AGA治療の初期脱毛とは?メカニズムや対処法・注意事項を解説

AGA治療を続けていくなかで、抜け毛が増え、心配になった経験はないでしょうか。これには、初期脱毛が関係しているかもしれません。


本記事では、初期脱毛のメカニズムや対処法、注意事項を解説します。


初期脱毛は、AGA治療薬を使用することで、誰でも起こりえます。焦らず、じっくり症状と向き合いながら、前向きに治療を継続しましょう。


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AGA治療の初期脱毛とは

初期脱毛とは、AGA治療の初期段階で生じる脱毛です。AGA治療薬を使用後、2〜4週間程度経ったタイミングで起こりやすいとされています。


初期脱毛は、一般的に4週間程度で治まりますが、人によっては2ヶ月近く継続するケースもあります。

初期脱毛が起こる原因には、ヘアサイクルが関係しています。毛髪は、以下の周期を繰り返しながら成長します。


  • 成長期(2〜6年間):毛細胞が活発になり、毛が成長していく期間

  • 退行期(2〜3週間):成長が止まり、毛穴から毛が抜け落ちる準備をする期間

  • 休止期(3〜4ヶ月):新しい毛を生やすために、毛が抜け落ちる期間


AGA治療薬を使用し始めると、休止期にとどまっていた毛包が成長期へ移行する過程で、古い毛が押し出されて一時的に抜け毛が増えることがあります。

しかし、これは一時的な現象であり、薬が効き始めているサインでもあります。時間が経つにつれて抜け毛は徐々に落ち着き、新しい毛が生えてきますので、過度に心配する必要はありません。

初期脱毛が起きても治療を中断せず、正しい知識を持って、焦らずじっくり治療を継続していくことが大切です。

AGA治療薬別|初期脱毛のメカニズム

AGA治療薬ごとに異なる初期脱毛の仕組みを解説します。使用される薬では、どのような理由で初期脱毛が起こるのかを知っておきましょう。

ミノキシジル外用薬・ミノキシジルタブレットの初期脱毛

ミノキシジル外用薬や内服薬(ミノキシジルタブレット)は、毛包を活性化させて休止期にあった毛を成長期へ移行させることで、発毛を促す薬です。

この作用によって血流も改善され、毛包が新しい髪をつくる準備を始めます。その過程で古い髪が自然に押し出されるように抜け落ち、一時的に「初期脱毛」が見られることがあります。

ミノキシジル外用薬やミノキシジルタブレットは、長期的に使うことで効果を発揮するため、継続的な使用が必要です。


定期的にクリニックを受診し、医師のアドバイスを受け、経過を観察しましょう。

フィナステリド・デュタステリドの初期脱毛

フィナステリドやデュタステリドは、毛母細胞を萎縮させるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する内服薬です。


ジヒドロテストステロンの生成を抑えることで、毛包への悪影響を防ぎ、髪の成長をサポートできるようになります。毛包が正常な状態に戻ると、休止期の状態から成長期へ移行するため、古い髪が抜け落ちます。


フィナステリドやデュタステリドの効果は、使用してから数ヶ月後に出てくるため、継続的な治療が必要です。


AGAによる脱毛と初期脱毛における見た目の違い

AGAによる抜け毛なのか、それとも初期脱毛による抜け毛なのかわからない場合、抜け落ちた毛を観察しましょう。


初期脱毛は、新しい髪を生やすために古い髪が押し出されている状態のため、細く短い毛が抜けるケースが多いとされます。


一方でAGAの場合は毛包が萎縮し、成長期の毛が抜け落ちるため、太く長い毛が抜ける傾向があります。


また、AGAによる脱毛か初期脱毛かを見分けるためには、頭皮の状態を観察することも有効です。


初期脱毛の場合、治療薬の作用で頭皮の血流が改善されているため、柔らかく健康的な頭皮の状態になっています。


一方で、AGAの場合は頭皮が硬くなったり、赤みや炎症があらわれたりすることがあります。


このように、AGAによる脱毛と初期脱毛を見分けるためには、髪の毛の特徴や頭皮の状態をチェックすることが大切です。


しかし、個人ではなかなか判断できないこともあります。太く長い毛が抜け落ちたり、頭皮に赤みがあったりする場合は、医療機関を受診しましょう。

AGA治療の初期脱毛がひどい場合の対策

AGA治療の初期脱毛がひどい場合は、生活習慣やヘアケアの仕方を整えましょう。以下の対策を心がけることで、抜け毛の進行をやわらげることが期待できます


  • 髪の毛に良い食事を心がける

  • 髪の毛に良くない食事を控える

  • ストレスを発散する

  • 定期的に運動する


  • 禁煙する

  • 睡眠環境を整える

  • 正しいヘアケアを心がける

  • 過度な飲酒を控える


初期脱毛を乗り切るためには、症状に応じた適切な対策を取り入れることが大切です。

髪の毛に良い食事を心がける

ます。

以下の栄養素は、髪の成長を促すために必要です。初期脱毛がひどい場合は、これらの栄養素を含む食材を積極的に食べましょう。


初期脱毛時におすすめの栄養素

栄養素が摂取できる食材

タンパク質

肉、青魚、卵、大豆、チーズ、牛乳など

ビタミン

野菜、フルーツ、レバー、うなぎなど

ミネラル

納豆、小魚、ナッツ、海藻など

亜鉛

牡蠣、レバー、ほうれん草など

髪の毛に良くない食事を控える

高カロリーな食材や脂肪分の多い食品を食べすぎると、血液中のコレステロールが増加し、血流が悪化します。


血流が悪化すると髪の成長に必要なビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素の補給が困難になります。


また、肉などの動物性食品が中心になると男性ホルモンや皮脂の分泌が進み、薄毛の進行を助長するため、食べすぎないように心がけましょう。

ストレスを発散する

ストレスがたまると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、血管が収縮して頭皮への血流が悪くなります。その結果、髪の成長に必要な栄養素が届きにくくなるのです。

さらに、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されると、AGAを悪化させる要因になることもあります。そのため、日頃からストレスを上手に発散することが大切です。

ストレスを解消できるようになると、自律神経やホルモンバランスが整い、血流の改善や皮脂分泌の抑制につながり、健やかな髪の成長をサポートできます。

初期脱毛の期間中やAGA治療期間中はストレスをためないよう、趣味に没頭できる時間を確保しましょう。


また、家でアロマを焚いたり、好きな音楽をかけたりしてリラックスできる環境を整えておくことも大切です。

定期的に運動する

運動不足が続くと、全身の血行が悪くなり、頭皮にも十分な栄養が届きにくくなる可能性があります。
さらに、自律神経の乱れやホルモンバランスの不調も、薄毛の進行に影響を及ぼすことがあります。

一方で、運動を行うと頭皮の血流が改善され、ホルモンバランスも整いやすくなるため、継続することが大切です。運動を習慣化できれば、毛根に栄養が行き渡りやすくなり、薄毛の進行を抑えるサポートにつながります。

おすすめの運動は、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動で、週に2〜3回程度を目安に取り入れてみましょう。

時間の確保が難しい場合でも、階段を使う、短時間のストレッチや軽い体操を取り入れるなど、日常生活の中で体を動かす工夫をするだけでも効果が期待できます。

禁煙する

喫煙し続けると、たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させる原因になります。


また、発毛に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素を大量に消費してしまうため、髪の毛に十分な栄養が行き届かなくなり、成長が阻害されます。


初期脱毛の影響がひどく、抜け毛を和らげたい場合は、禁煙に努めることが大切です。おすすめの禁煙手段としては、禁煙補助薬です。


ニコチンパッチやニコチンガムを使用すると、自力で禁煙するより3〜4倍禁煙に成功しやすくなるとされています。


上記を実践してもなかなか禁煙が難しい場合は、医療機関での禁煙治療を検討してみましょう。

睡眠環境を整える

睡眠不足が続いたり、睡眠環境が悪かったりすると、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンが分泌されにくくなります。また、自律神経が乱れ、頭皮の血流の悪化を助長する可能性もあります。


とくに成長ホルモンは22〜2時の間に分泌されると考えられており、この時間帯に良質な睡眠ができないと、抜け毛や脱毛が起こるリスクもあります。


睡眠不足や睡眠環境が悪い方は、毎日同じ時間に就寝し、起床する習慣を整えることが大切です。睡眠時間の目安としては、毎日7時間程度を心がけてください。


就寝前にスマートフォンを長時間使用したり、テレビを観続けたりすると、ブルーライトの影響で睡眠の質が下がります。


そのため、目安として就寝1時間前にはスマートフォンやテレビの使用を控えるようにしましょう。


寝室の温度は18〜22℃程度が快適とされており、必要に応じて扇風機やエアコンを使って調整すると、より良い睡眠環境を整えやすくなります。


さらに、自分の体にフィットする枕や布団で寝ると、より質の高い睡眠が期待できます。

正しいヘアケアを心がける

ヘアケアの方法が適切でないと、頭皮環境が乱れ、髪の成長に必要な栄養が行き届きにくくなることがあります。

たとえば、シャンプーを頻繁にしすぎると、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうことがあり、その結果、不足を補おうとして皮脂が過剰に分泌される場合があります。

さらに、強い力で頭皮マッサージを続けると、摩擦によって髪が抜けやすくなる原因になることもあるため注意が必要です。

もし上記のようなヘアケアを続けている場合は、以下の内容を参考にして改善してみましょう。


誤ったヘアケアの例

正しいヘアケア方法

頻回にシャンプーをしている

髪を洗う頻度として、1日1回のシャンプーを基本とする

爪を立ててシャンプーしている

爪を立てず、髪をしっかり濡らした状態で指の腹を使いながら優しく洗う

根本にコンディショナーをつけている

コンディショナーを使用する際は、髪の中間から毛先に塗り、頭皮につけないように意識する

力強く頭皮をマッサージする

指の腹を使いながら、頭皮全体に円を描くように優しく揉み込むようにマッサージする

過度な飲酒を控える

アルコールは「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質に変化し、AGAの原因のひとつであるジヒドロテストステロンの分泌を促進します。


また、アルコールを摂取すると、「システイン」や「メチオニン」と呼ばれるアミノ酸を大量に消費します。


アミノ酸は、髪の毛の発育に必要なタンパク質である「ケラチン」を生成するために重要な栄養素です。


髪の成長にはアミノ酸をはじめとする栄養素が欠かせません。過度な飲酒は栄養バランスを乱し、髪の健康に悪影響を及ぼすことがあります。そのため、お酒は飲みすぎないよう注意しましょう。


厚生労働省によると、アルコールにおける1日の摂取目安は平均純アルコールで約20g程度とされています。


普段から過度にお酒を飲む方は、以下の目安を参考に、アルコールの摂取量を調整してください。


お酒の種類

アルコール度数

純アルコール量

1日の摂取目安

ビール

5%

20g

中瓶1本500ml

清酒

15%

22g

1合180ml

ウイスキー・ブランデー

43%

20g

ダブル60ml

焼酎

35%

50g

1合180ml

ワイン

12%

12g

1杯120ml

AGA治療の初期脱毛が終わらない原因

AGA治療の初期脱毛がなかなか終わらない場合、以下の原因が考えられます。心当たりがないかチェックしてみてください。

AGA治療薬の用法・用量が間違っている

AGA治療薬の用法・用量が誤っていると、期待した効果が得られないだけでなく、副作用が起こることもあります。


AGA治療薬の用法・用量は薬の種類によって異なるため、正しい使い方を確認し誤りがないかチェックしながら服用を続けることが大切です。定められた用法・用量を守ることで、初期脱毛の時期も安心して乗り越えることができます。


AGA治療薬

用法・用量

フィナステリド

0.2mgを1日1回経口投与する。必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。

デュタステリド

通常0.1mgを1日1回経口投与する。必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与する。

ミノキシジルタブレット

AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回(朝・夜)服用する。

ミノキシジル外用薬

1日2回(朝・夜)、1回1mLを目安に脱毛している箇所に塗布する。

AGA以外の脱毛症になっている

初期脱毛がなかなか終わらない場合、AGA以外の脱毛症が関係している可能性があります。

AGA以外の脱毛症は以下のとおりです。


当てはまる症状がある場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。

粃糠(ひこう)性脱毛症

粃糠(ひこう)性脱毛症とは、頭皮に乾燥性のフケが大量に発生し、その影響で脱毛が進む症状です。フケが毛穴の周囲にたまると、頭皮環境が乱れてマラセチア菌などの常在菌が増殖し、炎症を起こすことがあります。その結果、毛穴や毛根がダメージを受け、髪が細く弱くなり、抜け毛につながります。


粃糠性脱毛症の主な症状は、以下のとおりです。


  • フケが目立つ

  • 頭皮の乾燥が強い

  • カサカサしたフケが多い


脂漏性(しろうせい)脱毛症と症状が似ており、混同されやすいですが、粃糠性脱毛症の場合は乾燥したフケが特徴です。


粃糠性脱毛症の原因は、誤ったヘアケアや生活習慣の乱れ、皮膚アレルギーやホルモンバランスの変化などが関係しています。


治療法としては、まず頭皮環境に合ったシャンプーに切り替えることが大切です。加えて、洗髪方法を見直すことで頭皮への負担を減らせます。さらに、症状が強い場合には、医師の判断のもとで抗真菌薬やステロイド外用薬を使用することもあります。

脂漏性(しろうせい)脱毛症

脂漏性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎が原因で起こるとされる脱毛症です。脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が過剰になることで発症し、かゆみや赤みといった症状が現れるのが特徴です。


頭皮に脂漏性皮膚炎が起こると、皮脂やフケが毛穴に詰まりやすくなり、マラセチア菌などの常在菌が増殖して炎症を引き起こします。その結果、毛根の機能が低下し、髪が抜けやすくなります。


脂漏性脱毛症の主な症状は、以下のとおりです。


  • 頭皮が脂っぽくなる

  • 頭にかゆみを感じる

  • フケの量が増える


脂漏性脱毛症の原因は、脂質の過剰摂取や頭皮環境の乱れ、ホルモンバランスの変化などが関係しています。


治療法としては、まず頭皮環境に合ったシャンプーへ切り替えることが大切です。また、正しい洗髪方法を実践することで頭皮への負担を減らせます。さらに、症状が強い場合には、必要に応じてビタミン剤の内服やステロイド外用薬の使用が検討されます。

円形脱毛症

円形脱毛症とは、髪の毛を作る毛包の周りに炎症が発生し、抜け毛が増える疾患です。円形脱毛症を発症すると、10円玉に近いサイズの抜け毛が円状に発生するケースがあります。


また、髭やまつ毛、眉毛などにも起こる可能性もあります。症状がひどくなると、頭全体または全身の毛がすべて抜け落ちる場合もあるため、早めの治療が必要です。


円形脱毛症は、主に以下の4つに分類可能です。


  • 単発性通常型:頭部にひとつだけ円形の脱毛が生じる

  • 多発性通常型:円形の脱毛が多発する

  • 全身・全頭型:脱毛が全頭・全身に及ぶ

  • 蛇行型:頭髪の生え際に帯状の脱毛が生じる


円形脱毛症の症状は、一度きりで治る場合もあれば、何度も再発することもあります。


円形脱毛症の主な原因は、アトピーや遺伝、自己免疫疾患などが関係していると考えられています。甲状腺疾患や膠原病に伴って発症することもあるため、血液検査で原因を調べることが必要です。


円形脱毛症を治療する場合は、以下の治療法が挙げられます。


  • 単発性通常型・軽症の多発型:外用薬(ステロイドやフロジン液など)、セファランチンの内服薬が用いられます。

中等度以上の多発型・全身/全頭型・蛇行型:紫外線治療や凍結療法、免疫療法やステロイド内服治療などを組み合わせて行うことがあります。

抜毛症

抜毛症とは、自身の体毛を繰り返し引き抜いてしまう精神障害です。抜毛症の対象は、毛髪だけでなく、手足の毛やまつ毛、眉毛などです。


抜毛症の原因はストレスや不安であり、発症すると体毛を切ってしまったり、引き抜いてしまったりすることがあります。


抜毛症の診断基準は以下のとおりです。


  • 毛髪を抜く行為があり、結果的に脱毛が生じる

  • 抜毛を減らす、またはやめることを繰り返している

  • その行為のために苦痛もしくは機能障害がある


治療法としては、薬だけでなく心のケアが大切です。主に行動療法や認知行動療法が用いられ、必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬が併用されることもあります。睡眠障害が強い場合には睡眠薬が処方されることもあります。

梅毒性脱毛症

梅毒性脱毛症とは、梅毒の感染に伴って起こる脱毛症です。梅毒とは、梅毒トレポネーマ(螺旋状の細菌)に感染することで発症する性感染症です。


梅毒は主に性的接触によって感染する疾患ですが、妊娠中に母体が感染すると胎盤を経由して胎児にも感染します。


梅毒は、感染してから症状が出るまでの期間や、症状の出方によって以下の段階に分かれます。


梅毒の進行段階

特徴

第1期梅毒

・感染後約3週間〜3ヶ月

・主に性器や口に痛みのないしこりや潰瘍ができる

・治療しなくても数週間で症状は消えるが、治ったわけでなく、体内に菌は生存している

第2期梅毒

・第1期の症状が消えてから数週間〜数ヶ月後

・細菌が血液を経由して全身に広がる

・梅毒性脱毛症はこの時期に起こる

第3期梅毒(晩期顕症梅毒)

・感染後数年〜数十年

・心臓や血管、脳や神経などに深刻な障害があらわれる

潜伏梅毒

・第1〜3期のいずれの症状も出ていない状態

・検査をしなければ感染に気づかない


梅毒性脱毛症は、第2期梅毒の時期に発症し、頭髪だけでなく以下のような箇所にも脱毛を引き起こすのが特徴です。


  • 眉毛

  • ひげ

  • 脇毛

  • 陰毛

  • まつ毛


梅毒性脱毛症は、問診や視診、血液検査(梅毒血清反応)などによって診断されます。治療にはペニシリン系の抗菌薬が用いられ、梅毒そのものを治療することで、頭皮の炎症が落ち着き、徐々に脱毛も改善していきます。

初期脱毛が起こりうるAGA治療薬

初期脱毛は、以下のAGA治療薬で起こりえます。それぞれの薬の特徴を理解し、用法・用量や副作用、注意点にも配慮しながら使用していきましょう。

AGA治療薬の種類・効果

AGA治療薬には内服薬と外用薬の2種類があり、医療機関では主に以下の4つが処方されています。


  • フィナステリド

  • デュタステリド

  • ミノキシジルタブレット

  • ミノキシジル外用薬


クリニックを受診する前に、あらかじめ薬の種類や効果について知っておくと、診察時に医師の説明が理解しやすくなり、相談もスムーズに進められます。


それぞれのAGA治療薬の効果は以下のとおりです。

フィナステリドの効果

フィナステリドは、毛母細胞の作用を抑え、毛髪の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する内服薬です。


とくに額の生え際や頭頂部に存在する5α還元酵素2型を阻害し、薄毛の進行を抑える効果が期待できます。


日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(男性型脱毛症にはフィナステリド内服をおこなうよう強く勧める)です。

フィナステリドの臨床報告

フィナステリドには、科学的に効果があることが確かめられています。例えば、20代~50代の男性を対象に行われた臨床試験では、フィナステリドを内服した人の約半数以上で「髪の量が改善した」という結果が出ています。

一方、薬を使わなかったグループでは改善がみられたのはわずか数%にとどまりました。このことからも、フィナステリドは頭頂部の薄毛改善に効果が期待できる治療薬だとわかります。

ただし、すべての方に効果が出るわけではなく、症状によってはミノキシジルなど他の治療薬を併用することもあります。治療方法は必ず医師と相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

デュタステリドの効果

デュタステリドは、フィナステリドと同じく男性ホルモンの一種「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑える内服薬です。DHTは薄毛を進行させる原因とされており、これを抑えることで薄毛の進行を防ぐ効果が期待できます。

デュタステリドは「2型」に加えて「1型」の5α還元酵素も阻害するため、フィナステリドよりも広い範囲の薄毛改善が期待できる薬です。日本皮膚科学会のガイドラインでも「強く推奨」されている治療法の一つです。

デュタステリドの臨床報告

臨床試験では、フィナステリドやプラセボ(偽薬)と比べて、デュタステリドを服用したグループで髪の本数や太さの改善がより大きいことが確認されています。

例えば、半年〜1年間の投与で、髪の毛の数や太さが明らかに改善したという報告があります。特に0.5mgを1日1回服用した場合、細い髪だけでなく、しっかりとした太い髪の本数も増えることがわかっています。

ただし、すべての方に十分な効果が出るとは限りません。そのため、必要に応じて医師の判断のもとでミノキシジル(外用薬や内服薬)を併用し、発毛効果をさらに高める場合もあります。

ミノキシジルタブレットの効果

ミノキシジルタブレットは、ヘアサイクルを正常化し、発毛効果が見込める内服薬です。服用すると毛細血管が拡張して頭皮の血流が良くなり、栄養供給が促され、毛根の活性化につながります。


ミノキシジルタブレットの配合成分であるミノキシジルに期待される効果は、以下のとおりです。



休止期から初期成長期への移行促進作用

初期成長期から後期成長期への移行促進及び維持作用

毛髪

新しい髪の毛の発毛を促進させる。

毛髪の成長を促進させる。

毛包(毛を産生する組織)

休止期の毛包に作用し、活性化させる。

小さくなった毛包を大きく深く成長させる。

ミノキシジルタブレットの臨床報告

ミノキシジルタブレット(内服薬)でも効果があることが海外の臨床試験で報告されています。例えば、24〜59歳の男性を対象とした試験では、半年間の服用で髪の本数が増え、約4割の患者さんで頭頂部の写真評価において明らかな改善が確認されました。


ただし、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、ミノキシジル内服は推奨度D(行うべきではない)とされており、厚生労働省からも承認は受けていません。つまり、日本では標準的な治療法とはされていないのが現状です。

しかし、医師が適切に処方した場合に服用すること自体は違法ではありません。症例によっては効果が期待できることもあり、専門医の管理のもとで治療が行われています。

ミノキシジルタブレットだけで十分な改善が得られない場合には、フィナステリドやデュタステリドと併用して治療効果を高めるケースもあります。治療方針は必ず医師と相談しながら決めることが大切です。

ミノキシジル外用薬の効果

ミノキシジル外用薬は毛包を活性化させ、ヘアサイクルにおける休止期から成長期への移行を促進し、発毛を促す薬です。


ミノキシジル外用薬に含まれるミノキシジルに期待される効果は、以下のとおりです。



休止期から初期成長期への移行促進作用

初期成長期から後期成長期への移行促進及び維持作用

毛髪

新しい髪の毛の発毛を促進させる。

毛髪の成長を促進させる。

毛包(毛を産生する組織)

休止期の毛包に作用し、活性化させる。

小さくなった毛包を大きく深く成長させる。

ミノキシジル外用薬の臨床報告

ミノキシジル外用薬については、これまでに多くの臨床試験が行われています。日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも、効果が科学的に証明されている薬として「強く推奨」されています。

試験では、プラセボ(偽薬)と比較して、2%や5%のミノキシジル外用薬を使用したグループで明らかな毛髪の増加が確認されています。特に5%の濃度では、2%よりも高い効果が認められました。また、液体タイプだけでなくフォーム(泡)タイプでも有効性が示されています。

つまり、ミノキシジル外用薬は「臨床試験で効果が実証された薄毛治療薬」であり、信頼性の高い治療法のひとつです。

ただし、すべての方に十分な効果が出るわけではありません。効果が不十分な場合には、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬を医師の判断で併用するケースもあります。治療は必ず専門医と相談しながら進めることが大切です。

AGA治療薬の治療費用

AGA治療は効果が出るまでに時間がかかるため、長期的に取り組むことが大切です。無理なく継続するためにも、あらかじめ月額や年間のおおよその費用を把握しておくと、計画的に治療を続けやすくなります。


AGAの内服薬・外用薬の目安となる月額・年間費用は以下のとおりです。


AGA治療薬

月額費用

年間費用

フィナステリド

約3,000〜7,000円

約40,000〜60,000円

デュタステリド

約5,000〜10,000円

約60,000〜100,000円

ミノキシジルタブレット

約8,000〜15,000円

約100,000〜180,000円

ミノキシジル外用薬

約5,000〜10,000円

約60,000〜120,000円


AGA治療薬の費用は保険適用外の自由診療のため、クリニックによって異なります。AGA治療を開始する前のカウンセリングの段階で、医師へ費用感を確認しておきましょう。

AGA治療薬の副作用

AGA治療薬を使ううえで大切なのは、あらかじめ起こり得る副作用について理解しておくことです。


副作用が生じた場合は、医療機関を受診し、医師に相談してください。

フィナステリドの副作用

フィナステリドの副作用は以下のとおりです。



1〜5%未満

1%未満

頻度不明

生殖器


リビドー減退

勃起機能不全、射精障害、精液量減少

睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常など)

肝臓



AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇

その他



乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

デュタステリドの副作用

デュタステリドの副作用は以下のとおりです。



1%以上

1%未満

頻度不明

過敏症


発疹

蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性むくみ、血管性むくみ

精神神経系


頭痛、抑うつ気分

浮動性めまい、味覚異常

生殖系及び乳房障害

性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)

乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)

精巣痛、精巣腫脹

皮膚



脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症

消化器


腹部不快感

腹痛、下痢

その他



倦怠感、血中CK増加


上記以外にも、重大な副作用として肝機能障害(いずれも頻度不明)が想定されています。

ミノキシジルタブレットの副作用

ミノキシジルタブレットの副作用は以下のとおりです。


  • 初期脱毛

  • 動悸・息切れ

  • かゆみ

  • 湿疹

  • むくみ

  • 多毛症

  • 肝機能障害

ミノキシジル外用薬の副作用

ミノキシジル外用薬の副作用は以下のとおりです。


関係部位

症状

皮膚

頭皮の発疹・発赤(頭皮以外にあらわれることもある)、かゆみ、かぶれ、フケ、使用部位の熱感など

精神神経系

頭痛、気が遠くなる、めまい

循環器

胸の痛み、心拍が速くなる

代謝系

原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ

AGA治療薬の禁忌

AGA治療薬は、誰でも使えるわけではありません。以下に当てはまる方は使用できませんので、必ず医師にご相談ください。

フィナステリドを使用できない方

フィナステリドを使用できない方は、次のとおりです。


  • フィナステリドの成分に対し過敏症の既往歴がある方

  • 妊婦

  • 妊娠している可能性のある女性

  • 授乳中の女性

デュタステリドを使用できない方

デュタステリドを使用できない方は、次のとおりです。


  • デュタステリドの成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴がある方

  • 女性

  • 小児など

  • 重度の肝機能障害のある患者

ミノキシジルタブレットを使用できない方

ミノキシジルタブレットを使用できない方は、次のとおりです。


  • 未成年の方

  • 高齢の方

  • 高血圧・低血圧の方

  • 心疾患のある方

  • 循環器系に持病のある方

  • 腎臓や肝臓に重度の異常がある方

  • 妊娠中・授乳中の方

ミノキシジル外用薬を使用できない方

ミノキシジル外用薬を使用できない方は、次のとおりです。


  • ミノキシジル外用薬またはミノキシジル外用薬の成分によってアレルギー症状を起こしたことがある方

  • 未成年者(20歳未満)

  • 壮年性脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛など)の方、原因のわからない脱毛症の方

  • 急激に脱毛したり、髪が斑状に抜けたりしている方

AGA治療薬を使用する際に注意が必要な方

AGA治療薬には、体質や持病などによって注意が必要なケースがあります。治療薬を使用前に確認し、該当するものがないかチェックしておきましょう。

フィナステリドを使用するときの注意点

フィナステリドを使用する際に、特に注意が必要な方は以下のとおりです。


特定の背景を有する患者に関する注意

概要

うつ病、うつ状態またはその既往歴、自殺念慮もしくは自殺企図の既往歴を有する患者

フィナステリドとの因果関係は明らかではないが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されている。

肝機能障害のある患者

フィナステリドは主に肝臓で代謝される。肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。

妊婦

妊婦または妊娠している可能性のある女性に投与してはいけない。

授乳婦

フィナステリドが乳汁中に移行するかが不明のため、授乳婦を含む女性には投与してはいけない。

小児など

小児などを対象とした臨床試験は実施していないため、子どもに投与してはいけない。

高齢者

前立腺肥大症患者を対象にした臨床試験(フィナステリド5mg)では、高齢者と非高齢者において副作用の発現割合に明らかな差は認められていないが、高齢者における有効性は確立していない。一般的に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること。

デュタステリドを使用するときの注意点

デュタステリドの特定の背景を有する患者に関する注意事項は以下のとおりです。


特定の背景を有する患者に関する注意

概要

重度の肝機能障害がある患者

デュタステリドは主に肝臓で代謝され、血中濃度が上昇するおそれがあるため、投与してはいけない。

肝機能障害のある患者(重度の肝機能障害のある患者を除く)

肝機能障害のある患者に投与した場合の薬物動態は検討されていない。

妊婦

血中ジヒドロテストステロンが低下し、男子胎児の外生殖器の発達を阻害する可能性があるため、妊婦を含む女性は使用できない。

授乳婦

デュタステリドが乳汁中に移行するかが不明のため、授乳婦を含む女性には投与してはいけない。

小児など

小児などを対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していないため、子どもに投与してはいけない。

CYP3A4という肝臓の酵素の働きを強く抑える薬(たとえばHIV治療薬のリトナビルなど)を服用している方

CYP3A4という肝臓の酵素の働きを抑える薬を一緒に使うと、デュタステリドの血液中の濃度が高くなり、副作用のリスクが上がる可能性がある。そのため、これらの薬との併用はできない。代表的な薬としては、HIV治療薬のリトナビルなどがある。

ミノキシジルタブレットを使用するときの注意点

ミノキシジルタブレットには血管拡張作用があり、血圧の低下や心拍数の増加が生じるケースがあります。


血圧が高く、降圧剤を服用している方の場合、血圧を下げる作用が強く出てしまい、動悸やめまい、頭痛などの副作用が起こることもあります。使用前に医師へ相談し、併用してはいけない薬を確認しておきましょう。


「ミノキシジルタブレットは、厚生労働省に承認されていないため、日本国内では正式な添付文書がありません。そのため、使用する場合は必ず医師の判断と管理のもとで行う必要があります。


使用する前に、医師から服用方法や使用上の注意事項などの説明を聞き、正しく使えるように準備しておいてください。

ミノキシジル外用薬を使用するときの注意点

ミノキシジル外用薬を使用する際に、特に注意が必要な方は以下のとおりです。


特定の背景を有する患者に関する注意

概要

今までに

薬や化粧品などでアレルギー症状を起こしたことがある方

発赤や発疹、かぶれやかゆみなどを起こしたことがある方は副作用が起こる可能性がある。

高血圧の方、低血圧の方

ミノキシジル外用薬が血圧に影響を及ぼす可能性がある。

心臓または腎臓に障害がある方

ミノキシジル外用薬が心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性がある。

むくみがある方

むくみを増強させる可能性がある。

家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症患者がいない方

壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられている。

高齢者(65歳以上)

一般的に高齢者では好ましくない症状が起こりやすい。

甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)のある方

甲状腺疾患による脱毛の可能性がある。


AGA治療の初期脱毛に関するよくある質問

AGA治療の初期脱毛に関するよくある質問とその回答は以下のとおりです。初期脱毛にお悩みの方や、症状について詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

AGA治療の初期脱毛はいつから起こりますか?

AGA治療の初期脱毛は、2〜4週間程度経ったタイミングで起こりやすいとされています。

AGA治療の初期脱毛の期間はどれくらいですか?

初期脱毛は、一般的に4週間程度で治まりますが、場合によっては2ヶ月近く継続する方もいます。

AGA治療の初期脱毛は起こらない場合もありますか?

AGA治療の初期脱毛は、必ずしも起こるわけではありません。


薬の効き具合と初期脱毛に相関関係があるわけではないため、初期脱毛が起こらなかったとしても「効き目がなかった」と心配する必要はありません。

AGA治療の初期脱毛は2回目もあると聞いたのですが本当ですか?

AGA治療をする方のなかには、初期脱毛を2回経験するケースもあります。目安として治療開始から6〜9ヶ月を過ぎた頃に起こることがあります。


しかし、1回目の初期脱毛と同様に、一時的な現象であるため、心配する必要はありません。

AGA治療の初期脱毛ではどれくらいの本数が抜けるのですか?

初期脱毛で抜ける毛髪の量には個人差がありますが、一般的には普段の抜け毛の2〜3倍程度とされています。


人は1日あたり50〜100本程度の髪が抜けます。一方で、初期脱毛による抜け毛の量は200〜300本程度です。

AGA治療の初期脱毛が終わらないのですがどのような原因が考えられますか?

AGA治療の初期脱毛が終わらない場合は、薬の用法・用量を誤っているか、AGA以外の疾患にかかっている可能性があります。


AGA治療の初期脱毛が終わらない原因

概要

AGA治療薬の用法・用量を誤っている

用法・用量を誤ると、期待した効果が得られない。また、副作用が起こるケースもある。

AGA以外の疾患にかかっている

以下の疾患が関係している可能性がある。


・粃糠(ひこう)性脱毛症

・脂漏性(しろうせい)脱毛症

・円形脱毛症

・抜毛症

・梅毒性脱毛症

AGA治療の初期脱毛が起きないとどうなりますか?

AGA治療の初期脱毛は必ずしも起こるものではありません。そのため、初期脱毛が起こらなかったといって問題ありません。

AGA治療の初期脱毛がカバーできる髪型はありますか?

抜け毛の状態にもよりますが、以下の髪型がおすすめです。


  • 後頭部の薄毛をカバーしたい方:オールバック、ソフトモヒカンなど

  • 生え際が後退している方:坊主、ツーブロックなど


初期脱毛による抜け毛は、工夫次第でカバーできる場合もあります。薄毛が気になる方はいろいろと試してみましょう。

AGA治療の初期脱毛が怖いのですがどう向き合えばいいですか?

AGA治療の初期脱毛は、治療薬が効き始めた証拠であり、一時的な現象です。一定期間経つと治まるため、心配する必要はありません。

AGA治療を再開後も初期脱毛は起こりますか?

治療再開後、薬の効果が効き始めると、再び初期脱毛が起こる可能性があります。

AGA治療の初期脱毛の症状にはどのようなものがありますか?

AGA治療の初期脱毛が起こると、抜け毛の量が増えます。また、髪の毛のハリやコシがなくなることもあるでしょう。


髪が細く弱々しくなるため、髪のセットがしにくくなることもあります。

AGA治療の初期脱毛で見た目の印象がスカスカになることはありますか?

個人差がありますが、初期脱毛が起こると髪が薄くなるため、スカスカに見えることがあるかもしれません。


しかし、治療を継続することで新しい髪が少しずつ成長し、見た目のボリュームが回復していくため、不安になる必要はありません。

AGA治療の初期脱毛がひどいときの対策としてはなにをしたらいいですか?

AGA治療の初期脱毛の対策としては、以下が挙げられます。


AGA治療の初期脱毛の対策

概要

髪の毛に良い食事を心がける

髪に必要な栄養素を積極的に摂取することで、成長を促すサポートが可能。

初期脱毛がひどい場合は、これらの栄養素を含む食材を積極的に食べるといい。


・タンパク質:肉、青魚、卵、大豆、チーズ、牛乳など

・ビタミン:野菜、フルーツ、レバー、うなぎなど

・ミネラル:納豆、小魚、ナッツ、海藻など

・亜鉛:牡蠣、レバー、ほうれん草など

髪の毛に良くない食事を控える

高カロリーな食材や脂肪分の多い食品を食べすぎると、血液中のコレステロールが増加し、血流が悪化するリスクがある。


血流が悪化すると髪の成長に必要なビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素の摂取が困難になることもある。


また、肉などの動物性食品が中心になると男性ホルモンや皮脂の分泌が進み、薄毛の進行を助長するため、食べすぎないようにするのが望ましい。

ストレスを発散する

ストレスがたまると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、血管が収縮する。血管が収縮すると、頭皮への血流が悪化し、髪の成長に必要な栄養素が行き届きにくくなる。


また、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌し、AGAを悪化させることがあるため、ストレスの発散を心がけることが大切。


ストレスの発散ができるようになると、ホルモンバランスや自律神経が整い、血行不良や皮脂の増加が防ぎやすくなる。


頭皮環境が整うと、毛髪の成長が阻害されにくくなるため、薄毛の進行を抑えやすくなる。


初期脱毛の期間中やAGA治療期間中はストレスをためないよう、趣味に没頭できる時間の確保が大切。


また、家でアロマを焚いたり、好きな音楽をかけたりしてリラックスできる環境を整えておくことも重要。

定期的に運動する

運動不足が続くと、血行不良になり、頭皮に栄養素が行き届きにくくなる可能性がある。


また、ホルモンバランスが乱れ、ジヒドロテストステロンが増加し、薄毛の進行が助長されることもある。


一方で定期的に運動すると、頭皮の血流が良くなり、ホルモンバランスが整いやすくなる。


運動を習慣化できると頭皮の血流が改善され、栄養が毛根に行き渡りやすくなるため、薄毛の進行が抑えやすくなる。


運動の種類や頻度の目安としては、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を週3回程度続けるといい。


運動する時間の確保が難しい場合は、日々の生活から階段を利用し、運動する機会を増やすのがおすすめ。また、軽い体操やストレッチなども効果的。

禁煙する

喫煙し続けると、たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させる原因になる。


また、発毛に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素を大量に消費してしまうため、髪の毛に十分な栄養が行き届かなくなり、成長が阻害されることがある。


初期脱毛の影響がひどく、抜け毛を和らげたい場合は、禁煙に努めることが大切。おすすめの禁煙手段としては、禁煙補助薬が挙げられる。


ニコチンパッチやニコチンガムを使用すると、自力で禁煙するより3〜4倍禁煙に成功しやすいとされている。


上記を実践しても、なかなか禁煙ができない方は、医療機関による禁煙治療を受けるのが望ましい。

睡眠環境を整える

睡眠不足が続いたり、睡眠環境が悪かったりすると、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンが分泌されにくくなる。また、頭皮の血流の悪化を助長する可能性もある。


とくに成長ホルモンは22〜2時の間に分泌されると考えられており、この時間帯に良質な睡眠ができないと、抜け毛や脱毛が起こるリスクがある。


睡眠不足や睡眠環境が悪い方は、毎日同じ時間に就寝し、起床する習慣を整えることが大切。睡眠時間の目安としては、毎日7時間程度を心がけるといい。


就寝前にスマートフォンを使用し続けたり、テレビを観続けたりすると、ブルーライトの影響で睡眠の質が下がる。


そのため、目安として就寝1時間前になったタイミングで、スマートフォンの使用やテレビ鑑賞を控えるのが望ましい。


また、寝室の温度を適温(18〜22℃)に調整するために、必要に応じて扇風機やエアコンなどを活用するのもおすすめ。


さらに、自分の体にフィットする枕や布団で寝ると、より質の高い睡眠が期待できる。

正しいヘアケアを心がける

ヘアケアの方法が間違っていると、血流が悪化し、髪の毛の成長に必要な栄養が行き届きにくくなる。


たとえば、頻繁にシャンプーをすると、頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまうことがある。


場合によっては、不足する皮脂を補うために過剰に分泌するようになり、頭皮環境が乱れることもある。


また、過度な頭皮マッサージを続けると、摩擦によって髪の毛が抜け落ちる原因にもなる。


誤ったヘアケアをしないよう、以下を参考にするといい。


・髪を洗う頻度として、1日1回のシャンプーを基本とする

・爪を立てず、髪をしっかり濡らした状態で指の腹を使いながら優しく洗う

・コンディショナーを使用する際は、髪の中間から毛先に塗り、頭皮につけないように意識する

・指の腹を使いながら、頭皮全体に円を描くように優しく揉み込むようにマッサージする

過度な飲酒を控える

アルコールは「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質に変化し、AGAの原因のひとつであるジヒドロテストステロンの分泌を促進する。


また、アルコールを摂取すると、「システイン」や「メチオニン」と呼ばれるアミノ酸を大量に消費する。


アミノ酸は、髪の毛の発育に必要なタンパク質である「ケラチン」を生成するために重要な栄養素になる。


アミノ酸が足りなくなると髪の毛が健康的に育たなくなり、AGAの進行を助長するリスクがある。そのため、お酒を飲む際は、飲みすぎないように注意する。


普段から過度にお酒を飲む方は、以下の1日の摂取目安を参考に、アルコールの摂取量を調整することが大切。


・ビール:中瓶1本(500ml)

・清酒:1合180ml

・ウイスキー/ブランデー:ダブル60ml

・焼酎:1合180ml

・ワイン:1杯120ml

AGA治療の初期脱毛はなぜ起こるのですか?

AGAのヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期にわかれます。

AGA治療薬を使用し始めると、休止していた毛のサイクルが戻ろうとするため、成長が止まっていた毛が抜け始めます。

初期脱毛とAGAによる脱毛の見た目の違いを見分けるにはどうしたらいいですか?

AGAによる抜け毛なのか、それとも初期脱毛による抜け毛なのかわからない場合、抜け落ちた毛を観察してください。


初期脱毛は、新しい髪を生やすために古い髪が押し出されている状態のため、細く短い毛が抜けるケースが多いと考えられています。


一方でAGAの場合は毛包が萎縮し、成長期の毛が抜け落ちるため、太く長い毛が抜ける傾向があります。


また、AGAによる脱毛か初期脱毛かを見分けるためには、頭皮の状態を観察することも有効です。


初期脱毛の場合、治療薬の作用で頭皮の血流が改善されているため、柔らかく健康的な頭皮の状態になっています。


一方で、AGAの場合は頭皮が硬くなったり、赤みや炎症があらわれたりすることがあります。


このように、AGAによる脱毛と初期脱毛を見分けるためには、髪の毛の特徴や頭皮の状態をチェックすることが大切です。


しかし、個人ではなかなか判断できないこともあります。太く長い毛が抜け落ちたり、頭皮に赤みがあったりする場合は、医療機関を受診しましょう。

AGA治療の初期脱毛を隠すためにはなにをしたらいいですか?

初期脱毛の期間中は、薄毛が目立たなくなるウィッグを使用したり、帽子を被ったりするのをおすすめします。


また、ヘアパウダーやスプレーを使用し、髪にボリュームをもたせることで薄毛部分をカバーすることも可能です。


鏡を見ながら分け目を変えたり、スタイリングの仕方を変えたりするのも効果的です。

AGA治療の初期脱毛が発生しているときのおすすめの食事はありますか?

初期脱毛の期間中は、以下の食事がおすすめです。


おすすめの食事

おすすめポイント

青魚の味噌煮

オメガ3脂肪酸が豊富なため、頭皮の血行促進に効果が期待できる。

牡蠣と玄米のリゾット

亜鉛を多く含む牡蠣と、ビタミンB群を豊富に含む玄米によって、毛根へ栄養を補給するサポートが期待できる。

サーモンとアボカドのサラダ

オメガ3脂肪酸やビタミンEが豊富なため、頭皮の健康が維持しやすい。

鶏むね肉とブロッコリーの炒め物

低脂肪・高タンパク質であり、髪の毛の生成をサポートする栄養が豊富に含まれている。

納豆キムチ玄米ごはん

乳酸菌とビタミンB群で腸内環境を整え、髪と頭皮の健康に役立つ。

AGA治療の初期脱毛が終わる兆候はありますか?

目に見えてわかる兆候はありません。初期脱毛による抜け毛が始まってから1〜2ヶ月程度は続くと想定しておきましょう。

AGA治療の初期脱毛ではげてしまう可能性はありますか?

初期脱毛によって髪の毛が大きく減ってしまうことはないと考えられるため、はげる可能性は低いといえます。

AGA治療の初期脱毛と他の脱毛症との見分け方はありますか?

初期脱毛と間違えやすい脱毛症としては、以下が挙げられます。


初期脱毛と間違えやすい脱毛症

特徴

円形脱毛症

10円玉程度の抜け毛が円状に発生する。

脂漏性皮膚炎

フケが多く出る。

牽引性脱毛症

髪の毛を強く引っ張るような髪型を習慣的におこなうと髪の毛が抜ける。


気になる症状がある場合は、可能な限り早めに医師の診察を受けてください。

AGA治療の初期脱毛が起きないと効果がないということですか?

AGA治療の初期脱毛が起きないからといって、薬が効いていないわけではありません。薬が効いていながらも、初期脱毛が起きない方はいます。

AGA治療の初期脱毛を医療機関で確認する場合はどのような手段になりますか?

マイクロスコープを使い、頭皮の状態を確認する場合があります。マイクロスコープを使用すると、頭皮の色や毛穴の状態、毛髪の太さや密度を把握することが可能です。


毛穴が詰まっていたり、頭皮に赤みが出たりして炎症が起きていないかを確認することが大切です。

AGA以外の脱毛症にはどのようなものがありますか?

AGA以外の脱毛症としては、以下が挙げられます。


AGA以外の脱毛症

主な症状

原因

治療法

粃糠(ひこう)性脱毛症

・フケが目立つ

・頭皮の乾燥が目立つ

・カサカサしたフケが目につく

・誤ったヘアケア

・生活習慣の乱れ

・皮膚アレルギー

・ホルモンバランスの乱れなど

・シャンプーの変更

・シャンプー方法の改善

・抗真菌薬の投与

・ステロイド外用薬の投与など

脂漏性(しろうせい)脱毛症

・頭皮が脂っぽくなる

・頭にかゆみを感じる

・フケが普段よりも多く出るようになる

・脂質の過剰摂取

・頭皮環境の悪化

・ホルモンバランスの乱れなど

・シャンプーの変更

・シャンプー方法の改善

・ビタミン剤の服用

・ステロイド外用薬の投与など

円形脱毛症

・単発性通常型:頭部にひとつだけ円形の脱毛が生じる

・多発性通常型:円形の脱毛が多発する

・全身/全頭型:脱毛が全頭・全身に及ぶ

・蛇行型:頭髪の生え際が帯状に脱毛する

・精神的なストレス

・アトピー

・甲状腺の異常

・膠原病など

・単発性通常型/軽症の多発型:外用薬(ステロイドやフロジン液など)、セファランチン(内服薬)


・中等度以上の多発型もしくは全身/全頭型・蛇行型:紫外線治療や凍結療法、免疫療法やステロイド内服治療などを組み合わせる

抜毛症

・毛髪を抜く行為があり、結果的に脱毛が生じる

・抜毛を減らす、またはやめることを繰り返している

・その行為のために苦痛もしくは機能障害がある

・ストレス

・不安

・睡眠導入剤の投与

・行動療法

・抗不安薬の投与

・抗うつ薬の投与

梅毒性脱毛症

【第1期梅毒】

・感染後約3週間〜3ヶ月

・主に性器や口に痛みのないしこりや潰瘍ができる

・治療しなくても数週間で症状は消えるが、治ったわけでなく、体内に菌は生存している


【第2期梅毒】

・第1期の症状が消えてから数週間〜数ヶ月後

・細菌が血液を経由して全身に広がる

・梅毒性脱毛症はこの時期に起こる


【第3期梅毒(晩期顕症梅毒)】

・感染後数年〜数十年

・心臓や血管、脳や神経などに深刻な障害があらわれる


【潜伏梅毒】

・第1〜3期のいずれの症状も出ていない状態

・検査をしなければ感染に気づかない

性的接触によって梅毒トレポネーマに感染する

ペニシリン系の抗菌薬を投与する

初期脱毛が起こるAGA治療薬にはどのようなものがありますか?

初期脱毛が起こるAGA治療薬としては、以下が挙げられます。


初期脱毛が起こるAGA治療薬

効果・特徴

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度

費用(目安)

フィナステリド

毛母細胞の作用を抑え、毛髪の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する内服薬。

とくに額の生え際や頭頂部に存在する5α還元酵素2型を阻害し、薄毛の進行を防ぐ効果が見込める。

A(男性型脱毛症にはフィナステリド内服をおこなうよう強く勧める)

【月額費用】

約3,000〜7,000円

【年間費用】

約40,000〜60,000円

デュタステリド

毛母細胞の作用を抑え、毛髪の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する内服薬。

2型の5α還元酵素に加え、側頭部と後頭部に存在する5α還元酵素1型を阻害するため、フィナステリドよりも広範囲の薄毛に対する改善効果が期待できます。

A(男性型脱毛症にはデュタステリド内服をおこなうよう強く勧める)

【月額費用】

約5,000〜10,000円

【年間費用】

約60,000〜100,000円

ミノキシジルタブレット

ヘアサイクルを正常化し、発毛効果が見込める内服薬。

毛細血管が拡張して頭皮の血流が良くなり、栄養供給が促され、毛根の活性化につながる。

D(内服をおこなうべきではない)

【月額費用】

約8,000〜15,000円

【年間費用】

約100,000〜180,000円

ミノキシジル外用薬

毛包を活性化させ、ヘアサイクルにおける休止期から成長期への移行を促進し、発毛を促す薬。

A(ミノキシジル外用をおこなうよう強く勧める)

【月額費用】

約5,000〜10,000円

【年間費用】

約60,000〜120,000円

AGA治療薬のエビデンスにはどのようなものがありますか?

AGA治療薬のエビデンスとしては、以下が挙げられます。


AGA治療薬

エビデンス

フィナステリド

24歳から50歳の男性型脱毛症患者414例を対象とした48週間のプラセボ対照二重盲検比較試験では、フィナステリド投与群(0.2mg/日及び1mg/日)はプラセボ群と比較して頭頂部の毛髪量において有意な改善を示した。

投与前と比べ、0.2mg投与群で54.2%(71/131例)、1mg投与群で58.3%(77/132例)の改善率がみられた。

プラセボ群の改善率が5.9%(8/135例)であったため、フィナステリドが頭頂部の薄毛の改善効果が期待できることがわかっている。

デュタステリド

20〜50歳の男性型脱毛症患者917例(日本人200例)を対象として、デュタステリド(0.02mg、0.1mg、0.5mg)、フィナステリド1mg、プラセボを1日1回投与し、24週間の経過を比較したプラセボ対照二重盲検比較試験では、毛の数の増加や太さといった観点でも、デュタステリドの優位性が認められている。

頭頂部の直径2.54cm内における非軟毛(直径30μm以上)の数の変化は、デュタステリド0.1mgを投与した場合63本の増加、0.5mgを投与した場合は89.6本の増加が報告された。

ミノキシジルタブレット

24〜59歳のAGAタイプⅢ頭頂部〜Vの男性30名を対象に経口ミノキシジル5mgを1日1回投与し、24週間治療した試験では、総毛髪数が12週目で26本、24週目で35本が有意に増加したことが報告された。

また、頭頂部の写真評価では、患者の43%が優れた改善を示し、前頭部でも有意な反応が示された。

ミノキシジル外用薬

924名の男性被験者を対象とし、2%ミノキシジル液を使った試験では、2%ミノキシジル群とプラセボ群に分けて24週間観察した結果、2%ミノキシジル群はプラセボ群に比べて脱毛部の総毛髪数がベースラインより平均で20.90本(95%信頼区間9.07~32.74)有意に増加したことが報告された。

393名の男性被験者を対象とし、2%及び5%ミノキシジル液、プラセボ群を比較した試験(観察期間48週まで)では、脱毛部1cm²内の非軟毛数のベースラインからの増加は、プラセボ群が平均3.9本、2%ミノキシジル群が平均12.7本、5%ミノキシジル群が平均18.6本でした。5%ミノキシジル群では、他の2群と比較すると有意に(対プラセボp<0.001、対2%p=0.025)増加したことが報告された。

352名の男性被験者を対象とし、フォーム(泡)型5%ミノキシジルとプラセボ群を比較した試験(観察期間16週まで)では、脱毛部1cm²内の毛髪数のベースラインからの増加は、プラセボ群が平均4.7本だったのに対し、フォーム(泡)型5%ミノキシジルは平均20.9本であり、有意(p<0.0001)に増加したことが報告された。

300名の男性被験者を対象とし、1%及び5%ミノキシジル液を比較した試験(観察期間24週まで)では、脱毛部1cm²内の非軟毛数のベースラインからの増加は1%ミノキシジル群が平均21.2本、5%ミノキシジル群が平均26.4本であり、5%ミノキシジル使用群で有意(p=0.02)に増加したと報告された。

AGA治療の初期脱毛にはどのようなマインドで向き合えばいいですか?

AGA治療の初期脱毛は、薬を使用した方であれば誰もが起こりうる現象です。抜け毛が増えることで不安になるかもしれませんが、症状が出るのは一時的であり、数ヶ月経過すれば治まります。


また、初期脱毛が起きているのは薬が効いている証拠です。心配することなく、前向きに治療を続けていきましょう。

AGA治療の初期脱毛と上手に向き合おう

AGA治療の初期脱毛とは、治療の初期段階で起こる脱毛です。AGA治療薬を使用後、約2〜4週間経ったタイミングで起こりやすいとされています。


初期脱毛は、一般的に4週間程度で治まるものの、人によっては2ヶ月近く継続するケースもあるでしょう。


初期脱毛の症状はフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルタブレットといった内服薬だけでなく、ミノキシジル外用薬でも起こりえます。


症状が始まると1日に200〜300本程度抜ける場合がありますが、数ヶ月経てば治まるため、心配する必要はありません。


とはいえ、初期脱毛の程度がひどく、気になる場合は以下の対策を実践してみてください。


  • 髪の毛に良い食事を心がける

  • 髪の毛に良くない食事を控える

  • ストレスを発散する

  • 定期的に運動する

  • 禁煙する

  • 睡眠環境を整える

  • 正しいヘアケアを心がける

  • 過度な飲酒を控える


AGA治療薬を使用しているにも関わらず、抜け毛が増え始めると、誰もが戸惑うことでしょう。


しかし、初期脱毛は薬が効き始めている証拠です。不安な気持ちになるかもしれませんが、前向きに治療を続ければ、症状は徐々に治まります。


症状がなくなってからは、少しずつ発毛効果が期待できるようになります。

初期脱毛が起きたとしても気落ちせず、薄毛の改善を目指して治療を継続しましょう。


ミノキシジルタブレットの未承認医薬品等に関する注意事項

ミノキシジルタブレットにおける未承認医薬品等に関する注意事項は以下のとおりです。


未承認医薬品等

本治療で使用されるミノキシジルタブレットは、国内で医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の薬です。


入手経路等

この治療で使用される医薬品は、薬機法に基づき医師の判断により個人輸入しております。


国内の承認医薬品等の有無

国内において承認されている同効の医薬品はありません。


諸外国における安全性等に係る情報

長期的な安全性は評価されておらず、重大な副作用などが懸念されます。


医薬品副作用被害救済制度について

万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対応外となります。


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