の特定の背景を有する患者に関する注意事項は次のとおりです。


特定の背景を有する患者に関する注意

概要

今までに薬や化粧品などでアレルギー症状を起こしたことがある方

たとえば、発赤や発疹、かぶれやかゆみなどを起こしたことがある方は副作用が起こる可能性がある。

高血圧の方、低血圧の方

ミノキシジル外用薬が血圧に影響を及ぼす可能性がある。

心臓または腎臓に障害がある方

ミノキシジル外用薬が心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性がある。

むくみがある方

むくみを増強させる可能性がある。

家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症患者がいない方

壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられている。

高齢者(65歳以上)

一般的に高齢者では好ましくない症状が起こりやすい。

甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)のある方

甲状腺疾患による脱毛の可能性がある。


参考

AGA治療薬を選ぶときのポイント

AGA治療薬を選ぶ際は、次のポイントを踏まえて判断することが大切です。医師のアドバイスのもと、自分に合う薬を選びましょう。

抜け毛を防ぐ「守りの治療薬」を選ぶ

「以前よりも抜け毛が気になる」「明らかに以前よりも毛量が減った」といった方は、守りの治療薬であるフィナステリドやデュタステリドから始めるのがおすすめです。


薄毛の進行を抑えるためにも、まずはジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害することが大切です。

発毛効果が期待できる「攻めの治療薬」を選ぶ

フィナステリドやデュタステリドだけでは効果が見込めない場合や、発毛効果もしっかり実感したい場合は、ミノキシジルの併用を検討してみてください。


ミノキシジルが含まれるAGA治療薬には、外用薬と内服薬の2種類があります。次の違いを踏まえ、医師の判断のもと、どちらを使用するか決めましょう。



ミノキシジル外用薬

ミノキシジル内服薬

投与方法

頭皮に塗る

錠剤を服用する

体への影響

局所的に影響が起こる

全身に影響が起こる

主な副作用

かぶれやかゆみなどの頭皮の症状が生じる

動悸やむくみなどの全身の症状が生じる

厚生労働省の認可

承認済

未承認

効果の強さ

比較的弱い

比較的強い

日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の推奨度

A(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)

D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)

市販の有無

あり

なし

副作用を踏まえて体質に合う薬を選ぶ

AGA治療薬には、副作用が報告されています。起こりうる症状を踏まえ、医師に相談のうえ適切な薬を選びましょう。


普段飲んでいる薬との併用にも注意が必要になります。お薬手帳などを活用し、普段飲んでいる薬を処方医師や薬剤師に伝えておくことが大切です。

価格帯を踏まえて薬を選ぶ

AGA治療薬は保険が適用されないため、全額自己負担となります。費用はクリニックによって異なります。事前にホームページで確認し、予算に合った治療薬を選ぶことが大切です。


AGA治療薬は、途中で使用をやめると、期待する効果が得られません。費用面で治療を中断することにならないよう、検討段階で費用をシミュレーションしておきましょう。


薬ごとの治療費の目安は次のとおりです。


AGA治療薬

月額費用

年間費用

フィナステリド

約3,000〜7,000円

約36,000〜84,000円

デュタステリド

約5,000〜10,000円

約60,000〜120,000円

ミノキシジルタブレット

約8,000〜15,000円

約96,000〜180,000円

ミノキシジル外用薬

約5,000〜10,000円

約60,000〜120,000円

AGA予防のためにやるべきこと

薄毛が気になる方は、AGAの予防につながる次の対策を実践してみてください。まずはひとつでもできることから始めてみましょう。

栄養バランスの良い食事を心がける

栄養バランスの良い食事を心がけると、頭皮環境が整いやすくなり、AGA予防につながります。


特に次の栄養素は、髪の成長を促進させるために重要です。これらの栄養素を含む食材を積極的に食べましょう。


AGA予防におすすめの栄養素

栄養素が摂取できる食材

タンパク質

肉、青魚、卵、大豆、チーズ、牛乳など

ビタミン

野菜、フルーツ、レバー、うなぎなど

ミネラル

納豆、小魚、ナッツ、海藻など

亜鉛

牡蠣、レバー、ほうれん草など


一方で、脂質や糖質が多い食事は皮脂の分泌を促し、頭皮環境の悪化を招きます。そのため、インスタント食品やジャンクフード、甘いジュースやお菓子などはなるべく控えましょう。

ストレスを発散させる

ストレスの発散を心がけると、自律神経やホルモンバランスが整い、皮脂の増加や血行不良を防ぎやすくなります。


その結果、毛髪の成長に悪影響が出るのを防止し、薄毛のリスクが低減しやすくなります。


そのため、ストレスをためないよう没頭できる趣味の時間や息抜き・リラックスできる時間を確保しましょう。


また、休日に家族や友人、恋人などと時間を共有し、ストレスを発散できるようにしておくのも大切です。

適度に運動する

定期的に運動する習慣を継続すると頭皮の血流が良くなり、栄養が毛根に行き届くため、AGA予防に効果的です。


目安として、ウォーキングやジョギング、水泳といった有酸素運動を週3回程度おこなうように心がけてください。


とはいえ、運動する時間が確保できない場合は普段の生活から階段を利用し、運動する機会を増やしてみましょう。


また、軽い体操やストレッチなども効果が期待できるため、あわせてチャレンジしてみることをおすすめします。

過度に飲酒しない

過度な飲酒はAGAのリスクを高めますが、適度な量を守れば健康が維持しやすくなるとされています。


厚生労働省では、「節度ある適度な飲酒」の目安として1日平均純アルコールで約20g程度と定義しています。


お酒の種類

アルコール度数

純アルコール量

1日の摂取目安

ビール

5%

20g

中瓶1本500ml

清酒

15%

22g

1合180ml

ウイスキー・ブランデー

43%

20g

ダブル60ml

焼酎

35%

50g

1合180ml

ワイン

12%

12g

1杯120ml


普段からお酒を飲みすぎてしまう方は、上記の目安を守りましょう。


参考

禁煙する

禁煙をすると、たばこによる頭皮の血流悪化を防ぎやすくなり、AGAのリスクを下げられます。


禁煙するための手段としておすすめなのが、禁煙補助薬の使用です。ニコチンパッチやニコチンガムを使用することで、自力で禁煙するより3〜4倍禁煙に成功しやすくなるとされています。


上記を活用しても禁煙ができない方は、医療機関で禁煙治療を受けることをおすすめします。

十分な睡眠時間を確保する

睡眠環境を整えて睡眠の質を良くし、睡眠時間を確保すると成長ホルモンが分泌されるため、AGA予防につながります。


睡眠環境が乱れている場合は、毎日同じ時間に就寝し、起床する習慣を整えることが大切です。


就寝前にテレビやスマートフォンを注視すると、ブルーライトを浴びてしまい、睡眠の質が低下します。そのため、目安として就寝1時間前になったらテレビやスマートフォンを観るのを控えましょう。


また、寝室の温度は18〜22℃が適しているといわれています。必要に応じてエアコンや扇風機などを活用し、適温に調整することを心がけてください。


就寝時に使用する布団や枕などの寝具は、自分の体に合うものを選ぶと、より質の高い睡眠につながります。

適切なヘアケアを心がける

適切なヘアケアを心がけることで、頭皮環境が整いやすくなるため、AGA対策に効果的です。


髪を洗う頻度として、1日1回のシャンプーを基本としましょう。

シャンプーをする際は髪をしっかり濡らし、手のひらで泡立てた状態で指の腹を使いながら頭皮を優しく洗ってください。


コンディショナーを使用する際は、髪の中間から毛先に塗り、頭皮につけないように意識することが重要です。


また、健康的な髪の成長を促すためにも、定期的に頭皮マッサージをすることをおすすめします。


マッサージをする際は、指の腹を使いながら、頭皮全体に円を描くよう優しく揉みましょう。

AGA治療に関するよくある質問

AGA治療に関するよくある質問とその回答は次のとおりです。これから薄毛の改善を目的としてAGA治療を検討している方は参考にしてみてください。

フィナステリドとミノキシジルにおける効果の違いはなんですか?

ミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬に含まれるミノキシジルは、血管拡張作用があり、血行を促す働きがあるため、発毛効果が見込めます。


一方で、フィナステリドはAGAの原因となる5α還元酵素2型(額の生え際や頭頂部に存在)を阻害し、AGAの進行の遅延が可能です。


それぞれを併用すると、発毛を促しながら薄毛の進行の抑制が可能になるため、より効果的にAGAの改善が期待できます。


参考

デュタステリドとミノキシジルにおける効果の違いはなんですか?

デュタステリドを使用すると、AGAの原因となる5α還元酵素2型に加え、5α還元酵素1型(側頭部と後頭部に存在)を阻害し、抜け毛や薄毛の防止が期待できます。


一方でミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬に含まれるミノキシジルには、毛細血管を拡張し、頭皮の血流を良くすることで栄養供給を促し、毛根を活性化させる働きがあります。


それぞれを併用することでより効果的に薄毛の進行を食い止め、発毛を促し、AGAの改善効果が見込めます。


参考

ミノキシジル外用薬とミノキシジル内服薬の違いはなんですか?

ミノキシジル外用薬とミノキシジルタブレットの主な違いは次のとおりです。



ミノキシジル外用薬

ミノキシジル内服薬

投与方法

頭皮に塗る

錠剤を服用する

体への影響

局所的に影響が起こる

全身に影響が起こる

主な副作用

かぶれやかゆみなどの頭皮の症状が生じる

動悸やむくみなどの全身の症状が生じる

厚生労働省の認可

承認されている

未承認

効果の強さ

比較的弱い

比較的強い

日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の推奨度

A(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)

D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)

市販の有無

あり

なし


ミノキシジル外用薬は、頭皮に塗布することで発毛効果が期待できる薬です。


一方で、ミノキシジル内服薬はミノキシジルが体内に直接取り込まれるため、外用薬に比べて効果が期待できるとされています。

その反面、動悸やむくみといった全身に影響する副作用が起こることもあります。


ミノキシジル外用薬は頭皮のかぶれやかゆみといった症状が出ることがありますが、主な副作用は局所的な部分にとどまるため、影響範囲は限定的です。


ミノキシジル外用薬は厚生労働省に認可されており、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)です。


しかし、ミノキシジル内服薬は厚生労働省により承認された治療薬ではありません。また、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はD(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)とされています。


一方で、国内未承認薬ではあるものの、医療機関から処方された錠剤を服用することは違法ではありません。


医師の判断のもと、継続的な服用をすることで薄毛の改善が期待できると考えられています。

AGA治療薬の効果はどのくらいで実感できますか?

薬によって効果が実感できる期間が異なります。次の表を参考に治療を継続しましょう。


AGA治療薬

最低限使用し続けるべき期間

フィナステリド

6ヶ月間

デュタステリド

6ヶ月間

ミノキシジル内服薬

6ヶ月間

ミノキシジル外用薬

4ヶ月間


参考

富士化学工業株式会社|ミノキシジル配合外用液5%「FCI」添付文書 使用上の注意3、4

AGA治療薬を使用し続けることで必ず効果が得られますか?

AGA治療薬の効果には個人差があるため、必ず全員に期待した効果が出るわけではありません。


また、個人の体質やAGAの進行状況によっても、結果が変わります。その一方で、AGAが進行する前に治療を開始できれば、効果が出やすくなります。


薄毛が気になる方は、一度医療機関でカウンセリングを受けましょう。

AGA治療薬を安く購入する方法はありますか?

主に次の2つの方法を選ぶと、AGA治療薬を安く購入できる場合があります。


  • ジェネリック医薬品を購入する

  • クリニックの定期購入プランを選ぶ


ジェネリック医薬品の場合、先発医薬品と同等の効果を持ちながら、安く設定されています。


また、クリニックによっては、定期購入プランを提供しているケースがあります。

AGA治療をやめるとどうなりますか?

治療を中断すると、外用薬による発毛効果や、内服薬によるジヒドロテストステロンの生成抑制作用が失われます。


その結果、ヘアサイクルが乱れ、薄毛が進行する可能性があります。自己判断で治療を中断せず、医師に相談のうえ、適切な対応を心がけてください。

AGA治療を一度やめて再開しても以前のような効果が期待できますか?

AGA治療を一度中断し、再開した場合、以前と同様の結果が得られるとは限りません。治療を中断している期間に頭皮環境や毛包の状態が変化し、薬の効果が十分に発揮されない可能性があるためです。


治療再開時には、医師による診察を受け、現在の頭皮環境や症状を踏まえたうえで適切な治療計画を立てることが重要です。

AGA治療薬の服用をやめたらどのくらいで元に戻りますか?

フィナステリドが含まれるプロペシア錠1mgを1年間投与後にプラセボ投与に変更した試験によると、プラセボ投与後1年で毛髪数が元の状態に戻ることが確認されています。


AGA治療薬の効果を持続させるためには、継続的な使用が必要です。


参考

プロペシア錠0.2mg/1mg|医薬品インタビューフォーム 4. 用法及び用量に関連する注意

AGAを発症したら最終的にどうなりますか?

AGAを発症後、適切な治療を受けずに放置すると、最終的に毛髪が側頭部と後頭部のみになることもあります。


投薬のタイミングが遅くなればなるほど、効果を実感するまでに時間がかかるため、薄毛が気になる方は早めに医師へ相談しましょう。

AGAは完治しますか?

AGAは進行性の脱毛症であるため、治療をやめたあとは再び抜け毛が増えてしまい、完治には至りません。そのため、長期的なスパンで付き合っていく必要があります。


しかし、適切な治療を受けることで、薄毛の進行を遅らせたり、発毛を促進したりすることが可能です。

AGAは自力で治せるのでしょうか?

自力で治すのは非常に難しいです。


AGAの主な原因は遺伝やホルモンであり、食生活や睡眠環境を改善することで進行を緩めることはできても、根本的な解決には至らないからです。

自己都合でAGA治療の間隔を空けても問題ないですか?

自己判断で治療の間隔を空けると、薬の効果が弱まり、期待した効果が得られない場合があります。


また、副作用のリスクが高まり、健康を損なう可能性もあります。治療方針を変更したい場合や、治療の中止を検討する場合は、必ず医師に相談してください。

AGA治療をやめたあとに髪が自然回復することはありますか?

AGA治療をやめたあとに自然回復するケースは非常に少ないと考えられています。多くの場合、治療を中止すると、薄毛が再び進行します。


AGAの改善を目指す場合は、医療機関で適切な治療を受けましょう。

AGAは生涯続けるべきですか?

必ずしも生涯続けるべきものではありません。AGA治療は、薄毛の悩みを解消するためにおこなうものです。


薄毛を受け入れる気持ちがある場合は、治療をやめるのもひとつの選択肢といえます。

自分がAGAかどうかわからない場合はどうしたらいいですか?

次の方法で自身の頭皮や抜け毛の状況をチェックしてみましょう。


AGAセルフチェック方法

概要

頭皮をチェックする

前頭部の生え際が後退していたり、頭頂部やつむじ部分が薄くなっていたりすると、AGAの可能性がある。


前頭部や頭頂部を中心に頭皮の状態をチェックし「ヘアラインが後退していないか」「髪の分け目が広がっていないか」を確認する。


また、頭皮に赤みが出ている場合もAGAのリスクが疑われるため、あわせて頭皮の色もチェックしておくことが必要。頭皮をチェックする際は、手鏡を使用すると確認がしやすくなる。

抜け毛の状況をチェックする

一日の抜け毛の本数は一般的に50〜100程度とされているが、それ以上の抜け毛がある場合はAGAの可能性がある。


特にお風呂場の排水口や枕に抜け毛が極端に落ちている場合、AGAが進行しているケースがある。

親族に薄毛の方がいないかチェックする

親族にAGAを発症している方がいる場合、自身も薄毛になる可能性が高いと考えられる。


特に母方の祖父や、母方の祖父と曽祖父ともに薄毛になっている場合、高確率でAGAを発症するとされる。


自分で頭皮や抜け毛の状況がなかなかチェックできない場合は、専門のクリニックを受診し、医師に確認してもらいましょう。

AGA治療を受けるクリニックの選び方はありますか?

AGA治療を受ける際は、次のポイントでクリニックを選ぶことをおすすめします。


  • AGA治療の実績が豊富か

  • 治療方法が多岐に渡っているか

  • AGA専門の医師が在籍しているか

  • 良い口コミが多数あるか

  • 治療費用がホームページ上で明確に記載されているか

  • アフターフォロー体制が万全か

AGA治療薬の発毛効果を確認する方法はありますか?

頭皮を観察し、細く短い産毛が生えているかを確認してみてください。また、排水口や枕元の抜け毛の量を確認するのも有効です。


また、使用開始前と1ヶ月ごとに頭皮の写真を撮影し、頭皮の変化を比較するのもおすすめです。


AGA治療薬には即効性がないため、短期間での変化は見込めません。焦らずじっくり治療を続けましょう。

AGA治療薬を使用すると初期脱毛は絶対に起こりますか?

AGA治療薬を使用したからといって初期脱毛が誰しもに必ず起こるわけではありません。


また、症状が起こったとしても一時的なものであるため、安心してください。


数ヶ月経つと、症状は治まると考えられていますが、どうしても気になる方は医師に相談しましょう。

ミノキシジル外用薬や内服薬だけで薄毛は改善できますか?

ミノキシジルには発毛効果が期待できますが、薄毛を抑える効果はありません。そのため、ミノキシジルだけでは薄毛が改善できないケースがあります。


ミノキシジルを6ヶ月程度使用しても発毛効果がない場合は、医師に相談してください。

そのうえで、必要に応じて薄毛の進行を抑えるフィナステリドやデュタステリドを含むAGA治療薬の服用を検討してみましょう。

AGAが改善する前兆はありますか?

AGAが改善する際は、次の前兆が考えられます。


  • 髪にハリやコシが出てきた

  • 抜け毛の量が明らかに減ってきた

  • 薄毛部分に産毛が少しずつ生えてきた

  • 髪をかきあげたときに指に毛髪が当たる感覚がする


AGA治療を継続することで、薄毛の改善効果が期待できます。諦めずに治療を続けましょう。

AGA治療薬の費用を抑えるコツはありますか?

AGA治療薬にかかる費用を抑えるために有効な方法は次のとおりです。


AGA治療の費用を抑えるコツ

概要

早い段階で治療を始める

AGAは進行性の脱毛症です。

早く治療を始めるほど、治療期間も短くなりやすく、結果として費用も抑えやすくなります。

治療効果が実感できたら医師へ相談したうえで減薬・薬の種類を変更する

治療効果が実感できれば、医師へ相談のうえ減薬したり薬の種類を変更したりすることが可能。

ジェネリック医薬品を使用する

ジェネリック医薬品は先発医薬品に比べて開発コストがかからないため、薬の価格も安く設定されている。

オンライン診療を利用する

オンライン診療の場合、交通費がかからないため、治療費用を節約しやすい。

複数のクリニックを比較検討する

AGA治療は自由診療であるため、クリニックごとに費用は異なる。複数のクリニックを比較したうえで、安い施設を選ぶと治療費用が抑えられる。

モニター制度を利用する

クリニックによっては薄毛治療の費用を無料にしてもらえたり、交通費を全額支給され、謝礼をもらえたりすることもある。

AGA治療を受ける場合はどのような順序になりますか?

AGA治療を受ける場合、次の流れで進行します。


  1. AGAクリニックに連絡して予約する

  2. 受付を済ませて問診票を記入する

  3. 医師による問診・カウンセリングを受ける

  4. 治療方法や費用、副作用などの説明を受ける

  5. 治療をスタート


仕事の関係でなかなか受診するタイミングがない方や、周りにAGA治療を受けるのを知られたくない方は、オンライン診療の受診がおすすめです。

AGA治療薬はガイドラインでどのような評価になっていますか?

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、次の評価になっています。


AGA治療薬

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の評価

フィナステリド

A(男性型脱毛症にはフィナステリド内服をおこなうよう強く勧める)

デュタステリド

A(男性型脱毛症にはデュタステリド内服をおこなうよう強く勧める)

ミノキシジル内服薬

D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)

ミノキシジル外用薬

A(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)


参考

AGA治療薬は女性の薄毛にも効果がありますか?

女性でも薬の効果でFAGAの改善が見込めます。ただし、男性に有効な薬が女性には効かないケースもあります。詳細は専門の医師に相談してください。


参考

ミノキシジルは高血圧の方でも使えますか?

ミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬は、血圧に影響を及ぼす可能性があるため、使用できない場合があります。使用前に医師または薬剤師へ相談してください。

インターネットで購入した個人輸入品のAGA治療薬を使用しても問題ありませんか?

インターネットを介したAGA治療薬の個人輸入品のなかには、偽造品が含まれているケースがあり、期待する効果が見込めないことがあります。


また、使用することで健康被害が出るリスクもあるため、個人輸入品は絶対に使用してはいけません。


万が一、個人輸入品を使用している場合は速やかに使用を中止し、医療機関で医師から処方された薬を使用してください。


参考

AGA治療薬を処方してもらうためには何科を受診したらいいですか?

内科や皮膚科、美容皮膚科で薬を処方してもらえます。また、AGA専門の医療機関を受診するのもおすすめです。受診を検討する方はホームページを確認してください。

AGA治療の副作用にはどのようなものが含まれますか?

AGA治療薬の主な副作用は次のとおりです。


  • 初期脱毛

  • 動悸・息切れ

  • むくみ

  • 頭皮のかゆみ・炎症

  • めまい

  • 立ちくらみ

  • 低血圧

  • 体毛の増加

  • 肝機能障害

  • 勃起不全

  • 性欲減退

  • 精液量の減少


副作用はAGA治療薬によって異なります。詳細は医師へ確認してください。

AGA治療薬の副作用を抑えるためにはどのような方法がありますか?

AGA治療薬の副作用のリスクを抑えるためには、主に次の対策が必要です。


  • ストレス管理

  • 生活習慣の改善

  • 自己観察と記録

  • 定期的な健康診断


医師に相談しながら、長期的に治療を続けていきましょう。

AGA治療薬は保険適用されますか?

AGA治療は保険適用外で、一般的には自由診療となり、費用は全額自己負担です。治療を開始するまえに、費用のシミュレーションをおこない、計画的に進めていくことをおすすめします。

薄毛治療のうち保険適用になるケースはありますか?

AGA治療は保険適用外ですが、次のケースの場合、薄毛治療が保険適用されることがあります。


  • 円形脱毛症

  • 粃糠(ひこう)性脱毛症

  • 脂漏性(しろうせい)脱毛症

  • 梅毒性脱毛症

  • 抜毛症

AGA治療薬の減薬は可能ですか?

AGA治療薬の減薬は可能ですが、投与量を減らす前に、リスクを抑える必要があります。


フィナステリドやデュタステリドの場合、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑える薬であるため、減薬すると薄毛が進行する可能性があります。


また、ミノキシジル内服薬やミノキシジル外用薬の場合、発毛効果を促進する薬であるため、減薬すると発毛が実感できなくなることもあるでしょう。


減薬を検討する場合は、上記のリスクを踏まえ、医師の指示のもと薬の量を調整してください。

AGA治療薬の減薬はどのタイミングで検討したらいいですか?

減薬できるタイミングは、髪の毛が十分に生え揃ってきたと判断できる段階です。


しかし、髪の毛が十分に生えてきたからといって自己判断で減薬するのは危険です。薬の量を減らしたい場合は、必ず医師に相談してください。

AGA治療は対面診療とオンライン診療のどちらがおすすめですか?

AGA治療の対面診療とオンライン診療にはメリット・デメリットがあり、人によってどちらが向いているかは異なります。


次の表を確認し、自身のライフスタイルや治療方針を踏まえ、自分に合う診療形式を選びましょう。



対面診療

オンライン診療

診察方法

クリニックで医師の診察を受ける

自宅にいながらスマートフォンやパソコンによる電話・ビデオ通話で医師の診察を受ける

治療・検査方法

内服薬・外用薬・血液検査・外科的治療・医師の目視や触診・マイクロスコープ

内服薬・外用薬・血液検査キット・遺伝子検査キット

メリット

・正確さや安心感がある

・医師の直接的な診察が受けられる

・定期的な受診によって治療経過を細かく確認できる

・スマートフォンやパソコンがあればどこからでも受診できる

・処方薬が自宅に配送されるため、クリニックに出向く必要がない

・定期便による処方で継続治療が受けやすい

デメリット

・人目が気になる

・治療薬の処方を受けるたびに検査や通院が必要

・通院に伴う手間や待ち時間、交通費が発生する

・内服薬や外用薬による治療しか受けられない

・直接診療できないため、診察の範囲に限界がある

・医師とのコミュニケーションがとりにくいケースがある

AGA治療薬以外の治療方法はありますか?

クリニックによっては、次の治療方法が受けられる場合があります。


AGA治療薬以外の治療方法

概要

メソセラピー

メソセラピーとは頭皮に対して直接的に栄養成分や薬剤を注入し、髪の成長を促して薄毛の進行を防ぐ治療法。

メソセラピーを継続すると、髪の密度や質感が改善され、3〜6ヶ月程度で新しい髪の毛の成長が期待できる。

特にAGAの初期段階で治療を開始すると、効果があらわれやすくなるとされている。

毛髪再生治療

毛髪再生治療とは、幹細胞医療の先端技術を活用し、毛髪の自然な成長メカニズムに直接作用する治療法。

毛包内の毛母細胞を活性化させ、本来の発毛の働きを取り戻すことを目的としている。

毛髪再生治療では、幹細胞培養上清液を活用し、休眠状態となった毛母細胞に新しい活力を与える効果が期待できる。

植毛治療

植毛治療とは、髪の毛が残っている側頭部や後頭部から健康な毛包を採取し、薄毛が気になる部分に移植する治療法。

植毛の種類には、人工毛植毛と自毛植毛の2種類がある。

植毛治療は薄毛の原因がAGAであり、十分な量の健康な毛包がある方や、長期での費用の目処が立っている方に向いている。

自分に合うAGA治療薬を選び、薄毛の改善を目指そう

AGA治療薬としては、主に4種類が挙げられます。主な特徴は次のとおりです。


AGA治療薬

特徴

フィナステリド(内服薬)

・毛母細胞の働きを抑え、髪の毛の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する

・特に額の生え際や頭頂部に存在する5α還元酵素2型を阻害し、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できる

デュタステリド(内服薬)

・毛母細胞の働きを抑え、髪の毛の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する

・2型の5α還元酵素に加え、側頭部と後頭部に存在する5α還元酵素1型を阻害するため、フィナステリドよりも広範囲の薄毛に対する予防効果が期待できる

ミノキシジル(内服薬)

・毛細血管が拡張して頭皮の血流が良くなり、栄養供給が促され、毛根の活性化につながる

・経口摂取によりミノキシジルが体内に直接取り込まれるため、外用薬に比べて高い発毛効果が期待できる。

ミノキシジル(外用薬)

・毛包を活性化させ、ヘアサイクルにおける休止期から成長期への移行を促進し、発毛を促す

・厚生労働省に認可されており、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(ミノキシジル外用をおこなうよう強く勧める)


抜け毛を防ぐ「守りの治療薬」であるフィナステリドやデュタステリド、発毛効果が期待できる「攻めの治療薬」であるミノキシジル内服薬やミノキシジル外用薬を使用し、薄毛の改善を目指しましょう。


AGA治療薬を選ぶ際には、副作用や価格を確認し、医師のアドバイスのもと自分に合う薬を購入してください。


また、普段飲んでいる薬との併用にも配慮が必要になります。お薬手帳などを活用し、普段飲んでいる薬を処方医師や薬剤師に共有しておくことが大切です。


AGA治療は長期的なスパンで取り組むことが前提になります。あらかじめ費用感を把握し、シミュレーションしたうえで根気強く取り組みましょう。

ミノキシジル内服薬の未承認医薬品等に関する注意事項

ミノキシジル内服薬における未承認医薬品等に関する注意事項は次のとおりです。

未承認医薬品等

本治療で使用されるミノキシジル内服薬は、国内で医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の薬です。

入手経路等

この治療で使用される医薬品は、薬機法に基づき医師の判断により個人輸入しております。

国内の承認医薬品等の有無

国内において承認されている同効の医薬品はありません。

諸外国における安全性等に係る情報

長期的な安全性は評価されておらず、重大な副作用などが懸念されます。

医薬品副作用被害救済制度について

万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。


参考

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