ミノキシジルに併用禁忌はある?薬の効果や注意事項を解説
ミノキシジル外用薬やミノキシジルタブレットの使用を検討している男性のなかには、併用禁忌があるか気になる方がいるのではないでしょうか。
また、薬の概要や注意事項を踏まえたうえで購入を考えたい方もいるでしょう。
本記事ではミノキシジル外用薬やミノキシジルタブレットの禁忌や概要、使用するうえでの注意事項を解説します。
正しい知識を踏まえ、自分に合うAGA治療薬を選択しましょう。
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【目次】
ミノキシジルとは
ミノキシジルは、発毛効果が期待できるAGA治療薬です。外用薬の場合、1回1mLを目安に脱毛している箇所に塗布することで、効果が期待できます。
もともとミノキシジルは、血管拡張効果があることから血圧降下剤として開発されました。しかし、体毛が濃くなる副作用が確認されたことで、現在は薄毛改善の治療薬として活用されています。
ミノキシジルを使用すると、血管拡張作用によって、血流量が増加します。血流が良くなると、毛に関わる毛乳頭細胞へ栄養や酸素が供給され、髪の毛の成長や発毛を促す作用が期待されます。
ミノキシジルには、毛包を活性化させ、ヘアサイクルの休止期から成長期への移行を促す作用が期待できます。
ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ち、再び生えるまでの一連のサイクルです。ヘアサイクルは、次の流れで繰り返されます。
成長期:2〜6年間
退行期:2〜3週間
休止期:3〜4ヶ月
ヘアサイクルにおけるミノキシジルに期待される効果は、次のとおりです。
休止期から初期成長期への移行促進効果 |
初期成長期から後期成長期への移行促進及び維持効果 |
|
毛髪 |
新しい髪の毛の発毛を促す。 |
毛髪の成長を促す。 |
毛包(毛を生成する組織) |
休止期の毛包に作用し、活性化させる。 |
小さくなった毛包を大きく深く成長させる。 |
ミノキシジルには、外用薬と内服薬の2種類があります。それぞれの概要は次のとおりです。
ミノキシジル外用薬
ミノキシジル外用薬は、AGA治療に効果のある外用薬として国内で認可されています。
ミノキシジルの濃度は2〜5%のものが主流であり、医師による診察を経て処方される場合は5%を超える濃度のものを使用可能です。
なお、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」におけるミノキシジル外用薬の推奨度はA(ミノキシジル外用を行うよう強く勧める)です。
効果・効能 |
血管を拡張し、血行を促進させ、髪の毛の成長や発毛を促す。 |
使用方法 |
1日2回(朝・夜)、1回1mLを目安に脱毛している箇所に塗布する。 |
使用時の注意点 |
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副作用 |
【皮膚】 頭皮の発疹・発赤(頭皮以外にあらわれることもある)、かゆみ、かぶれ、フケ、使用部位の熱感など 【精神神経系】 頭痛、気が遠くなる、めまい 【循環器】 胸の痛み、心拍が速くなる 【代謝系】 原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ |
禁忌 |
|
注意事項 |
次に該当する方は、ミノキシジル外用薬を使用する前に医師または薬剤師に相談する。
|
ミノキシジル内服薬
ミノキシジル内服薬は、ミノキシジル外用薬と同様に血管を拡張し、血行を促進する作用が期待できるAGA治療薬です。
血流が良くなると、発毛に関与する毛乳頭細胞まで栄養が行き渡り、髪の毛の成長や発毛が促されます。
とくに、ミノキシジル内服薬は全身に作用するため、外用より反応が早い症例もあります。
ミノキシジル内服薬は、AGA治療薬として日本国内・海外ともに認可されていませんが、医師による処方は認められています。
商品名 |
ミノキシジル内服薬 |
効果・効能 |
血管を拡張し、血行を促進させ、髪の毛の成長や発毛を促す。 |
服用方法 |
AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回朝晩の服用が必要。 |
服用時の注意点 |
ミノキシジル内服薬を飲み忘れてしまった場合は、次のタイミングまで待ってから服用すること。ただし、飲み忘れた分を一度に服用することは避ける。 |
副作用 |
初期脱毛、動悸・息切れ、むくみ、多毛症、肝機能障害など。 |
禁忌 |
未成年の方、高齢の方、高血圧・低血圧の方、心疾患のある方、循環器系に持病のある方、腎臓や肝臓に重度の異常がある方、妊娠中・授乳中の方。 |
注意事項 |
ミノキシジル内服薬を服用する際は、併用できない薬を把握し、用法・用量を守る。 |
お問い合わせ先 |
ミノキシジル内服薬を処方したクリニック。 |
ミノキシジル外用薬とミノキシジル内服薬との違い
ミノキシジル外用薬とミノキシジル内服薬との違いは次のとおりです。
ミノキシジル外用薬 |
ミノキシジルタブレット |
|
投与方法 |
頭皮に塗布する |
錠剤を服用する |
体への影響 |
局所的に影響が及ぶ |
全身に影響が及ぶ |
主な副作用 |
かゆみやかぶれなどの頭皮の症状が出る |
むくみや動悸などの全身の症状が出る |
厚生労働省の認可 |
承認済み |
未承認 |
効果の強さ |
比較的弱い |
比較的強い |
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の推奨度 |
A(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める) |
D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない) |
市販の有無 |
あり |
なし |
ミノキシジル外用薬は、頭皮に塗ることで発毛効果が期待できる薬です。一方で、ミノキシジル内服薬は経口摂取によってミノキシジルが体内に直接取り込まれるため、外用薬に比べて高い効果が見込めると考えられています。
しかし、期待できる効果が高いものの、むくみや動悸といった全身に影響する副作用が懸念されます。
ミノキシジル外用薬は、頭皮のかぶれやかゆみといった症状が出ることがありますが、主な副作用は局所的な部分にとどまるため、概ね影響範囲は限定されます。
ミノキシジル外用薬は厚生労働省に認可されており、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)です。
一方、ミノキシジル内服薬は厚生労働省に認可されていません。また、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はD(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)です。
ミノキシジル内服薬は、AGA治療の未承認薬ですが、日本では医療機関が輸入して自費診療のもとで処方されることがあります。ただし未承認薬である旨や入手経路、副作用の可能性について十分な説明を受けたうえで、医師の管理のもとで継続使用することで、薄毛の改善が期待される場合があります。
ミノキシジルの併用禁忌はある?
ミノキシジル外用薬の併用禁忌はありませんが、ミノキシジル内服薬に関しては併用に注意すべき薬が複数あります。主な併用禁忌薬は次のとおりです。
解熱鎮痛剤・抗炎症薬:イブプロフェン
片頭痛薬:イミグラン
血圧に作用する薬
ED治療薬
複数の治療薬を服用している方は、医師にその旨を伝え、判断を仰ぎましょう。
ミノキシジルの禁忌・注意事項
ミノキシジル外用薬とミノキシジル内服薬には禁忌や注意事項があります。それぞれの使用を検討する方は、医師に相談のうえ、正しく投与してください。
ミノキシジル外用薬の禁忌は次のとおりです。
ミノキシジル外用薬の禁忌・注意事項
ミノキシジル外用薬の禁忌は次のとおりです。
ミノキシジル外用薬を使用してはいけない方 |
概要 |
ミノキシジル外用薬またはミノキシジル外用薬の成分によってアレルギー症状を起こしたことがある方 |
現在の症状が悪化したり、副作用が起こったりする可能性がある。 |
未成年者(20歳未満) |
有効性・安全性が確立していないため、認められていない。 |
壮年性脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛など)の方、原因のわからない脱毛症の方 |
ミノキシジル外用薬は、壮年性脱毛症の方のみに有効であるため、それ以外の脱毛症の方には効き目がない。 |
急激に脱毛したり、髪が斑状に抜けたりしている方 |
壮年性脱毛症以外の脱毛症である可能性が高い。 |
上記に該当する方は、ミノキシジル外用薬を使用できません。
また、次に当てはまる方は、ミノキシジル外用薬を使用する前に医師または薬剤師に相談してください。
特定の背景を有する患者に関する注意 |
概要 |
今までに薬や化粧品などでアレルギー症状を起こしたことがある方 |
たとえば、発疹や発赤、かゆみやかぶれなどを起こしたことがある方は副作用が起こる可能性がある。 |
高血圧の方、低血圧の方 |
ミノキシジル外用薬が血圧に影響を及ぼす可能性がある。 |
心臓または腎臓に障害がある方 |
ミノキシジル外用薬が心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性がある。 |
むくみがある方 |
むくみを増強させる可能性がある。 |
家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症患者がいない方 |
壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられている。 |
高齢者(65歳以上) |
一般的に高齢者では好ましくない症状が起こりやすい。 |
甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)のある方 |
甲状腺疾患による脱毛の可能性がある。 |
ミノキシジル内服薬の禁忌・注意事項
ミノキシジル内服薬の禁忌は以下のとおりです。
高齢の方
未成年の方
心疾患のある方
妊娠中・授乳中の方
高血圧・低血圧の方
循環器系に持病のある方
腎臓や肝臓に重度の異常がある方
上記に該当する方は、ミノキシジル内服薬を服用できません。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬を使用すると、副作用が起こる可能性があります。
使用前に、併用禁忌の内容に加え、次の内容を把握しておくことが大切です。
ミノキシジル外用薬の副作用
ミノキシジル外用薬の副作用は次のとおりです。
関係部位 |
症状 |
皮膚 |
頭皮の発疹・発赤(頭皮以外にあらわれることもある)、かゆみ、かぶれ、フケ、使用部位の熱感など |
精神神経系 |
頭痛、気が遠くなる、めまい |
循環器 |
胸の痛み、心拍が速くなる |
代謝系 |
原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ |
該当する症状がある場合は、速やかに医師または薬剤師に相談してください。
ミノキシジル内服薬の副作用
ミノキシジル内服薬の副作用は次のとおりです。
動悸
息切れ
むくみ
多毛症
初期脱毛
肝機能障害
上記以外の副作用が起こる場合があります。ミノキシジル外用薬同様に、当てはまる症状がある場合は、速やかに医師または薬剤師に相談しましょう。
ミノキシジルを使用しても効果がないと感じるケース
ミノキシジル外用薬やミノキシジルタブレットは、毛細血管を拡張し、頭皮の血流を良くします。その結果、毛根が活性化され、発毛効果が期待できるAGA治療薬です。
しかし、以下の内容に該当する場合、効果がないと感じることがあります。ミノキシジルを使用しても効果を感じない方は、以下のケースに当てはまっていないかをチェックしましょう。
使い始めてすぐにやめてしまった
ミノキシジル外用薬の有効性は4ヶ月使用後から認められているため、使用後すぐにやめてしまうと効果が期待できません。
また、ミノキシジルタブレットの効果は6ヶ月程度であらわれると考えられています。
そのため、それぞれの薬の目安となる期間を経過していない場合は、そのまま使い続ける必要があります。
とはいえ、毛髪が成長する程度には個人差があり、ミノキシジルを使用したからといって必ず効果が見込めるとは限りません。
効果を維持するためには、継続して使用することが必要ですが、6ヶ月が経過しても効果が見込めない場合は医師へ相談してください。
生活習慣が乱れている
過度な飲酒・喫煙や栄養バランスが偏った食生活を続けると、髪の毛に必要な栄養が行き届かなくなります。
また、頭皮ケアが不十分になると、皮脂やフケが毛穴に詰まり、ミノキシジルの浸透が妨げられます。
さらに、生活習慣が乱れると自律神経が整いにくくなり、発毛・育毛サイクルにも悪影響が出るでしょう。
その結果、ミノキシジルの効果が十分に発揮されず、発毛効果が得られなくなる可能性があります。
初期脱毛のせいで効果がないと思っている
ミノキシジルを使用すると、初期脱毛の影響で一時的に抜け毛が増加することがあります。そのため、効果がないと思い込んでしまい、ミノキシジルの使用を途中でやめてしまう方がいます。
初期脱毛とは、髪の成長サイクルが休止期から成長期に移行する際に古い毛が抜け落ちる現象です。数ヶ月経つと症状は治まるため、心配する必要はありません。
ミノキシジルを使用中に初期脱毛が気になる方は、自己判断で使用を中止する前に医師に相談してください。
用法・用量が遵守できていない
ミノキシジルを使用する場合、適切な用法・用量が守れていないと、発毛効果が期待できません。また、場合によっては副作用が起こり、健康を害するリスクもあります。
とくに「たくさん使用するほど発毛効果が高まる」と誤認し、自己判断で用量や使用回数を増やしてしまうと、健康被害が生じる可能性があります。
ミノキシジルを使用しても効果がみられない場合は、用法・用量が正しいかを確認してください。
薄毛の原因がAGA以外にある
ミノキシジルは、発毛効果が期待できる薬ですが、AGA以外の脱毛症には効果がありません。
たとえば以下の疾患に当てはまる場合、ミノキシジルを使用しても薄毛が改善されないため、専門の医師に相談する必要があります。
円形脱毛症
円形脱毛症とは、毛を作る毛包周囲に炎症が発生し、毛が抜ける疾患です。脱毛症状は頭部に1個出たり、円状に出たりすることもあります。
また、眉毛やまつ毛、髭などにも起きる可能性があります。最悪の場合、頭全体または全身の毛がすべて抜け落ちる場合もあるため、早期治療が必要です。
円形脱毛症は、主に以下の4つに分類されます。
単発性通常型:頭部に一つだけの円形の脱毛が生じる
多発性通常型:円形の脱毛が多発する
全身・全頭型:脱毛が全頭・全身に及ぶ
蛇行型:頭髪の生え際が帯状に脱毛する
円形脱毛症の症状は一生に一度だけのケースもあれば、数回にわたって再発することもあります。
また、兄弟姉妹、親子で発症することもあると考えられています。
粃糠(ひこう)性脱毛症(脂漏性脱毛症)
粃糠(ひこう)性脱毛症とは、頭全体に大量のフケが起こり、髪の毛が全体的に薄くなる疾患です。
過剰な皮脂やフケによって頭皮に炎症が起こり、毛根が損傷することで発症します。
とくに頭皮の皮脂分泌が多く、不潔になりやすい状態の方に多くみられ、薄毛に加えて強いかゆみをともなうこともあります。
なかには耐えられないほどのかゆみのせいで頭を掻きむしってしまい、頭皮の状態が悪化するケースもあるでしょう。
偽造品を使用していた
インターネットを利用し、個人輸入で手に入れたミノキシジルの場合、偽造品の可能性があります。
偽造品にはミノキシジルが配合されていないことがあり、その場合は発毛効果が得られません。
また保管状態が悪く、有害な添加物が含まれていることもあり、健康被害が出るリスクもあるでしょう。
個人輸入品を使用している場合は、速やかに使用を中止する必要があります。そのうえで医療機関を受診し、ミノキシジルを処方してもらってください。
AGAの進行速度が早すぎる
AGAの進行が早すぎると、ミノキシジルの発毛効果を上回ってしまい、薄毛の改善が期待できないケースがあります。
このような場合、フィナステリドやデュタステリドなどを含むAGA治療薬の併用が必要になる可能性があります。
ミノキシジルの使用開始から6ヶ月が経過しているにも関わらず発毛効果がみられない場合は、医師に相談しましょう。
医師の診察を受けることで、より効果的な治療法が選択できるようになり、AGAの改善が見込めるようになります。
ミノキシジルを使用しても効果がないと感じた場合の対処法
ミノキシジル外用薬やミノキシジルタブレットを使用しているのにも関わらず、発毛効果が得られない場合は、以下の対処法を実践してみる余地があります。
医師に相談のうえ、できることからチャレンジしてみてください。
6ヶ月以上使用し続けてみる
一般的にAGA治療は、数ヶ月間以上続きます。また、AGAは進行性の脱毛症であり、治療が遅れるほど効果を感じるまでの時間がかかります。
ミノキシジルを使用する際は、最低6ヶ月間使用し続けましょう。使用する際は、医師に相談のうえ、正しい用法・用量を守ることが重要です。
生活習慣や頭皮環境を整える
ミノキシジルの効果を得るためには、生活習慣を見直し、頭皮環境を整えることが大切です。
過剰な皮脂やフケ、かゆみなどが気になる場合は、頭皮環境が悪化している可能性があります。
そのため、自分に合うシャンプーを選び直し、頭皮を清潔に保つ必要があります。また、頭皮が乾燥している場合は、しっかりと保湿することも重要です。
上記以外にも睡眠時間を十分に確保したり、発毛や髪の成長に必要なビタミンやミネラル、タンパク質などを摂取したりすることが求められます。
用法・用量を守ったうえで使用する
ミノキシジル外用薬の場合、1日2回(1回あたり1mL)、脱毛している頭皮に塗る必要があります。
また、ミノキシジルタブレットの場合は、AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回朝晩の服用が必要です。
上記回数・用量を守らず、規定の範囲を超えて使用しても、効果は上がりません。また、副作用が起こる可能性も高くなるため、定められた使用方法を遵守してください。
AGA専門の医師に相談する
頭皮の状態や生活習慣、使用方法などに問題がないにも関わらず発毛効果が得られない場合、AGA以外の脱毛症を発症している可能性があります。
この場合、ミノキシジルを使用し続けても効果が得られないため、医師の診察を受け、適切な治療法を選択し直すことが大切です。
ミノキシジルを使用しても効果がみられない場合は、医療機関を受診し、専門の医師へ相談しましょう。
個人輸入品を使用しない
インターネットで購入した個人輸入品のなかには、有害な添加物が含まれていたり、有効成分が少なかったりするケースがあります。
その結果、発毛効果が得られないだけでなく、重篤な健康被害が出ることもあります。
個人輸入品を使用している方は、速やかに医療機関を受診し、医師の診断のもと正規品を処方してもらいましょう。
他のAGA治療薬と併用する
ミノキシジルには発毛効果が期待できますが、フィナステリドやデュタステリドのような抜け毛・薄毛の防止効果は見込めません。
そのため、ミノキシジルのみで発毛効果が期待できない場合は、フィナステリドもしくはデュタステリドを追加で併用することをおすすめします。
組み合わせて使用すると、発毛効果に加えて抜け毛・薄毛の防止効果が生まれるため、薄毛の改善につながることがあります。
ミノキシジルを使用しても薄毛が改善できない場合は、医師に相談のうえ、他のAGA治療薬と組み合わせてみましょう。
ミノキシジルに関するよくある質問
ミノキシジル外用薬やミノキシジル内服薬に関するよくある質問とその回答は、次のとおりです。これからミノキシジルの使用を検討している方は、参考にしてみてください。
ミノキシジルの効果はいつからあらわれますか?
ミノキシジル外用薬の有効性は4ヶ月使用後から認められているため、使用後すぐにやめてしまうと効果が期待できません。
ミノキシジルの飲み薬は、効き目を実感するまでに約6ヶ月かかることが多いです。
そのため、判断の目安となる期間までは続けて様子を見ます。気になる症状が出たら、自己判断で中止せず医師に相談してください。
ミノキシジルを使用すると初期脱毛が起こるのでしょうか?
ミノキシジル開始後は、初期脱毛により一時的に抜け毛が増えることがあります。多くは数週〜数か月でおさまりますが、気になる場合や長引く場合も、自己判断で中止せず医師に相談してください。
ミノキシジルを使用中にアルコールを摂取してもいいですか?
アルコールには血圧を下げる作用があるため、リスクがあると考えられています。
そのため、飲酒前後にミノキシジルを使用したり、薬と同じタイミングでアルコールを摂取したりするのは避けてください。
ミノキシジルはいつ使用するのが正解ですか?
ミノキシジル外用薬は1日に2回の使用が定められているため、朝と夜のタイミングで塗布するのがおすすめです。
日中仕事をしている方の場合、起床して家を出るまでに1回、夜に帰宅して寝る前に1回塗りましょう。
ミノキシジル内服薬の場合は、自身の生活パターンや副作用のリスクを踏まえ、医師と相談しながら服用のタイミングを決めることをおすすめします。
ミノキシジルの使用を習慣づけるためのコツはありますか?
ミノキシジルの使用を継続するために有効なのが、生活習慣に組み込むことです。
たとえば、毎朝起きたタイミングや歯磨きのあとなどに使用することで日々の習慣と関連づけられ、継続しやすくなります。
また、朝や夜になったらスマートフォンのアラームで通知したり、ミノキシジルを目につく場所に保管したりするのも効果的です。
個人輸入品のミノキシジルを使用しても問題ないでしょうか?
ミノキシジルの個人輸入品のなかには、偽造品が含まれているケースがあり、使用することで健康被害が出るリスクがあります。
そのため、個人輸入品は絶対に使用しないでください。
ミノキシジルはガイドラインでどのような評価になっていますか?
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、男女ともに推奨度A(ミノキシジル外用を行うよう強く勧める)と評価されています。
推奨濃度については、男性型脱毛症の場合は5%ミノキシジル、女性型脱毛症の場合は1%ミノキシジルが勧められています。
一方で、ミノキシジル内服薬は厚生労働省に認可されていません。また、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はD(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)です。
ミノキシジル内服薬はAGA治療としては未承認ですが、日本国内では医療機関にて輸入・自費で処方されている場合があります。未承認である点を含む説明を受け、医師のもとで適切に継続いただくことで、改善が期待できるケースがあります。
フィナステリドやデュタステリドでなかなか効果が出ない方は、医師へ相談したうえで、使用を検討してみてください。
ミノキシジルを使用すると体毛が濃くなりますか?
ミノキシジルには発毛効果があるため、体毛が濃くなる可能性があります。気になる方は、医師に相談のうえ、休薬や減薬、脱毛処理といった対処法を検討してみてください。
ミノキシジルは妊活に影響が出ますか?
男性の場合は、問題ありませんが、女性の場合、妊娠している可能性のある方は使用できません。妊娠中のミノキシジルの使用については、安全性が十分に確認されていないからです。
ミノキシジルは生え際にも効果がありますか?
ミノキシジルは生え際にも効果が期待できますが、外用薬や内服薬だけでは不十分の場合もあります。
人によっては、フィナステリドやデュタステリドを一緒に使うと、さらに良くなることがあります。 使えるかどうかや量は、必ず医師の指示に従ってください。
ミノキシジルを処方してもらうためには何科を受診したらいいですか?
皮膚科や内科、美容皮膚科で薬を処方してもらえます。ただし、クリニックによってはAGA治療に対応していないこともあるため、気になる方はホームページを確認してください。
FAGA(女性男性型脱毛症)はミノキシジルで治療できますか?
可能です。ミノキシジルの発毛効果でFAGAの改善が期待できます。
ミノキシジルの使用を途中でやめるとどうなるのですか?
ミノキシジルを使用し、発毛効果が得られたとしても、使用を途中でやめると再び薄毛になるリスクがあります。
ミノキシジル外用薬は、4ヶ月使用後から効果が実感できると考えられています。そのため、4ヶ月が経過するまでは途中で止めないようにしましょう。
ミノキシジル内服薬の場合は、6ヶ月使用し続ける必要があります。長期間に渡って治療し続けたにも関わらず薄毛の改善がみられない場合は、医師に相談してください。
ミノキシジルだけで薄毛は改善できますか?
ミノキシジルには発毛効果が期待できる一方で、薄毛を抑制する効果はありません。そのため、ミノキシジルだけでは薄毛が改善できない場合があります。
ミノキシジルを6ヶ月程度使用しても発毛効果がない場合は、医師に相談のうえ、薄毛の進行を抑制するフィナステリドやデュタステリドを含むAGA治療薬の服用を検討してみてください。
ミノキシジルの発毛効果を確認する方法はありますか?
使用開始前と、1ヶ月ごとに頭皮の写真を撮影し、頭皮の変化を比較することをおすすめします。
とくに、つむじや頭頂部周辺の写真を撮ると、発毛の進捗が把握しやすくなるでしょう。
頭皮を定期的に観察し、細く短い毛(軟毛)が増えていないかを確認しましょう。
抜け毛の量は、毎日同じ条件(同じ時間、同じシャンプー前後など)で1~2週間の平均を見ると判断しやすくなります。排水口や枕の抜け毛も方法を一定にして記録すると有用です。
産毛が生え、抜け毛が減っている場合、ヘアサイクルが正常化している可能性があります。
ミノキシジルは即効性がないため、短期間での変化は期待できません。ゆっくり焦らず治療を継続しましょう。
ミノキシジルはどこで購入できますか?
ミノキシジル外用薬は、薬局やドラッグストア、インターネットで販売されています。また、医療機関でもミノキシジル外用薬が処方されるケースがあります。
ミノキシジル内服薬は、医療機関もしくはインターネットで購入することが可能です。
しかし、外用薬・内服薬ともにインターネットによる購入(個人輸入)は偽造品の使用を招く危険性があります。
そのため、AGA治療薬の使用を検討する方は、絶対に医療機関で処方されたものを使ってください。
ミノキシジルの使用は夜だけでも大丈夫ですか?
外用薬の場合、夜のみの使用は、1日2回の使用に比べて期待した効果が出ない可能性があります。
また、個人差はありますが、髪の成長がゆるやかになることもあります。そのため、朝・晩の2回の頻度で使用しましょう。
ミノキシジルは保険適用されますか?
ミノキシジルは保険適用外です。AGA治療は自由診療となり、全額自己負担となります。そのため、ミノキシジル以外のAGA治療薬も保険は適用されません。
ミノキシジルを使用する際は併用禁忌を押さえておこう
ミノキシジルを含む治療薬には、ミノキシジル外用薬とミノキシジルタブレットがあります。それぞれの主な違いは以下のとおりです。
ミノキシジル外用薬 |
ミノキシジルタブレット |
|
|---|---|---|
投与方法 |
頭皮に塗布する |
錠剤を服用する |
体への影響 |
局所的に影響が及ぶ |
全身に影響が及ぶ |
主な副作用 |
かゆみやかぶれなどの頭皮の症状が出る |
むくみや動悸などの全身の症状が出る |
厚生労働省の認可 |
承認済み |
未承認 |
効果の強さ |
比較的弱い |
比較的強い |
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の推奨度 |
A(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める) |
D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない) |
市販の有無 |
あり |
なし |
ミノキシジル外用薬の併用禁忌はありませんが、ミノキシジルタブレットに関しては併用を注意しなければならない薬が複数あります。主な併用禁忌薬は以下のとおりです。
解熱鎮痛剤・抗炎症薬:イブプロフェン
片頭痛薬:イミグラン
血圧に作用する薬
ED治療薬
複数の治療薬を服用している方は、医師にその旨を伝え、判断を仰ぎましょう。
ミノキシジルは、使用したからといって必ず効果が出るものではありません。人によっては効果がないと感じることもあります。
しかし、効果が出ていない原因には、以下が関係していることもあります。
使い始めてすぐにやめてしまった
生活習慣が乱れている
初期脱毛のせいで効果がないと思っている
用法・用量が遵守できていない
薄毛の原因がAGA以外にある
偽造品を使用していた
AGAの進行速度が早すぎる
ミノキシジルを使用する際は、生活習慣を整えたうえで、用法・用量を守りながら長期的に使い続けましょう。
ミノキシジルタブレットの未承認医薬品等に関する注意事項
ミノキシジルタブレットにおける未承認医薬品等に関する注意事項は以下のとおりです。
未承認医薬品等
本治療で使用されるミノキシジルタブレットは、国内で医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の薬です。
入手経路等
この治療で使用される医薬品は、薬機法に基づき医師の判断により個人輸入しております。
国内の承認医薬品等の有無
国内において承認されている同効の医薬品はありません。
諸外国における安全性等に係る情報
長期的な安全性は評価されておらず、重大な副作用などが懸念されます。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対応外となります。