【医師監修】ピルの休薬期間がしんどい時の対処法|和らげる対策


「ピルの休薬期間がしんどい…」
「この症状はみんなに起きているのかな?」
「休薬期間中の体調不良にどう対処すればいいの?」

上記のように悩んでいるのではないでしょうか。

しんどいと感じる症状が現れても、生理痛の緩和や生理周期の安定には欠かせない存在であるため、できれば止めたくないですよね。

ピルの休薬期間中に引き起こされる体調不良には理由があり、適切な対処法も存在します。

そこでこの記事では、おもに以下の内容を解説していきます。

  • ピルの休薬期間に現れる代表的な症状
  • ピルの休薬期間がしんどい理由3つ
  • ピルの休薬期間のしんどさを和らげる方法4つ

この記事を読むと、しんどい症状を和らげられるようになりますよ。

この記事の監修者

国家公務員暇組合連合会虎の門病院救急科部長

東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学卒業。亀田総合病院臨床後研修、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年国家より公務員連合連合会虎の門病院救急科部長(現職)。東京大学医学部附属病院 総合研修センター講師。東京大学医学部講師KAKENプロフィール。『早わかり! 救急科診療マニュアル』(共訳者)。

ピルの休薬期間に現れる症状

ピルの休薬期間に現れる代表的な症状としては、以下のようなものがあげられます。

  • 不正出血
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 気分の変化
  • 疲労感
  • 食欲の変化
  • 身体の冷え

実際に株式会社シアンが、低用量ピルの服用経験がある女性を対象に行った調査によると「40%」の人が、なにかしらの症状を感じていると回答しています(※1)。

ただし、症状の強さや組み合わせには個人差がある点は覚えておきましょう。

ほとんど症状を感じない人もいれば、日常生活に支障をきたすほど強く現れる人もいるのです。

ピルの休薬期間がしんどい理由3つ

ピルの休薬期間にしんどい症状が現れる理由は、大きく分けて3つあります。

  • ホルモンバランスの急激な変化
  • 子宮内膜の剥離
  • 自律神経系の乱れ

順番に見ていきましょう。

ホルモンバランスの急激な変化

ピルを服用している間は「エストロゲン」「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンがピルによって、人工的に補給されている状態です。

しかし休薬期間に入ると、ホルモン量の急激な低下に身体が適応しようとするため、しんどいと感じるさまざまな症状が現れるのです。

さらにエストロゲンの急激な低下は、セロトニンといった神経伝達物質の分泌にも影響を与えます。

セロトニンは、

  • 気分
  • 睡眠
  • 食欲

などを調整する役割を果たしているため、不眠や食欲不振などの症状が現れる場合もあるのです。

子宮内膜の剥離

ピルの休薬期間には、それまでホルモンによって維持されていた子宮内膜が剥離し始めます。

内膜が剥離する過程で子宮が収縮し、プロスタグランジンという痛みを引き起こす物質が分泌され、しんどいと感じる「腹痛」「腰痛」といった症状が現れるのです。

また、内膜剥離に伴う出血によって貧血気味になったり、強い疲労感を感じたりする場合もあります。

自律神経系の乱れ

ピルの休薬期間中は、ホルモンバランスの変化が自律神経系に影響を与えるため、しんどいと感じる症状が現れる場合があります。

自律神経系は、

  • 体温調節
  • 消化機能
  • 心拍数

など、身体における重要な機能を制御しており、自律神経系の乱れによって生じる可能性のある症状には、

  • 不眠
  • 食欲不振
  • 疲労感

などがあげられます。

また精神面でも影響が出やすく、イライラや不安感、抑うつ気分を感じるケースも。

これらの症状は、生理前症候群(PMS)に似ており、休薬期間中にPMSが悪化したように感じる人もいるのです。

とくに普段からPMSの症状が強い人は、休薬期間中にさらに症状が悪化する傾向があります。

ピルの休薬期間におけるしんどい症状を和らげる対策4つ

ピルの休薬期間におけるしんどい症状は一刻も早く解消したいですよね。

ここでは、以下のようなしんどい症状を和らげる方法を4つ紹介していきます。

  • 軽い運動を取り入れる
  • 心身をリラックスさせる
  • 私生活を整える
  • ピルの種類を変える

順番に見ていきましょう。

軽い運動を取り入れる

休薬期間中のしんどさを軽減するには、ストレッチやウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。

身体を動かすと血流が改善され、子宮周辺の筋肉がほぐれて、生理痛の原因となる「プロスタグランジン」の過剰分泌を抑制する効果が期待できるのです。

具体的な頻度としては、

  • 3回/週
  • 45~60分/回

を目安として取り組むことが、兵庫医科大学の研究論文内で推奨されています(※2)。

また運動はストレス発散にもなり、乱れた自律神経を整える効果も。

ストレッチやウォーキングなど無理のない範囲で体を動かして、休薬期間中の体調不良を和らげましょう。

心身をリラックスさせる

自律神経のバランスが乱れやすい休薬期間には、心身をリラックスさせる「リラクゼーション法」も取り入れるとよいでしょう。

リラクゼーション法はさまざまありますが、以下の3点が取り入れやすいです。

種類

説明

音楽鑑賞

クラシックや好みの音楽が効果的

アロマセラピー

アロマポットで精油を気化させて、室内を香りで満たす

腹式呼吸

腹部が膨らむように息を吸い込み、ゆっくりと細く長く吐き出す呼吸を繰り返し行う

参考: J-STAGE|畿央大学 峯松 亮「リラクセーション法の相違が身体反応へ及ぼす影響」理学療法科学 2010年25巻2号p.251-255, 中国四国心理学会| 広島国際大学 崎山美由希,田中秀樹「好みの音楽聴取が緊張・不安・疲労軽減に与える影響」第49巻

上記から自身が取り組みやすいと思うものを選び、私生活に取り入れましょう。

睡眠環境を整える

休薬期間中は十分な睡眠と休息を心がけると、体内のホルモンバランスを整えられます。

質のよい睡眠をとるためには、

  • 起床時間を一定にする
  • 就寝2時間前にはスマートフォンやタブレットを使わない
  • 入浴は就寝の1~2時間前に済ませる

といった行動を心がけましょう(※3)。

夕方以降のカフェイン摂取も控えたいところです。

ピルの種類を変える

同じ種類のピルでも、個人によって相性が異なるため合わないケースが出てきます。

ほかにも、

  • 体重
  • 年齢
  • 生活習慣

などによっても、症状の現れかたに違いがあるのです。

最初に処方されたピルで体調不良や副作用が気になる場合は、医療機関で相談して、別の種類に変更することも検討しましょう。

ピルの種類変更を検討する際は、オンライン診療の「スマルナ」がおすすめです。

体重や年齢、生活習慣などに合わせて最適なピルを提案し、副作用の軽減や体調改善をサポートします。

医師に相談しながら、自分に合ったピルを見つけられるため安心です。

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ピルの休薬期間に注意したい症状

多くの症状は、ピルの服用を続けていくうちに軽減されていく傾向にあります。

しかし、休薬期間に以下のような症状が現れた場合は、医療機関で受診をしたほうがよいでしょう。

  • 強い腹痛
  • 月経よりも大量の出血
  • 月経よりも長い出血
  • 気分の著しい変化
  • 出血がない

自身の症状をよく観察し、早急な対応を心がけましょう。

ピルの休薬期間に関するよくある質問3つ

ピルの休薬期間に関して、よくある3つの質問をまとめました。

休薬期間がしんどいのですが休薬は必要?

ピルの服用には休薬期間が必要で、おもに3つの理由があります。

  • 通常の生理的な月経サイクルを維持する
  • 卵巣を一時的に活動させて正常な機能を保つ
  • 出血の有無により、妊娠していないことを確認する

また休薬期間を設けると、血栓症などのリスク軽減にも役立ちます。

ただし医療機関の判断で、連続服用する場合もある点は覚えておきましょう。

休薬期間中に出血がない場合、どうすればよいですか?

休薬期間中に出血がない場合、まず妊娠の有無を確認しましょう。

ピルを正しく服用していても、確実に避妊できるわけではないのです。

妊娠検査薬での確認、もしくは医療機関で検査を受けることをおすすめします。

妊娠が否定された場合は、通常通りピルの服用をつづけて問題ありません。

休薬期間の出血量が多すぎる/少なすぎる気がするのですが、問題ありませんか?

個人や服用期間によっても変化するため、一概にはいえません。

通常の生理用品で対応できない多量の出血や、あまりに少ない出血で不安がある場合は、医療機関で相談してください。

ピルの種類や用量の調整が必要な場合があります。

ピルの休薬期間がしんどいと感じるならスマルナで相談

ピルの休薬期間のしんどさは多くの人が感じている悩みであり、その症状は「吐き気」「精神的な落ち込み」などさまざまです。

休薬期間における症状を和らげるためにも、今回紹介した以下の対策から取り入れやすいものを選んで実行しましょう。

対策

詳細

軽い運動

ストレッチやウォーキングなど。

頻度としては以下のとおり。

  • 3回/週
  • 45~60分/回

リラクゼーション法

  • 音楽鑑賞
    クラシックや好みの音楽が効果的
  • アロマセラピー
  • 腹式呼吸

睡眠環境を整える

  • 起床時間を一定にする
  • 就寝2時間前にはスマートフォンやタブレットを使わない
  • 入浴は就寝の1~2時間前に済ませる

ピルの種類を変える

医療機関で相談

ピルの休薬期間のしんどさでお悩みの方には、オンライン診療サービス「スマルナ」の利用も検討しましょう。

スマルナでは「24時間365日」専門医による丁寧な診察と処方を受けられます。

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