ファボワールの避妊効果と副作用は?太る・ニキビへの影響や飲み忘れ時の対処、マーベロンとの違い
ファボワールは、避妊を目的に処方される低用量ピルのひとつです。「ファボワールの避妊効果はどのくらいあるのか」「飲むと太るのではないか」「飲み忘れたらどうすればいいのか」など、服用を始める前やはじめたばかりの時期には、さまざまな疑問や不安が出てくるものです。
ファボワールは、マーベロンと同じ有効成分を同じ量含むジェネリック医薬品で、正しく飲み続けることで高い避妊効果が期待できます。一方で、血栓症などの副作用や、飲み忘れたときの対処など、事前に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、ファボワールの避妊効果と仕組み、副作用、太る・ニキビへの影響、飲み方と飲み忘れ時の対処、服用できない人と飲み合わせ、マーベロンとの違い、値段と入手方法までを解説します。
※本記事に関するご注意
本記事は、執筆時点で確認できた公開情報をもとにした一般的な情報提供を目的としており、特定の効果を保証するものではありません。
ファボワールの効果や副作用のあらわれ方には個人差があります。
ファボワールは医師の処方が必要な処方箋医薬品です。避妊を目的とした処方は保険適用外の自由診療となり、医師の判断により処方されない場合もあります。服用については、必ず医師の診察と指示にしたがってください。
低用量ピルは性感染症を予防するものではありません。製品の情報や料金は変更される場合があります。最新の情報は、製造販売元や医療機関の公式情報でご確認ください。
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ファボワールとはどんな低用量ピルか
ファボワールの避妊効果について解説する前に、どのような薬なのかを確認しておきましょう。
ファボワールに含まれる成分
ファボワールの避妊効果について解説する前に、どのような薬なのかを確認しておきます。
ファボワールには、1錠中に黄体ホルモンであるデソゲストレル0.15mgと、卵胞ホルモンであるエチニルエストラジオール0.03mgが含まれています。すべての実薬に同じ量のホルモンが含まれている一相性の低用量ピルです。
デソゲストレルは、第3世代と呼ばれる黄体ホルモンで、男性ホルモンに似た作用が比較的少ないとされています。低用量ピルは、含まれる黄体ホルモンの種類によって第1世代から第4世代に分けられることがあります。
ファボワールは、同じ有効成分を同じ量含むマーベロンのジェネリック医薬品です。
低用量ピルには、避妊を目的として使用するものと、月経困難症などの治療を目的として使用するものがあります。ファボワールは避妊を目的とする低用量ピルで、効能・効果は避妊です。
ファボワール28とファボワール21の違い
ファボワールには、ファボワール錠28とファボワール錠21の2種類があります。
ファボワール21は、ホルモンを含む実薬21錠だけのシートです。21日間飲んだあと、7日間は薬を飲まない休薬期間を設けます。
ファボワール28は、実薬21錠に、ホルモンを含まない緑色の錠剤7錠を加えた28錠のシートです。毎日1錠ずつ飲み続けるだけでよいため、休薬期間の日数を数える必要がなく、飲み忘れを防ぎやすいのが特徴です。
含まれるホルモンの種類と量、避妊効果は、ファボワール28とファボワール21で変わりません。どちらを選ぶかは、飲み方の好みや習慣にあわせて決めるとよいでしょう。
初めて低用量ピルを飲む方や、休薬期間明けの飲み始めを忘れやすい方には、毎日飲み続けるだけでよいファボワール28が選ばれることが多くあります。一方で、飲む錠数を減らしたい方や、休薬期間を自分で管理できる方は、ファボワール21を選ぶこともあります。
ファボワールの避妊効果
ファボワールは、正しく服用することで高い避妊効果が期待できる薬です。ここでは、避妊効果が得られる仕組みと、どの程度の効果が期待できるのかを解説します。
避妊効果の仕組み
ファボワールの避妊効果は、主に次の3つのはたらきによると考えられています。
1つめは、排卵を抑えるはたらきです。ファボワールに含まれる2種類のホルモンによって、脳から卵巣への排卵の指令が抑えられ、排卵が起こりにくくなります。
2つめは、子宮内膜の変化です。子宮内膜が厚くなりにくくなることで、受精卵が着床しにくい状態になるとされています。
3つめは、子宮頸管の粘液の変化です。粘液の性質が変わることで、精子が子宮の中に入りにくくなるとされています。
これらのはたらきが組み合わさることで、ファボワールの避妊効果が得られると考えられています。
とくに、排卵を抑えるはたらきが避妊効果の中心とされています。そのため、毎日決まった時刻に飲み続けて、体内のホルモン量を一定に保つことが大切です。飲み忘れなどでホルモン量が下がると、排卵が起こる可能性が出てきます。
ファボワールの避妊効果はどのくらいか
避妊法の効果をあらわす指標として、パール指数があります。パール指数は、100人の女性が1年間その避妊法を使った場合に、何人が妊娠するかをあらわす数値で、数値が小さいほど避妊効果が高いことを示します。
ファボワール錠28は、臨床成績におけるパール指数は0.085と記載されています。ファボワールの避妊効果は、正しく飲み続けた場合、非常に高い水準にあるといえます。
ただし、この数値は、決められたとおりに服用した場合の結果です。飲み忘れや、下痢・嘔吐、飲み合わせなどによって、ファボワールの避妊効果が下がることがあります。避妊効果は100%ではないことも理解しておきましょう。
低用量ピルは実際の使用では飲み忘れなどが起こるため、理想的な使い方をした場合よりも避妊効果が下がることが知られています。ファボワールの避妊効果を高い水準で保つためには、飲み忘れを防ぐ工夫が欠かせません。
避妊効果はいつから得られるか
ファボワールの避妊効果がいつから得られるかは、飲み始めのタイミングによって異なります。ファボワールは、月経の1日目から飲み始めるとされています。
月経の1日目から正しく飲み始めた場合は、1シート目から避妊効果が期待できるとされています。
一方で、月経の1日目以外から飲み始めた場合や、飲み始めの時期がずれた場合は、飲み始めから一定期間は避妊効果が十分でない可能性があります。飲み始めの時期と、ほかの避妊法を併用すべき期間については、処方時に医師に確認しましょう。
ほかの低用量ピルからファボワールに切り替える場合は、切り替えるタイミングが重要です。自己判断で切り替えず、ファボワールをいつから服用するかは医師の指示にしたがってください。
また、ファボワールは性感染症を予防するものではありません。性感染症の予防には、コンドームの使用が必要です。
ファボワールの避妊効果は、服用を続けている間に得られるものです。服用を中止すると、避妊効果は続きません。
服用をやめる場合や、ほかの避妊法に切り替える場合は、切り替えの時期について医師に相談しましょう。
ファボワールの副作用
飲み始めに出やすい副作用
ファボワールを飲み始めた時期には、吐き気、頭痛、乳房の張りや痛み、不正出血などの症状があらわれることがあります。
これらの症状は、ファボワールに含まれるホルモンの影響によるもので、体がホルモンの変化に慣れていない、飲み始めの1〜3か月ごろに出やすく、飲み続けるうちに落ち着いていくことが多いとされています。ただし、症状が強い場合や長く続く場合は、自己判断で飲むのをやめる前に、処方した医師に相談しましょう。
吐き気が気になる場合は、飲む時間を就寝前に変えることで楽になることもあります。
不正出血は、飲み始めの時期に起こりやすい副作用のひとつです。少量の出血が続くことがありますが、飲み続けるうちに減っていくことが多いとされています。
不正出血があっても、正しく飲んでいれば避妊効果は保たれると考えられているため、自己判断で服用をやめないようにしましょう。
副作用がつらいときは、我慢して飲み続けるのではなく、医師に相談することが大切です。ホルモンの種類や量が異なるピルに変更することで、副作用が軽くなる場合もあります。
注意したい重大な副作用
ファボワールの重大な副作用として、とくに注意が必要なのが血栓症です。
血栓症は、血管の中に血のかたまりができて血管がつまる状態で、まれではあるものの、命に関わることもあります。
ファボワールは、下肢の疼痛・腫脹、息切れ、胸痛、激しい頭痛などの症状があらわれた場合は、直ちに投与を中止することとされています。ふくらはぎの痛みやむくみ、急な息切れ、胸の痛み、激しい頭痛、視野が欠ける、舌がもつれるといった症状があらわれた場合は、すぐに服用を中止し、医療機関を受診してください。
血栓症のリスクは、服用を始めてから最初の数か月間や、長期間の休薬後に再開したときに高くなるとされています。また、喫煙や肥満、長時間同じ姿勢でいることなども、リスクを高める要因です。
血栓症では、突然の足の痛みや腫れ、息切れ、胸の痛み、激しい頭痛、視覚の異常などがあらわれることがあります。このような症状がみられた場合は、ファボワールの服用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。
気分の落ち込みや性欲の変化
ファボワールを飲み始めてから、気分が落ち込みやすい、イライラする、性欲が落ちたといった変化を感じる方もいます。
ホルモンのバランスが変わることで、気分や性欲に影響が出ることがあると考えられていますが、感じ方には個人差があります。気分の落ち込みが強い場合や、日常生活に支障が出る場合は、医師に相談しましょう。別の種類のピルへの変更が検討されることもあります。
もともと気分の波がある方や、うつ病などの治療を受けている方は、服用前に医師に伝えておくと安心です。
気分や性欲の変化は、ピルの影響だけでなく、仕事や生活の変化、睡眠不足などによって起こることもあります。
ファボワールで太る?ニキビへの影響は?
ファボワールを飲むと太るといわれる理由
ファボワールを飲むと太るといわれる理由として、ホルモンの影響によるむくみや食欲の変化が考えられます。
飲み始めの時期には、ホルモンのはたらきによって体に水分がたまりやすくなり、むくみを感じたり、食欲が増したりすることがあります。とくに、黄体ホルモンには水分をためこみやすくする作用があるといわれています。そのため、体重が一時的に増えたと感じる方もいます。
一方で、低用量ピルそのものが脂肪を増やして太らせるという明確な根拠は示されていません。飲み始めのむくみは、飲み続けるうちに落ち着くことが多いとされています。体重の増加が続く場合や気になる場合は、医師に相談しましょう。
服用後に体重の増加やむくみが気になる場合は、自己判断で服用を中止せず、医師に相談してください。
ニキビへの影響
ファボワールに含まれるデソゲストレルは、男性ホルモンに似た作用が比較的少ない黄体ホルモンとされています。そのため、ファボワールを飲むことで、ニキビが増えるよりも、落ち着いたと感じる方もいます。
ファボワールの効能・効果は避妊であり、ニキビの治療薬ではありません。ニキビへの影響には個人差があり、飲み始めに一時的に肌荒れを感じる方もいます。ニキビの治療が目的の場合は、皮膚科で相談しましょう。
ファボワールの服用でニキビが悪化したと感じる場合は、ホルモンの種類が異なるピルへの変更を医師に相談する方法もあります。
なお、ファボワールの服用をやめると、ホルモンのバランスが変わることで、一時的に肌の状態が変化することもあります。肌の変化が気になる場合は、服用を続けるかどうかも含めて医師と相談しましょう。
ファボワールの飲み方
項目 |
ファボワール28 |
ファボワール21 |
1シートの錠数 |
28錠(実薬21錠+緑色の錠剤7錠) |
21錠(実薬のみ) |
飲み始め |
月経の1日目 |
月経の1日目 |
飲み方 |
1日1錠を毎日一定の時刻に28日間続けて服用 |
1日1錠を毎日一定の時刻に21日間服用 |
休薬期間 |
なし(緑色の錠剤を7日間服用) |
7日間 |
次のシート |
28日間飲み終えた翌日から |
7日間の休薬後、8日目から |
飲み始めるタイミング
ファボワールは、1日1錠を毎日一定の時刻に服用し、月経の1日目から服用を開始することとされています。
ファボワール28の場合は、白色の錠剤を21日間続けて飲んだあと、緑色の錠剤を7日間飲み、合計28日間続けて服用します。1シートを飲み終えたら、翌日から次のシートを飲み始めます。
ファボワール21の場合は、21日間飲んだあと7日間休薬し、8日目から次のシートを飲み始めます。
毎日同じ時刻に飲むことが、ファボワールの避妊効果を保つうえで大切です。歯みがきのあとや就寝前など、毎日の習慣と結びつけると飲み忘れを防ぎやすくなります。スマートフォンのアラームを活用するのもおすすめです。
飲む時刻は、朝でも夜でもかまいませんが、毎日同じ時刻に飲むことが大切です。旅行などで時差がある場所に行く場合は、飲む時刻のずれ方について事前に医師や薬剤師に相談しておくと安心です。
ファボワール28の緑の錠剤の役割
ファボワール28に含まれる緑色の錠剤は、ホルモンを含まない錠剤です。休薬期間の7日間にも毎日1錠飲む習慣を続けることで、次のシートを飲み始める日を忘れにくくする役割があります。
緑の錠剤にはホルモンが含まれていないため、「緑の錠剤は飲まなくてもいいのでは」と考える方もいます。実際、緑の錠剤を飲まなかったとしても避妊効果そのものへの影響はないと考えられますが、次のシートの飲み始めがずれると避妊効果が下がるおそれがあります。飲み方のリズムを保つためにも、緑の錠剤も含めて順番どおりに飲むのが基本です。
ファボワール28では、緑色の錠剤はホルモンを含まないプラセボ(偽薬)です。この期間に、消退出血と呼ばれる月経のような出血がみられることがあります。
消退出血が続いていても、28錠をすべて飲み終えたら、翌日から新しいシートの服用を始めます。
生理をずらしたいときの飲み方
旅行や試験などに合わせて生理をずらしたいと考える方もいます。低用量ピルでは、白色の実薬を続けて飲むことで、消退出血の時期を遅らせる方法がとられることがあります。
ただし、この方法は記載された用法・用量とは異なる飲み方です。生理をずらしたい場合は、自己判断で行わず、必ず事前に医師に相談しましょう。不正出血が起こりやすくなることもあります。
生理を早めたい場合や、すでにファボワールを飲んでいない方が生理をずらしたい場合も、方法が異なります。いずれの場合も、予定の日程が決まった時点で早めに医師に相談することが大切です。
ファボワールを飲み忘れたときの対処
ファボワールを飲み忘れた場合は、忘れた錠数や時期によって対処が異なります。
翌日までに気付いた場合:直ちに飲み忘れた錠剤を飲み、その日の錠剤も通常どおりに飲む
2日以上連続して飲み忘れた場合:服用を中止し、次の月経を待って服用を再開する
飲み忘れたのが緑色の錠剤の場合:避妊効果への影響はないと考えられる
避妊効果が下がっている可能性がある期間:コンドームなど、ほかの避妊法を併用する
飲み忘れの前後に性交渉があり妊娠が心配な場合:早めに医療機関に相談する
1錠飲み忘れた場合
ファボワールは、飲み忘れに翌日までに気付いた場合は、直ちに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用することとされています。
つまり、1日飲み忘れて翌日に気付いた場合は、その日に2錠を飲むことになります。2錠を同時に飲んでも問題ないとされていますが、吐き気が出やすい方は、時間を少しずらして飲むとよいでしょう。
なお、ファボワール28で飲み忘れたのがホルモンを含まない緑色の錠剤の場合は、避妊効果への影響はないと考えられます。飲み忘れた緑色の錠剤は捨てて、次の錠剤から通常どおりに飲み続け、次のシートを飲み始める日がずれないように注意しましょう。
飲み忘れに気付いたときは、シートの曜日や日付の表示を確認し、どの錠剤を飲み忘れたのかを把握することが大切です。
2錠以上飲み忘れた場合
ファボワールの添付文書では、2日以上連続して飲み忘れた場合は、服用を中止し、次の月経を待って服用を再開することとされています。
2錠以上飲み忘れた場合は、ファボワールの避妊効果が十分に得られない可能性があります。飲み忘れが続いた場合や、飲み忘れのあとの対処に迷う場合は、処方した医師や薬剤師に相談しましょう。
避妊効果が下がる期間の過ごし方
避妊効果が下がる期間の過ごし方として大切なのは、ほかの避妊法を併用することです。飲み忘れによって避妊効果が下がっている可能性がある期間は、コンドームなど、ほかの避妊法を併用することが大切です。
飲み忘れの前後に性交渉があり、妊娠の可能性が心配な場合は、早めに医療機関に相談してください。状況によっては、緊急避妊薬が検討されることもあります。
また、下痢や嘔吐が続いた場合も、薬が十分に吸収されず、飲み忘れと同じように避妊効果が下がる可能性があります。体調を崩したときの対応も、あらかじめ医師に確認しておくと安心です。
飲み忘れを繰り返してしまう場合は、飲む時刻や方法を見直すことも大切です。ピルケースやアプリを使って服用を記録する、飲む時刻を生活のリズムに合わせて変えるなど、自分に合った方法を探してみましょう。
ファボワールを服用できない人と飲み合わせ
服用できない人
ファボワールは、次のような方が禁忌とされています。
妊婦または妊娠している可能性のある方、授乳中の方、エストロゲン依存性の悪性腫瘍がある方、血栓症の既往がある方、35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方、前兆を伴う片頭痛がある方、心臓弁膜症のある方、血管の病変を伴う糖尿病の方、肝腫瘍のある方、高血圧の方(軽度の高血圧を除く)などです。
ファボワールの服用前には、問診で禁忌に当てはまらないかが確認されます。問診では、年齢や喫煙の有無、血圧、持病、家族の病歴、飲んでいる薬などが確認されるため、正確に伝えることが大切です。
禁忌は全部で20項目あり、ここで挙げたもの以外にも該当する場合があります。持病や既往歴、家族の病歴などは、処方前の問診で必ず医師に伝えましょう。
服用に注意が必要な人
禁忌に当てはまらなくても、服用に注意が必要な方もいます。たとえば、喫煙している方、肥満の方、40歳以上の方、血栓症の家族歴がある方、乳がんの家族歴がある方などです。
たばこは、血栓症などの心血管系の副作用のリスクを高めるとされています。ファボワールを服用する場合は、禁煙することが望ましいとされています。加熱式たばこも、喫煙として扱われることが一般的です。
また、手術の予定がある場合や、長期間体を動かせない状態になる場合は、血栓症のリスクが高まるため、服用を一時中止することがあります。手術の予定がある場合は、早めに医師に伝えてください。
このほか、年齢や体重、血圧、持病の状態によっては、ファボワール以外の避妊法がすすめられることもあります。子宮内に入れる避妊具など、ホルモンの量が少ない方法やホルモンを使わない方法もあるため、ピルを服用できない場合は医師に相談しましょう。
ファボワールの飲み合わせで注意したい薬・サプリ
ファボワールは、一部の薬やサプリメントと一緒に飲むと、避妊効果が下がったり、ほかの薬の作用に影響したりすることがあります。
たとえば、結核の治療に使われるリファンピシン、一部の抗てんかん薬、一部の抗HIV薬などは、ファボワールの効果を弱めるおそれがあるとされています。また、セイヨウオトギリソウ、いわゆるセント・ジョーンズ・ワートを含むサプリメントも、ファボワールの効果を弱めるおそれがあるため注意が必要です。
ほかの医療機関で薬を処方されるときや、市販薬やサプリメントを使うときは、ファボワールを服用していることを医師や薬剤師に伝えましょう。
また、ファボワールがほかの薬の作用に影響することもあります。持病の薬を飲んでいる方は、ファボワールを始める前に、飲み合わせに問題がないかを必ず確認してください。
ファボワールとマーベロンの違い
ファボワールは、マーベロンと同じ有効成分を同じ量含むジェネリック医薬品です。ここでは、ファボワールとマーベロンの違いを整理します。
項目 |
ファボワール |
マーベロン |
ラベルフィーユ |
区分 |
ジェネリック医薬品 |
先発医薬品 |
ジェネリック医薬品 |
黄体ホルモン |
デソゲストレル0.15mg |
デソゲストレル0.15mg |
レボノルゲストレル |
卵胞ホルモン |
エチニルエストラジオール0.03mg |
エチニルエストラジオール0.03mg |
エチニルエストラジオール |
ホルモン量の変化 |
一相性(一定) |
一相性(一定) |
三相性(時期により変わる) |
効能・効果 |
避妊 |
避妊 |
避妊 |
保険適用 |
なし(自由診療) |
なし(自由診療) |
なし(自由診療) |
マーベロンとの違い
ファボワールとマーベロンは、どちらもデソゲストレル0.15mgとエチニルエストラジオール0.03mgを含む一相性の低用量ピルで、有効成分とその量は同じです。効能・効果も避妊で共通しています。
ファボワールとマーベロンの主な違いは、先発医薬品かジェネリック医薬品かという点と、製造販売元、錠剤の色や添加物などです。ジェネリック医薬品であるファボワールは、一般にマーベロンよりも薬の価格が抑えられています。
有効成分と量が同じであるため、費用を抑えたい場合にファボワールが選ばれることがあります。ただし、実際の料金は医療機関によって異なります。
マーベロンにもマーベロン21とマーベロン28があり、ファボワールと同じように、21錠タイプと28錠タイプから選べます。
マーベロンからファボワールに切り替える場合や、その逆の場合も、飲み方は基本的に同じです。切り替えのタイミングについては、医師に確認しましょう。
先発医薬品とジェネリック医薬品では、添加物や錠剤の色などが異なるため、切り替えたあとに使用感や体調の変化を感じる方もいます。切り替えて気になる症状が出た場合は、医師や薬剤師に相談してください。
ラベルフィーユなど他のピルとの違い
ラベルフィーユは、黄体ホルモンとしてレボノルゲストレルを含む低用量ピルです。ファボワールに含まれるデソゲストレルとは、黄体ホルモンの種類が異なります。
また、ラベルフィーユは服用する時期によってホルモン量が変わる三相性のピルですが、ファボワールはすべての実薬に同じ量のホルモンが含まれる一相性のピルです。
どの低用量ピルが適しているかは人によって異なるため、変更を希望する場合は医師に相談してください。
ファボワールの値段と入手方法
ファボワールは処方箋医薬品のため、医療機関を受診して処方を受ける必要があります。
ファボワールは保険適用になるか
ファボワールの効能・効果は避妊で、避妊を目的とした処方は保険適用外の自由診療となります。そのため、薬代や診察料は全額自己負担で、ファボワールの値段は医療機関によって異なります。
なお、月経困難症の治療では、症状や状態に応じて保険が適用されるホルモン剤が処方されることがあります。
生理痛の治療が目的の場合は、保険診療で処方を受けられる可能性があるため、医師に相談しましょう。
ただし、LEP製剤は月経困難症などの治療を目的とする薬で、避妊を目的とした処方はされません。避妊を目的とする場合は、ファボワールのような低用量ピル を自由診療で処方してもらうことになります。
医療機関・オンライン診療で処方を受ける
ファボワールは、婦人科などを受診して処方を受けることができます。処方の前には、問診や血圧測定などが行われ、服用して問題ないかが確認されます。
初めて処方を受ける場合は、1シートから数シート分がまとめて処方されることが多く、服用を続ける場合は定期的に受診して処方を受けます。
近年は、オンライン診療でファボワールなどの低用量ピルの処方に対応している医療機関もあります。通院の時間がとりにくい方にとっては、選択肢の一つになります。
ただし、問診の内容によっては対面での診察が必要と判断される場合や、医師の判断により処方されない場合もあります。
服用を続ける間は、定期的に血圧測定や検診などを受けることがすすめられています。
ファボワールの値段は、薬代のほかに、初診料や再診料、オンライン診療の場合は配送料などがかかることもあります。1シートあたりの料金だけでなく、継続して服用する場合の総額も確認しておくと安心です。
市販薬・個人輸入について
ファボワールは処方箋医薬品のため、ドラッグストアなどで市販薬として購入することはできません。国内で市販されている低用量ピルはなく、低用量ピルを使うには医療機関で処方を受ける必要があります。
インターネット上では、海外製の低用量ピルを個人輸入で購入できるサイトも見られます。しかし、個人輸入される医薬品は、国内の薬機法にもとづく品質・有効性・安全性の確認がされておらず、偽造品のリスクもあります。
厚生労働省は、個人輸入された医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象にならないとしています。血栓症などのリスクがある薬のため、必ず医師の診察を受けて服用しましょう。
ファボワールに関するよくある質問
ファボワールを飲んでいて生理がこないときはどうすればいいですか?
ファボワールを飲んでいると、消退出血の量が少なくなったり、生理がこないと感じたりすることがあります。正しく飲んでいれば心配のないことが多いとされていますが、飲み忘れがあった場合や、2か月続けて出血がない場合は、妊娠の可能性も考えて医師に相談しましょう。
ファボワールで不正出血は続きますか?
飲み始めの1〜3か月ごろは、不正出血が起こりやすいとされています。多くの場合は飲み続けるうちに落ち着きますが、出血が長く続く場合や量が多い場合は、医師に相談してください。
ファボワールを飲んでいるときにお酒を飲んでもいいですか?
お酒を適量飲む程度であれば、ファボワールの効果に直接影響することはないと考えられています。ただし、飲みすぎて吐いてしまうと、薬が吸収されずに避妊効果が下がるおそれがあります。
たばこを吸っていてもファボワールを飲めますか?
35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方は、ファボワールを服用できません。それ以外の方でも、喫煙は血栓症のリスクを高めるため、禁煙することが望ましいとされています。
休薬期間中もファボワールの避妊効果はありますか?
正しく飲み続けていれば、休薬期間や緑の錠剤を飲んでいる期間も、避妊効果は続くとされています。ただし、休薬期間のあとに次のシートを飲み始めるのが遅れると、避妊効果が下がるおそれがあります。
ファボワールをやめたら妊娠できますか?
ファボワールをやめると、多くの場合、数か月以内に排卵が再開し、妊娠できる状態に戻るとされています。妊娠を希望する場合は、医師に相談したうえで服用を中止しましょう。
ファボワールは何歳まで飲めますか?
ファボワールを何歳まで飲めるかについて、年齢の上限は一律には決まっていませんが、40歳以上の方は血栓症などのリスクが高まるため、服用に注意が必要とされています。閉経が近い年代の方は、ほかの方法も含めて医師と相談しましょう。
ファボワールを飲むと生理痛は軽くなりますか?
ファボワールの効能・効果は避妊ですが、服用中は消退出血の量が減り、生理痛が軽くなったと感じる方もいます。生理痛の治療が目的の場合は、保険が適用される薬もあるため、医師に相談しましょう。
ファボワールの避妊効果と副作用のまとめ
ファボワールを始める前に確認したいこと
ファボワールは、マーベロンと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品で、正しく服用することで高い避妊効果が期待できる低用量ピルです。服用中には吐き気や不正出血などがみられることがあり、まれですが注意が必要な副作用として血栓症があります。
避妊効果を保つためには、決められた方法で服用し、飲み忘れた場合は適切に対処することが大切です。避妊目的の処方は自由診療となります。服用を始める際は、持病や服用中の薬などを医師に伝え、自分に適しているか確認しましょう。
参照リンク
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KEGG MEDICUS:医療用医薬品 ファボワール(ファボワール錠28)
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KEGG MEDICUS:医療用医薬品 ファボワール(ファボワール錠21 他)
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KEGG MEDICUS:医療用医薬品 マーベロン(マーベロン21 他)
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厚生労働省:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
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独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA):医薬品副作用被害救済制度