ハイドロキノンの効果とは?クリームの使い方、肝斑やシミへの作用、皮膚科処方とレチノール併用の注意点

ハイドロキノンは、シミのケアや治療で使われる成分です。皮膚科で処方されるクリームのほか、ハイドロキノンを配合した化粧品も販売されており、使ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。


ハイドロキノンには、シミの原因となるメラニンの生成を抑える作用があります。一方で、刺激が出やすい成分でもあり、効果を得るためには、シミの種類に合っているかどうかと、正しい使い方が大切になります。


この記事では、ハイドロキノンとはどんな成分か、期待される効果と効果が出るまでの期間、クリームの使い方、肝斑への作用、皮膚科で処方されるハイドロキノンの特徴、レチノールと併用するときの注意点、副作用までを解説します。



※本記事に関するご注意

本記事は、執筆時点で確認できた公開情報をもとにした一般的な情報提供を目的としており、特定の効果を保証するものではありません。

ハイドロキノンの効果や副作用のあらわれ方には個人差があります。

ハイドロキノンは、シミの治療薬として国内で承認されておらず、医療機関での処方は保険適用外の自由診療となります。医師の判断により処方されない場合もあります。使用方法については、必ず医師の診察と指示にしたがってください。

治療の内容や料金は医療機関によって異なり、変更される場合があります。最新の情報は各医療機関の公式サイトでご確認ください。

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ハイドロキノンとは

ハイドロキノンの効果を理解するために、まずはハイドロキノンとはどんな成分なのかを整理しておきましょう。


ハイドロキノンとはどんな成分か

ハイドロキノンは、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑える成分です。 欧米では古くから色素沈着の治療に使われてきた経緯があり、国内でも、皮膚科や美容皮膚科でシミ治療の外用剤として使われています。


肌に塗って使う成分で、クリームのほか、軟膏、美容液、スティックなどの形で使われています。作用がしっかりしている分、赤みやかぶれなどの刺激が出ることもあるため、使い方を守ることが大切な成分です。


ハイドロキノンは、主にすでにできているシミを薄くする目的で使用される成分です。 そのため、どのシミに使うのか、どのくらいの期間使うのかを決めて使うことが大切になります。


国内でのハイドロキノンの位置づけ

ハイドロキノンは、日本では医薬品として承認されていません。そのため、ハイドロキノンによるシミ治療は保険適用外の自由診療となります。


皮膚科や美容皮膚科では、院内で調製した製剤や医療機関向けの製品などが使用されています。また、ハイドロキノンを配合した化粧品は市販されています。


一方、ドラッグストアや通販で販売されているハイドロキノン配合のクリームは、化粧品に分類されます。化粧品に配合できる成分は厚生労働省の化粧品基準で定められており、ハイドロキノンは化粧品に配合できる成分として扱われています。


シミができる仕組み

紫外線などの刺激を受けると、皮膚にあるメラノサイトという細胞でメラニン色素が作られます。メラニンには、紫外線から皮膚を守る役割があります。


通常、メラニンは肌のターンオーバーによって徐々に排出されます。しかし、過剰に作られたり、うまく排出されずに蓄積したりすると、シミとして現れます。


ハイドロキノンは、メラニンの生成を抑えることで、シミを薄くする作用があります。

ハイドロキノンの効果

メラニンが作られるのを抑える作用

メラニンは、メラノサイトの中で、チロシナーゼという酵素のはたらきによって作られます。ハイドロキノンは、このチロシナーゼのはたらきを抑えることで、メラニンが作られるのを抑えるとされています。


また、ハイドロキノンには、メラニンを作るメラノサイトそのものにはたらきかけて、メラニンを作る力を弱める作用も報告されています。


ハイドロキノンの効果は、新しいメラニンが作られるのを抑えることによるものです。すでに肌にあるメラニンをその場で分解するわけではないため、塗ってすぐにシミが薄くなるわけではありません。


肌のターンオーバーによってメラニンが徐々に排出されることで、シミが少しずつ薄くなっていきます。 


アルブチンやビタミンC誘導体にも、メラニンの生成を抑える作用があります。ハイドロキノンは、これらと比較して強いメラニン生成抑制作用を持つ成分として知られています。 


ハイドロキノンの効果が期待されるシミの種類

ハイドロキノンの効果が期待されるのは、メラニンが皮膚の浅い層である表皮に増えているタイプのシミです。


シミの種類

特徴

ハイドロキノンの効果の考え方

老人性色素斑

紫外線の影響でできる、輪郭のはっきりした茶色いシミ

効果が期待される。濃いものはレーザー治療が検討されることもある

肝斑

頬骨のあたりに左右対称にあらわれる、ぼんやりした薄茶色のシミ

効果が期待される。刺激で悪化しやすいため注意が必要

炎症後色素沈着

ニキビ、傷、やけどなどのあとに残る茶色い色み

効果が期待される。自然に薄くなることも多い

そばかす

鼻や頬に散らばる小さな斑点。遺伝的な要素が関わる

薄くなっても、紫外線で再び濃くなりやすい

盛り上がりのあるシミ

表面がざらついて盛り上がった良性のできもの

効果は期待しにくい

皮膚の深い層のあざ

頬や目の下の灰色がかった斑点

塗り薬では届きにくい


紫外線の影響で顔や手の甲にできる老人性色素斑は、もっとも一般的なシミです。日光黒子とも呼ばれます。


ハイドロキノンで薄くなることもありますが、シミの種類や状態によっては、レーザー治療が適している場合もあります。 


ニキビや虫刺され、やけど、すり傷などのあとに残る茶色い色素沈着は、炎症後色素沈着と呼ばれます。時間とともに自然に薄くなることも多く、ハイドロキノンは色素沈着の改善を促す目的で使用されます。 


頬骨のあたりに左右対称にあらわれる肝斑にも、ハイドロキノンが使われます。


ハイドロキノンの効果が期待しにくいシミ

ハイドロキノンは、すべてのシミに効果があるわけではありません。


盛り上がりのあるシミは、脂漏性角化症という良性の皮膚腫瘍であることが多く、ハイドロキノンでは改善が期待できません。また、ほくろもハイドロキノンによる治療の対象ではありません。


頬や目の下にできる灰色や青みがかったあざには、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)などがあります。色素が皮膚の深い部分にあるため、ハイドロキノンでは十分な効果が期待できず、レーザー治療が検討されます。


また、目の下のクマやニキビ跡の赤み、へこみなど、メラニン色素が主な原因ではない症状にも、ハイドロキノンの効果は期待できません。


シミの種類を自分で判断することは難しく、皮膚がんなどの病気が隠れている場合もあります。形がいびつ、色にむらがある、急に大きくなるといった変化がある場合は、自己判断でハイドロキノンを使用せず、皮膚科を受診しましょう。

ハイドロキノンの効果はいつから

効果が出るまでの期間の目安

ハイドロキノンの効果は、使い始めてすぐにあらわれるものではありません。新しいメラニンが作られるのを抑えながら、肌の生まれ変わりによって古いメラニンが排出されるのを待つ必要があるためです。


変化があらわれるまでには、数か月単位の時間がかかることが多いとされています。シミの種類や濃さ、ハイドロキノンの濃度、紫外線対策の状況、年齢による肌の生まれ変わりの速さなどによって、期間は変わります。


数日から数週間で効果がないと判断してやめてしまうと、変化を感じられないままになることがあります。一方で、長く使えば使うほどよいわけでもありません。どのくらいの期間使うかは、処方を受けた医師の指示にしたがいましょう。


ハイドロキノンだけで効果はあるか

ハイドロキノンは、単独でもメラニンの生成を抑える作用があり、肝斑や炎症後色素沈着などの治療に使用されます。


一方、トレチノインには肌のターンオーバーを促す作用があり、ハイドロキノンと併用することで、メラニンの生成を抑えながら排出を促す効果が期待できます。ただし、併用すると赤みや皮むけなどの副作用が出やすくなるため、シミの種類や皮膚の状態に応じて治療方法を選ぶことが大切です。


効果がないと感じるときに考えられること

ハイドロキノンを使っても効果がないと感じるときは、いくつかの理由が考えられます。


1つめは、シミの種類が合っていない場合です。盛り上がりのあるシミや、皮膚の深い層にメラニンがあるタイプでは、ハイドロキノンの効果は期待しにくくなります。


2つめは、紫外線対策が足りていない場合です。紫外線を浴びると新しいメラニンが作られるため、ハイドロキノンを塗っていても、変化を感じにくくなります。


3つめは、使っている期間が短い場合や、塗り忘れが多い場合です。4つめは、ハイドロキノンが変質している場合です。ハイドロキノンは酸化しやすく、変色したものは本来のはたらきが期待できません。


かぶれによる炎症で色素沈着が起こり、かえってシミが濃くなったように見えることもあります。効果がない、または濃くなったと感じるときは、自己判断で濃度を上げたり塗る量を増やしたりせず、皮膚科に相談しましょう。

ハイドロキノンクリームの使い方

使う前のパッチテスト

ハイドロキノンクリームをはじめて使うときは、顔に塗る前に、パッチテストを行うと安心です。二の腕の内側など目立たない部分に少量を塗り、赤み、かゆみ、腫れが出ないかを確認します。


異常が出た場合は、顔には使わず、処方を受けた医療機関に相談しましょう。パッチテストで問題がなくても、顔に使い始めてから刺激が出ることはあります。使い始めは、肌の様子をよく観察してください。


塗る順番と塗る範囲

ハイドロキノンクリームは、洗顔後に使用します。化粧水や乳液などで肌を整えてから塗る場合もありますが、使用する順番は製剤によって異なるため、医師の指示に従いましょう。 


ハイドロキノンクリームは、医師に指示された範囲に少量を薄く塗ります。必要以上に広い範囲に塗ると、シミのない部分まで色が薄くなることがあるため、自己判断で塗る範囲を広げないようにしましょう。 


顔全体に塗る使い方は、肝斑のように広い範囲に色みがある場合などに、医師の指示のもとで行われることがあります。自己判断で顔全体に塗り広げることは避けましょう。目のまわりや唇、傷のある部分は避けて塗ります。


使う時間帯と紫外線対策

ハイドロキノンクリームは、夜のスキンケアで使うよう指示されることが多くあります。日中は紫外線を浴びる機会が多く、ハイドロキノンを塗った肌は紫外線の影響を受けやすいとされているためです。


朝も使うよう指示された場合は、塗ったあとに必ず日焼け止めを重ねます。ハイドロキノンを使っている期間は、朝に塗らない日も含めて、毎日の紫外線対策が欠かせません。


日焼け止めをこまめに塗り直し、帽子や日傘も活用しましょう。紫外線対策が不十分だと、ハイドロキノンの効果を感じにくくなるだけでなく、シミが濃くなるおそれもあります。


使う期間と休む期間の考え方

ハイドロキノンは、長期間にわたって漫然と使い続ける成分ではありません。高い濃度のものを長く使い続けると、肌の色が白く抜けるなどの副作用が起こるおそれがあるためです。


そのため、皮膚科では、一定の期間使ったあとに、使わない期間を設けるよう指示されることがあります。使う期間と休む期間の長さは、濃度やシミの状態によって変わるため、医師の指示にしたがいましょう。


シミが薄くなったあとも、紫外線対策を続けることが大切です。ハイドロキノンをやめたあとに紫外線を浴びると、シミが再び濃くなることがあります。


ハイドロキノンの効果を感じるためには、毎日続けて使うことも大切です。塗ったり塗らなかったりをくり返すと、変化を感じにくくなります。スキンケアの流れのなかに組み込んで、塗り忘れを防ぎましょう。


保管方法

ハイドロキノンは、光や熱、空気にふれると酸化しやすい成分です。酸化が進むと、茶色っぽく変色し、刺激が強くなることがあるとされています。


皮膚科で処方されたハイドロキノンクリームは、冷蔵庫での保管を指示されることが多くあります。使うたびにふたをしっかり閉め、指示された使用期限を守りましょう。


色やにおいが変わったものは、使用期限内であっても使わないでください。前に処方されて残っているハイドロキノンを、時間がたってから使うことも避けましょう。

ハイドロキノンの肝斑への効果

肝斑とはどんなシミか

肝斑は、頬骨のあたりや額、口のまわりに、左右対称にあらわれる、輪郭のぼんやりした薄茶色のシミです。30代から40代の女性に多く、女性ホルモンの変化、紫外線、肌をこする刺激などが関わると考えられています。


日本皮膚科学会などが作成した美容医療の診療指針では、肝斑の治療では遮光がもっとも重要とされています。まず紫外線対策や塗り薬、飲み薬による治療を行い、十分な効果が得られない場合に、ほかの治療の併用を検討するという考え方が示されています。


肝斑にハイドロキノンを使うときの注意

肝斑では、メラニンが過剰に作られているため、メラニンが作られるのを抑えるハイドロキノンは、理にかなった成分といえます。同じ診療指針でも、ハイドロキノンを含む塗り薬による治療は、肝斑の標準的な治療として紹介されています。


ただし、肝斑は刺激に弱いシミです。ハイドロキノンでかぶれたり、赤みが出たりすると、その炎症がきっかけで肝斑が濃くなることがあります。


肝斑にハイドロキノンを使うときは、強くこすらずにやさしく塗ること、赤みやヒリヒリ感が出たら早めに使用をやめて医師に相談すること、紫外線対策を毎日行うことが大切です。


肝斑は、ほかのシミと重なってできていることも多く、見分けがむずかしいシミです。肝斑かもしれないと感じたら、自己判断でケアを始める前に、皮膚科で診断を受けましょう。


肝斑で併用されるほかの治療

肝斑の治療では、ハイドロキノンの塗り薬に加えて、トラネキサム酸の飲み薬が使われることがよくあります。ビタミンCの飲み薬が組み合わされることもあります。


洗顔やメイク落としで肌をこすらないこと、摩擦の少ないスキンケアに変えることも、肝斑の治療の一部です。


レーザー治療は、肝斑ではかえって悪化することがあるため、慎重に判断されます。肝斑の治療は、複数の方法を組み合わせて、時間をかけて行うことが一般的です。

皮膚科で処方されるハイドロキノン

皮膚科のハイドロキノンと市販の化粧品の違い

皮膚科で処方されるハイドロキノンと、市販のハイドロキノン配合化粧品のもっとも大きな違いは、医師の診察があるかどうかです。


皮膚科では、シミの種類を見きわめたうえで、ハイドロキノンが合っているかどうかを判断します。シミの種類によっては、レーザー治療や飲み薬など、別の方法が提案されることもあります。


使用中に赤みやかぶれが出たときも、医師に相談しながら、中止や濃度の変更を判断できます。


市販の化粧品は、自分の判断で使い始め、自分の判断で続けたりやめたりすることになります。日々のスキンケアの一環として使うもので、皮膚科での治療と同じ変化を期待するものではありません。


濃度の考え方

皮膚科で処方されるハイドロキノンは、4〜5%程度の濃度のものが多く、医療機関によっては、それ以外の濃度を扱っていることもあります。医師が、肌の状態やシミの種類を見て、濃度や使う範囲を決めます。


濃度が高いほど、作用が強くなることが期待される一方で、赤みやかぶれなどの刺激も出やすくなるとされています。濃度が高ければよいというものではなく、肌に合った濃度を、決められた使い方で使うことが大切です。


市販の化粧品にも、さまざまな濃度の製品があります。高い濃度をうたう製品を、自己判断で顔に広く使うことには注意が必要です。


費用と保険の扱い

ハイドロキノンは国内で医薬品として承認されていないため、皮膚科で処方を受ける場合も、保険は適用されません。全額が自己負担の自由診療となります。


費用は医療機関によって異なり、薬代のほかに、診察料がかかることもあります。受診の前に、医療機関の公式サイトで料金を確認しておくと安心です。


受診の際は、いつごろからシミがあるか、これまでに使ったことのある化粧品や薬で肌が荒れた経験があるか、妊娠中や授乳中かどうかを伝えましょう。現在使っているスキンケア用品を伝えておくと、ハイドロキノンと一緒に使ってよいかを確認できます。


オンライン診療でハイドロキノンを処方している医療機関もあります。ただし、シミの種類によっては対面での診察が必要と判断される場合や、医師の判断により処方されない場合もあります。

ハイドロキノンとレチノールの併用

レチノールとトレチノインの違い

レチノールは、ビタミンAの一種で、化粧品に配合されている成分です。肌のうるおいやハリを保つ目的のスキンケアで使われています。


トレチノインは、ビタミンAの誘導体で、レチノールよりも作用が強いとされる成分です。国内では、シミの治療薬としては承認されておらず、医師の処方のもとで自由診療として使われます。


ハイドロキノンとの併用で知られているのは、主にトレチノインのほうです。レチノールとトレチノインは、名前は似ていますが、作用の強さも、入手方法も異なります。


ハイドロキノンとレチノールを併用するときの注意

ハイドロキノンとレチノールは、はたらきが異なる成分で、併用そのものが禁止されているわけではありません。ただし、どちらも肌に刺激が出ることのある成分です。


レチノールは、使い始めに、赤み、皮むけ、乾燥、ヒリヒリ感が出ることがあります。そこにハイドロキノンを重ねると、刺激が強くなり、赤みやかぶれが起こりやすくなります。炎症が起こると、そのあとに色素沈着が残り、かえってシミが目立つこともあります。


併用する場合は、同時に使い始めず、どちらか一方に肌が慣れてから、もう一方を少量ずつ加えるようにしましょう。刺激を感じたら、いったん両方をやめて、肌の状態を落ち着かせます。保湿と紫外線対策は、いつも以上にていねいに行いましょう。


皮膚科でハイドロキノンの処方を受けている方は、レチノール配合の化粧品を使ってよいか、医師に確認してください。


併用を避けたい場合

肝斑がある方、敏感肌の方、肌が乾燥して荒れている方は、ハイドロキノンとレチノールの併用で刺激が出やすいため、自己判断での併用は避けたほうが安心です。


ピーリング作用のある化粧品や、スクラブ入りの洗顔料など、ほかにも刺激になりやすいものを使っている場合は、重ねすぎに注意しましょう。妊娠中や授乳中の方は、ハイドロキノンやレチノールを使う前に、医師に相談してください。

ハイドロキノンの副作用と使えない人

赤み・かぶれなどの刺激症状

ハイドロキノンでもっとも起こりやすい副作用は、塗った部分の赤み、ヒリヒリ感、かゆみ、かぶれです。ハイドロキノンそのものの刺激による場合と、ハイドロキノンに対するアレルギーによる場合があります。


軽い赤みでも、使い続けるうちに強くなることがあります。赤み、かゆみ、腫れが出た場合は使用を中止し、症状が続くときは皮膚科を受診しましょう。


かぶれによる炎症が長引くと、そのあとに色素沈着が残り、かえってシミが目立ってしまうことがあります。少しの赤みならがまんして使い続けるという使い方は避けましょう。ハイドロキノンが酸化して変質していると、刺激が強くなることもあるため、保管方法と使用期限にも注意が必要です。


白斑と長期使用の注意

ハイドロキノンを高い濃度で長く使い続けたり、シミのない部分にまで広く塗ったりすると、その部分の肌の色が、まわりより白く抜けたようになることがあります。


また、高い濃度のハイドロキノンを長期間使った場合に、肌が青黒く変色する症状が起こることも、海外を中心に報告されています。


こうした副作用を防ぐためには、シミの部分にだけ塗ること、決められた量と回数を守ること、医師に指示された期間をこえて使い続けないことが大切です。


使用を避けたい人・相談したい人

以前にハイドロキノンでかぶれたことがある方は、使用を避けてください。肌に傷や湿疹、強い日焼けがある部分にも使えません。


妊娠中や授乳中の方、敏感肌の方、アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気で治療を受けている方は、使う前に医師に相談しましょう。

ハイドロキノンの効果に関するよくある質問

ハイドロキノンは顔全体に塗ってもよいですか?

ハイドロキノンは、基本的にシミのある部分に塗ります。ただし、肝斑などでは広い範囲に使用する場合もあるため、医師の指示に従いましょう。自己判断で顔全体に塗ることは避けてください。 


ハイドロキノンは傷跡やニキビ跡にも効果がありますか?

傷やニキビのあとに残った茶色い色素沈着には、効果が期待されることがあります。赤みやへこみ、盛り上がりには、ハイドロキノンの効果は期待できません。傷がふさがっていない部分には使わないでください。


ハイドロキノンはデリケートゾーンの黒ずみにも使えますか?

皮膚がうすく刺激を受けやすい部分のため、かぶれが起こりやすくなります。自己判断で使うことは避け、使いたい場合は皮膚科で相談しましょう。


ハイドロキノン配合の石鹸にも効果はありますか?

石鹸は洗い流すもののため、肌にとどまる時間が短く、クリームと同じはたらきは期待しにくいと考えられます。シミのケアが目的であれば、肌にとどまるタイプのものを、使い方を守って使いましょう。


ハイドロキノンをやめるとシミは元に戻りますか?

ハイドロキノンをやめたあとに紫外線を浴びると、再びメラニンが作られ、シミが濃くなることがあります。使用をやめたあとも、紫外線対策を続けることが大切です。

ハイドロキノンの効果と使い方のまとめ

ハイドロキノンは、メラニンが作られるのを抑えることで、老人性色素斑、肝斑、炎症後色素沈着などのシミを薄くする効果が期待される成分です。効果があらわれるまでには数か月単位の時間がかかることが多く、シミの種類によっては効果が期待しにくいこともあります。


ハイドロキノンクリームは、医師に指示された範囲と期間を守って使用し、毎日の紫外線対策を心がけましょう。肝斑の治療やレチノールとの併用では、赤みやかぶれなどの刺激症状に注意が必要です。


シミの種類がわからない場合や、使用中に赤みやかぶれが生じた場合は、皮膚科に相談しましょう。

参照リンク

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