ピルは感度や性欲に影響する?性欲減退や濡れにくくなる原因と対処法

「ピルを服用すると感度が上がるって聞いたけど本当?」




「ピルと性欲との関係性が知りたい」




ピルを服用した人の体験談を見ていると、感度が上がるとの声を聞くことがあります。体の変化がピルの影響のせいなのか気になっている人もいるのではないでしょうか。




今回は、ピルを服用すると本当に感度が上がるのか、性欲とはどのような関係性があるのかを詳しく解説します。



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ピルに感度を上げる効果はない


ピルが感度を直接上げることはありません。低用量ピルを服用すると、性的興奮やオーガズムに悪影響を及ぼす可能性があるとの研究結果が出ています。


〈低用量ピルとは〉
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が配合された飲み薬です。避妊効果がある他、月経困難症やPMS、子宮内膜症の治療にも用いられます。


しかし、ピルの服用により、性交痛が改善されて性行為に良い影響をもたらす可能性もあるため、一概にピルが悪いものだとは言い切れません。


どちらにせよ、感度を直接上げる効果が低用量ピルにないのは確かです。


ピルは性行為に悪影響をもたらす可能性がある


低用量ピルの服用は、性行為に悪影響をもたらす可能性があります。一方で、逆に性行為を円滑に行えるようになったと感じる人もいるようです。


なぜ、このように低用量ピルの影響が大きく分かれてしまうのでしょうか。


萎縮性膣炎を起こして腟が乾燥しやすくなる


萎縮性膣炎とは、女性ホルモンの分泌量の減少が原因で腟や外陰部が乾燥して炎症が起こる病気です。別名、老人性膣炎とも呼ばれていることから、閉経後の人でよく見られます。


しかし、若い人でも長期的に低用量ピルを服用していると、萎縮性腟炎を発症する可能性があるため注意が必要です。


130名の女性を対象に低用量ピルを服用するグループと、服用しないグループに分けて膣の萎縮にどのような影響があるのかを調べる研究が行われました。


この研究では、低用量ピルを服用していたグループの方が多くの割合で膣の萎縮が見られたとの結果が出ています。このことから、低用量ピルの服用で膣が乾燥して萎縮性腟炎が起こる可能性があると言えるでしょう。


おりものが増えて潤いが増す人もいる


低用量ピルを服用すると、副作用でおりものが増える人もいます。多くの人は、おりものが増えると不快感が増すと感じるでしょう。しかし、おりものには粘膜を守る働きがあるため、膣内の潤いが保たれてスムーズな性行為につながる場合があるのです。


「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」によると、低用量ピルを服用しておりものが増加した人は0.2~0.4%だったと報告されています。


おりものの増加はまれな副作用ではありますが、人によってはこの副作用の影響で性行為がスムーズに行えるようになる可能性があります。


副作用で性欲が減退する場合もある


一方で、低用量ピルの服用により性欲が減退するケースもあるので注意しましょう。


「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」では、性欲減退の副作用が0.2~1.3%の人で見られたと報告されています。


低用量ピルを服用している13,673名の女性を評価したデータでは、1,238名(15%)で性欲の低下が見られました。


ピルで見られるその他の副作用


低用量ピルでは、膣の乾燥や性欲減退以外の副作用も報告されています。ここでは、低用量ピルの一つであるトリキュラーで報告されている副作用の頻度や詳細について見ていきましょう。


吐き気、嘔吐


吐き気…29.42%
嘔吐…10.47%


吐き気や嘔吐は低用量ピルで報告されている副作用の中でも比較的現れやすいものです。低用量ピルを服用すると、エストロゲンとプロゲステロンの働きにより「妊娠した」と脳が勘違いした状態になります。


そのため、つわりと似たような症状が出てしまう場合があるのです。日常生活に支障がない程度の吐き気であれば問題ありませんが、嘔吐したり1~3カ月経っても吐き気が治まらなかったりするようであれば医師に相談しましょう。


眠気


眠気(傾眠)…0.94%


低用量ピルを服用すると、眠くなる人もいます。これは、低用量ピルに含まれているプロゲステロンが代謝され、眠気を引き起こすアロプレグナノロンという物質に変換されるためです。


また、高温期が続いたり自律神経のバランスが乱れたりすることで夜間の睡眠の質が悪くなり、昼間に眠気を感じやすくなっている可能性もあります。


不正性器出血


不正性器出血…頻度不明


トリキュラーでは、承認時までに不正性器出血の副作用は報告されていません。しかし、使用成績調査では、3.82%の人で不正性器出血が見られています。


〈使用成績調査とは〉 医薬品が販売された後に有効性や安全性を調べることです。使用成績調査で新たな副作用が分かることもあります。


不正性器出血は、低用量ピルの服用を始めてすぐの頃に出やすい副作用です。しばらくすると落ち着いてくることが多いでしょう。


むくみ、体重増加


むくみ…1.57% 体重増加…1.78%


低用量ピルと体重増加の副作用には、因果関係がないといわれています。しかし、むくみによって水分量が増え、その分だけ体重が増えてしまうことは十分にあり得るでしょう。


実際に、体重増加の副作用が現れ、低用量ピルの服用をやめてしまう人もいます。


低用量ピルで性行為に影響が出たときの対処法


低用量ピルを服用すると、膣が乾燥したり性欲が減退したりして性行為に影響が出る場合があります。そのようなときは、次の対処法を行ってみてください。


  • 3カ月ほど様子を見てピルの服用を続ける
  • ピルの種類を変える
  • 専門の治療を受ける


3カ月ほど様子を見てピルの服用を続ける


低用量ピルの副作用が気になる場合は、3カ月ほど様子を見て服用を続けましょう。3カ月ほど経つと、低用量ピルに体が慣れて副作用が起こりにくくなるといわれています。


もし3カ月以上経っても副作用が続くときは、低用量ピルが体に合っていない可能性があるので医師に相談してください。


ピルの種類を変える


低用量ピルの種類を変えると、副作用が気にならなくなる場合があります。低用量ピルにはさまざまな種類があるので、自分に合うものを探してみましょう。


最近では、黄体ホルモンのみが含まれているミニピルや黄体ホルモン製剤が使われることも増えてきました。低用量ピル以外の薬も候補に入れると、選択肢を増やせるでしょう。


専門の治療を受ける


萎縮性膣炎になった場合、低用量ピルの服用をやめると症状は徐々に元に戻ります。しかし、服用をなかなかやめられない人もいるでしょう。


そのような人は、ホルモンの局所投与やレーザー治療などを受けると症状が改善する可能性があります。


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ピルの服用と感度が上がることに関するよくある質問


最後に、ピルの服用と感度が上がることに関するよくある質問にお答えします。


ピルを服用しているのに胸が張るのはなぜですか?


低用量ピルを服用すると胸が張るのは、女性ホルモンの働きによって「妊娠している状態」と脳が勘違いするためです。


しばらく服用を続けると、胸が張るのは治まってくる場合が多いでしょう。


ピルを長期間服用していると妊娠しにくくなりますか?


低用量ピルを長期間服用しても、妊孕性に影響することはありません。服用を中止してしばらく経つと排卵が再開するので、妊娠できる状態に戻ります。


ピルを服用をすると胸が大きくなるって本当ですか?

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