ヘリオケア ウルトラDとは?成分・飲み方・注意点を正しく解説
紫外線対策として「飲む日焼け止め」という言葉を目にする機会が増えました。なかでもヘリオケア ウルトラDは、皮膚科や美容クリニックで扱われることが多く、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
一方で、ヘリオケア ウルトラDについては、インターネット上でさまざまな情報が見られます。「飲むだけで紫外線を防げる」「皮膚がんの予防にも役立つ」と紹介されることがある一方で、「飲む日焼け止めには十分な効果が確認されていない」とする見解もあります。そのため、実際にどこまで効果が期待できるのか、分かりにくいのが現状です。
ヘリオケア ウルトラDは、日本では医薬品ではなく、サプリメント(食品)として販売されています。そのため、医薬品のように日焼けを防ぐ効能・効果が承認されているわけではありません。飲むだけで紫外線を防げるものではなく、塗る日焼け止めの代わりにはならない点に注意が必要です。
この記事では、ヘリオケア ウルトラDの特徴や成分、飲み方、使用する際の注意点を分かりやすく解説します。シリーズごとの違いや購入時に確認したいポイントについても、公開されている情報をもとに紹介します。
※注意事項
本記事は執筆時点で公開されている情報に基づく一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の製品の効果を保証するものではありません。また、個別の診断や治療方針を示すものでもありません。
ヘリオケア ウルトラDは日本において医薬品ではなく、サプリメント(食品)です。医薬品としての効能効果は承認されていません。
成分の作用や体感には個人差があります。ここで紹介する研究報告が、すべての方に同じように当てはまるわけではありません。
妊娠中・授乳中の方、持病がある方、常用している薬がある方、お子さんへの使用を検討している方は、摂取前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。
製品の仕様、価格、取り扱い状況は変わることがあります。最新の情報は、正規の販売元や取扱医療機関でご確認ください。
※監修者は医療的専門分野についてのみ監修を行っており、掲載されている商品・サービスの選定には関与しておりません。
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ヘリオケア ウルトラDとはどんな製品か
ヘリオケア ウルトラDは、シダ植物由来の成分を主体としたカプセル型のサプリメントです。1瓶に30カプセルが入っており、主に皮膚科や美容クリニックなどの医療機関で取り扱われています。
開発の経緯
ヘリオケアは2002年、スペインのCantabria社から発売されました。その後ヨーロッパを中心に各国の皮膚科で扱われるようになり、現在では30か国以上で販売されているとされています。
主成分となるFernblockは、中南米原産のPolypodium leucotomos(和名ダイオウウラボシ)というシダの葉から抽出された水溶性成分です。頭文字を取ってPLエキスとも呼ばれます。ハーバード大学の研究者らによる長年の研究を経て製品化された経緯があります。
日本での位置づけは「食品」
ヘリオケア ウルトラDは、日本において医薬品として承認された製品ではなく、サプリメント、つまり食品として販売されています。
これは単なる分類上の違いではありません。医薬品は、有効性や安全性について国の審査を受け、承認された効能・効果や用法・用量、使用上の注意などが添付文書に記載されています。一方、サプリメントは食品であり、医薬品と同様の審査や承認を受けたものではありません。
そのため、この製品について、医薬品として承認された「効能・効果」「用法・用量」「禁忌」「副作用」があるかのように説明することは適切ではありません。本記事では、「期待される働き」「摂取の目安」「使用上の注意」「体調への影響」などの表現を用います。
ヘリオケアシリーズの構成
ヘリオケアには複数の製品があり、それぞれ成分や含有量が異なるため、混同しないよう注意が必要です。
製品 |
特徴 |
ヘリオケア オーラル |
シリーズの基本となるカプセル |
ヘリオケア ウルトラD |
Fernblock 480mgを配合。ビタミンD、C、E、ルテイン、リコピンを含む |
ヘリオケア 360° |
後発のシリーズ。製品ごとに配合が異なる |
ヘリオケア ウルトラDは、基本のオーラルに対してFernblockの配合量を増やし、複数のビタミンとカロテノイドを加えたものにあたります。
ヘリオケア ウルトラDに含まれる成分
配合されている成分は、Fernblock、ビタミンD、ビタミンC、ビタミンE、ルテイン、リコピンです。
Fernblock(ダイオウウラボシ抽出物)
ヘリオケア ウルトラDの主成分は、Polypodium leucotomosというシダ植物の葉から抽出されたFernblockです。1カプセルあたり480mg配合されています。
Fernblockには、クマル酸、クロロゲン酸、カフェイン酸、フェルラ酸などのポリフェノール類が含まれています。これらの成分については、紫外線による皮膚への影響との関係を調べた研究が海外で行われています。
ただし、研究の多くは成分そのものを対象としたものであり、ヘリオケア ウルトラDを摂取すれば、日焼けを防げることや美容上の効果が得られることを保証するものではありません。
ビタミンD
ビタミンDは、通常、日光を浴びることで皮膚において生成される栄養素です。カルシウムの吸収に関わり、骨の健康維持に必要とされています。
紫外線を避ける生活が続くと、ビタミンDが不足しやすくなると指摘されています。
ビタミンC・ビタミンE
ビタミンDとビタミンEは、健康維持に関わる栄養素です。ヘリオケア ウルトラDには、これらの栄養素が配合されています。
ルテイン・リコピン
ルテインはケールやほうれん草などの緑黄色野菜に、リコピンはトマトなどに含まれるカロテノイドの一種です。いずれも食品から摂取できる成分で、ヘリオケア ウルトラDにも配合されています。
飲む日焼け止め」という呼び方について知っておきたいこと
ヘリオケアは「飲む日焼け止め」と呼ばれることがあります。しかし、この呼び方は、飲むだけで日焼けを防げるような誤解を招く可能性があります。
塗る日焼け止めの代わりにはならない
塗る日焼け止めは、皮膚の表面で紫外線を吸収したり散乱させたりして、紫外線が皮膚に届くのを防ぎます。一方、カプセルを飲んでも、皮膚の表面に紫外線を遮る膜ができるわけではありません。
米国食品医薬品局(FDA)は2018年5月、「錠剤やカプセルが日焼け止めの代わりになる」と受け取られる広告を行っていた4製品の販売企業に警告書を送付しました。なお、この警告の対象にヘリオケアは含まれておらず、Polypodium leucotomosという成分自体が問題視されたわけでもありません。問題とされたのは、飲むだけで日焼けや皮膚がんを防げるかのような広告表現です。
ヘリオケア ウルトラDも、塗る日焼け止めの代わりになる製品ではありません。使用する場合も、日焼け止め、帽子、日傘、衣服、日陰の利用など、基本的な紫外線対策を続ける必要があります。
日本の広告表現には制限がある
日本では、サプリメントは食品として扱われます。そのため、「日焼けを防ぐ」「シミや皮膚がんを予防する」など、医薬品のような効能・効果をうたうことはできません。
こうした断定的な表現を見かけても、そのまま信じず、根拠や製品の位置づけを確認することが大切です。
ヘリオケア ウルトラDと360シリーズの違い
シリーズの位置づけ
ヘリオケア ウルトラDは、比較的早い時期から流通してきた製品です。これに対し、ヘリオケア 360°は後から登場したシリーズで、複数の製品バリエーションがあります。
両者はいずれもFernblockを主成分としますが、配合されるその他の成分や量、カプセルの仕様が製品ごとに異なります。
どちらを選ぶべきか
配合成分が異なるため、単純にどちらが優れているとは言えません。また、サプリメントである以上、期待する働きの大きさを比較して示すこともできません。
すでに他のサプリメントを飲んでいる場合、ビタミンやカロテノイドの成分が重複する可能性もあります。持病や常用薬がある方はなおさらです。選択にあたっては、取扱医療機関で相談することをおすすめします。
なお、製品の仕様は改訂されることがあります。購入を検討する際は、正規の販売元が示す最新の成分表示を必ず確認してください。
ヘリオケア ウルトラDの飲み方
摂取の目安
一部では、日光を浴びる30分ほど前に1カプセルを摂取し、長時間屋外で過ごす場合には、4〜6時間後にもう1カプセルを追加する方法が案内されています。
ただし、これは医薬品として承認された用法・用量ではありません。実際の摂取方法は、購入した製品の表示や取扱医療機関の案内に従ってください。
塗る日焼け止めと併用する
ヘリオケア ウルトラDは、塗る日焼け止めの代わりにはなりません。摂取する場合も、日焼け止めを塗り、帽子や日傘、衣服などによる紫外線対策を続けてください。
他のサプリメントとの重複に注意
ヘリオケア ウルトラDには、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEが含まれています。同じ栄養素を含む別のサプリメントを併用すると、摂取量が重複します。
とくに脂溶性のビタミンDとビタミンEは、水溶性のビタミンと異なり体内に蓄積されやすい性質があります。複数のサプリメントを併用する場合は、成分表示を確認し、必要に応じて医師や薬剤師に相談してください。
安全性と注意点
サプリメントは、医薬品ほど安全性に関する情報が十分に集められていません。そのため、「副作用がない」のではなく、「まだ十分に分かっていない」と考えるのが適切です。
報告されている状況
Polypodium leucotomosを含む製品では、これまで重大な健康被害の報告は限られています。
ただし、報告が少ないからといって、安全性が完全に確認されているわけではありません。サプリメントは、医薬品ほど安全性に関する情報が十分に集められていないため、「副作用がない」とは言い切れない点に注意が必要です。
妊娠中・授乳中の方
妊娠中や授乳中の使用については、安全性に関する十分なデータがありません。妊娠している可能性がある方や授乳中の方は、自己判断で摂取せず、事前に医師へ相談してください
お子さんへの使用
お子さんへの使用については、安全性に関する十分なデータがありません。また、カプセルをのどに詰まらせるおそれもあります。摂取を検討する場合は、自己判断で使用せず、事前に医師へ相談してください。
アレルギー・持病・常用薬がある方
植物由来の成分である以上、体質によってはアレルギー反応が起こる可能性を否定できません。過去に食品や薬でアレルギー症状が出たことがある方は、摂取前に医師または薬剤師に相談してください。
持病があり治療を受けている方、常用している薬がある方も同様です。サプリメントの成分が薬の働きに影響を与える可能性があります。
摂取後に発疹、かゆみ、腹部の不快感といった体調の変化があらわれた場合は、摂取を中止して医療機関に相談してください。
過剰に摂取しない
多く飲めばそれだけ働きが強まる、というものではありません。ビタミン類やカロテノイドを過剰に摂取すると、健康に悪影響が生じるおそれがあります。
製品に示された目安量を守り、自己判断で増やさないでください。
偽物や並行輸入品に注意
ヘリオケア ウルトラDについて、購入前に必ず知っておくべき点があります。
なぜ注意が必要なのか
この製品は海外で製造されており、日本では医薬品ではなくサプリメントとして流通しています。そのため、正規の輸入ルート以外にも、個人輸入代行や海外通販を通じた並行輸入品が多く出回っています。
インターネット上の販売価格には幅があり、極端に安価な出品も見られます。しかし、そうした製品が正規品である保証はありません。
個人輸入や海外通販のリスク
偽造品や、表示どおりの成分が含まれていない製品が届く可能性があります
輸送や保管の温度管理が保証されず、品質が劣化している可能性があります
成分表示が日本語でなく、含有量やアレルギー情報を正確に把握できない場合があります
健康被害が生じても、日本の制度による救済の対象になりません
口に入れるものである以上、品質の不確かな製品を摂取することのリスクは小さくありません。
購入するなら正規のルートで
皮膚科や美容クリニックなどの取扱医療機関、あるいは正規代理店を通じて購入するのが確実です。医療機関で購入すれば、体質や併用しているサプリメントについて相談したうえで判断できます。
価格だけで選ばず、販売元や製品の表示、保管状況なども確認することが大切です。
ヘリオケア ウルトラDに関するよくある質問
ドラッグストアで買えますか?
一般的なドラッグストアでは取り扱われておらず、主に皮膚科や美容クリニックなどの医療機関で取り扱われています。購入を希望する場合は、事前に取り扱いの有無を確認してください。
毎日飲む必要がありますか?
摂取方法については、紫外線を浴びる前に摂取する方法と、毎日継続して摂取する方法の両方があります。
どちらが適切かは、生活のなかで紫外線を浴びる時間や、皮膚の状態によって変わります。取扱医療機関に相談してください。
これを飲めば日焼け止めを塗らなくてよいですか?
いいえ。塗る日焼け止めの代わりにはなりません。日傘、帽子、衣服、日陰の利用といった基本的な紫外線対策も、あわせて行ってください。
医薬品ですか?
医薬品ではなく、サプリメント(食品)です。
効果を実感できますか?
サプリメントのため、効果を保証するものではありません。また、紫外線による皮膚への影響は目に見えにくく、短期間で効果を実感するものでもありません。
保管方法を教えてください
直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所で保管してください。小さなお子さんが誤って口にしないよう、手の届かない場所に置いてください。
まとめ ヘリオケア ウルトラDを正しく理解するために
ヘリオケア ウルトラDは、シダ植物由来のFernblockを主成分とし、ビタミンD、C、E、ルテイン、リコピンを配合したサプリメントです。2002年にスペインで発売され、各国の皮膚科で扱われてきました。
日本では医薬品ではなく、サプリメント(食品)として販売されています。そのため、医薬品としての効果は承認されていません。また、食品だから必ず安全というわけでもありません。
この製品を飲んでも、塗る日焼け止めの代わりにはなりません。日焼け止めを塗り、帽子や日傘、衣服などで紫外線を防ぐことが大切です。
「飲むだけで紫外線を完全に防げる」「皮膚がんを予防できる」といった表現には注意してください。
摂取を検討する場合は、正規のルートで購入し、妊娠中・授乳中の方、持病や常用薬がある方、お子さんへの使用を考えている方は、必ず事前に医師または薬剤師にご相談ください。
参照リンク
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OTC Warning Letters(米国食品医薬品局)