デュタステリドは通販で買える?オンライン診療での処方・値段・副作用を解説

デュタステリドをできるだけ安く続けたいと考えて、通販で購入できないかと調べる人は少なくありません。

実際にインターネット上にはデュタステリドを扱う通販サイトが存在し、医療機関より安い価格が提示されていることもあります。
しかしデュタステリドは医師の処方が必要な医療用医薬品であり、国内の通販サイトや薬局で自由に買える薬ではありません。安さだけを基準に入手方法を決めると、偽造品や健康被害といった別のリスクを抱えることになります。

この記事では、デュタステリドが通販で買えるのかという疑問への答えを整理したうえで、通販という形で流通している個人輸入の実態とリスク、オンライン診療で処方を受ける場合の流れと費用の考え方、そして服用前に知っておきたい効果と副作用について解説します。


※注意事項

  • この記事は、執筆時点で公開されている添付文書や公的機関の情報に基づく一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療法や入手方法を推奨したり、効果を保証したりするものではありません。

  • デュタステリドの効果のあらわれ方や副作用の起こりやすさには個人差があり、すべての人に同じ結果が生じるわけではありません。

  • 服用の可否や治療方針は、医師が一人ひとりの状態を診察したうえで判断します。自己判断で服用を始めたり中止したりせず、必ず医師に相談してください。診察の結果、医師の判断により処方されない場合もあります。

  • 男性型脱毛症の治療は原則として自由診療であり、公的医療保険は適用されません。料金やサービス内容は医療機関ごとに異なり、変動することもあるため、最新の情報は各医療機関の公式サイトで確認してください。

※監修者は医療的専門分野についてのみ監修を行っており、掲載されている商品・サービスの選定には関与しておりません。
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デュタステリドとは?AGA治療で用いられる医療用医薬品

デュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられる有効成分の名称です。医師が診察したうえで処方する医療用医薬品に分類されており、薬局やドラッグストアで市販されている一般用医薬品ではありません。


承認されている効能と効果

デュタステリドを有効成分とする医薬品には、大きく2種類あります。


一つは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として承認されている製剤で、代表的な先発医薬品がザガーロです。もう一つは、前立腺肥大症の治療薬として承認されている製剤で、代表的な先発医薬品がアボルブです。
どちらも有効成分は同じデュタステリドですが、承認されている適応疾患や用法・用量が異なります。そのため、AGA治療では男性型脱毛症の適応を取得しているザガーロ、またはそのジェネリック医薬品が処方されます。



前立腺肥大症の適応をもつ製剤(アボルブ)の添付文書には、「前立腺が肥大していない患者における有効性及び安全性は確認されていない」と記載されています。そのため、AGA治療を目的として使用するものではありません。国内の臨床試験は前立腺体積が30mL以上の患者を対象に行われたものであり、薄毛の改善を目的として前立腺肥大症用の製剤を自己判断で使うことは想定されていません。


ザガーロとジェネリック医薬品の関係

ザガーロは2015年に国内で承認された、デュタステリドを有効成分とするAGA治療薬です。現在ではその後発医薬品、いわゆるジェネリック医薬品も複数の製薬会社から供給されています。


ジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分を同じ量含み、体内での吸収のされ方が先発品と同等であることを試験で確認されています。たとえばあるデュタステリド製剤では、ザガーロカプセル0.5mgとの比較試験により 、血中濃度に関する指標について両剤の生物学的同等性が確認されたと記載されています。国内で承認されたジェネリック医薬品であれば、先発品と比べて品質や有効性の面で劣るというものではなく、価格を抑える選択肢になり得ます。


ここでいうジェネリック医薬品とは、日本の承認を受けて国内で流通しているものを指します。通販サイトで見かける海外製のデュタステリド製剤は、日本国内では承認を受けていないものが多く、同じ「ジェネリック」という言葉で呼ばれていても位置づけがまったく異なります。


デュタステリドが薄毛に働きかける仕組み

AGAの進行には、男性ホルモンであるテストステロンが、体内の5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることが関わっているとされています。DHTが毛包に作用すると、髪が太く長く育つ成長期が短くなり、十分に育たないまま抜けてしまうというヘアサイクルの乱れが生じると考えられています。


デュタステリドは、この5α還元酵素の働きを阻害することでDHTの産生を抑え、乱れたヘアサイクルを整える方向に働くとされています。5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、デュタステリドは両方を阻害する点が特徴です。


男性型脱毛症の患者にデュタステリド0.1mgまたは0.5mgを1日1回、6ヵ月間投与した試験では、DHT濃度が投与前と比べて、血清中でそれぞれ約65%、約90%、頭皮中で約40%、約52%減少したと報告されています(外国人データ)。あわせて、頭皮中のDHT濃度の低下と毛髪数の増加との間に関連性がみられたことも記載されています。

デュタステリドの効果と実感するまでの期間

デュタステリドは飲んですぐに変化が出る薬ではありません。どの程度の期間で判断すべきかは添付文書にも明記されており、この点を知らないまま短期間でやめてしまうと、本来得られたはずの評価ができなくなります。


期待される効果

デュタステリドは、承認された効能・効果である「男性における男性型脱毛症」の治療薬です。AGAの進行を遅らせ、ヘアサイクルを整えることで、健康な毛髪の維持が期待されます。 


日本皮膚科学会が公表している男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、デュタステリドの内服について、男性型脱毛症では推奨度A、女性型脱毛症では推奨度Dと評価されています。推奨度Aは、行うよう強く勧めるという位置づけです。男性のAGA治療において、デュタステリドの内服は診療ガイドライン上も強く推奨される治療法のひとつであるといえます。


一方で、効果のあらわれ方には個人差があります。薄毛の進行度合いや年齢、生活習慣などによって結果は変わるため、誰にでも同じ変化が起こると考えるのは適切ではありません。


効果はいつから実感できるのか

ザガーロの添付文書には、用法及び用量に関連する注意として、投与開始後12週間で改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには通常6ヵ月間の治療が必要であると記載されています。


つまり、早い人では3ヵ月ほどで変化に気づくこともあるものの、効いているかどうかを判断する目安は6ヵ月とされているということです。1ヵ月や2ヵ月で変化がないことを理由に自己判断で中止してしまうと、薬の評価としては早すぎることになります。


初期脱毛が起こることがある

AGA治療薬の服用を始めてしばらくすると、一時的に抜け毛が増えたように感じることがあります。これは初期脱毛と呼ばれ、ヘアサイクルが整う過程で、休止期に入っていた既存の毛が新しい毛に押し出されて抜けることによって起こると説明されています。


抜け毛が増える現象であるため不安を感じやすい時期ですが、一時的なものとされています。ただし、抜け毛の量や期間には個人差があり、初期脱毛がまったく起こらない人もいます。抜け毛が長く続く場合や、他の症状を伴う場合は、自己判断せず医師に相談してください。


効果を感じられない場合の考え方

ザガーロの添付文書には、6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の改善がみられない場合には投薬を中止することとされています。また、6ヵ月以上投与する場合であっても、定期的に効果を確認し、継続投与の必要性を検討することが求められています。


漫然と服用を続けるのではなく、効果を確認しながら継続するかどうかを判断する必要があります。 この判断は服用している本人ができるものではなく、医師が診察のうえで行うものです。自己判断で薬を入手して服用している場合、こうした客観的な評価を受ける機会がないため、適切な効果測定や安全性の確認が難しい状態で継続することになります。 

デュタステリドは通販で買える?入手方法の全体像

デュタステリドは、Amazonや楽天市場などの国内の一般的な通販サイトでは購入できません。一方で、「通販」と呼ばれる入手方法には、オンライン診療による処方と海外からの個人輸入があり、それぞれ仕組みや安全性が異なります。 


Amazonや楽天、薬局やドラッグストアでは購入できない

デュタステリドは医療用医薬品であり、医師の処方箋がなければ受け取ることができません。市販薬として承認されている製品は存在しないため、薬局やドラッグストアの店頭に並ぶことはなく、Amazonや楽天市場といった国内の大手通販サイトでも取り扱われていません。


これらのサイトでデュタステリドと検索した場合に表示されるのは、育毛剤や育毛シャンプー、サプリメントなどの別の商品です。これらはデュタステリドを含む医薬品ではなく、同等の効果が確認されているものでもありません。名称が似ていたり、AGAという言葉が使われていたりしても、医療用医薬品とは別のものである点に注意が必要です。


なお、AGA関連の成分の中でも、ミノキシジルの外用薬は一般用医薬品として承認されており、薬局やドラッグストア、通販でも購入できます。ミノキシジル外用薬は市販されていますが、デュタステリドは医師の処方が必要な医療用医薬品です。そのため、同じAGA治療薬でも購入方法は異なります。 


通販サイトの正体は個人輸入代行

それでもインターネットでデュタステリドを検索すると、購入できると称するサイトが見つかります。これらの多くは個人輸入代行と呼ばれる業者です。


医薬品を販売しているように見えますが、法律上の位置づけは異なります。これらのサイトが行っているのは、利用者本人が海外の業者から医薬品を輸入する手続きを代行することです。取り扱われている製品は海外で製造されたもので、日本国内では承認を受けていない医薬品が中心となります。注文から到着まで2週間程度かかることもあります。


医薬品の個人輸入は、自分自身が使用する目的で、定められた数量の範囲内であれば認められています。個人輸入代行サイトはこの仕組みを利用して、海外製の医薬品を通販に近い形で提供しているという構図です。ただし、認められているということと、安全であることは同じ意味ではありません。


オンライン診療で処方を受ける方法

自宅にいながら薬を受け取りたいという目的であれば、オンライン診療という選択肢があります。


オンライン診療は、スマートフォンやパソコンのビデオ通話を通じて医師の診察を受け、処方された薬を配送で受け取る医療サービスです。手元に薬が届くという結果だけを見れば通販に似ていますが、医師の診察と処方が介在している点が決定的に異なります。処方されるのは国内で承認された医薬品であり、副作用が起きた場合にも医師に相談できます。


デュタステリドは、オンライン診療を利用すれば、自宅にいながら医師の診察を受け、処方を受けることができます。 


対面診療で処方を受ける方法

医療機関に直接足を運び、対面で診察を受けて処方してもらう方法もあります。予約を取って受診し、その場で処方を受ければ、薬を当日受け取れることが一般的です。頭皮の状態を直接見てもらえること、血液検査などの検査を受けやすいことは対面診療の利点です。


一方で、移動時間と待ち時間が発生し、診療時間内に受診できるようスケジュールを調整する必要があります。近隣に治療を行っている医療機関がない場合は、通院そのものが負担になることもあります。

デュタステリドを通販(個人輸入)で購入するリスク

個人輸入で入手した医薬品による健康被害や、偽造品が確認された事例が報告されていることから、厚生労働省は医薬品等の個人輸入について注意を促しています。価格の安さだけに目を向けるのではなく、伴うリスクについても十分に理解しておく必要があります。 


偽造品や品質が確認されていない製品が含まれる可能性

海外で流通している医薬品の中には、日本と同じ水準の品質確認が行われていないものや、正規のメーカー品を装った偽造品が混ざっている可能性があります。


有効成分がまったく含まれていない、表示された量より少ない、あるいは想定されていない成分が含まれているといった事態も起こり得ます。届いた錠剤やカプセルの外観、外国語で書かれた説明書を見て、利用者が偽造品かどうかを見分けることは現実的に困難です。安く購入できたつもりが、有効成分の入っていない製品に費用を払い続けていたという結果になりかねません。


医薬品副作用被害救済制度の対象外になる

国内では、医薬品を適正に使用したにもかかわらず入院が必要な程度の重い健康被害が生じた場合に、医療費などの給付を受けられる医薬品副作用被害救済制度が設けられています。


しかし、個人輸入した医薬品による健康被害は、この制度の対象外です。海外から取り寄せた薬で重い副作用が起きた場合、その治療にかかる費用も含めて、すべて自己責任で対応することになります。この点は、価格差だけを見ていると見落とされやすい部分です。


診察を受けずに服用の可否を自己判断することになる

デュタステリドには、服用してはならない人が明確に定められています。過敏症の既往歴がある人、女性、小児などが該当し、肝機能に障害がある場合にも慎重な判断が必要になります。


医療機関では、問診を通じて既往歴や現在服用している薬、アレルギーの有無などを確認したうえで、デュタステリドを使用してよいかを医師が判断します。個人輸入ではこの過程がすべて省略され、服用してよい状態かどうかを本人が判断することになります。飲み合わせや基礎疾患との関係を含めて自己判断するのは、専門的な知識がなければ困難です。


トラブルが起きても自己責任になる

個人輸入では、注文した製品が届かない、想定と異なる製品が届いたといったトラブルが起きても、利用者自身が海外の業者とやり取りして解決する必要があります。国内の消費者保護の枠組みが及びにくく、代行業者が対応してくれるとは限りません。


体調に変化が起きたときにすぐ相談できる相手がいないという点も、医薬品を扱ううえでは軽視できないリスクです。

オンライン診療でデュタステリドの処方を受ける流れと費用

オンライン診療でデュタステリドの処方を受ける場合、診察から薬を受け取るまで、どのような手続きが必要なのでしょうか。ここでは、一般的な診療の流れと費用について解説します。 


受診から薬の受け取りまでの流れ

一般的な流れは次のようになります。まず、スマートフォンやパソコンから受診日時を予約し、問診票に体調や既往歴、服用中の薬などを入力します。予約した時間になったら、ビデオ通話などで医師の診察を受けます。問診票の内容をもとに、体調の確認や薄毛の状態、処方する薬の説明などが行われます。


診察の結果、医師が処方可能と判断すれば、薬が指定した場所に配送されます。到着までの日数は医療機関によって異なりますが、受診の翌日から数日程度で届くことが多く、海外から取り寄せる場合と比べて短い期間で受け取れます。


なお、診察は薬を受け取るための形式的な手続きではありません。医師の判断により処方されない場合もあります。


費用の考え方と保険適用の可否

AGAの治療は、外見に関わる治療として原則的に自由診療となり、公的医療保険は適用されません。そのため費用は全額自己負担となり、料金は医療機関が独自に設定しています。


費用を比較する際は、薬代だけを見るのではなく、診察料、配送料、そして継続した場合の総額まで含めて確認することが大切です。医療機関によっては定期配送やまとめ買いに対応しており、1ヵ月あたりの負担が単月で購入する場合より抑えられることがあります。デュタステリドは効果の評価に6ヵ月程度を要する薬であり、治療は長期にわたることが前提となるため、初月の価格よりも継続時の総額のほうが実質的な負担を左右します。


個人輸入と比べると、医療機関を通した場合の薬代が高くなることはあります。ただし、その差額には診察と処方、国内で承認された医薬品であること、副作用が起きた際に相談できる体制、救済制度の対象となることが含まれています。単純な薬の値段だけを比較しても、実際に得られるものは同じではありません。


料金体系は変更されることがあるため、検討している医療機関の公式サイトで最新の情報を確認してください。


オンライン診療のメリット

オンライン診療の利点は、移動時間と待ち時間が発生しないことです。自宅や外出先から受診できるため、通院のために時間を確保する必要がありません。 


薄毛の相談で医療機関に足を運ぶことに抵抗を感じる人にとって、対面せずに診察を受けられることも利点になります。感染症が流行している時期に、他の人との接触を避けられるという面もあります。定期的な配送に対応している医療機関であれば、薬が切れるタイミングを気にせず継続しやすくなります。


オンライン診療のデメリットと向かない場合

通信環境や機器の扱いに不慣れな場合、映像が映らない、音声が聞こえないといったトラブルが起きたときに自分で対処する必要があります。


また、画面越しの診察では、頭皮や毛髪の状態を直接確認することに限界があります。血液検査などの検査が必要と判断される場合には、対面での受診を求められることもあります。薄毛の原因がAGA以外にある可能性を考えたいときや、他の疾患が疑われるときは、対面診療のほうが適していることもあります。


デュタステリドとフィナステリド、ミノキシジルの違い

AGA治療でよく名前が挙がる成分には、デュタステリドのほかにフィナステリドとミノキシジルがあります。それぞれ役割が異なるため、違いを理解しておくと医師に相談する際の助けになります。


フィナステリドとの違い

フィナステリドは、デュタステリドと同じ5α還元酵素阻害薬に分類される成分です。両者の違いは、阻害する酵素の範囲にあります。


5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドが阻害するのは主にⅡ型です。これに対してデュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。この違いにより、DHTの産生を抑える働きはデュタステリドのほうが強いとされています。


日本皮膚科学会のガイドラインでは、男性型脱毛症に対してフィナステリドの内服も推奨度Aと評価されており、どちらも強く推奨される治療法です。作用が強い薬が、すべての方に適しているとは限りません。薄毛の進行状態や副作用のリスク、費用、献血の予定などを考慮し、医師と相談しながら治療薬を選びます。 


ミノキシジルとの違い

ミノキシジルは、5α還元酵素阻害薬とは作用の仕方が異なる成分です。デュタステリドやフィナステリドがAGAの進行を抑える方向に働くのに対し、ミノキシジルは血管を広げて頭皮の血流を促し、発毛を促進する方向に働くとされています。


ミノキシジルには外用薬と内服薬があります。外用薬は一般用医薬品として市販されており、薬局や通販でも購入できます。一方、ミノキシジルの内服薬は日本国内では発毛を目的とした承認を受けておらず、医療機関で用いられる場合は未承認薬の使用にあたります。未承認薬の使用については、医師から十分な説明を受けたうえで判断する必要があります。


併用と切り替えの考え方

デュタステリドとフィナステリドは同じ系統の薬であり、作用が重複するため、両方を同時に服用することは通常ありません。フィナステリドを続けても十分な変化が得られない場合に、デュタステリドへの切り替えが検討されることがあります。


進行を抑える薬と発毛を促す薬は作用の方向が異なるため、医師の判断のもとで組み合わせて用いられることがあります。どの組み合わせが適しているかは一人ひとりの状態によって異なり、自己判断で薬を追加したり切り替えたりすることは避けてください。

デュタステリドの飲み方と服用時の注意点

処方された薬は、定められた用法用量を守って服用することが前提となります。


用法用量

男性型脱毛症の適応をもつザガーロの添付文書では、男性成人には通常デュタステリドとして0.1mgを1日1回経口投与し、必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与するとされています。


前立腺肥大症の適応をもつ製剤(アボルブなど) では、通常成人に1回0.5mgを1日1回経口投与するとされています。同じ有効成分でも、承認されている用法用量は製剤によって異なります。医療機関で処方されるデュタステリドの規格も、選択される製剤やプランによって異なることがあります。処方された薬の用量は、必ず医師の指示と受け取った薬の説明書に従ってください。


早く効果を得たいからと自己判断で量を増やすことは、副作用のリスクを高める可能性があり、避けるべきです。


飲むタイミング

デュタステリドは、1日1回、毎日決まったタイミングで服用します。食後に服用すると血中濃度に関する指標がわずかに変化しますが、臨床上問題となる影響はないとされています。そのため、食前・食後を厳密に気にする必要はありません。 


大切なのは、毎日続けられるタイミングを決めて習慣化することです。朝食後や就寝前など、飲み忘れにくい時間を選ぶとよいでしょう。


飲み忘れたときの対応

飲み忘れに気づいた場合の対応は、処方された薬の説明書や医師の指示に従うことが基本です。一般的には、気づいた時点で1回分を服用し、次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から通常どおり再開します。


いずれの場合も、2回分をまとめて服用してはいけません。飲み忘れが頻繁に続く場合は、服用のタイミングを変えられないか医師に相談してください。


保管方法と薬に触れる際の注意

デュタステリドの取り扱いで特に注意が必要なのが、薬に触れること自体への配慮です。


デュタステリドは皮膚からも吸収されるため、女性や小児は、カプセルから漏れた薬剤に触れないよう注意が必要です。万一触れた場合は、すぐに石鹸と水で洗い流してください。 


家庭内に女性や子どもがいる場合は、保管場所に注意し、カプセルが破損した状態のまま放置しないようにしてください。カプセルを割ったり砕いたりすることも避ける必要があります。保管については、光や湿気を避けることとされている製剤もあるため、受け取った薬の説明書を確認してください。

デュタステリドの副作用と服用できない人

デュタステリドは男性ホルモンの働きに関わる薬であり、副作用が生じる可能性があります。頻度は高くないとされていますが、どのような症状が起こり得るのかを知っておくことは、異変に早く気づくために重要です。


主な副作用

報告されている副作用として、性欲減退や勃起不全といった性機能に関するもの、精液量の減少、乳房の痛みや腫れといった乳房障害、頭痛、めまい、腹痛、下痢などがあります。


これらの症状があらわれる頻度は高くないとされていますが、個人差があります。服用中に気になる変化を感じた場合は、自己判断で中止したり我慢して続けたりせず、医師に相談してください。


重大な副作用

重大な副作用として、肝機能障害が報告されています。 全身のだるさ、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる黄疸といった症状があらわれることがあります。


また、発疹やじんましん、顔のむくみ、唇や口の中のただれなどがみられた場合は、過敏症の可能性が考えられます。これらの症状に気づいた場合は服用を中止し、速やかに医師の診察を受けてください。


こうした症状が起きたときにすぐ相談できる相手がいるかどうかは、入手方法を選ぶうえで見落とされがちですが、重要な違いです。


服用できない人

次に該当する人には投与しないこととされています。


本剤の成分および他の5α還元酵素阻害薬に対して過敏症の既往歴がある人。女性。小児です。


女性に投与しない理由として、動物実験で雄の胎児の外生殖器に影響がみられたことが挙げられており、血中のジヒドロテストステロンが低下することで男子胎児の外生殖器の発達を阻害する可能性が示唆されています。この影響は服用だけでなく、皮膚から吸収された場合にも懸念されるため、女性や小児は薬に触れること自体を避ける必要があります。


このほか、肝機能に障害がある人は、薬の代謝に関わるため慎重な判断が必要とされています。持病がある人や現在服用している薬がある人は、診察時に必ず申告してください。


献血の制限

意外と知られていないのが、献血の制限です。


日本赤十字社の基準では、デュタステリドやザガーロなどのAGA治療薬を服用している場合、服薬中止後6ヵ月間は献血ができないとされています。フィナステリドやプロペシアなどの場合は服薬中止後1ヵ月間とされており、デュタステリドのほうが長い期間が設けられています。


これは、成分が残った血液が妊娠中の女性に輸血された場合、男子胎児の発育に影響を及ぼすおそれがあるためです。血液センターでは服用している薬の検査は行われないため、問診時に自分から正確に申告する必要があります。献血を予定している人は、治療を始める前にこの点を医師に伝えて相談してください。


併用や飲み合わせで注意すること

デュタステリドは他の薬との飲み合わせについて注意が必要な場合があります。現在服用している薬やサプリメントがある場合は、診察時にすべて医師に伝えてください。市販薬や健康食品であっても申告の対象になります。


個人輸入では、この確認をする機会がありません。飲み合わせによって効果が変わったり、副作用のリスクが高まったりする可能性を、自分で判断することになります。

デュタステリドの通販や処方に関するよくある質問

デュタステリドの処方に保険は適用されますか

男性型脱毛症の治療は自由診療にあたるため、公的医療保険は適用されず、費用は全額自己負担となります。なお、前立腺肥大症の治療としてデュタステリドが処方される場合は、保険診療となることがあります。同じ有効成分でも、治療の目的によって扱いが異なります。


ジェネリック医薬品は先発品と効果が違いますか

国内で承認されたジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分を同量含み、体内での吸収のされ方が先発品と同等であることを確認したうえで承認されています。品質や有効性の面で劣るものではありません。ただし、これは日本の承認を受けた製品についての話であり、通販サイトで扱われている海外製の製品とは位置づけが異なります。


通販で届いた薬が偽物かどうか見分けられますか

外観や添付されている説明書から利用者が偽造品かどうかを判断することは、現実的に困難です。有効成分が含まれていない、量が表示と異なるといった問題は見た目ではわかりません。品質が確認された医薬品を確実に入手したい場合は、医師の処方を受ける方法が確実です。


飲み忘れたときは2回分まとめて飲んでもよいですか

2回分をまとめて服用してはいけません。気づいた時点で1回分を服用し、次の服用時間が近い場合は1回飛ばして次から通常どおり再開するのが一般的な対応です。詳しくは処方された薬の説明書を確認するか、医師に相談してください。


デュタステリドを服用中に献血はできますか

できません。日本赤十字社の基準では、服薬中止後6ヵ月間は献血ができないとされています。服用量や頻度にかかわらず適用されます。献血を予定している場合は、休薬を自己判断せず、医師に相談してください。


女性がデュタステリドを使うことはできますか

デュタステリドは女性には投与できず、禁忌とされています。服用だけでなく、皮膚からも吸収されるため、カプセルから漏れた薬剤に触れることも避ける必要があります。日本皮膚科学会のガイドラインでも、女性型脱毛症に対するデュタステリドの内服は推奨度Dと評価されています。女性の薄毛については、女性向けの治療法について医療機関で相談してください。



デュタステリドは通販ではなくオンライン診療での処方を検討しよう

デュタステリドは医師の処方が必要な医療用医薬品であり、Amazonや楽天、薬局やドラッグストアで購入することはできません。通販として流通しているものの実態は個人輸入であり、偽造品のリスク、医薬品副作用被害救済制度の対象外となること、服用の可否を自己判断せざるを得ないことなど、費用面のメリット以上に、健康上のリスクや万が一の際の自己負担が大きくなる懸念があります。


自宅で薬を受け取りたいという目的であれば、オンライン診療という選択肢があります。医師の診察を受けたうえで国内承認薬が処方され、副作用が起きたときにも相談できる体制がありながら、通院の手間はかかりません。


デュタステリドは効果の評価に6ヵ月程度を要する薬であり、治療は長期にわたることが前提となります。だからこそ、体調の変化や継続の可否を定期的に相談できる環境を確保しておくことに意味があります。入手方法を検討する際は、目先の薬の値段だけでなく、その先に何が付いてくるのかを含めて比較してみてください。

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